home > 通信 > 『アセンション館通信』 第29号



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
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 ☆☆     ☆☆ 『アセンション館通信』vol.029 2004,9/12(第29号)
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

このメルマガは“アセンション情報の広告塔メルマガ”です。

つまり、“アセンション”という言葉の流通拡大を手段として、
地球住民の“集合意識”の基盤を“ゆるめ・ひろげ”ることによって、
地球が向かう新しい光り輝く世界への次元移動を、できるだけ自然で、
スムーズなものにすることを目的に週刊で発行されています。(^_-)


◇◇ このメルマガが想定する“アセンション”◇◇

“アセンション”という言葉を聞いたことがない方は、発信サイトで
https://www.ascensionkan.com/demae/ascension.html
このページ↑をご覧ください。

また、特にこのメルマガが想定している“アセンション”という言葉の意味合
いについては
https://www.ascensionkan.com/demae/ascension_m.html
このページ↑をご覧ください。

要するに、グレゴリオ歴2012年12月22日をひとつの仕切として、これからわず
か8年ほどの間に、前後のつながりを辿れなくなるほどの大激変が起こって、
われわれは光り輝く圏域に移行するという、なんともはや嬉しいような、恐ろ
しいようなお話に“悪乗り”して行こう、という楽しい話題を振りまいていま
す。(^^)/

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◇◇ もくじ ◇◇

1.「能力主義」と「二極化」

2.「有機体」と「抽象概念」

3.資本主義の崩壊

4.いただいたお手紙から:

5.編集後記:
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■ 1.「能力主義」と「二極化」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今日は、これまで何度も書こうと思いながら、ついつい“気分”に流されて、
書き忘れていたことを書こうっと。

“気分”に流されるのは、それはそれでいいんだけど、やっぱり、肝心な話の
筋は、書かなくちゃいけないよね。

これを書くのは“遊び”だけど、“遊び”にも“その遊びなりのルール”があ
るわけだから。

目的意識なんていうと、また、語弊が出て来ちゃうかも知れないけれど、でも、
やっぱり、方向性とか、ゴールは持ちたいなぁ……。(-_-;)

(@_@)

あ、しょっぱなから、真面目モードだね。(*^_^*)

またまた、一週間が過ぎまして、楽しい“アセンション噺”にお付き合いいた
だく時間がやって参りました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。

みなさま固有のお時間の中で、いかがお過ごしでしょうか?

いえね、これまで何度か書こうと思いながら、触れるタイミングを逃していた
ことって、要するに、これから地球社会が向かう世界の“経済ヴィジョン”の
ことなのね。

“経済ヴィジョン”といってもいいし、別の言い方ではわれわれ地球社会のい
わゆる“共有現実”とか、あるいは吉本隆明さんふうに“共同幻想”なんて、
言ってもいいですよね。

要するに、いつかの例で言えば、

     「現実に、セキュリティを無視してビジネスができるか」

っていうふうに使う、あの“現実”のことです。

無視できない“現実”。

われわれが生きている「経済社会」。

要するに、われわれが前提している“思いこみ”の中核です。

このテーマ、“アセンション”に無関係ではありえないテーマだから、当然、
この『アセンション館通信』が扱ってもいいテーマなわけだけれど、これ、あ
る意味で、“真面目さの極”みたいなものだから、なかなか、“漫談調”って
わけにいかない面もあるんだよね。(^^;)

それに、こういうテーマに関しては、いわゆる“玄人衆”もいるわけだから、
“チンドン屋”が口を出すべき話じゃない、って面もあるわけだしさ。(*^_^*)

ま、ちょっと、ハードな話題なわけ。(^^;)

でもねぇ、そうばかりも言っていられない。

これに触れないで、“アセンション”もないわけだからねぇ。(-_-;)

だから、どうせ“アセンション情報の広告塔メルマガ”を出すなんて蛮勇を振
るっているわけだから、ここは、力不足も何も無視して、シェルドレークの形
態形成場に自分の「一票」も投票するつもりで、「わしゃこう思う」ってとこ
ろを、ひとまず書いておこうと思うのね。(*^_^*)

