home > 通信 > 『アセンション館通信』第360号:“魔法”のようなニュアンス



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
  ☆☆   ☆☆ 
 ☆☆     ☆☆ 『アセンション館通信』vol.360 2011/2/27(第360号)
☆☆   ☆   ☆☆
☆☆      ☆★ 【気刊】 ――「私は在る」に導かれ♪――
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 ☆☆   ☆☆              https://www.ascensionkan.com/
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このメルマガはアセンション館主人 pari と称するある「個人」に自己同化し
た観照者が覗き見た風景の報告です。(←なんちゃって。(*^_^*))

マインドを超えていくにはマインドを使ってマインドを知るのが最善の準備だ
という言葉を信じた、仮現の現象世界に興味を失うための努力です。^^;

内容は人畜無害、でもこんな理屈を読む人は相当変わってますね。現在 904名
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◇◇ もくじ ◇◇

1.“魔法”のようなニュアンス

2.写経ニサルガダッタ:【81 恐れの根本原因】の1回目

3.編集後記:誰が……悪いわけでもない……。
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■ 1.“魔法”のようなニュアンス
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結局……状況は……とても単純なんですね。

問題というのはマインドのなかにしかない……ということについては……もう
ずいぶん何度も教わってきたような気がします。(*-_-*)

問題は……マインドのなかにしかない……。

これはこれで……黄金のテーゼであり……これはこれで決まりです。

フィニッシュです。

にもかかわらず……マインドはそれを理解しようとしない。

これが……真の問題です。(^_-)

マインドは……マインドのなかで問題を創造し……あろうことか……その問題
を……創造者であるマインドのなかで解決しようとする。

そして……ああでもない……こうでもないと……悩むわけです。

自ら創造した問題の……解決を求めて悩む。

これがマインドの……独壇場……マインドの固有の領域です。

では……マインドの成熟……とは何か?

マインドの成熟とは……マインドに対する……愛想づかし……とでもいうのか
……もうマインドには期待できないと……見切ることですよね。

そして……マインドを見限ったときが……そのマインドの“上がり”です。

マインドの……成仏とでもいうのか。

マインドとして……意識的に……死ぬこと。

マインドが……マインドとしては使い物にならなくなること……オシャカにな
ることでしょうね。

そのマインドを……世界が部品として使うことはできない……そのマインドは
……みずから実在していないことを認めたのです。

そして……マインドが問題の解決を……マインドのなかで探している間が……
マインドの“旬”とでも言うのか……。

問題の真の在処(ありか)を求めて……真実を求めて……探求する……。

真理を理解する……つもりです。(^_-)

その意図や良し……。

しかしマインドは……創造者です。

マインドによる問題解決は……新たな問題の創造でしかありません。

マインドによる理解は……新たな誤解のはじまりでしかありません。

マインドは問題を創造することはできても……解決はできない。

問題を手放すことなら……できるのでしょうか……。

結局マインドは……問題のない世界の……在処の見当をつけることはできても
……問題のない世界に……住むことはできません。

----------------------------------------------------------------------
 理解しようとしてはならない
 誤解しなければそれで充分だ。
 解放を得るためにマインドに頼ってはいけない。
 あなたを束縛へと追いやったのはマインドなのだ。
 それをすべて超えていきなさい。
                          『私は在る』(p224)
                       http://tinyurl.com/s747u
----------------------------------------------------------------------

……。

(*^_^*)

というわけで、またまた一週間が過ぎて、楽しい“アセンション噺”ならぬ、
“「私は在る」噺”にお付き合いいただく時間がやってまいりました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。(^^)/

みなさま固有の「私は在る」の中で、いかがお過ごしでしょうか?

