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書名:
『パワーか、フォースか――人間のレベルを測る科学――』
書誌:
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原題 Power vs. Force (c)1999, 2001 JZK,Inc
著者 デヴィッド・R・ホーキンズ
訳者 エハン・デラヴィ 愛知ソニア
発行者 星山佳須也
発行所 株式会社三五館(2004年9月1日初版発行)
〒160-0002 東京都新宿区坂町21
Tel.03-3226-0035 Fax.03-3226-0170
関連 URL http://www.sangokan.com/
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私評:
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この本も、『アセンション館通信』の読者の方から教えていただいた本だった。
その方は、まだ「はしがき」と「プロローグ」しか読んでいないがと断って、勧めてくださった。
この本の「はしがき」と「プロローグ」を読むと、まさにその気持はよくわかる。
これは、飛んでもない本だと思った。
一通り読み終わって、こう思った。
既にこういう本が地上に姿を現しているということは、ある意味で、UFOが着陸して圧倒的な“宇宙的智慧”を地上の人類に伝えたのと同じようなことではないか、それと何も変わらないではないか、と。
この本を「本棚」に掲載するときは「好み」の評価は、例外の例外として、星六つ(★★★★★★)にしようと思った。
さて、そこからわたしの“実力”が顕れる。
最初読んでそう思ったときに、すぐには掲載しなかった……。
そして、ついつい時間を過ごしているうちに、いつの間にか、読んだ当座は必ずやってみようと思っていた、キネシオロジーの実際を試みる熱意も失せているようなのだった。
最初の“熱病”の期間が過ぎてみると、……たとえ「本棚」に掲載するにしても、この本だけ、星六つにするほどの特別扱いをする理由もないような気がしてきた。
それでは、バランスを失するのではないか、などと、さして根拠もない星の数をケチってみたりする気分になった。
ところが、同じ本でも、ひとによっては随分違う扱いをするものだということを、あとで知る機会があった。
その人は、本のカバーがすり切れるほど、二十回以上も読んだというのだ。
……うーん。
そうか、わたしは、まるで読んでなどいなかったのだ。
というか、使われなかった情報の印象というものは、日を追うごとに薄れていくのだ。
そして、改めて、読み直し始めた。
そして、この本の「プロローグ」だけでも、何度も繰り返して読んでみようと、改めて決心した。
そして、いまの内に、「本棚」に紹介ページを掲載しようと。
(2005,3/13)
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引用:
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ある日、拘束衣を着せられたまったく無表情の患者が私の元へと運ばれてきました。彼女にはひどい神経疾患があり、立つことさえできずにいました。痙攣(けいれん)で身悶えしながら目をむいて床に横たわっていました。彼女の髪はもつれて、衣服のあちこちを引き裂いて、ただ喉音を発するだけでした。
彼女の家族はかなり裕福でしたので、世界中の有名な専門家を含む数知れない医師たちに何年もかかってきました。彼女の状況は絶望的だと医者たちが匙を投げるまで、彼女にはあらゆる治療が試みられました。
「神よ、あなたは私に対して、彼女に何をせよというのですが?」
と、私は彼女を見て無言で尋ねました。次の瞬間にはまさしく、「私が彼女を愛すること」のみに答えはあるとわかりました。それがすべてだったのです。
彼女自身の内面が、彼女の目から輝き始めました。そしてあの愛の本質につながったのです。その瞬間に彼女は、自分は本当は誰なのかという、彼女自身の認識を得て、癒されたのです。彼女の心、あるいは肉体に何が起きたかは、もはや彼女にとって重要ではありませんでした。
こういうことが多くの患者との間で幾度となく起きました。ある人はみごとにその場で回復し、またある人はそうはいかなかったのですが、臨床上回復したか否かは、患者にとってはもはや重要ではありませんでした。患者たちの内なる苦悩は終わっていたからです。まるで彼らが愛を感じ、内なる平和を感じているかのように、彼らの苦しみはやみました。
この現象については、その「存在」の慈愛が、各々の患者自身の現実を再び取り戻させたとしか説明できません。現実の有様をまったく超越してしまうほどの癒しを彼らが経験したというよりほかはありません。その中に存在している内なる平和は、時間とアイデンティティを超越して、私たちを共に包むものでした。
私は、「すべての痛みと苦しみは神から生じるのではなく、唯一、自我から生じる」ということを知りました。これは真実であり、沈黙の中で私が患者の心に告げたことです。無言で表情を失っている別の患者に、私が唯一、自我から生じる痛みと苦しみであるこの精神的なブロックを直感したとき、私は心を通して
「あなたの自我があなたにしたことを、あなたは神のせいにしています」 と、その人に告げました。するとその患者は驚いて床を跳びあがったあとに話し始めたのです。これを実際に目撃した看護婦の衝撃は大きいものでした。
(P38-39)
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好み:★★★★★★(この本は、ちょっと特別扱いをします。座布団六枚!!)
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(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度/ショック度。一押し、二押し、三押し、特薦。)
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