ま、旗色を鮮明にしておこうってわけ。

これから、地球の“現実=経済社会”がどんなふうに移り変わっていくのかを、
なるべく“辻褄が合う”ように見晴らしておきたいなぁ、ってとこかな。^^;

そしたら、ちょうど都合良く先週の土曜日、9月4日の「朝日新聞」の「be」
面の b7 ページに、「二極化」というテーマでのアンケート調査の報告が掲載
されてたのね。

       「身近で二極化が進んでいると思いますか?」

という問いに対して、「2632人」の人が答えたんだって。

まず、一番大きな枠組みでは、「身近で二極化が進んでいると思いますか?」
という問いに対して、

        「はい」が71%、「いいえ」が29%

だって。

「身近で」と訊いているわけだから、「二極化が進んでいる」という感じが、
日本人の七割を超える人々の日常生活上の実感になっている、ということだよ
ね。

ある意味で、これは大変なことだとも言えるし、ま、一見動かないように見え
る“現実”というのが、短期間のうちにそれほど激変するものなんだっていう
例証のようなものとも言える。

じゃ、「どんなところ?」(複数回答)にそれを感じるのか、という問いに対
しての回答は、
----------------------------------------------------------
所得格差                    1399人
企業間の業績格差                1140
高額商品と低価格商品の共存などの消費動向    1140
正社員、派遣、パートなど働き方の変化      1031
東京への一極集中と地方の衰退           662
私立学校への進学など学歴             532
レジャーの楽しみ方                449
政治や選挙の結果                 264
その他                       74
----------------------------------------------------------
だって。

で、「身近で二極化が進んでいると思いますか?」という問いに「はい」と答
え人に、さらに、それを「どう評価する?」かと訊いたその回答は
----------------------------------------------------------
よくない。是正すべき                28%
よくないが、しかたない               30
どちらともいえない                 33
どちらかといえばいい                 7
よりすすめるべき                   2
----------------------------------------------------------
なんだって。

で、またアンケート対象者の全員に、

        「企業内の能力主義による二極化は?」

どう思うか、についても訊いているのね。

それに対する回答は

        「賛成」が64%、「反対」が36%

なんだって。

うん。(-_-;)

さてさて、それで、「賛成」と答えた人に「なぜ?」(複数回答)と訊いたと
ころ、その回答は
----------------------------------------------------------
努力の結果が明確に現れ、公正だ         1230人
年功主義では不十分               1084
一人ひとりが創意工夫するようになる        823
企業の競争力維持に必要だ             653
やる気が出て、志気が高まる            598
国際的にみて自然の流れだ             412
その他                      101
----------------------------------------------------------
なんだって。

うん。(-_-)

で、「反対」と答えた人に同じく「なぜ?」(複数回答)と訊いたその回答は
----------------------------------------------------------
上司の恣意(しい)的な判断になりがち       702人
公正な仕組みづくりが難しい            623
結果がすべてではない               585
短期的で安易な目標を設定しがち          483
組織がぎすぎすする                398
仕事や生活の安定、安心感が損なわれる       358
その他                      101
----------------------------------------------------------
なんだって。

……ま、アンケートについてはわかった。

みなさんも、アンケートについてはわかりましたよね。

こういうふうに、われわれは感じているみたい。

「朝日新聞」のアンケート調査なんだから、母集団は、まあ、かなり広いとい
うか、日本人全体の集合意識をある程度反映しているんだろうと思います。

これが、日本の“現実(=経済社会)”を創造している“思い(込み)”の世
界ということになるんだろうね。

みなさんは、このアンケートを見てどんなふうに感じました?

『アセンション館通信』なんていう珍奇な通信を購読してくださっている皆さ
んの集合意識は、また、このアンケート調査の母集団の集合意識とはかなり異
なるんだろうとは思いますけど。

わたしも、このアンケートを見て、いろんな感想(=気分)がよぎった。

ちょっと、微かなショックを受けたのは、「身近で二極化が進んでいると思い
ますか?」という問いに「賛成」「反対」を回答している方々の、それぞれの
「なぜ?」(複数回答)の内容を読んだとき。