マインドを無視するのに……“準備”は要らない……とも言えます。

ただ……無視すれば……いいだけですから。(-_-)

「私は在る」に注意を向けるだけで……それはできる……とニサルガダッタは
……教えてくれています。

で……確かにそれで……一巻の終わりです。

しかし一巻の終わりは……なかなか準備を要求するものでもあるらしい。

なので……今日もまた……マインドを無視するための……“準備”に精を出し
ていきましょう。(*^_^*)

以前いぬさんから「想念の現実化」ということに関してご投稿をいただいたこ
とがありました。

ここ↓と、
https://www.ascensionkan.com/mm/vol303.html#3

それに続いて……ここ↓です。
https://www.ascensionkan.com/mm/vol304.html#3-3

それは、いぬさんの次のような疑問から始まったやりとりでした。

「私が窓の外を見ますとビル群が見えます。
 これらビルは誰かが建てることを意図し、設計し、職人が建設し、そして
 その結果を私が見ています。
 このことに関して疑いも不思議もありません。
 普通であればなんら疑問の湧く風景でもないでしょう
 ところが「想念の現実化」という言葉を聞いて、
 私が見るというこの特定の風景、この特定さが、私のビル群があるぞとい
 う想念に、注意を向けることで成り立っている(結果現実世界で特定のビ
 ル群という風景を見る)という意味なのかと。
 早い話が宗教などでいう唯心論です。
 目の前の風景は職人さんが建てたものではなく、私の特定のビルがあると
 いう想念に、私が注意を向けることで作り上げ見ているのかと。
 そのように考えていたのです。
 もしそうであるのならば、私は想念の選択に関し、今まで以上に慎重にな
 らなければいけません。
 なぜなら想念は私の現実世界を作ってしまうからです。
 パリさんの仰られる「想念の現実化」とはそういう意味ではないというこ
 とでしょうか?
 
 > 宇宙を創造した欲望はあなたのものだ。
 > 世界はあなた自身の創造だと知り、自由になりなさい。
 
 この文章もそのような文脈で捉えておりました。……」

わたし自身は「想念の現実化」という言葉を……最近の「引き寄せの法則」
で言うようなニュアンスで使ったと思います。

しかし……ここでいぬさんが指摘した観点は……とても面白いものでした。

わたしはそのとき……「それとも……おっしゃっているのは“魔法”のような
ニュアンスですか?」と尋ねています。

その次にいぬさんからいただいた返答は次のようなものでした。

----------------------------------------------------------------------
 > > それとも……おっしゃっているのは“魔法”のようなニュアンスですか?
 > 
 > はい、私は魔法のようなニュアンスを考えておりました。
 > 想念を私の注意力が現実化すると。
 > 何もないところに念ずることによって何かを生み出す・・・ そんな感じ
 > です。
 
 そうでしたか。^^;
 
 > 私自身はそんなことは信じがたいなという印象でした。
 
 なるほど……。
 
 とはいえ……“魔法”にも……簡単に“タネ”を理解できるいわば“奇術”
 と……簡単には“タネ”を理解できない「魔法」があるとは思います。
----------------------------------------------------------------------

たぶん……この“やりとり”がわたしの頭に残っていて……そのエネルギーが
呼び出した現実なのかと思うのですが……。

最近あまり新しい本など読ななくなっているのに……つとamazonで注文してし
まった本があります。

『空(くう) 舞い降りた神秘の暗号』(http://tinyurl.com/4cdrqb7)という
本です。

この本は……神道系の透視チャネラーであるManaさんという方の本です。

内容的には……言うなれば……ラマナ・マハルシやニサルガダッタ・マハラジ
と……ニューエイジ系の中間領域を埋めるような本と言えるでしょうか。

というのは……ここでManaさんがおっしゃっている「空(くう)」は……いわ
ゆる“魂”のことではなく……「実在」のことだからです。

ある意味でManaさんは……「実在」について“欲望語”で語っておられる……
とも言えます。

まあ……そういう勝手な解釈はともかく……この本にあった「想念の現実化」
に関係すると思われる部分をご紹介しましょう。(^^;)

「肉眼がもたらす誤解」というパラグラフからの抜粋です。

----------------------------------------------------------------------
 あなたが自分の部屋にいて、その部屋を出ても、部屋はなくならないと思っ
 ていませんか?
 本当は、この部屋を出ると、部屋はあなたの記憶の中にしか残っていません。
 あなたが寝ている間は、部屋はファジーな半透明なエネルギーになっていた
 りするのです。
 それは何故かというと、見る者や観察する者がいて初めて物質化現象が起き
 るからです。
 
