home > 本棚 > 『光の十二日間』


書名: 『光の十二日間』

書誌:
原題  The Twelve Days of Light: Prophecy Concering the Milenium (c)1998
著者  ゲリー・ボーネル
訳者  大野百合子
発行  株式会社ヴォイス(1999年3月26日初版発行)
私評:
 著者はアカシックレコード・リーディングの第一人者と言われる方。
 “光の十二日間”の情報を伝えている人は他にもう一人いるそうだが、日本に紹介されているのはこの人だけだ。アカシックレコードの解読と宇宙存在からのメッセージのチャネリングとがどう違いどう同じなのか私などに分かる由もないが、アカシックレコードの解読というと、意識波動域のどこかに静的に位置している情報にアクセスするのだろうか。
 ともあれ本書の内容は、以前聞いたゲリーさんのセミナー・テープなどよりよほど迫力を増しているような気がした。
 こういう情報は、色々手を広げて読んでいくと何が何だか分からなくなるようになっている。たとえば、ゲリー・ボーネルさんはこの“光の十二日間”というようなイベントを伝えながら、人間の側でできることは何もありません、というような表現を好まれる。すると聞いた者は、何だかとても安心なような気もする。ところが、宇宙は面白いところで、こういう言葉があると必ずそれとバランスを取るかのように、宇宙では努力が無駄になるというようなことはありません、というように保証する存在が必ずいる。
 結局は、自分で判断するしかないのだが、するとちゃんと「判断すること」だけが邪魔なのです、と保証されるというわけだ。
引用:
 西暦2001年の半ばのある時点、私たちは1万3000年ごとに訪れることになる、巨大なエネルギーが引き起こすイベントの真っ直中に突入します。
 同時に、すべての人間がほとんど同じ状況で、このエネルギーを体験します。はじまりは少なくとも皆同じです。
 その後時間が経つにつれて一人一人の人生に対する取り組み方やその態度における差が強調され、それぞれの体験の差異が広がっていきます。
 それは新しい時代(ニューエイジ)の到来であり、この変換期をスムーズに乗り越えるために、私たち個人ができることは何もありません。あなたが過去にいっさい霊的なものを否定して生きてこようが、自分の信仰に従って精一杯敬虔な人生を送ってこようが、まったく関係ないのです。いずれにせよ、あなたはこの12日間の最初の数日間で意識とエネルギーが織りなす冒険が、目の前でどんどん明らかにされていくのを目撃することになるのです。
 どのような12日間を過ごすことになるのかは、どれだけあなた自身が「過去の葛藤」と「未来への不安」を手放そうとしているかにかかっています。このエネルギーのイベントに対して、特別な準備は何も必要ありません。最後にこの波を体験したときから、つまりアトランティスの時代以来、繰り返し重ねてきた転生のひとつひとつが、すでに準備となっているのです。12日間のあいだ、完全に意識を保っておくために必要な能力は、すでにあなたには備わっています。
 ただ、一つ大切なことは、あなたが人生を100パーセント体験することをいつも邪魔してきたものは、「判断すること」と「葛藤」だったということを理解することです。(P77-78)
好み:★★★
(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度。一押し、二押し、三押し、特薦。)
cover