この回答、「複数回答」と書いてあるから、「朝日新聞」側で用意したんだろ
うけど。

いつも思うんだけど、アンケートって、どうしても誘導尋問になってしまう面
があるんだよね。

で、たいていは、「その他の理由」みたいな欄があっても、そこに書かれる回
答は文例のないランダムな意見だから、結局、最終のレジュメでも「その他」
で括られてしまって、何ひとつ表現として浮上してこない。

ちょっと、もういちど見てみて、「企業内の能力主義による二極化」に対する
「賛成」「反対」のその理由を。

「賛成」理由:
----------------------------------------------------------
努力の結果が明確に現れ、公正だ         1230人
年功主義では不十分               1084
一人ひとりが創意工夫するようになる        823
企業の競争力維持に必要だ             653
やる気が出て、志気が高まる            598
国際的にみて自然の流れだ             412
その他                      101
----------------------------------------------------------
「反対」理由:
----------------------------------------------------------
上司に恣意(しい)的な判断になりがち       702人
公正な仕組みづくりが難しい            623
結果がすべてではない               585
短期的で安易な目標を設定しがち          483
組織がぎすぎすする                398
仕事や生活の安定、安心感が損なわれる       358
その他                      101
----------------------------------------------------------

(-_-;)

どうしてこうも、まるで“思考の拘束衣”でも着せられたみたいな“狭苦し”
くて“息苦しい”ような「理由」しか出てこないんだろう、と思って考えたん
だけど、まずは、ああ、これは「朝日新聞社」の記者の方々の固定観念(思い
こみ)から生まれた“作文”なんだな、というところへ、頭が行った。

それだけでもう十分に“誘導尋問”なわけだけど、それに思い至ったら、こん
どは、その上に覆い被さっている大きな“誘導尋問”の枠組みが見えてきたの
ね。

それは、このアンケートの対象者の全員が尋ねられたのは、

         「企業内の能力主義による二極化」

について、どう思うかなんだということ。

つまり、そこでは、

      「(企業内の)能力主義」=「(所得の)二極化」

という等式が、既に完全な“恒等式”として前提されているわけ。

その前提の上で、何を訊かれたって、どのみち上述の記者の方々の“作文”の
ような「賛成」「反対」理由以外は、出てきようがないんだよね。

だって、企業の内であるか外であるかには関わらず、

              「能力主義」

というのは、歴史の必然というか、宇宙の自然法則とでもいうか、生命世界の
単純な「ありよう」にすぎないわけだから。

これは、いいか悪いかとか、好きか嫌いかとか、賛成か反対か、というような
問題じゃなくて、生命世界の、ある意味では「分業」、ある意味では「歓び」
なわけじゃない。

「能力主義」に反対だからって、男が子供を産めるわけじゃなし、女が男に子
を孕ませることができるわけじゃなし。(^_-)

胃袋細胞は食物を消化するがよろしく、肛門細胞は糞をひり出すがよろしく候、
ってだけのことでしょ。(←下品だっつうの ⇔ いいの)

「能力主義」って、要するに、“適材適所”の別表現だよね。

そのことが一番好きな人がやるのが、一番効率がよくて、一番上手く行く、と
いうだけのことだと思うんだよね。

だから、それは別に“誰か”の「主義」というようなものじゃなくて、単なる
宇宙の在りようのことだ。

そういう抗(あらが)いようない必然に、「(所得の)二極化」という恐ろし
いようなものをくっつけるから、訊かれた方は誰だってギョッとするよ。

そりゃ、迷うよ。

いいのか、悪いのかって。

「能力主義」にした場合、“自分”は得だろうか、損だろうかって、さ。

そしたら、当然、“自分”が得する連想の方が強く働く(主として若い)人た
ちは「賛成」と答えることになるだろうし、“自分”が損する連想の方が強く
働く(主として年長の)人たちは「反対」することになるよ。

そりゃそうだ。あはは。

あたいも、年長組だから「反対」するじょ(なんてさ)。(*^_^*)

単純なもんだよね。^^;

でもね、全回答者の七割を超える「二極化が進んでいる」と感じている人たち
の、それを「どう評価する?」かという問いに対する回答
----------------------------------------------------------
よくない。是正すべき                28%
よくないが、しかたない               30
どちらともいえない                 33
どちらかといえばいい                 7
よりすすめるべき                   2
----------------------------------------------------------
これを、読むと身につまされるよねぇ。(-_-;)