 あなたの外側に、あなたと分離した3D空間があるという信念、これはかな
 り根強い思いこみです。
 外に確固とした現実空間があって、自分がいなくなっても自分と分離してい
 るこの世界は残っていると思っていたりします。
 しかしあなたは自分自身の空間と分離などしていません。
 
 さらにおもしろい例があります。
 パソコンの操作でマウスを動かすとき、画面上を白い矢印が動くことはご存
 じですね。
 これも本当に矢印が動いていると肉眼が勘違いしているだけなのです。
 どこにも矢印という物理的なものはないのです。
 単にパソコンの画面上にある無数のドットが順番に光っているだけなのです。
 この3D空間もギッシリと光の粒子で埋め尽くされており、あなたが歩くと
 き、あなたの肉体が移動しているように見えるだけで、実際はその移動した
 いと思う地点の光の粒子がONして、そこに肉体細胞として見えてくるだけ
 なのです。
 光の粒子の情報のON/OFFが起こるのです。
 
 あまりにもあなたの意識の動きが速く、アッという間に現実化するので、ま
 るで肉体が移動したようにしか見えません。
 ちょうどペラペラ漫画の動画の理屈に似ています。
 このように毎瞬毎瞬あなたという「空」は自分の思うところに物質化現象を
 発現させているのです。
 あなたは自分の中の強い信念に基づいて「〜に違いない」と思うことを物質
 化し、肉眼で見ているのです。
 あなたが見たいものを、あなたが見たいように見ています。
 見えるはずだと予期するもの、そうだろうと期待するものを見いだしている
 のです。
 
 一般的な時空間という発想は、私たち人間が感情体験をするためにつくり出
 したアイディアでありあなたという「空」の中に最初からある情報(データ)
 の一つなのです。
 もともと時刻も時間もなく「今」という瞬間しか実在していません。
 時刻も時間も「今」という瞬間を概念の上で種類わけし、名前をつけただけ
 のものなのです。
 ですから「宇宙はいつから始まった?」という質問には誰も真相を答えられ
 ないのです。
 「今」しか実在しないことがわかると、あなたにとっては「今この瞬間にあ
 なたがあなたの宇宙をつくっている」としか答えられません。
 あなたが見たくてつくっている現実宇宙しかないのです。
 
 あなたの部屋にテレビがあって、あなたが背を向けると、それはファジーに
 なってぼやけます。
 カオス(混沌)に戻るのです。
 あなたが再びそれを見ようと振り向いたら、その瞬間にテレビの形をとりま
 す。
 テレビに関するあなたの頭のなかの記憶の画像が、その場に写し出されるよ
 うにして、すぐに現実的な形として見えていくのです。
 あなたが夜布団に入って眠ったとき、このテレビはいったいどうなっている
 のでしょうか?
 テレビがまだあると、あなたはどうやって証明するのでしょうか?
 あなたが見ていないときのことは、あなたの世界においては存在していない
 ということなのです。
 
 これは科学者にとって大きな発見であり飛躍でした。
 彼らは次のステップに入らなければならない時期に来ています。
 彼らは「各自こそが、目の前の現象を創造している観察意識」と明言する立
 場に来ているということです。
 ……
              『空(くう) 舞い降りた神秘の暗号』(p31-34)
                      http://tinyurl.com/4cdrqb7
----------------------------------------------------------------------

(Manaさんにも出版社にも、この長すぎる無断引用の許可を得ていません。
 
 無断引用ではなく、無料宣伝とご理解いただきたいと願っています。)

ふう……。(-_-)

いぬさん……ご覧になっていますか?

これはまったく……申し分のない……「“魔法”のようなニュアンス」の……
「想念の現実化」の……説明ですね。

物理次元の現実が……このように創造されているのだとしたら……マハルシや
マハラジの言葉に……もはや何の保留も付ける必要はなさそうです。

----------------------------------------------------------------------
 もし事物が独立した存在をもっているなら、
 つまり、もしそれがあなたから離れて存在しているのなら、
 あなたがそれから立ち去っていくことも可能だろう。
 
 だが、事物はあなたから分離しているのではない。
 それはあなたゆえに、あなたの想いゆえに存在するのである。
 だとすれば、それから逃げてどこへ行けるというのだろうか。
 
