書名: 『宇宙人遭遇への扉――人類の進化を導くプレアデスからのメッセージ――

書誌:
原題  Preparing for Contact (c)1993
発信  プレアデス人サーシャと集合意識体ジャーメイン
著者  リサ・ロイヤル、キース・プリースト
訳者  星名一美
発行  徳間書店(1997年2月28日初版発行)
私評:
 本書でリサ・ロイヤルは、宇宙人との遭遇ということが実際には意識波動帯の移行とパラレルであることを丁寧に説明している。UFOないし宇宙人と出逢うということは、自分の内面に入っていくこととまったく等価であるらしいのだ。
 そして、宇宙人との遭遇体験が実際には遭遇者双方にとってどのような事態であるのかを具体的に説明している。いつまでも単なる読書人でしかない私などは、この本を読んで初めて、顕在意識とか潜在意識とかいう言葉にどういう実体が対応しているのかの感触を得た。なるほど、そういうことだったのかと。
 その他にも本書には、アジア人が未来からの関与で創造されたこと、アジア人にはゼータ・レチクル星人の遺伝子が組み込まれていること、日本がアジア人種の誕生の地であること、プレアデス星人と日本との特殊な関わり、日本には西洋と東洋を統合すべき役割があることなど、広範なチャネリング情報が含まれている。
 遭遇体験を例を挙げて説明している部分を少し引用してみよう。
引用:
 地球人の意識は、顕在意識、潜在意識、無意識の三層に別れており、宇宙人からすると、一個の統合された人格を持つ存在としてではなく、分裂的な人格を併せ持つ存在として映ります。……。つまり地球人と遭遇する宇宙人は、一人の人間の中に同居する、三人の異なる意識体と対話することになるのです。
 あるゼータ・レチクル星人が、マリーという名の地球人女性と接触することになったとしましょう。いざマリーに接触してみると、このゼータ・レチクル星人は、一人だと思っていた彼女からいくつかの矛盾するメッセージを受け取ります。ゼータ・レチクル星人が近づくと、マリーの自我(顕在意識)は、強い拒絶反応を示して、「止めて、近寄らないで!」と大声でわめき始めます。
 一方、宇宙人との遭遇にマリーの潜在意識はまったく違う反応を示します。この意識には彼女が子供時代から受け入れてきたさまざまなプログラム(条件付け)が詰まっています。……。子供の頃、虐待されて育ったマリーは意識のこのレベルにおいて、「私を虐待して!」というメッセージをゼータ・レチクル星人に向けて発してきました。彼女の潜在意識には「虐待と愛は同じだ」という観念が潜んでいたのです。……。
 さて、マリーの無意識はどのようなメッセージを発するのでしょうか。彼女の内なる叡知の声を代弁する無意識は、「魂の成長を促すこの交流に同意します」というメッセージを発してゼータ・レチクル星人との交流を全面的に受け入れます。
 人間の意識の各層が発する相反するメッセージに接したゼータ・レチクル星人は、どう対処するのでしょうか。ゼータ・レチクル星人が置かれた状況は、複数のラジオ番組を同時に聞くようなものです。こんなとき、人の注意は一番大きな音量で放送される番組に向けられるでしょう。そして、小さな音量で放送される番組は、単なるバックグラウンド・ノイズになります。同じように、ゼータ・レチクル星人も一番パワーのあるメッセージに耳を傾けることになります。(p168-170)
好み:★★★
(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度。一押し、二押し、三押し、特薦。) cover(在庫切れかな)

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