上から三段の人たちを合わせると、じつに91%の回答者が不安を感じている
わけ。

喜んじゃいないんだよね、嬉しくないわけ。

そりゃそうだよ。

だって、“必然”と思われるものと“貧富の二極分解”がセットになって提出
されたら、誰だって慌てるよ。

どちらかといえばいい                 7
よりすすめるべき                   2
こういうこと↑をおっしゃるのは、まだ連想野がそれほど発達していない若い
方々だと思うなぁ。

それに比べて、
よくない。是正すべき                28%
よくないが、しかたない               30
どちらともいえない                 33
って回答は、泣かせると思わない?

こう回答している方々は、自分が“貧富の二極分解”の“貧”の方に回る可能
性をちゃんと勘定に入れている人たちだよ。

そこから聞こえてくるメイントーンは、
「望ましくはないんだけれど、でも、しかたないかもしれない」
って音色だよね。

要するに、“貧富の二極分解”の“貧”の方に回ることは恐ろしいし、望まし
くないけれども、「能力主義」はしかたないかもしれない、と感じてるわけ。

それは、

           「能力主義」=「二極化」

という連想野の中での恒等式が、われわれの“思考の拘束衣”になっているこ
とからくる必然的な音色だと思う。

でも、じつは、いわゆる「能力主義」と「二極化」は、全然、同じものなんか
じゃないわけ。

というより、まずは、無関係と言ってもいい。

「能力主義」とは、生命世界のごく自然な在り方を叙述した、かなり偏向のあ
る表現。

「(所得の)二極化」というのは、「足りない」という地球人の“思いこみ”
が論理的結論として創造し続けてきた“現実”の最終形態。

これが、今回われわれ地球人類が、創造に関わってきた“幻想(=現実)”の
“最終形態”ね。

なぜ、最終形態かというと、これが“どん詰まり”で、先がないから。

あはは。同義反復か。(*^_^*)

段落を変えるね。


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■ 2.「有機体」と「抽象概念」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

あのね、

           <すべてはひとつである>

ってのは、もっともらしい坊主の説教じゃないのね。
(まさかいないと思うけど、僧侶の方がいたらご免なさい。あなたのことじゃ
 ありません、一般的な比喩とお考えください。なんちゃって。(*^_^*))

           <すべてはひとつである>

というのは、じつは、嘘、偽りのない、意識宇宙の端的な事実だから、当然、
物理次元も含まれるわけ。

地球生態系もひとつの意識生命体なら、その上に寄生しているわれわれ個々人
もそれぞれ一個の意識生命体だってことには、まあ、(少なくともここでは)
あまり異論はないよね。

もし、自分が意識生命体であることは説明を要しないけど、地球はどうかな、
と思われる方がいたら、とりあえず、われわれの肉体の中に棲息すると言われ
る10兆個だかの腸内細菌が個々にどう思っているかには関係なく、われわれ
人間は間違いなく、意識ある生命体として存在しているんだ、とまあ、お考え
ください。(^_-)

だから、表面に棲息するわれわれがどう考えているかに関係なく、われわれに
生存環境を与えている地球生態系にも、それ自体の固有の“思い”がある可能
性も勘定に入れて置いた方がいいって、ことね。

よく「目に見える」とか「目に見えない」とかって言うけど、これって、本質
的な区別があるのかな。

「目」の意味にもよるよね。

人間の身体ならわれわれの「目」にも見える。

地球の姿も、大地という意味でなら、われわれの「目」つまり肉眼でも見える。

また、地球の全体像みたいな意味でなら、現地球人類は、最近になって衛星写
真でそれを見たわけだ。

腸内細菌も電子顕微鏡というわれわれの「目」の拡張手段を使えば見える。

遠くにある星々の世界も、電波望遠鏡という拡張手段を使えば見える。

そういうのも含めて、「目」に見えるものは“意識生命体”だっていう、ひと
つの言い方はありうるかもね。

多次元宇宙っていうよね。

そういう世界が、波動域を異にする意識生命世界だっていう言い方はあるのか
もね。

というより、いわゆる精神世界情報ではごく一般的な言い方だよね。

それが見えるチャンネルを持った者には見えるし、何らかの手段で写真に撮る
こともできる。

その意味では、人間も意識生命体、地球生態系も意識生命体、星々の世界も意
識生命体、腸内細菌も意識生命体と言えるのかも。

ただ、この「人間」と「地球」の間に挟まっている“人間社会”“経済社会”
ってやつ、これも同じような意味で、意識生命体と言えるのかな。

人間の頭の中にしかない“構造体”だから、ちょっと写真に撮るというわけに
はいかないみたい。(^_-)

