集合意識というものは、あまり理解されていないが、きわめて強力なもので、注意しないと個人の意識をはるかにしのいでしまう。だから、地球上の大きな人生経験が調和のとれたものであってほしいなら、どこにいても、何をしても、自分自身も集団意識を創り出そうと努力しなければならない。
あなたの意識を反映しない集団意識を持ったグループにいて、集団意識を上手く変更できないとしたら、そこから離れた方がいい。そうしないと、グループに引きずりまわされてしまう。あなたの意思とは関係なく、グループが行きたいところへ連れて行かれてしまうよ。
自分の意識と合った集団意識を持つグループが見つからないなら、自分で創りなさい。そうすれば、似たような意識を持った人々が引き寄せられてくるだろう。
個人や小さなグループは大きなグループに影響を与え――最後にはいちばん大きなグループ、つまり全人類に影響を与え――なければ、地球上に永続的で有意義な変化を引き起こすことはできない。あなたの世界、そして世界の有り様はそこに住むすべての人たちの意識の集合の反映だ。周りを見渡せば、やるべきことがたくさんあるのが分かるだろう。もちろん、今の世界で満足していれば別だが。
驚いたことに、たいていの人は満足している。だから、世界は変わらない。
たいていの人は、類似点ではなく相違点が重視され、意見やものごとの不一致が、紛争や戦争で解決される世界で満足している。たいていの人は、適者生存で「力は正義なり」で、競争が不可欠で、勝利が最高の善とされている世界で満足している。そういうシステムが「敗者」を生むとしても――当然、生むのだが――自分が敗者でなければ、それでいいと思っている。(P83-84)
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