home > 通信 >真我の内に退けば、苦悩は終わる(対話3):『アセンション館通信』第1001号



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
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 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2023/06/25(第1001号)
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☆☆      ☆★ 【気刊】──「私は在る」に導かれ♪──
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

 〈自己〉は展開する宇宙的ドラマの壮大なショーを生み出し、
 それを観ながら、そのなかに、そしてそれとして現れているが、
 それは夢を見ている人が自分の夢を作り出すと同時に
 それを見ながらそこに出演しているのと同じだ。
 (『夢へと目覚める』レオ・ハートン)
 
内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。
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◇◇ もくじ ◇◇

1.真我の内に退けば、苦悩は終わる(対話3)

2.編集後記
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■1.真我の内に退けば、苦悩は終わる(対話3)
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世の中が目まぐるしく動いていて

ちょっと茫洋とした感じになりました。

マインドは対応しようとしますが、

何ができるはずもありません。

マインド自体が夢の内容なんですから。(^_-)

さて、またまた一週間が過ぎて、

楽しい“アセンション噺”と

“「私は在る」噺”を紡ぐ今がきました。

『アセンション館通信』配達人のpariです。

この永遠の<今>を

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

こんな気分のなかで

ふとラマナ・マハルシの声を聴きたくなりました。

すべてが夢の中にあることを教えてくれる声です。

(-||-)

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 1938年5月3日
 
 同じ女性が質問を続けた。
 「もし世界がただの夢ならば、
  どのように永遠の実在との
  調和をもたらせばいいのでしょうか?」
 
 マハルシ
 世界は真我から分離していないと
 認識することの中に調和はあるのです。
 
 質問者
 しかし夢ははかなく一時的で、
 現実ではありません。
 それは目覚めの状態とも矛盾しています。
 
 マハルシ
 目覚めの状態も夢と同じようなものなのです。
 
 質問者
 人は五十年生きる間に、目覚めの体験が
 継続的なものであることを見いだします。
 夢は継続的ではありません。
 
 マハルシ
 あなたは眠りについて夢を見ます。
 そしてその中では五十年間の体験が
 五分間という短い夢の体験に短縮されます。
 その夢の中にも継続性はあったのです。
 それではどちらのほうが現実でしょうか? 
 五十年間の目覚めの体験が現実でしょうか、
 それとも五分間という短い夢の体験が現実でしょうか?
 違いは二つの状態における時間の基準です。
 ただそれだけです。
 それ以外二つの体験の間に違いはないのです。
 
 質問者
 霊性は移りゆく現象や輪廻転生による
 一連の身体の移り変わりの影響を受けません。
 それぞれの身体はどのように生命を受け、
 行為するのでしょうか?
 
 マハルシ
 霊性は物質とは違って生命に溢れています。
 身体は霊性によって動かされているのです。
 
 質問者
 それなら、実現した人は霊性であって、
 世界に気づいていないということになります。
 
 マハルシ
 彼は世界を見ますが、
 真我から離れたものとしては見ないのです。
 
 質問者
 もし世界が苦悩に満ちているなら、
 どうして彼は世界という概念を
 持ち続けるのでしょうか?
 
 マハルシ
 実現した人が世界は苦悩に満ちていると
 あなたに告げたのですか? 
 苦悩を感じ、賢者の助けを求め、
 「世界は苦悩に満ちている」と言うのは
 他の人たちなのです。
 そこで賢者は自分の体験に基づいて、
 「真我の内に退けば、苦悩は終わる」と教えます。
 対象物が自分自身から分離しているかぎり、
 そこには苦痛があるでしょう。
 しかし真我が分割不可能な全体であるとき、
 どこに苦悩を感じる人がいると言うのでしょう? 
 実現した人の心は聖霊であり、
 それ以外の心は悪魔の巣窟なのです。
 
 実現した人にとっては、これが天の王国です。
 「天の王国はあなたの内にある」
 その王国は今ここにあるのです。
 
 『ラマナ・マハルシとの対話3』(p25-26)
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(-||-)

ところで……

あなたが人生に望むことは何でしょうか?

人生に望むこと……。

何もしなくてもいいことかなぁ。

何かをしなくてはと……立ち上がるのが

夢のなかにいることなんでしょうねぇ。

夢から覚めるということは、

実際は何もしなくていいということを……

知っていることなんでしょうか。

この質問者の女性は

たとえ世界が夢だということを受け容れたとしても

その夢のなかでも自分は

その夢を実在と調和させる仕事を抱えていると

夢見ていたのでしょうか?

> 「もし世界がただの夢ならば、
>  どのように永遠の実在との
>  調和をもたらせばいいのでしょうか?」

マハルシはこう答えます。

> 世界は真我から分離していないと
> 認識することの中に調和はあるのです。

そうか……。

「これ」に気づいているものを真我と呼ぶなら、

その真我から分離して何かが存在できるはずもない。

いま眼前にあるこの光景も、

いま浮かんできているこの想念も、

真我から分離していないと

認識することのなかに調和はあるのですね。

(-||-)