でも、統計とかそういうツールを使えば、比喩的に映し出せるとも言えるけど、
でも、固有の意識を持った意識生命体とはいえないような気がする。

増田俊男さんみたいに「資本の意志」という言葉を使っても、あくまでも比喩
的な使い方だと思うけど。

「資本の意志」が“痛み”を感じることができるかどうか?

“痛み”を感じることができるのは「資本の意志」なるものを操ったり、それ
に操られたりする個々の「有機体」なんじゃないかしら。

その代表格として両端に「地球生態系」と「人間」をあげることにすると、
「地球」も「人間」も「有機体」としての“生き物”だけど、その「地球」と
「人間」の中間に介在する“経済社会”は、そういう意味での“生き物”じゃ
ないでしょ、ってことね。

“経済社会”は、主体性のある(つまり“痛み”を感じることができる)生き
物じゃなくて、単にわれわれの頭の中に存在している「枠組み」にすぎないよ
ね。

“経済社会”は「有機体」としての生き物じゃないから、肉体がある「有機体」
なら必ず持っているいわば“バランス感知装置”を内蔵していない。

だから、純粋に個々の成員の“思いこみ”だけで動くことができるわけ。

ま、孫悟空の頭に“輪っか”が付いていない状態だよね。(^_-)

われわれの“現実(=経済社会)”が、われわれ「人間」や「地球生態系」と
いう“生き物(=有機体)”を苦しめることがあるのは、そのためかなぁ。

「国」とか「組織」とか、そういういわば“制度”や“集団”を指す言葉は、
(抽象名詞とか集合名詞とかいうんだろうけど)、写真に写る固有の実体をも
たないそういうものでも、いったん名詞化すると、さっきの
「企業内の能力主義による二極化」に対する「賛成」理由に出てきた
----------------------------------------------------------
企業の競争力維持に必要だ             653人
----------------------------------------------------------
みたいな言葉を生み出すようになるんだよね。

そしてそれが“現実”になる。

そして、その“現実”に、<有機体>である「人間」の方が怯えるなんて事態
になるわけ。

なにしろ、
----------------------------------------------------------------------
 マスターよ、どんなことをあなたが信じることを選ぼうと、それはそのとお
りになる。だから、自分にとって何が適切か、何を信じたいかを、自分で選ぶ
のだ。
                 『ラムサ ホワイトブック』(p-224)
----------------------------------------------------------------------
というわけだから。

そしてわれわれ「人間」は、自分がその“現実”を創造していることを信じよ
うとしない。

まあ、そういうことなんだろうなぁ。(-_-;)

とは言っても、

           <すべてはひとつである>

というのは、“意識の海”に浮かんでいる個々の意識生命体が、どんな“思い
こみ”をしようとも、それによってけっして消し去ることはできない意識宇宙
の実体だよね。

だから、いろいろ護られた階層構造の許容範囲内では、ある程度の滅茶苦茶は
許されても、いちばん大きな、

           <すべてはひとつである>

という全真相を覆すことはできない。

つまり、総体としての“経済社会”のどんな動きも、われわれ「人間」という
構成員と、「地球生態系」という生息環境を度外視して“生き延びられる”
わけじゃないっていう、当たり前の話。(*^_^*)

その意味で、「貧富の二極分解」というのは、“経済社会”という構造体にと
っての最後のいわば“断末魔”の姿だと思うんだよね。

ここに至って、まだ“王様”と“奴隷”という二極分解に波動を合わせる意志
が人類の集合意識にあるかどうか。

わたしは、もういいけど、あなたはどう?

