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━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
  ☆☆   ☆☆ 
 ☆☆     ☆☆ 『アセンション館通信』vol.333 2010/8/22(第333号)
☆☆   ☆   ☆☆
☆☆      ☆★ 【気刊】 ――「私は在る」に導かれ♪――
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 ☆☆   ☆☆              https://www.ascensionkan.com/
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このメルマガはアセンション館主人 pari と称するある「個人」に自己同化し
た観照者が覗き見た風景の報告です。(←なんちゃって。(*^_^*))

マインドを超えていくにはマインドを使ってマインドを知るのが最善の準備だ
という言葉を信じた、仮現の現象世界に興味を失うための努力です。^^;

内容は人畜無害、でもこんな理屈を読む人は相当変わってますね。現在 923名
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◇◇ もくじ ◇◇

1,マインドを直視すると無視する

2.写経ニサルガダッタ:
      【92 「私は身体だ」という観念を超えていきなさい】の1回目

3.編集後記:問題は……すべて自分が……作っている……。
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 1,マインドを直視すると無視する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

川のせせらぎの音のほかに……油蝉の声……カラスの声……。

遠くから……微かに人の声も聞こえてくる……。

今日も暑くなりそうな一日です。

曖昧な……気分……とでもいうのでしょうか……。

どっちつかず……というのか……。

正直……現象界の過去と未来に……興味がある……わけでもないです。

しなければならないことをして……あとはただ現象界の表面のさざ波から……
注意をそらせばいいだけなのですが……。

そしてただ……今のなかに……安らげば……いいわけなのでしょうが。

でも実状は……日々の時間の大半を……記憶のなかで右往左往している……。

腰がきまらないなぁ……。

“自分”の興味は……“自分”できめるしか……ないですよね。

他の人に……“自分”の興味を……きめてもらう……わけにはいかない。

“自分”の興味が……曖昧にうろつくさまを……見ているようでもあり……。

かっこつけすぎかなぁ……。(*-_-*)

ふ。

(*^_^*)

というわけで、またまた一週間が過ぎて、楽しい“アセンション噺”ならぬ、
“「私は在る」噺”にお付き合いいただく時間がやってまいりました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。(^^)/

みなさま固有の「私は在る」の中で、いかがお過ごしでしょうか?

このメルマガを書く時間は、一週間に一度のわたしの“お祭り”です。

元々お喋りだった人間が……このごろでは唯一お喋りをする機会ですから。

だから……楽しみではあるのです……。

ただ……このごろ……エネルギーが落ちているのも事実です。

さして新しい風景が展開しているわけでもないのに……毎週同じ話題について
書きつづけるのも……とかいう思いが走ったりして……。

お喋りにはきわめて向かない話題を……お喋りすることの……限界なのかもし
れません……。

バチが当たっているのかな? (^_-)

ま、わかりませんが……。

で、そんな感じを前回も書いたのですが……もしかしたら……そのエネルギー
を気遣ってくださったのかもしれません。

前回のメルマガの配信後間もなく……suhoさんからご投稿をいただきました。

「いただいたお手紙から」でご紹介すべきかとも思いましたが……話題を提供
していただいて……とてもありがたかったので……ここでご紹介します。

では、suhoさんからのご投稿です。

件名:【真我も幻想?】
----------------------------------------------------------------------
 マハラジ氏やマハルシ氏は、現象は全て幻想で、
 唯一「真我」だけが実在すると語りますが、
 これをうっかり理解すると、
 現象という「幻想」と真我という「実在」が
 まるで別に存在するような印象を持ってしまう
 ように思われます。
 もちろん「真我」の内に現象という「幻想」が
 生じていると理屈的には理解しているわけですが、
 どうしても「真我」という
 実在だけの世界を知りたい、という欲求が生じる。
 このために、現象を、
 諸行無常の「幻想」「私ではないもの」として
 なんとか切り離そうとするわけですが、
 これが存在を「実在」と「幻想」に切り分けて、
 幻想から真我へ至ろうとするマインドの運動を誘発
 させてしまうように思います。
 
