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書名: 『あなたの神話――アセンションのサイクル―― cover

書誌:
原題  UNBOUND (c)1986
発信  「七番目の領域(王国)のマスター」と名乗るソース
著者  ドリアン・G・イスラエル
訳者  松岡敬子
発行  コスモ・テン(1996年4月26日初版発行)
発売  太陽出版
私評:
 表紙の印象と同じように、この本の内容は一見ひどく地味だ。
 「ワークブック」の体裁を取っているためか文体もきわめて簡潔で、じつはこれも地味な印象を深めるのに一役買っている。
 ところが穏やかな“金言集”のような外見の背後から、この本は私たち現地球人類が触れたことのなかった“情報の光”を放っている。どんな宇宙的ゴシップにも責任を転嫁させない、現地球人に対するある種普遍的な厳しい愛の光だ。
 多分、どれほど真実の“宇宙的ゴシップ”も、ある意味では次元構造内での“真実”にすぎず、別な意味では、宇宙内のあらゆる意識存在は自分が創造している宇宙に“常に絶対的に”責任を持っているからなのだろう。
 この本もまた、90年代以降に地上に降り注ぎ始めた(新鮮さと具体性と詳細さを備えた)代表的なチャネリング情報のひとつだった。
 あまりに重要な情報ばかりで、どこかを抽出するというのも難しいのだが、この本にちりばめられた情報の一例として、比較的前半の「恐れ」や「死」に関する“情報”を引用してみよう。
引用:
 あなた方の多くは過去世において、死ぬことで得られる平和によって恐れから逃避しようとしたことがあります。ひとつの幻想から逃れるために死と呼ぶ別の幻想を使うとは、なんと興味深いことでしょう。「死」のあともあなたはまた同じ恐れと向かいあわなければなりません。しかしこんどはそのための物理的な器を持っていません。死ぬことで失うのは身体だけです。あらゆる感情、記憶、そして恐れはすべて、そのまま残るのです。そこであなたは恐れという幻想を理解するために、ふたたびからだをもって生まれてきます。(p.63)

 あなたの魂は望んだすべての幻想を試してきていて、その役に決して飽きることはありませんでした。さまざまな役柄を引き受け、多くのドラマに没頭しながら、地球上を歩き回っていたのです。そしてそれらはすべて夢にすぎないというのに、一度も目覚めることを願いませんでした。(p.83)

 きたときと同じ方法でこの惑星を去っていくことは掟なのです。身体を持って生まれてきた原因であるその願望によってあなたは一巡を経験しました。いま望むのは、あなたが去ってきたところである自由を経験すること、つまり根元のもとへ帰ることです。魂がその方法をあなたに示してくれるでしょう。そして多くの人にとってそれは今生で起こるはずです。(p.84)

 私たちは保証します、意識としてのあなたの存在は死の経験によって終わるのではありません。死を、あなたに平安と絶対的な静けさを自動的に与えてくれる逃げ場である、最終的な安息の場としてみるのは止めましょう。この物質界であなたがタネをまいたものは次の生でもう一度現れるということを知っておくべきです。自分の思考、ことば、おこないから逃げられる場所はどこにもありません。それは罰ではなく、約束なのです。(p.102)
好み:★★★★
(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度。一押し、二押し、三押し、特薦。)
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