ないでしょ。(^_-)

もし、人類の集合意識がグローバル世界での“王様”と“奴隷”への二極分解
を許容しないとすれば、話は単純なのよ。

段落を変えて、簡単に事情を説明するね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 3.資本主義の崩壊
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

シルビオ・ゲゼルが発見したように、今の地球の“オカネの仕組み”では、
オカネ自体に消滅機能を内蔵させていないのね。

つまり、オカネはどんどん増えていく一方なわけ。

その意味では、オカネは自然界に存在するどんなモノとも違っているわけ。

人間に即して言うなら、“モノ”は「肉体」だけど、“オカネ”は「エゴ」
に当たるとでもいうのかな。

だから、今の日本みたいにもう60年も戦争をしていないという社会では、終
戦直後の闇市で誰かがお米を買うのに使った通貨が、昨日どこかの銀行が“信
用創造”した口座預金とまったく同じに、今も形を変えて“生存”しているん
だよね。(@_@)

これって、凄いことでしょ。

オカネは消えないのよ。(@_@)

だから、ある意味では、まるで<意識>そのものの永遠を真似ているとも言え
るんだけど、でもこれは、けっして何ものも永続しない“物理次元”で永続し
ようという執念だから、<意識>の永遠というよりは、『指輪物語(ロード・
オブ・ザ・リング)』の指輪の方が似ているかな。

ま、それはともかく、モノの売買(流通)と並行して流れるオカネは増え続け
ていくわけ。

自然界のモノはそんなふうに増加し続けられないわけだから、経済社会でモノ
とオカネのバランスを取るには、方法は二つしかない。

ひとつは、オカネが貯まってきた分だけ、モノの価格を上げるという方法。

これがインフレね、平時の物価上昇。

三〇年前と今では、物価はまるで違うというわけだよね。

これは、“正常”なバランシングの方法。

もうひとつは、消滅機能を内蔵していないオカネを強引に消してしまう方法。

問答無用で、“チャラ”にしてしまうわけ。

つまり、昔でいう「徳政令」ね。

今風に言うなら、これから政府が予定しているはずの、「新円切り替え」、
「預金封鎖」ってとこかな。

誰が考えたって、一方は増え続ける「オカネ」と、その時々には、その時々に
あるモノしかない物財とのバランスを取るには、それしか手はないよね。

ま、われわれの“現実”である“経済社会”では、オカネとモノとの間に、そ
ういう運命的な関係があるわけ。

それと、もうひとつ、われわれの集合意識がフォーカスしている“経済社会”
の“現実”に、「生産」と「消費」という区別があるのね。

つまり、「生産」に携わることによって「消費」に必要な通貨、つまりオカネ
を入手するというルールになっているの。

そんなの当たり前じゃん、っていうかもしれないけれど、必ずしも、そういっ
たもんでもないんだよね。

たとえば、われわれの世界だって、家庭の中ではオカネを払わないで食事をす
るし、いわゆる“未開社会”の中には、いまでもオカネを使わないで生活して
いるところだってあるわけだ。

ただ、もう、地上にはほとんど残っていないだろうけど。

で、この「生産」と「消費」の関係なんだけど、これまで「資本主義」が発達
してくる間ずっと、「生産」は「消費」に追いつかなかったんだよね。

それに、「生産」が「消費」に追いつきそうになったら、ちゃんと、誰かが、
意図的に戦争を起こして、大量の「消費」を発生させて、「生産」が「消費」
に追いつかないように案配していたわけ。

それが、大雑把に言って“景気循環”ってやつだよね。

かなり乱暴な、大雑把な話だけど、こういう話は、“緻密”になればなるほど、
ある意味で“嘘”になってくるから、ま、これくらい乱暴な話の方が、見晴ら
しがいいんだよね。(*^_^*)

そうやって、ずーっとやってきたわけだけど、この「資本主義」という現在の
システムは、結局の所、「地球生態系」の上に乗っかった“ネズミ講”みたい
なものなんだよね。

「経済」を護るためには、常に拡大再生産をし続けなければならないわけ。

“「経済」を護る”よ、「人間」を護る、じゃないからね。(^_-)