                          『静寂の瞬間』(p51)
                       http://tinyurl.com/m2wjhu
----------------------------------------------------------------------

(-||-)

そうか……素粒子の変化の相は……絶えず再生産される欲望によって支えられ
……わたしの興味によって……顕現するのか……。

興味をもつわたし……見るわたし……見られる変化の相……すべて自前で存在
していると自惚れた……マインドの独り合点なのか……。

----------------------------------------------------------------------
 よく理解しなさい、生きる者ではなく、ただ死ぬ者だけが死ぬことができる。
 あなたのなかで生きているもの、それは不死なのだ。
                          『私は在る』(p425)
----------------------------------------------------------------------

(-||-)

今回Manaさんが触れていたのは……「肉眼がもたらす誤解」でしたね。

それは……われわれ人間の五感の……視覚的現実の創造方法に関する説明……
とも言えるものでした。

しかし……われわれは……視覚によってのみ……自分が住んでいる物理的世界
を……確認しているわけではありません。

それに……3Dの視覚イリュージョンだけなら……いまや地上の映画館だって
……提供しています。

しかしわれわれは視覚だけで……モノの実在を確信しているわけではない。

触ってみて……確かに「在る」と感じる……この圧覚……。

こっちの方は……地上の映画館は……まだ提供できていないようです。

これもマインドが毎瞬毎瞬……創造するイリュージョンなのでしょうか?

うーむ……。(-_-)

……。

それについてはまた……この次の機会にでも……。

……。

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 2.写経ニサルガダッタ:【81 恐れの根本原因】の1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

> 生まれる前、あなたはどうだったのか?
> 死んだ後、あなたはどうなるのか?

そんなことは……われわれ何ひとつ知らないんですよね。

> そして現在のあなたの状況を、あなたはどれほど知っているだろうか?
> 今朝、目覚める前のあなたの状況さえ、知らないのではないかね?

まったくです。

> あなたはわずかばかりの現在の状態を知るだけで、それからすべての時と場
> 所における結論を引き出しているのだ。

はい……われわれは……自惚れで……せっかちなんです。

> あなたはただ夢を見ているだけかもしれない。
> そして夢が永遠のものであると想像しているのだ。

(-||-)

では、【81 恐れの根本原因】の1回目です。

(いつものことながら、無断引用というよりは、無料宣伝と理解されることを
 願っています。(-||-) )

最初に通しで写経するので、その本文だけ読んでいただければいいです。

----------------------------------------------------------------------
 マハラジ
 あなたはどこから来たのかね?
 
 質問者 アメリカから来ました。ですが、ほとんどはヨーロッパで暮らして
     います。インドには最近来たばかりです。私はリシケーシの二つの
     アーシュラムに滞在し、そこでは瞑想と呼吸法を教わりました。
 
 マハラジ
 どのくらいの期間そこに滞在していたのかね?
 
 質問者 ひとつのところでは八日間、ほかでは六日間です。私はそこでは楽
     しめず、立ち去りました。それから三週間、私はチベット人のラマ
     僧とともにいました。しかし、彼らは皆、形式と儀式にばかり夢中
     でした。
 
 マハラジ
 それでは、そのすべての結果とは何だったのだろうか?
 
 質問者 間違いなく、エネルギーの向上はありました。しかし、リシケーシ
     へと発(た)つ前に、南インドのプッドゥコッタイの自然療法の療
     養所でダイエットと断食を行ない、それが途方もなく良い結果をも
     たらしました。
 
 マハラジ
 エネルギーを感じはじめたのは、より良い健康のせいかもしれない。
 
 質問者 私には何とも言えません。しかし、それらすべての試みの結果とし
     て、身体のあちこちで炎が燃えはじめたのです。そしてありもしな
     い声やマントラの復唱を耳にしました。
 
 マハラジ
 それでは、あなたは今、何を求めているのだろうか?
 
 質問者 さて、私たちは皆、何を求めているのでしょうか? 何らかの真理、
     何らかの内的な確信、何らかの真の幸福です。さまざまな真我実現
     の学派では、気づきに関する話をたいへん多く聞きます。それゆえ、
     気づき自体が至高の実在だという印象に最終的に行き着くのです。
     それはそうなのでしょうか? 身体は脳によって面倒を見られ、脳
     は意識によって光を照らされ、気づきは意識を見守っています。気
     づきの彼方には何かがあるのでしょうか?
 
