home > 通信 >「金閣炎上」:『アセンション館通信』第1018号



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
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 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2023/10/22(第1018号)
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☆☆      ☆★ 【気刊】──「私は在る」に導かれ♪──
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 ☆☆   ☆☆   https://www.ascensionkan.com
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

 〈自己〉は展開する宇宙的ドラマの壮大なショーを生み出し、
 それを観ながら、そのなかに、そしてそれとして現れているが、
 それは夢を見ている人が自分の夢を作り出すと同時に
 それを見ながらそこに出演しているのと同じだ。
 (『夢へと目覚める』レオ・ハートン)
 
内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。
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◇◇ もくじ ◇◇

1.「金閣炎上」

2.編集後記
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■1.「金閣炎上」
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今日(10/21)はマヤ暦の新年だそうです。

赤い龍の13日間の1日目だとか。

【 ギャップKIN 】
アクティベーションポータル
宇宙のエネルギーの扉が開いている日
特別にエネルギーが強い日
多次元にアクセスしやすい日

なのだとか。(*^_^*)

赤い龍の日とは
勢いを持ってスタートする日。

存在/誕生/育てる

まあ、細かいことは気にせず
スタートさせましょう。

ということのようです、(^_-)

すべては夢のなか。

さて、またまた一週間が過ぎて、

楽しい“アセンション噺”と

“「私は在る」噺”を紡ぐ今がきました。

『アセンション館通信』配達人のpariです。

この永遠の<今>を

あなたはいかがお過ごしですか?

身体が生きている間は

夢のなかの登場人物として

何かかにかの出来事に小突き回されます。

これからあるサイトを創ろうと思って

いろいろやっています。

昨日の金曜日

NHKの「アナザーストーリーズ」で

「金閣炎上 若き僧はなぜ火をつけたのか」

という番組を見ました。

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 1950年7月2日、京都の国宝、
 金閣が放火により焼け落ちた。
 犯人・林養賢は金閣寺で修行する青年僧。
 男が取り調べで語った動機「美に対する嫉妬」
 という言葉に触発された三島由紀夫は
 名作「金閣寺」を執筆。
 水上勉は三島と全く異なる視点で
 「金閣炎上」を発表した。

 なぜ若き僧は金閣に火をつけたのか?
 そして弟子に金閣を燃やされた住職・慈海の胸の内とは?
 金閣焼失に隠された謎と、
 人々を魅了し惑わす、その魔力に迫る。

 https://tinyurl.com/55d5zfu7
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という企画趣向の番組でした。

こうして人生を少しでも面白くしようと

皆さんがいろいろ工夫してくださっています。

ありがたいことです。(-||-)