ましてや“「地球生態系」を護る”であるはずもないやね。

で、旧ソヴィエト政府がギブアップすることで東西冷戦の壁が崩壊して、それ
まで「生産」と「消費」の“調節弁”の役割をしてきた「戦争」を起こす理由
がなくなったときが、本当は大転換のための第一シグナルだったらしいのね。

その頃から、そのことが分かっていた人もいたかもしれないけど、まあ、たい
ていの人には、まだそれはわからなかった。

アメリカも、旧ソヴィエトといっしょに、そのとき軍隊を解体すればよかった
わけだけど、まあ、そんな“はず”も“つもり”もなかったよね。

「共産主義」が崩壊したそのとき、後知恵だけど、「資本主義」の崩壊も運命
づけられていたわけ。

「地球村」の高木善之さんがあちら側で見てきた世界もそうだし、『火水伝文』
の伝えている世界もそう。

ひとつには、「冷戦構造」の崩壊によって、「戦争」で膨大な無駄な消費を生
み出すことで“需給バランス”を取る方法が使えなくなってしまった。

それと、インターネットという情報インフラが整ったことで、世界中の企業が、
潜在的には、最も安い物財と最も安い人的生産力を組み合わせることが可能に
なってしまった。

だから、物価が下がり始めちゃったんだよね。(@_@)

つまり、「資本主義」の“自然な需給バランス機構”のインフレが、資本主義
最先端の「日本」から崩壊し始めたというわけ。

その上、デフレ現象を起動しているその同じIT(情報技術)が、これまで可
能だった非効率的な労働を労働市場からどんどん淘汰しているわけ。

今まで通用していた仕事が、“無駄”だからというので、要らなくなっちゃっ
たわけ。

ほら、さっきのアンケートにも、「企業内の能力主義による二極化」に賛成す
る理由として
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企業の競争力維持に必要だ             653
----------------------------------------------------------
というのがあったでしょ。

健気だよねぇ。(-_-;)

「人間」は犠牲になっても、なんとか「企業」だけは生き延びさせなきゃ、と
「人間」が言っているわけだものねぇ。うん。(^_-)

(*^_^*)

ま、そういうわけで、dom さん流の言い方を借りるなら、

       「“生産力”が“消費力”を超えてしまった」

わけだし、また

         「仕事は贅沢品になってしまった」

というわけ。

“贅沢品”と言えるかどうかはともかく、誰もが「生産」に携われるわけでは
なくなったのは、どうも確からしい。

そりゃそうだよ、国際的な“競争力”を持つような企業の雇用枠に、日本人全
員を押し込むわけにもいかないじゃない。

しかも、今となっては、その国際的な“競争力”を持つような商品は、いった
ん生産段階に入れば、かなりの部分をコンピュータ制御に任せることができる
わけだ。

こりゃ、どうしたって、不要な“労働力”は“リストラ”されるわけだ。

「なら、いいじゃん、遊んでれば」(^^)/

っていうわけだけど、ここで厄介なのは、まだ残っているわれわれの「観念」
(“思いこみ”)なんだよね。

まだ、われわれ地球人類の耳には、

          「働かざる者、食うべからず」

っていう呪文がまだ鳴り響いていて、リストラされた「人間」がホームレスに
なろうが、倒産した会社の社長が首を吊ろうが、経済的理由での自殺者の数が
交通事故による死亡者の数を超えようが、コイズミさんがおっしゃるように、
「改革なくして成長なし」の「痛みに耐え」る路線を歩もうとしているみたい
ね。

でも、コイズミさんって、まだ“成長”しようなんて、本気で思っているのか
な? (@_@)

いま、地球経済の最先端の「日本」が遭遇しているのは、“成長”なんてもの
がまったく必要ない、新しい世界への扉だというのに。

あとは、この次にします。

<(_ _)>


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■ 5.いただいたお手紙から:
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久しぶりに、N さんからメールをいただきました。(^^)