 マハラジ
 あなたは気づいているということをどうやって知るだろうか?
 
 質問者 私は存在する、と感じるのです。それ以外に表現しようがありませ
     ん。
 
 マハラジ
 あなたが注意深く脳から意識を通って気づきへと観察していくと、二元性の
 感覚が続くことを見いだす。
 あなたが気づきを超えた彼方へと行くとき、そこには非二元性の感覚がある。
 そこに知覚はなく、ただ純粋な存在だけがある。
 もし存在という言葉が何か特定の存在を意味しているというならば、それを
 非存在と呼んでもいいだろう。
 
 質問者 あなたが純粋な存在と呼ぶものは普遍の存在、すべての存在という
     ことでしょうか?
 
 マハラジ
 すべてとは特定のものの集合を暗示している。
 純粋な存在のなかでは、特定という観念自体が不在なのだ。
 
 質問者 純粋な存在と特定の存在には何か関係があるのでしょうか?
 
 マハラジ
 存在と単なる現れとの間にいかなる関係がありうるだろうか?
 海と波との間に何か関係性があるだろうか?
 実在は非実在の出現を可能にし、それを消滅させる。
 はかない瞬間の連続が時間という幻想をつくり出すのだ。
 しかし、純粋な存在の永遠の実在性は運動のなかにはない。
 なぜなら、すべての運動には不動の背景が要求されるからだ。
 それはそれ自体、背景なのだ。
 ひとたびあなたのなかでそれを見つけたならば、すべての区別と分離から独
 立したその存在を失ったことはけっしてなかったと知るだろう。
 しかし、それを意識のなかに探してはいけない。
 そこに見いだすことはないだろう。
 どこを探してもいけない。
 なぜなら、何もそれを含むことはできないからだ。
 その反対に、それがすべてを含み、すべてを表すのだ。
 それは、それ自体は不可視でありながら、すべてを可視にする日の光のよう
 なものだ。
 
 質問者 意識のなかには実在を見いだすことができないと私に言うことが、
     いったい何の役に立つというのでしょうか? ほかのどこでそれを
     探すというのでしょう? それをどうやって認識するというのでし
     ょうか?
 
 マハラジ
 それはシンプルなことだ。
 もし私があなたに口の中の味はどのようなものかと尋ねたならば、あなたは、
 「それは甘くもなく、苦くもなく、酸っぱくもなく、渋くもない」と言える
 だけだ。
 それはすべての味がないとき残ったものなのだ。
 同じように、すべての区別と反応がなくなったとき残るものが、シンプルで
 実質的な実在なのだ。
 
 質問者 私に理解できることと言えば、私ははじまりのない幻想のなかに捕
     らえられているということだけです。そして、どうすればそれを終
     わらすことができるのかわからないのです。もしそれができるのな
     ら、とっくの昔にそうしていたでしょう。過去に、私は多くの機会
     を得ていたに違いありません。未来もまたそうでしょう。起こらな
     かったことは起こることができないことなのです。あるいは、もし
     そうであったとしても、続かないのです。遥か何百万年も後の、私
     たちの哀れな状態は、良くても約束された究極的な消滅であり、最
     悪では、果てしなく続く無意味な繰り返しへの脅威なのです。
 
 マハラジ
 あなたの現在の状態は無始無窮(むきゅう)だと、どうやって証明するとい
 うのだろう。
 生まれる前、あなたはどうだったのか?
 死んだ後、あなたはどうなるのか?
 そして現在のあなたの状況を、あなたはどれほど知っているだろうか?
 今朝、目覚める前のあなたの状況さえ、知らないのではないかね?
 あなたはわずかばかりの現在の状態を知るだけで、それからすべての時と場
 所における結論を引き出しているのだ。
 あなたはただ夢を見ているだけかもしれない。
 そして夢が永遠のものであると想像しているのだ。
 
                        『私は在る』(p426-428)
                       http://tinyurl.com/s747u
----------------------------------------------------------------------

(-||-)