この林養賢(はやしようけん)という学生僧は

幼い頃から吃音があったようですが、

長じてからも症状は改善しなかったようです。

養賢の父親の林道源は

京都の成生(なりう)という小さな部落の

西徳寺の住職でした。

この父親はどういうわけか

金閣寺が美の極致である

といった観念をもっていたようです。

養賢が抱いていた金閣寺に対する特別な執着は

この道源という父親から譲り受けたのでしょう。

ところがこの父親の道源は結核で早逝します。

養賢の母親の志満子は得度などしていませんから、

西徳寺の住職にはなれません。

そうなると、成生部落としては

寺に他の新しい住職を迎える必要があり、

志満子と養賢は寺を出なくてはなりません。

志満子は必死に西徳寺にしがみつきます。

子どもを抱えていることもあり、

村の人々も無理に追い出せなかったようです。

当時は太平洋戦争が激しさを増していた時代で、

住職となる僧侶も不足していたらしく、

特例として一定期間、未亡人でも寺の仕事を

させる制度があったようです。

母親の志満子は息子の養賢を

村の子供などとは遊ばせませんでした。

番組では林養賢の幼馴染という方も出ていて、

「お前らとは格が違うという感じだった」

とその方は言っていました。

どうも教育熱心な親に育てられた子供は

何かかにか“余計な荷物”を負わせられますね。

番組には芥川賞作家の玄侑宗久さんも出ていました。

彼はこの金閣消失事件に強い興味を持って

林養賢の自供記録を調べたことがあるそうです。

その記録には事件前のあるとき、

養賢が師の(金閣寺住職)慈海和尚に

人生の意味を問うたと書かれていたそうです。

慈海和尚という方はあまり

口数の多い方ではなさそうです。

師に“人生に意味などない”と言われたと

養賢は書いているようです。

この慈海和尚の言葉について

玄侑宗久さんは

「(僧職でも)普通はなかなか

 そこまで言える方はいないのです」

というふうにおっしゃっていました。

この解答はしかし、

おそらくその質問をした時の状況における

林養賢の理解を超える言葉だったかもしれません。

番組内で言及されていた話ではありませんが、

金閣に放火する二週間ほど前、

林養賢は身の回りの書物や衣類を質屋に納めて

まとまったお金を手に入れていたそうです。

供述調書で、

林養賢は三度遊郭に赴いたことを述べており、

遊女と初めて関係を持ったと告白しているそうです。

そしてその遊女に

「もうすぐ世の中がびっくりすることが起こる。

 その時にはワシを思い出してくれ」

と言っていたらしいのです。

この番組の二番目の視点として

三島由紀夫と水上勉という二人の作家の観点が

取り上げられているのですが、

この遊女の話を聞くと

水上勉の「五番町夕霧楼」が思い出されます。

むかし、映画を見たことがあります。

わたしは小学四年生のある時点以降、

フィクションでしか泣けない人間なのですが、

この「五番町夕霧楼」は

覚えているなかでもっとも涙を流した映画でした。

事件後、林養賢の母親志満子は

警察署に駆け付けて息子との面会を希望しましたが、

林養賢はこれを拒否します。

息子との対面を果たせなかった志満子は、

実家のある大江に引き返す山陰線の列車から

身を投げて自殺するのです。

刑務所で過ごしていた林養賢も結核を患い

その後刑務所から病院に身柄が移されますが

事件からわずか6年後の1956年に

二十六歳の若さで亡くなります。

いろいろな人生、いろいろなドラマがあります。

しかし、その人生体験、そのドラマに

どんな意味があるのかと問われたら、

慈海和尚ではありませんが、

“人生に意味などない”と言うほかはありません。

あ、この番組のなかで

弟子の林養賢の金閣寺放火について問われて

「わたしの不徳の致すところです」という言葉以外

いっさい何も語られなかったという

慈海和尚の後年のお顔がすばらしかったです。

慈海和尚のその後の生涯は

金閣寺再建に捧げられるのです。

生という夢のなかではいろいろなドラマが起こります。

いまこの瞬間に無限の登場人物がいて

いまこの瞬間に無限の体験が起こっています。

しかしそれらの体験にどんな意味があるかと問えば、

いまこの瞬間に起こっているその体験のその意味以外に

どんな意味もありえないのは明らかです。

そのことがこれほど明確にわかっていても

こうして今もなお想念が湧きつづけるのです。

夢のなかの登場人物の“知的な理解”が

自動的に必要なサーダナを呼び起こすわけではない。

その“夢のなかの登場人物”そのものが

ひとつの架空の概念にすぎないのですから。

この<いま>のなかに

<いま>の体験以外の何らかの意味、

つまりは“過去”や“未来”といった架空の体験に

注意を誘う何らかの想念が湧いているわけです。

それが起こっている間はそれに任せるしかありません。

(-||-)

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 あなたは在る。
 ほかのすべては現れにすぎない。
 
 『私は在る』(p421) 
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(-||-)

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 永久的なもの、
 それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
 
 『あるがままに』(p58) 
──────────────────

……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


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手にとっていただけました?(^^;)

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【地球世界はかなり特殊】と検索してくださいね。

読み物として面白ければと思っています。

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■ 2.編集後記:
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今日も晩くなりました。

おやすみなさい。

<(__)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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