 僕が感ずるに「認識できる真我」など存在しないし、
 無理して現象を「幻想」「本当の私ではないもの」と
 マインドに理解させる必要もないような気がします。
 いちばん手っ取り早く「錯覚」から抜け出る方法は、
 この「真我」と「現象(幻想)」という対立概念の中で
 真我に至ろうとして運動している
 心・マインドの「動きそのもの」を感じてみること
 なのかな、と感じました。
 
 心は忙しなく「私」という根源的な「対象」をはじめ、
 あらゆる認識対象を追い求めているわけですが、
 その対象が「真我」であれ
 ミニストップのソフトクリームであれ、なんであれ。
 その運動が生じている場合は止めることは不可能なわけ
 ですから、そのままその運動が生じるがままにじっくりと
 マインドをトレースしてみるわけです。
 (はずみのついたエネルギーの勢いは、ある意味全宇宙
 の勢いなので、止めることなど不可能と感じます)
 今、実際にマインドに生じている運動のみをトレースする
 わけですから、そんなに難しいことではありません。
 未知である「真我」を既知にしようとする試みや、
 「私は在る」という言葉に集中し続けるよりも、
 はるかに楽と感じます。
 (マインドの動きを直視するのは楽じゃないかも
 ですが…)
 
 真我も無我も幻想も、全て頭(マインド)が
 認識・対象化をもくろんだ断片なので、
 全部ひっくるめ、
 観念の精力的なダンスをあるがままに放っておきながら
 じっくりとトレースすると、そのダンスはどう変化するか。。
 
 マハラジも以下のような言葉で
 同じことを語っていると思われます。
 
 質問者:  マインドの仕事とは何でしょうか?
 
 マハラジ: マインドはハートに仕える妻であり、
        世界は明るく幸福であるための彼らの家なのだ。
 
 質問者:  私はまだ理解できていません。
        解放への道に何も立ちはだかっていないのなら、
        なぜそれは今ここで起こらないのでしょうか? 
 
 マハラジ: 解放への道には何も立ちはだかっていない。
        そしてそれは今ここで起こることができる。
        だが、あなたはほかのことにもっと興味がある。
        そしてあなたはその興味と闘うことはできないのだ。
        あなたはそれとともに行き、
        それを見抜き、それが判断と称賛の誤りであることを
        それ自体が自ら暴くのを見守らなければなならないのだ。
   
 と、pariさんは既に承知されていることかと思いつつ、
 なんとなく書きたくなったので書いてみました。
----------------------------------------------------------------------

suhoさん、こうして投稿していただいて、とても嬉しかったです。

おっしゃることを読んで……なるほどなぁと……感心してしまいました。

> マハラジ氏やマハルシ氏は、現象は全て幻想で、
> 唯一「真我」だけが実在すると語りますが、
> これをうっかり理解すると、
> 現象という「幻想」と真我という「実在」が
> まるで別に存在するような印象を持ってしまう
> ように思われます。

なるほど。(@_@)

> もちろん「真我」の内に現象という「幻想」が
> 生じていると理屈的には理解しているわけですが、
> どうしても「真我」という
> 実在だけの世界を知りたい、という欲求が生じる。

ええ……。

> このために、現象を、
> 諸行無常の「幻想」「私ではないもの」として
> なんとか切り離そうとするわけですが、
> これが存在を「実在」と「幻想」に切り分けて、
> 幻想から真我へ至ろうとするマインドの運動を誘発
> させてしまうように思います。

たしかに、おっしゃるような側面はありますよね。

ただ……“存在を「実在」と「幻想」に切り分け”ると
いうのは……ないかもしれませんが。

知覚できるものはすべて「幻想」ということですから。

> 僕が感ずるに「認識できる真我」など存在しないし、
> 無理して現象を「幻想」「本当の私ではないもの」と
> マインドに理解させる必要もないような気がします。

なるほど……おっしゃる主旨はわかります。

ところで余談ですが、じつは、suhoさんというお名前からの
勝手な連想で、てっきり女性の方だと思っていたんです。

なので、「僕」という字に出合ってびっくりしました。(^^;)

> いちばん手っ取り早く「錯覚」から抜け出る方法は、
> この「真我」と「現象(幻想)」という対立概念の中で
> 真我に至ろうとして運動している
> 心・マインドの「動きそのもの」を感じてみること
> なのかな、と感じました。

