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書名: 『戻ってきたアミ――惑星(ほし)へ、魂の恋人を求めて――

書誌:
原題  AMI Regresa (c)1990
著者  エンリケ・バリオス
訳者  石原彰二
発行  株式会社徳間書店(1996年7月31日初版発行)
私評:
 『アミ 小さな宇宙人』の第二弾。
 ここにはわれわれが最も理解したがらないこと、最も簡単に幸せになる方法が非常に簡明に記されている。
 あまり単純なものだから、われわれはすぐにもっと難しい他の方法を探し求めることになる。
引用:
 愛とは意識の繊細 (デリケート) な一成分のことである。
 それは存在の深い意味を教えてくれる。
 愛は唯一の合法的な“麻薬”でもある。
 間違って、愛が生み出すものを酒や麻薬の中に探す人もいる。
 愛は人生においてもっとも必要なものである。
 賢者はその秘密を知っていて、ただ“愛”だけを探した。
 他の人はそれを知らないから、“外”ばかりを探した。
 どうやったら愛が手に入るかって?
 愛は物質でないから、どんな技術も役に立たない。
 それは思考や理性の法には支配されていない。
 思考や理性の法が愛に従っているのだ。
 愛を手に入れるには、まず愛が感情ではなく、存在であるということを知ることだ。
 愛とはなにものかであり、実在している。生きている精神である。
 だから、われわれの中で目覚めるとわれわれに幸福を、そしてすべてのものをもたらすもの――。

 どうしたら愛が来るようにできるのか?

 まず最初に存在していることを信じること(愛は見ることはできない。ただ、感じるだけだから)(それを神と呼ぶ人もいる)。
 それができたら心の奥底にある住まい、つまりハートに探すことだ。
 それはすでにわれわれの中にいる。呼ぶ必要はない。
 来てもらうように願うのではなく、ただ自由に出るようにさせてやること、人にそれを与えてやるようにすることだ。

 愛とは、求めるものではなく、与えるものなのだ。

 どうやったら愛が手に入るかって?

 愛を与えることによって

 愛することによって
                      (p173-174)
好み:★★
(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度・ショック度。一押し、二押し、三押し、特薦。)
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