書名: 『スーパー・アセンション――イシャヤ・アセンションの技術解明―― cover

書誌:
原題  ASCENSION : An Analysis of the Art of Ascension
     as Taught by the Ishayas (c)1991
著者  MSI
訳者  大内 博
発行  太陽出版(1998年1月1日第1刷発行)
私評:
 この本を読んだ頃は、さすがにタフなマインドの私も、もう単純な話の方が“好き”になり始めていた。また、あまりにも単純で、理性ではとても“信じられない”ような話の方が、本当らしく聞こえるようになっていた。

 <これこそ、悟りを開いた者の認識です。すべての人々が、あらゆる場所で、常に、最善を尽くして生きているのです。例外はありません。ある人の最善は別な人の最悪だ、などと言う人もいるかもしれません。しかし、これは比較であり、価値判断であり、非難であって、愛と許しにもとづいた考えではありません。私たち自身の心の安らぎのために、世界についての結論は一つにしておいた方がよいでしょう。すべての人が常に、あらゆる場所でそれぞれ最善を尽くしているのです。アセンダントはすべて善であり、すべて愛であり、遍在するものであり、全知であると結論づけた時、その結論からただちに派生する認識がこれなのです。
 少し別な言い方をすると、「常に善だけが存在する」のです。人生に疲れきった心にとって、このような単純な思いを抱くというのは何という慰めでしょうか。>

 これで何も問題ないではないか、と思われてきた。
引用:
 この世界には、責めるべき人など、文字通り一人も存在しません。いかなる意味においても、咎めるべき人もいなければ、裁くべき人もいません。私の様々な願望があって、私のためにだけ私の宇宙をつくり出しているのです。あなたにはあなたの様々な願望があって、あなたのためにだけ存在する、あなた自身の宇宙をつくり出しています。こうしてつくられた私たちの宇宙の多くが非常に類似していて、多くの共通点を持っているように見えるのは、幸運にして有用な偶然の一致であり、その共通性によって人間はかくあるものという人間性が規定されているのです。[大多数の人々が持っている宇宙と波長の合わない宇宙を持った人びとは、精神病院か監獄に行くことになります]。(p174)
好み:★★★
(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度・ショック度。一押し、二押し、三押し、特薦。)

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