ほお。

> 心は忙しなく「私」という根源的な「対象」をはじめ、
> あらゆる認識対象を追い求めているわけですが、
> その対象が「真我」であれ
> ミニストップのソフトクリームであれ、なんであれ。
> その運動が生じている場合は止めることは不可能なわけ
> ですから、そのままその運動が生じるがままにじっくりと
> マインドをトレースしてみるわけです。

なるほど。

> (はずみのついたエネルギーの勢いは、ある意味全宇宙
> の勢いなので、止めることなど不可能と感じます)

ええ、マインドの動きに興味を失うことはできても、
その動き自体を止めることはできない、
というような言い方はできるのかもしれませんね。

ただ、ジニャーニの場合は、マインドは止まっているのだと
理解していましたが……。

たとえば、ラマナ・マハルシにこんな言葉があります。

------------------------------------------------------------
 アジニャーニ(真我実現していない人)にとっては、
 想いから自由になることが難しいように、
 ジニャーニ(真我実現した人)にとっては、
 想いを起こすことが難しい。
                     『静寂の瞬間』(p55)
                  http://tinyurl.com/m2wjhu
------------------------------------------------------------

> 今、実際にマインドに生じている運動のみをトレースする
> わけですから、そんなに難しいことではありません。

うーん。

それは……どうでしょうねぇ。

トレースすること自体……マインドの動きを減速させるでしょう
から……たぶん……それなりに同じように難しいことでは……。

> 未知である「真我」を既知にしようとする試みや、

これはもともと無理な試みかもしれませんね。

「真我」がわれわれマインドの対象になることはありえない
わけですから……。

> 「私は在る」という言葉に集中し続けるよりも、
> はるかに楽と感じます。

うーん……どうでしょうか……。

マインドの動きを逐一トレースするのと、「私は在る」という
ことを覚えているのは、同じ程度に難しいことかも……。

> (マインドの動きを直視するのは楽じゃないかも
> ですが…)

はい。

suhoさんの意図する……意味にもよりますが……。

もし、“実際にマインドに生じている運動のみをトレースする”
ということが、“見守る者”としてとどまることを意味するなら、

「マインドの動きを直視する」のと……、
「マインドの動きを無視する」(=「私は在る」に集中する)
ことの難しさは……同程度かもしれない……と感じます。

マインドの動きを“追跡しつづける”ためにも……。

これではない……これではないと……“排除しつづける”ためにも……。

想念に巻き込まれないための……想念に対する距離と支配力は……
同じ程度に必要でしょうから……。

> 真我も無我も幻想も、全て頭(マインド)が
> 認識・対象化をもくろんだ断片なので、
> 全部ひっくるめ、
> 観念の精力的なダンスをあるがままに放っておきながら
> じっくりとトレースすると、そのダンスはどう変化するか。。

もしそんなことができたら……“観念の精力的なダンス”は
減速するでしょうね。

結果的にマインドの減速をもたらすものなら……導入の表現に
多少の差異はあっても……同質の難しさはあるかもしれません。

ただ……「真我」は……“マインドが認識・対象化をもくろんだ断片”
……とばかりも……決めつけられないような気がします……。

言葉はやはり……“月を差す指”には……なると思います。

認識対象をすべて……排除していって……排除できずに……
最後に残るものが……「真我」なのでしょうね……。

> マハラジも以下のような言葉で
> 同じことを語っていると思われます。
> 
> 質問者:  マインドの仕事とは何でしょうか?
> 
> マハラジ: マインドはハートに仕える妻であり、
>        世界は明るく幸福であるための彼らの家なのだ。
> 
> 質問者:  私はまだ理解できていません。
>        解放への道に何も立ちはだかっていないのなら、
>        なぜそれは今ここで起こらないのでしょうか? 
> 
> マハラジ: 解放への道には何も立ちはだかっていない。
>        そしてそれは今ここで起こることができる。
>        だが、あなたはほかのことにもっと興味がある。
>        そしてあなたはその興味と闘うことはできないのだ。
>        あなたはそれとともに行き、
>        それを見抜き、それが判断と称賛の誤りであることを
>        それ自体が自ら暴くのを見守らなければなならないのだ。

