書名: 『宇宙に学ぶ――地球の次の時代の文化の創造に備えて―― cover

書誌:
発信  惑星連合(FIDA)および銀河連合(FILF)
著者  森 真由美
発行  PHP研究所(1997年7月17日初版発行)
私評:
 本書は地球人にとってはかなり耳が痛い内容になっている。
 エゴの波動帯に沈没することが自分自身にとってしんどいことであるだけでなく、周りの宇宙にもひどく迷惑をかけることらしいと教えられては、永らく地球人をやってきたらしい者としては恐縮するしかない……。が、しかし、同時に、誰が一体どんな資格でそんな偉そうなことを言うのだろうかと、相変わらず地球人特有のエゴを掻き立てられたりするのはどうしたものだろうか。(^_^;)
 多分、この本が持っている一種の生真面目さ“演技”があまりにも真に迫っているからだろう。少なくともこの本は、宇宙情報に一般的なユーモアはあまり感じさせない。
 もしかすると、あまりにも“遠大”“深刻”な“事実”を知らされた報告者が、客観的事実の報告にとどまろうとして、深刻さを演出する結果になったのかもしれない。
 しかしまあ、聞かされるわれわれの方も、そう生真面目に“地球人”を被って目くじらを立てることもないわけだ。“叱られる”生徒がいなければ“叱る”先生も存在できない理屈なのだから。なるほど、「教育」というテーマには難しいものがあるわけだ。
 しかし、それにしても“地球ゲーム”はえらく難しいゲームだったらしい。
 含まれる情報自体の時間スケールは、本書が出版された時点では最も長大だった。
引用:
 宇宙のあらゆる存在物は常により「自然の法則」に適い、「宇宙」と調和した方向へ変化することが自然な流れですが、それに逆行し自らの絶滅を招くという同じ失敗を地球人及び地球への他星からの移住者たちは180万回にもわたり繰り返してきました。絶滅以前の地域的な戦争は現在の地球の状況からもお分かりのように一億回以上行われてきました。

 惑星連合(FIDA)および銀河連合(FILF)では人間自らの意識変換によるEVHAの顕在意識の振動波がさらに精妙になることにより地球がHSANU (サヌー) からJOT (ジョット) の段階にEXA PIECO (エクサピーコ) の構造変換をし、次の役割を通じてスタディをすることを永年待っていましたが、この一億三千万年の間、地球の振動波は上昇するのではなく、下降の一途をたどりました。地球の文化がHSANUの第三段階にまで落ち地球在住の人間の強烈なEGHO (エゴ) の振動波が他星に実害を及ぼすまでに至りどうしても必要な状況であると判断し、一万年前の移住計画の際は移住者たちにちいさな生理的処置を施しました。それは宇宙に存在する波動エネルギーの乱用により絶滅するのを防止するために移住する他星人たちが顕在意識の調和がとれ、精妙な振動波になっていない場合は原則的に顕在意識と非顕在意識のリンクを不能にするということでした。これにより顕在意識の準備が整っていない場合は顕在意識の働いていない、ボーッとしている時や睡眠時の夢見の状態の時にわずかに非顕在意識下の情報が顕在意識に残るのみとなりました。(P45)
好み:★★
(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度・ショック度。一押し、二押し、三押し、特薦。)

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