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書名: 『アポロ宇宙飛行士が撮ったUFO――異星文明との遭遇――

書誌:
著者  コンノ ケンイチ
発行  株式会社徳間書店(1994年10月31日第1刷発行)
私評:
 著者のこの本での狙いは、“誰にも無視できない客観的証拠”を挙げることによってUFOの実在を実証することだ。
 著者はその“誰にも無視できない”客観性を、UFOの証拠写真としてNASA(アメリカ航空宇宙局)の写真番号付き写真に限定することで保証しようとする。
 NASAの写真版号付きの写真には、宇宙飛行士が宇宙飛行中に撮影したものであるというアメリカ政府の保証が付いているからだという。
 この本の情報の最重要部分は、その掲載写真にある。
 ある意味では、写真を見ないことにはこの本の情報のショックを伝えることはできない。
 私の個人的印象では、本書139ページに掲載されている葉巻型UFOの写真とその説明を見たときが衝撃が一番大きかった。
 同一写真内に映っているクレーターの大きさ(直径10キロ)から判断してそこに映っている葉巻型UFOの長さは約15キロだというのだ。
 もし今、このUFOが私の眼前の上空1キロの所に出現したとすれば、両脇の視界を覆う丹沢の山懐を完全に塞いで、空の全体を覆い尽くすことになるだろう。
 こういうものが月の裏側にはたくさん飛び交っているらしい。
 そういう飛行物体を操っている“人たち”の中に、たとえば、「気の遠くなるほどの永い年月、地球を見守り続けてきました」という『アセンションへの道』のメッセージを送ってきた惑星連合の方々もいるわけだった。
 しかし、著者が“誰にも無視できない客観的証拠”を突きつけたところで、そんなものを見たくない人はたやすく無視できるわけだし、それこそが宇宙内の意識存在に許された選択の自由というわけだ。(2001,3/25)
引用:
 「UFOトリック写真」はNASAには存在しない

 これまで、個人が撮った多くのUFO写真が世の中に出まわっている。
 私は、個人が撮ったUFO写真は、はじめから研究対象から除外している。話題になったネス湖のネッシー写真のように、個人が撮った写真にはトリックの危うさが常につきまとうからである。
 しかし、NASAの写真館(スライド・ムービー・VTR)なら心配ない。宇宙飛行士が撮影したことを保証する、アメリカ国家公認の写真ばかりである。
 UFO研究の対象を、私がNASAに絞っているのはそのためである。
 ただしNASA写真といっても、逆の意味のトリック写真が存在することを知っておいていただきたい。精緻に写っているUFOの映像や、一般に知られては困る月面の異星文明の構造物を写真から消去し、自然の造作物(クレーター)のように修正して公表しているからである(証拠写真を本書に収録)。
 しかし、逆(個人が意識して制作するUFOトリック写真類)は決して有りえない。
好み:★★★
(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度・ショック度。一押し、二押し、三押し、特薦。)