ここでマハラジが言っているのは……マインドをトレースして
いる状況というよりは、マインドがハートの支配下にある状態
のことのように思われます……。

ここでハートというのが何を意味するのか……。

なんとなく……、

「あなたの認識範囲を熟考し、そして行為における愛の中心へと成長していき
 なさい。(p529)」

という文章の「行為における愛の中心」という言葉が浮かん
できました……。

> と、pariさんは既に承知されていることかと思いつつ、
> なんとなく書きたくなったので書いてみました。

ありがとうございました。

そうして反応していただいて、とても嬉しかったです。


        …………○…………○…………○…………


今回は、suhoさんに助けていただきました……。

最後に、「行為における愛の中心」という言葉が含まれている文脈をご紹介し
ておきますね。

----------------------------------------------------------------------
 在ることを試みなさい。
 ただ在りなさい。
 重要な言葉は「試みること」だ。
 一日のなかで、充分な時間を静かに座ることに当てなさい。
 ただ人格と、その耽溺や妄想を超えていくように試みなさい。
 どのようにするかを尋ねてはならない。
 それは説明できないのだ。
 ただ、成功するまで試みつづけなさい。
 もしあなたが忍耐強くあれば、失敗はありえない。
 もっとも重要なことは誠実さ、真剣さだ。
 あなたはあなただと思いこんでいる個人として在ることに、本当にうんざり
 していなければならないのだ。
 そしてこのひと束の記憶と習慣との無用な自己同一化から自由となる緊急の
 必要性を見なさい。
 この無用な自己同一化に対する揺るぎない抵抗が成功の秘密なのだ。
 結局、人生のあらゆる瞬間において、あなたはあるがままのあなたなのだ。
 だが、けっしてそれを意識したことはなかった。
 おそらく眠りから目覚める瞬間を除いては。
 あなたに必要なことは存在に気づくことだけなのだ。
 言葉としての表明ではなく、ひとつの常在の事実として。
 本来のあなたである気づきが、あるがままのあなたへと目を開かせるだろう。
 それはとてもシンプルなことだ。
 最初に、あなた自身との絶え間ない接続を確立しなさい。
 すべての祝福は自己覚醒のなかへと注がれる。
 観察の中心として在ることからはじめなさい。
 あなたの認識範囲を熟考し、そして行為における愛の中心へと成長していき
 なさい。
 「私は在る」はまったく自然に、努力の跡もなく偉大な樹へと生長する小さ
 な種子なのだ。
                        『私は在る』(p528-529)
                       http://tinyurl.com/s747u
----------------------------------------------------------------------

(-||-)

> 最初に、あなた自身との絶え間ない接続を確立しなさい。

この「最初に」のあたりで……もう何年……油を売ってきたことか。(-_-;)

(;_;)

……。

ただ見守っている純粋な気づきの光が……本当の自分だというのに……。

(-_-)

……。

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 2.写経ニサルガダッタ:
      【92 「私は身体だ」という観念を超えていきなさい】の1回目
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ここでは……とても明晰で……ストレートな理解が提供されます。

> あなたがマインドを信頼するかぎり、それはあなたを支配しつづけるだろう。

そういうことになるんですね。

> それと闘ってはいけない。
> ただ無視しなさい。
> 注目を奪われて、それは速度を落とし、その働きの機構を露わにする。
> ひとたびその本性と目的を知れば、マインドが想像上の問題をつくり出すこ
> とをあなたは許さないだろう。

「ただ無視しなさい」……。

それが……ストレートな教えであるだけに……一挙に探求者の誠実さを暴露す
ることにもなります……。

(-||-)

では、【92 「私は身体だ」という観念を超えていきなさい】の1回目です。

(いつものことながら、無断引用というよりは、無料宣伝と理解されることを
 願っています。(-||-) )

最初に通しで写経するので、その本文だけ読んでいただければいいです。

----------------------------------------------------------------------
 質問者 私たちはまるで動物のように、果てしなく無益な追求のために走り
 まわっているようです。いったい出口があるのでしょうか?
 