> マハラジ
> あなたはどこから来たのかね?
> 
> 質問者 アメリカから来ました。ですが、ほとんどはヨーロッパで暮らして
>     います。インドには最近来たばかりです。私はリシケーシの二つの
>     アーシュラムに滞在し、そこでは瞑想と呼吸法を教わりました。
> 
> マハラジ
> どのくらいの期間そこに滞在していたのかね?
> 
> 質問者 ひとつのところでは八日間、ほかでは六日間です。私はそこでは楽
>     しめず、立ち去りました。それから三週間、私はチベット人のラマ
>     僧とともにいました。しかし、彼らは皆、形式と儀式にばかり夢中
>     でした。

なるほど。

> マハラジ
> それでは、そのすべての結果とは何だったのだろうか?
> 
> 質問者 間違いなく、エネルギーの向上はありました。しかし、リシケーシ
>     へと発(た)つ前に、南インドのプッドゥコッタイの自然療法の療
>     養所でダイエットと断食を行ない、それが途方もなく良い結果をも
>     たらしました。

わたしも……はじめての断食では……かなりハイになった記憶があります。

> マハラジ
> エネルギーを感じはじめたのは、より良い健康のせいかもしれない。

はい。

> 質問者 私には何とも言えません。しかし、それらすべての試みの結果とし
>     て、身体のあちこちで炎が燃えはじめたのです。そしてありもしな
>     い声やマントラの復唱を耳にしました。

へー。(@_@)

> マハラジ
> それでは、あなたは今、何を求めているのだろうか?

クールですね。

> 質問者 さて、私たちは皆、何を求めているのでしょうか? 何らかの真理、
>     何らかの内的な確信、何らかの真の幸福です。さまざまな真我実現
>     の学派では、気づきに関する話をたいへん多く聞きます。それゆえ、
>     気づき自体が至高の実在だという印象に最終的に行き着くのです。
>     それはそうなのでしょうか? 身体は脳によって面倒を見られ、脳
>     は意識によって光を照らされ、気づきは意識を見守っています。気
>     づきの彼方には何かがあるのでしょうか?

訊きたいことを……一挙にまとめて訊いた感じですね。

> マハラジ
> あなたは気づいているということをどうやって知るだろうか?
> 
> 質問者 私は存在する、と感じるのです。それ以外に表現しようがありませ
>     ん。

ですよね。

> マハラジ
> あなたが注意深く脳から意識を通って気づきへと観察していくと、二元性の
> 感覚が続くことを見いだす。

どうやってそんなことを……観察していくのかなぁ。

ちょっとお手上げの感じ……。(^^;)

> あなたが気づきを超えた彼方へと行くとき、そこには非二元性の感覚がある。

はい。(=_=)

> そこに知覚はなく、ただ純粋な存在だけがある。

「そこに知覚はなく、ただ純粋な存在だけがある」……。

> もし存在という言葉が何か特定の存在を意味しているというならば、それを
> 非存在と呼んでもいいだろう。

はい……理屈としてはわかる感じ……。

というか……むしろ……好きです。(*-_-*)

> 質問者 あなたが純粋な存在と呼ぶものは普遍の存在、すべての存在という
>     ことでしょうか?
> 
> マハラジ
> すべてとは特定のものの集合を暗示している。

はい。

> 純粋な存在のなかでは、特定という観念自体が不在なのだ。

なるほど。

> 質問者 純粋な存在と特定の存在には何か関係があるのでしょうか?
> 
> マハラジ
> 存在と単なる現れとの間にいかなる関係がありうるだろうか?

「純粋な存在と特定の存在」というのは……「存在と単なる現れ」という意味
になるわけか……。

> 海と波との間に何か関係性があるだろうか?

