ホイットン博士の被験者の証言はみな裁判官の存在を裏付けており、太古から世界各地で語り継がれてきた話をより詳しく述べている。超意識に入っていった人たちほぼ全員が、年老いた賢人たちの集団の前に出て裁きを受けたという。この老賢人たちはたいてい三人、ときには四人、ごくまれに七人のこともあり、その姿はさまざまである。彼らは正体不明のこともあるし、神話に出てくる神々や宗教上の大師の姿をしている場合もある。ある被験者はこう語る。
「案内者は私の腕を取って、長方形のテーブルを前に裁判官達が着席している部屋へと連れていきました。裁判官たちはゆったりした白い衣装を着ており、みな歳を取っていて賢そうでした。この人たちと一緒にいると、我が身の未熟さを痛感しました。」
この非物質界の法廷の裁判官は高度に霊的発達を遂げており、この世の転生のサイクルをすでに卒業してしまったかのように思われる。その人たちは目の前の人物に関して知るべきことは何でも直観的に知り、その人が今しがた終えてきたばかりの人生を評価するのを助けてくれる。場合によっては、次の転生についてこうしなさいと教えてくれることもある。(p60)
|