 マハラジ
 多くの道があなたに差しだされてきた。
 それらはあなたをひと回りさせ、出発点に連れ戻すものだ。
 まずあなたの問題が、目覚めの状態にしか存在しないことを認識しなさい。
 それがいかに苦痛に満ちたものであっても、眠りについたとき、あなたはす
 べて忘れることができるということを認識しなさい。
 目覚めているとき、あなたは意識している。
 眠っているとき、あなたはただ生きているだけだ。
 意識と生命。
 その両方をあなたは神と呼ぶかもしれない。
 だがあなたはその両方を超えているのだ。
 神を超え、存在と非存在を超えている。
 あなた自身がすべてであり、すべてを超えていると知ることを妨げているの
 は、記憶に基づいたマインドなのだ。
 あなたがマインドを信頼するかぎり、それはあなたを支配しつづけるだろう。
 それと闘ってはいけない。
 ただ無視しなさい。
 注目を奪われて、それは速度を落とし、その働きの機構を露わにする。
 ひとたびその本性と目的を知れば、マインドが想像上の問題をつくり出すこ
 とをあなたは許さないだろう。
 
 質問者 すべての問題が想像上のものでないことは確かです。そこには現実
     の問題もあります。
 
 マハラジ
 マインドがつくり出さなかった問題などというものがありうるだろうか?
 生と死は問題を作らない。
 苦痛と快楽は来ては去っていく。
 体験されたことは忘れられる。
 達成と逃避の問題をつくり出すのは、好きと嫌いに色づけされた記憶と期待
 だ。
 真理と愛が人の真の本性であり、マインドとハートはその表現の手段なのだ。
 
 質問者 どのようにして何を欲しているのか知らないマインドを制御すれば
     よいのでしょう?
 
 マハラジ
 それは暗闇の中で作用することはできない。
 それが正しく機能するには、気づきの純粋な光が必要なのだ。
 制御しようとする努力はすべて、マインドを記憶の命令の支配下に置くこと
 になる。
 記憶は良き召使いだが、悪い主人だ。
 それは発見を巧妙に妨害するのだ。
 実在の中に努力の場はない。
 主要な問題と、その他すべての問題の原因は、身体との自己同一化による利
 己主義にあるのだ。
 努力によって利己主義を取り除くことはできない。
 ただ、原因と結果への明晰な洞察によってのみ為されるのだ。
 努力は互いに相容れない欲望の間に起こる葛藤の徴候だ。
 それらはあるがままに見なければならない。
 そのときにだけ、それらは消え去るのだ。
 
 質問者 そして、何が残るのでしょうか?
 
 マハラジ
 変化することのできないもの、それが残る。
 偉大な平和、深い沈黙、秘められた実在の美が残るのだ。
 それは言葉によって伝えられない、と同時に、それはあなた自身によって体
 験されることを待っているのだ。
 
 質問者 人は真我実現にふさわしく、適するようにならなければいけないの
     でしょうか? 私たちの本性は、その内奥に動物性を潜めているの
     です。それが克服されるまでは、実在が現れることをどうして期待
     できるでしょうか?
 
 マハラジ
 動物性のことは放っておきなさい。
 それをそのままにしておくがいい。
 ただあなたが何なのかを覚えておきなさい。
 観照者としてのあなたなしには神も動物もありえないということを、日々の
 あらゆる出来事をきっかけにして思い起こしなさい。
 あなたは存在するすべての本質と実体の両方なのだと理解しなさい。
 そしてあなたの理解の中に確固として止まりなさい。
 
 質問者 理解で充分なのでしょうか? もっと明確な証拠が必要なのではな
     いでしょうか?
 
 マハラジ
 証拠の妥当性について決定するのはあなたの理解なのだ。
 だが、あなた自身の存在以上にどのような確実な証拠が必要だというのかね?
 あなたがどこへ行こうと、あなたはあなた自身を見いだすのだ。
 あなたがどれほど遠くに辿り着いたとしても、あなたはそこにいるのだ。
 
                        『私は在る』(p494-495)
                       http://tinyurl.com/s747u
----------------------------------------------------------------------

(-||-)

> 質問者 私たちはまるで動物のように、果てしなく無益な追求のために走り
> まわっているようです。いったい出口があるのでしょうか?