ふーん。

> 実在は非実在の出現を可能にし、それを消滅させる。

はい。

> はかない瞬間の連続が時間という幻想をつくり出すのだ。

なるほど……。

> しかし、純粋な存在の永遠の実在性は運動のなかにはない。

(-_-)O

> なぜなら、すべての運動には不動の背景が要求されるからだ。

はい。

> それはそれ自体、背景なのだ。

純粋な存在とは……それ自体……背景のこと。

真空が……素粒子のふるまいの……背景であるように。

不動の背景なしに……すべての運動は……ありえない。

> ひとたびあなたのなかでそれを見つけたならば、すべての区別と分離から独
> 立したその存在を失ったことはけっしてなかったと知るだろう。

そうか。

> しかし、それを意識のなかに探してはいけない。
> そこに見いだすことはないだろう。

はい。

> どこを探してもいけない。

(-_-)

> なぜなら、何もそれを含むことはできないからだ。

わかりました。

どんな雲の形も……大空を含むことはできない。

> その反対に、それがすべてを含み、すべてを表すのだ。

はい。

その反対に……大空がすべての雲を含み……すべての雲を浮かべる。

> それは、それ自体は不可視でありながら、すべてを可視にする日の光のよう
> なものだ。

美しい……比喩。

> 質問者 意識のなかには実在を見いだすことができないと私に言うことが、
>     いったい何の役に立つというのでしょうか? ほかのどこでそれを
>     探すというのでしょう? それをどうやって認識するというのでし
>     ょうか?

うん。

> マハラジ
> それはシンプルなことだ。

(-_-)O

> もし私があなたに口の中の味はどのようなものかと尋ねたならば、あなたは、
> 「それは甘くもなく、苦くもなく、酸っぱくもなく、渋くもない」と言える
> だけだ。
> それはすべての味がないとき残ったものなのだ。

はい。

> 同じように、すべての区別と反応がなくなったとき残るものが、シンプルで
> 実質的な実在なのだ。

「すべての区別と反応がなくなったとき残るもの」……。

そこに……誘っているんだなぁ。

> 質問者 私に理解できることと言えば、私ははじまりのない幻想のなかに捕
>     らえられているということだけです。そして、どうすればそれを終
>     わらすことができるのかわからないのです。もしそれができるのな
>     ら、とっくの昔にそうしていたでしょう。過去に、私は多くの機会
>     を得ていたに違いありません。未来もまたそうでしょう。起こらな
>     かったことは起こることができないことなのです。あるいは、もし
>     そうであったとしても、続かないのです。遥か何百万年も後の、私
>     たちの哀れな状態は、良くても約束された究極的な消滅であり、最
>     悪では、果てしなく続く無意味な繰り返しへの脅威なのです。

これが……典型的な……マインドの逃げ口上……なんだなぁ。

> マハラジ
> あなたの現在の状態は無始無窮(むきゅう)だと、どうやって証明するとい
> うのだろう。

証明したいマインドの状態はあっても……証明などできるはずもありません。

> 生まれる前、あなたはどうだったのか?
> 死んだ後、あなたはどうなるのか?

そうか……。

> そして現在のあなたの状況を、あなたはどれほど知っているだろうか?

まったく。

> 今朝、目覚める前のあなたの状況さえ、知らないのではないかね?

おっしゃるとおりです。

> あなたはわずかばかりの現在の状態を知るだけで、それからすべての時と場
> 所における結論を引き出しているのだ。

そう。

> あなたはただ夢を見ているだけかもしれない。

そうか……。

> そして夢が永遠のものであると想像しているのだ。

そうだ……。

そして主張して……夢から醒めないための……口実を創造しているんだ。(-_-)

(-||-)

……。

ありがとうございました……。

(-_-)

……。

(-||-)

今日の写経は、ここまでです。

m(_ _)m


        …………○…………○…………○…………


『私は在る』の「目次」をここ↓に置いておきます。
https://www.ascensionkan.com/books/I_AM_THAT-index.html

もしこの「目次」の中から興味を惹かれたタイトルをリクエストしてくださる
方があれば、その箇所を優先して“写経”いたします。

ときどき「ニサルガ辞書」で遊んでみてください。ボディブローが効くかも。
https://www.ascensionkan.com/ndic/

おこがましくも、『アセ通』既刊号はすべてここに置いてあります。
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■ 3.編集後記:誰が……悪いわけでもない……。
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誰が……悪いわけでもない……。

自分が……愚かなわけでもない……。

自分などという者が……いるわけでもない。

ただ……プロセスが進んでいて……それはそのようにしか進まない。

すべては……ありのままです。

お休みなさい。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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