いろいろ書いていただいたのですが、ご本人のご依頼にある URL をご紹介
させていただきます。
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> N でーす。元気ですか?
> ここんところ地震が頻発してて、東海地方もとうとう.....その時って感じ
> です。山の中にいるSさんが「愛知は大変なことになるが、岐阜は大丈夫」
> とか言っていましたがほんまかなぁ.....
> 不安はないけど、ちょっくら水とガスとレトルト食品やなんか
> 買ってみようかしら
> 
> 8月末から、あまり熟睡できなくって、毎晩どこかへお散歩してるようです。
> そんな関係のページの人々も、体温の上昇やらなんやら共通項をカキコして
> るし、私も変化が激しくなってきてるのかなぁ? よくわからんけど。
> 
> ……
> 
> このページは是非皆さんに知っていただきたいので、メルマガにこのURL
> をご紹介いただけませんか?
> 
> 優しいページです。
> http://yuka.milky-web.net/index.htm
> 
> このページは大変身してました。
> http://www.coiron.com/
> 
> まだ私もよく読んでいません。
> http://www4.ocn.ne.jp/~acshal/MyPage/menu4.html
> 
> ではまた。
> N より
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そう言えば、水と風と火で来るとか言う話を聞いたこともあるような。

たしかに、事実、いろいろ来ていますよね。

ご紹介いただいた上のサイト、また新たなるチャネラーの誕生のようで。

URL のご紹介、ありがとうございました。m(_ _)m


       …………○…………○…………○…………

それから、hakima さんからもメールをいただきました。
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> pariさん、こんばんは!
> 
> 今週は知人から電話が多かったんです。
> 
> 「不安や恐怖感をはずせない」という内容の話が続いたんですよ。
> 
> 不安や恐怖の感情は臓器で言うと腎臓がとりもってると、
> 
> 陰陽五行とかでいってるって聞いたことがあります。
> 
> 夏の間、発汗が促進され活動をトーンダウンしていた腎臓君が、
> 
> 秋の声を聞くと再発動!?ってことでしょうか。
> 
> そういえば、夏よりトイレに行っておしっこする回数も増えたような気もする。
> 
> 涼しくなってきたら、読書しまくったり運動しまくったたり競争しまくったり
> ・・・・・・
> というがんばることをしたくなりますよね。
> 
> デモね。今年の秋はなんだか変?(あ、夏もだった)
> 
> 今までと違う外的環境だったってことは、自分の内的環境も変化しつつある
> ってことでしょうか・・・?
> では、どうしたらいいかって・・・?
> 
> う〜ん。
> 
> 感情とリンクしてるものは何か?
> 
> それを発しているところと向き合うのが一番といわれたけど、
> 
> 人間、都合の悪いところからは逃げたくなるのが普通だもんね。
> 
> (もう、回避してられないところまできとるのでしょうかねぇ。まいった
>  なぁ。)
> おやすみなさい。
> 
>      Love  hakima
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“感情とリンクしてるもの”ですか……。

いや、しかし、みなさん敏感ですよねぇ。

hakima さん、ありがとうございました。


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■ 6.編集後記:
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ああっと、今日は、もうこんな時間、パターンを踏襲する時間がなくなっちゃ
った。

今回は、これで終わりにしますね。

いやー、今日こそは田圃での発見を書こうと思っていたのに、そこまで行き着
けなかった。(というほどの発見でもないか。(*^_^*))

というわけで、今回も……。

前号に続いて、著者のご了解を得ている「祈願文」という内容の文章を掲載さ
せていただきます。

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17.2001.7.7 地球さんへ

            【 祈 願 文 】 

56億年の永きにわたり、多くの魂に学舎を提供されてきた、地球さん、
本当にありがとうございました。
満身創痍でボロボロになりながらも、一言の愚痴も言わず、ただひたすら
大いなる愛で耐えてこられたあなたに、深く感謝いたします。
もうすぐ光の次元へ戻られるとのことですが、一日も早く傷を癒され、
元気な姿で光に還られますよう心よりお祈りいたします。
天の父よ、天の母よ、どうか私達の祈りを聞き入れ、地球さんにたくさんの
癒しの光をお送り下さい。

           海よ山よ空よ森よ川よ    よみがえれ

         生きとし生けるもの全て  よみがえれ

            地球よ         よみがえれ
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<(_ _)>

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■ 【作 者】 『アセンション資料館』主人 pari
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  → メール: paritosho@dream.email.ne.jp
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このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用させて
いただいて発行しています。
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000126287.htm
◆ メルマガ『アセンション館通信』: マガジンID: m00110091
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