うむ……わかりますねぇ。

この質問者……いわゆる“ノリがいい”とでも言うのか、マハラジからの言葉
の“引き出し手”としては、じつに打ってつけだと思います。

マハラジからも、言葉が快調に流れ出します。

> マハラジ
> 多くの道があなたに差しだされてきた。

はい。

> それらはあなたをひと回りさせ、出発点に連れ戻すものだ。

(@_@)

やっぱり……。(-_-;)

そういうものなんですか……。

> まずあなたの問題が、目覚めの状態にしか存在しないことを認識しなさい。

ん。

> それがいかに苦痛に満ちたものであっても、眠りについたとき、あなたはす
> べて忘れることができるということを認識しなさい。

あ、ほんとだ。

> 目覚めているとき、あなたは意識している。

はい。

> 眠っているとき、あなたはただ生きているだけだ。

そうなんだ……。

> 意識と生命。
> その両方をあなたは神と呼ぶかもしれない。

はい。

> だがあなたはその両方を超えているのだ。

なんと……。(@_@)

わたしは……意識と生命を超えている……。

> 神を超え、存在と非存在を超えている。

「神を超え、存在と非存在を超えている」……。

なんか……すごい……。

> あなた自身がすべてであり、すべてを超えていると知ることを妨げているの
> は、記憶に基づいたマインドなのだ。

そうか……。

われわれは……記憶の虜(とりこ)になっているわけだ……。

> あなたがマインドを信頼するかぎり、それはあなたを支配しつづけるだろう。

アクセスの対象としての……マインドへの信頼……それから脱出すること自体
に……難しさの大部分があるのかもしれません。

> それと闘ってはいけない。
> ただ無視しなさい。

これだけの教えをもらっている以上……誠実(earnest)であるなら難しいこ
とは……何もない。

そういう……ことですよね。(-_-)

それが……成熟ということなんですね。

> 注目を奪われて、それは速度を落とし、その働きの機構を露わにする。

注目をそらすことさえできれば……。

ところが……これが……難しい……。(-_-;)

> ひとたびその本性と目的を知れば、マインドが想像上の問題をつくり出すこ
> とをあなたは許さないだろう。

“その本性と目的を知”るとことまで……理解を深めなければならない。

> 質問者 すべての問題が想像上のものでないことは確かです。そこには現実
>     の問題もあります。

わかるけど……。

> マハラジ
> マインドがつくり出さなかった問題などというものがありうるだろうか?

この科白は……言葉としては……暗唱できます。

「マインドがつくり出さなかった問題などというものがありうるだろうか?」

> 生と死は問題を作らない。

「生と死は問題を作らない」んだ……。

> 苦痛と快楽は来ては去っていく。

はい、わかります。

> 体験されたことは忘れられる。

たしかに。

> 達成と逃避の問題をつくり出すのは、好きと嫌いに色づけされた記憶と期待
> だ。

うーむ。

> 真理と愛が人の真の本性であり、マインドとハートはその表現の手段なのだ。

そうか……。

マハラジの「ハート」という言葉は……そういう用法なんだ。

> 質問者 どのようにして何を欲しているのか知らないマインドを制御すれば
>     よいのでしょう?

どうやってマインドを制御すればよいのか?

> マハラジ
> それは暗闇の中で作用することはできない。
> それが正しく機能するには、気づきの純粋な光が必要なのだ。
> 制御しようとする努力はすべて、マインドを記憶の命令の支配下に置くこと
> になる。

おお。(@_@)

> 記憶は良き召使いだが、悪い主人だ。

はい。

「記憶は良き召使いだが、悪い主人だ」……。

> それは発見を巧妙に妨害するのだ。
> 実在の中に努力の場はない。
> 主要な問題と、その他すべての問題の原因は、身体との自己同一化による利
> 己主義にあるのだ。