このマハルシの言葉を聞いて

質問者はさらにこう言い募ります。

> しかし夢ははかなく一時的で、
> 現実ではありません。
> それは目覚めの状態とも矛盾しています。

この質問者がイメージする夢は

もちろん寝ている間に見るあの夢です。

今起こっているこれは現実だと思っていて、

これが夢だとは思っていないようですね。

マハルシはその言葉にこう答えます。

> 目覚めの状態も夢と同じようなものなのです。

今起こっているこれは、

目覚めの状態とも言えるけれども、

それは寝ているときに見る

夢と同じようなものなのです、と。

質問者は問い続けます。

> 人は五十年生きる間に、目覚めの体験が
> 継続的なものであることを見いだします。
> 夢は継続的ではありません。

でも私が生きてきた五十年の人生は

それなりに継続的なものだったと思います。

それに比べて私がこれまでに観た夢は

継続的ではありませんでした、と。

マハルシは答えます。

> あなたは眠りについて夢を見ます。
> そしてその中では五十年間の体験が
> 五分間という短い夢の体験に短縮されます。
> その夢の中にも継続性はあったのです。
> それではどちらのほうが現実でしょうか? 
> 五十年間の目覚めの体験が現実でしょうか、
> それとも五分間という短い夢の体験が現実でしょうか?
> 違いは二つの状態における時間の基準です。
> ただそれだけです。
> それ以外二つの体験の間に違いはないのです。

あなたが夜寝ているあいだに見る夢のなかでは

あなたの人生というその五十年間の体験は

五分間という短い夢の体験に短縮されるのです。

そしてその夢のなかにも継続性はありました。

それではどちらのほうが現実と言えますか? 

五十年間の目覚めの体験が現実でしょうか、

それとも五分間という短い夢の体験が現実でしょうか?

違いは二つの状態における時間の基準にあるだけです。

違いはそれしかありません。

それ以外に二つの体験の間に違いはないのです、と。

マハルシのこの言葉を聞いて

質問者の関心は不変の霊性から

変化する身体の方に向けられます。

> 霊性は移りゆく現象や輪廻転生による
> 一連の身体の移り変わりの影響を受けません。
> それぞれの身体はどのように生命を受け、
> 行為するのでしょうか?

マハルシはそれに答えます。

霊性は物質と違って生命に溢れています。

でも身体のほうは

実際は霊性によって動かされているのです。

マハルシの言葉を聞いて質問者に

どんな連想が働いたのかはよくわかりませんが、

彼女はこんなふうに質問します。

> それなら、実現した人は霊性であって、
> 世界に気づいていないということになります。

この言葉を生み出した彼女の心の動きは

よくわかりませんが、

ただ覚者が世界にどのように気づいているのか、

マハルシがどう答えるかには興味があります。

マハルシはこう答えます。

実現した者は世界を見ますが、

真我から離れたものとしては見ないのです、と。

(-_-)

もしわれわれに

【見かけ】の世界を見ながら

それを真我から離れたものとしては

見ないことができるなら、

それだけでいいのですね……。(-_-)

たしかに、

そのように見ることができた瞬間には

何の問題もなさそうです。

このマハルシの答えを聞いて、

質問者はこんなふうに問いかけます。

> もし世界が苦悩に満ちているなら、
> どうして彼は世界という概念を
> 持ち続けるのでしょうか?

なるほど。

こう問いかける彼女の気持ちは、

pariも体験したことがあります。

この「意識の内容」として想像され展開された世界が

全体でひとつの波動エネルギーでしかないのなら、

それは、たとえば水を入れた水枕のように、

こちらを押せばあちらが出っ張るという

ただそれだけの現象にすぎないのではないか。

ならば、“絶対無限の存在”なるものが、

なぜそれをあえて想像し展開しようと望むのかと。

この質問者の問いかけを聴いて

マハルシはこう答えます。

「実現した人が世界は苦悩に満ちていると

 あなたに告げたのですか?」と。

なるほど。(-_-;)

たしかに、そのように考えたpariは

ただの無知な愚か者にすぎませんでした。

そして、マハルシはこんなふうに答えます。

「苦悩を感じ、賢者の助けを求め、
 『世界は苦悩に満ちている』と言うのは
 他の人たちなのです。」と。

たしかに、間違いありません。

そしてマハルシはこう語ります。

「そこで賢者は自分の体験に基づいて、

 『真我の内に退けば、苦悩は終わる』と教えます」と。

おお。

真我の内に退く以外に、

苦悩を終わらせる方法はない。

そして

苦悩が終われば、何をする必要もありません。

他に何もしなくてもいい道は、

その他にはないのかもしれませんね。

(-||-)

なぜといって、

「対象物が自分自身から分離しているかぎり、
 そこには苦痛があるでしょう。」

というわけですから。

でも、もしわれわれが真我の内に退いたら、

もうそこでは何もする必要が起こらない。

なぜといって、

「しかし真我が分割不可能な全体であるとき、
 どこに苦悩を感じる人がいると言うのでしょう?」

というわけですから。

(-||-)

「実現した人の心は聖霊であり、
 それ以外の心は悪魔の巣窟なのです。」

マハルシもこんなに強い言葉を

口にすることがあるんですね。

「実現した人にとっては、これが天の王国です。
 『天の王国はあなたの内にある』
 その王国は今ここにあるのです。」

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

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 あなたは在る。
 ほかのすべては現れにすぎない。
 
 『私は在る』(p421) 
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(-||-)

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 永久的なもの、
 それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
 
 『あるがままに』(p58) 
──────────────────

……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


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■ 2.編集後記:
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『真我の内に退けば、苦悩は終わる』

このことは、

自らその気持ちになって意図すれば、

いつでも可能なこと……とも言えますね。

なぜといって、実際、

「対象物が自分自身から分離しているかぎり、
 そこには苦痛があるでしょう。」

というのは事実でしょう。

またそれが事実であることを認めたら、

対象物は真我の表現でしかありえません。

そしてそれを認めることが、

すなわち、あらゆる騒動と動揺からの

解放を意味することになります。

『真我の内に退けば、苦悩は終わる』

実際に、他の道はなさそうです。

今日も晩くなりました。

おやすみなさい。

<(__)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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  メール: pariアットマークjk2.so-net.ne.jp
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