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書名: 大地といのちの護りびと  ホピ 神との契約
      ――この惑星を救うテククワ・イカチという生き方――


書誌:
原題  The Hopi Survival Kit (c)1997
著者  トーマス・E・マイルズ+ダン・エヴェヘマ
訳者  林 陽
発行  鞄ソ間書店(2001年3月31日初刷発行)
私評:
 ここにも過去から今の時点のために託された大切なひとつの預言があった。
 揃い踏みのためには、たくさんの人の思いを通じて現代に届けられた、この伝統を欠かすことはできない。
 ただどんな本にも出会うタイミングというものがあると思う。私がこの本に出会ったのは、(単に出版時期のせいにすぎないのだが)個人的なタイミングからいえば少しずれていたというしかない。
 書かれていることが信頼できないのではない。ただ全身が震えるような感動にはならなかったというだけだが……。マインドというものはそういうものだ。一度出会ったものに、二度同じように感動することはできない。
 著者マイルズ氏によるこの紹介書によると、「ホピの預言」の主内容は、たとえば日本の『火水伝文(ひみつつたえふみ)』などと同種のメッセージだと思う。ただ「ホピの預言」の方は、預言という性質上、現在がどの時点に当たるのかを判断するスケールとしての意味が大きいようだ。……そして、どちらにも(表現媒体という意味では)これまでの地上の宗教の殻がついていた……。
 どのような表現にも、ちょうどよい視聴者・読者というものがあるのだと思う。
 私はこの本の悪い読者ではないが、ちょうどよい読者でもなかった。
 しかし、畑だけはちゃんとやらなければと思った。そのための本番なのだから。そこを通り越してからだ……。(2001.4/9)
引用:
 霊的箱舟の生活についてこれまで得てきた情報を要約しよう。預言の指摘する災いを逃れるには、次の事項が出発点になる。

1.マサウと契約をする。
2.マサウ自身がそうだったように、と契約をする。
3.克己の実践。
4.自給の実践。
5.優先順位の変更。
6.私たちを救うことが創造主の願いであり、ホピとともに世界を救えることを心に刻む。


 未来を懸念する人々は、すでに世界を救うための無数の個人的プロジェクトに着手している。こうした人々には深い感謝の念を覚えるが、さらに多くのことをしなければならない。リサイクルし、河川を洗い、森林を救い、水を保護し、フロンガス他の化学物質を削減し、核実験をやめ、危険に瀕した種を救い、汚染を抑える等、必要なことはたくさんあるが、それだけでは十分ではない。対症療法では世界は救えないのである。
 創造主とマサウが私たちに告げているのは、世界人類がいのちと環境への態度を完全に変化させなければならないということである。ホピの伝統派がしているように、生まれてから死ぬまで母なる大地に浸るということである。簡単にいえば、私たちはいのちを祝えるよう大地と交わる必要がある。(p224-225)
好み:★★
(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度。一押し、二押し、三押し、特薦。)
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