やっぱり……そこにいきつくか……。

> 努力によって利己主義を取り除くことはできない。

そうか……。

「努力によって利己主義を取り除くことはできない」……。

> ただ、原因と結果への明晰な洞察によってのみ為されるのだ。

ああ……「原因と結果への明晰な洞察」によってのみ……利己主義を取り除く
ことができる……。

まだ……その「明晰な洞察」が……得られていないということだなぁ。(=_=)

> 努力は互いに相容れない欲望の間に起こる葛藤の徴候だ。

それはよくわかります。

> それらはあるがままに見なければならない。

そうか……まずは……ここからか……。

> そのときにだけ、それらは消え去るのだ。

現象への興味のなかに……どんなマインドの意図が隠されているのか……。

その「明晰な洞察」が……得られていない……。

> 質問者 そして、何が残るのでしょうか?
> 
> マハラジ
> 変化することのできないもの、それが残る。

はい。

> 偉大な平和、深い沈黙、秘められた実在の美が残るのだ。

……。(-||-)

> それは言葉によって伝えられない、と同時に、それはあなた自身によって体
> 験されることを待っているのだ。

(;_;)

> 質問者 人は真我実現にふさわしく、適するようにならなければいけないの
>     でしょうか? 私たちの本性は、その内奥に動物性を潜めているの
>     です。それが克服されるまでは、実在が現れることをどうして期待
>     できるでしょうか?

うーむ。

> マハラジ
> 動物性のことは放っておきなさい。
> それをそのままにしておくがいい。

マハラジは……けっして“方法”への散乱には与(くみ)しない。

> ただあなたが何なのかを覚えておきなさい。

つらい……なぁ。

> 観照者としてのあなたなしには神も動物もありえないということを、日々の
> あらゆる出来事をきっかけにして思い起こしなさい。

わかりました……。(;_;)

> あなたは存在するすべての本質と実体の両方なのだと理解しなさい。
> そしてあなたの理解の中に確固として止まりなさい。

……。(-_-)

わたしとは……“存在するすべての本質と実体の両方”……。

このことを理解して……その理解のなかにとどまる。

> 質問者 理解で充分なのでしょうか? もっと明確な証拠が必要なのではな
>     いでしょうか?
> 
> マハラジ
> 証拠の妥当性について決定するのはあなたの理解なのだ。

そうか……。

マインドが提出しそうな……すべての弁解・口実は……却下される……。

> だが、あなた自身の存在以上にどのような確実な証拠が必要だというのかね?
> あなたがどこへ行こうと、あなたはあなた自身を見いだすのだ。
> あなたがどれほど遠くに辿り着いたとしても、あなたはそこにいるのだ。

キツイ……なぁ。

結局……すべては……誠実さというところへ……戻ってくるなぁ。

もしも……あなたが……本当に……実在しか望まないのなら……と。

(-_-)

……。

(-||-)

今日の写経は、ここまでです。

m(_ _)m


        …………○…………○…………○…………


『私は在る』の「目次」をここ↓に置いておきます。
https://www.ascensionkan.com/books/I_AM_THAT-index.html

もしこの「目次」の中から興味を惹かれたタイトルをリクエストしてくださる
方があれば、その箇所を優先して“写経”いたします。

ときどき「ニサルガ辞書」で遊んでみてください。ボディブローが効くかも。
https://www.ascensionkan.com/ndic/

おこがましくも、『アセ通』既刊号はすべてここに置いてあります。
https://www.ascensionkan.com/mm/


        …………○…………○…………○…………


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■ 3.編集後記:問題は……すべて自分が……作っている……。
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問題は……すべて自分が……作っている……。

このことだけは……とても素直に……理解できるようになりました。

> 解放への道には何も立ちはだかっていない。
> そしてそれは今ここで起こることができる。
> だが、あなたはほかのことにもっと興味がある。
> そしてあなたはその興味と闘うことはできないのだ。
> あなたはそれとともに行き、それを見抜き、それが単に判断と賞賛の誤りで
> あることを、それ自体が自ら暴くのを見守らなければならないのだ。(p475)

そういうことなんだなぁ……。(-_-;)

これが本当だということが……どうしてもわかってしまうもんなぁ……。

そのことを……どう誤魔化しようもないんだ……。

……。(=_=)

今日も、明るいうちに終えました。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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