書名: 『プリズム・オブ・リラ――銀河系宇宙種族の起源を求めて――

書誌:
原題  THE PRISM OF LYRA (c)1989
発信  ジャーメインその他の情報源と共著者の洞察、推理の集大成
著者  リサ・ロイヤル、キース・プリースト
訳者  保科一美
発行  ネオデルフィ(1992年10月1日初版発行)
発売  星雲社
私評:
 “「長年抱き続けてきた疑問を、よくぞ晴らしてくれた!」これが、本書に初めて接したときの私の正直な気持ちだった。”と翻訳者の保科一美さんは「訳者あとがき」を書き出している。
 まったくこの本を初めて手にしたときの感動はそのようなものだった。
 それまで私たち地球人類に知られていた個々の「神話」や「御神示」から推測される個別の印象とは一段も二段も違った詳細さと具体性、そして何よりも包括性を備えた情報がそこにはあった。
 これはいわゆるチャネリング本ではなかった。
 共著者の一人リサ・ロイヤルのチャネリング情報を主たる情報源にしながらも、その他のチャネラーからの情報や地上の文化人類学や精神世界分野の諸著作をも参考にした推理・洞察の集大成だという。
 おかげで読者は、本書の情報を事実として受け入れるかどうかは別として、宇宙とその存在の謎について、最初から大きな包括的な展望のプロトタイプを与えられることになる。つまり、一挙に見晴らしが良くなるのだ。永年そういう展望を求めてきた者にとっては、当時初めて本書を手にして一挙に展望が広がったときの痛快感は忘れ難く、またその精神衛生上の効果はじつに計り知れないものがあった。
引用:
 さて、琴座星人の計画に水を差したシリウス星人は、その後どうなったか。彼らはこうした「介入」を通じて、エネルギーレベルで地球の進化と結びついた存在となった。シリウス星人は、あたかも手品師のように、多くの種の袖裏に隠し持つことに長けた種族であった。そうした彼らの手品の種のひとつが、いま成功裏に展開している。琴座星人とともに地球人種創造計画に参加していたとき、シリウス星人は人間の細胞の中に、ある種の潜在的なDNA情報を埋め込んだ。このDNA情報は、人間が霊的に進化し始めたときに起こる波動の上昇によって起動する。人類が自己認識を深め、第四波動レベルへの移行が(現在まさにこれが起こりつつある)加速されると、このDNA情報が起動される。いったんこれが起動すると、人類は絡まった糸がほどけるように、これまでの狭い視野から抜け出し、「大いなるすべて」の全容が見え出す。結局、これが、人類に「命の木」の果実を取って与えるための、シリウス星人のシナリオだったのである。(p124)
好み:★★★
(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度。一押し、二押し、三押し、特薦。)

home へ本棚へ