home > 通信 > 『アセンション館通信』第403号:あなたには調べる自由がある



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
  ☆☆   ☆☆ 
 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2011/12/25(第403号)
☆☆   ☆   ☆☆
☆☆      ☆★ 【気刊】――「私は在る」に導かれ♪――
-☆☆---------☆☆------------------------------------------
 ☆☆   ☆☆          https://www.ascensionkan.com/
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

このメルマガはアセンション館主人 pari と称するある「個人」に
自己同化した観照者が覗き見た風景の報告です。(*^_^*)

マインドを超えるにはマインドを使ってマインドを知るのが最善の
準備という言葉を信じた、現象世界に興味を失うための努力です。

内容は人畜無害、でも読む人は相当変わってますね。現在 882名
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◇◇ もくじ ◇◇

1.あなたには調べる自由がある

2.写経ニサルガダッタ:【83 真のグル】の2回目

3.編集後記:まさか……こういう言葉が……これほど真実と
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■ 1.あなたには調べる自由がある
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ちょっと……はっきりしない天気……。

ついつい……太陽が出てくるのを……願ってしまいます。

まあ……自然現象のようなものでしょう。

あ……そう書いたら……太陽が顔を出した……。(@_@)

やっぱり……嬉しいですよね。(^^;)

温かいのは……。

(*^_^*)

さて、またまた一週間が過ぎて、楽しい“アセンション噺”ならぬ
“「私は在る」噺”にお付き合いいただく時間がまいりました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。(^^)/

みなさま固有の「私は在る」の中で、いかがお過ごしでしょうか?

ニサルガダッタは……随所で「調べる」という言葉を使います。

たとえば、

> すべては「私は在る」という想念にかかっている。
> それを徹底的に調べるがいい。(『私は在る』p317)

というように。

「調べる」ですからねぇ……。

神秘めかしたところは……まったくありません。

“特殊な体験”とか……特別な人だけが行き着ける……“境地”を
匂わせるような……言い方はまったくしません。

> 偽りとして見られたものは消え去る。
> 調べることによって消え去るのが幻想の本性そのものなのだ。
> 調べなさい。
> ただそれだけでいい。(p474)

こんな感じです。

すると……逆から言うと……それはこういうことにもなります。

------------------------------------------------------------
 真実を知っているという考えは危険なものだ。
 知らないときこそ、あなたには調べる自由があるのだ。
 そして調べることなしに解放はありえない。
 なぜなら未調査が束縛の主要な原因だからだ。
 
                     『私は在る』(p476)
                  http://tinyurl.com/s747u
------------------------------------------------------------

> 真実を知っているという考えは危険なものだ。

……と。

確かに……すでに真実を「知っている」という前提からは……あら
ためて「調べる」……などということは起こらないでしょう。

その意味では……「知らない」という自覚があるところにしか……
可能性はない……とも言えます。

だから……、

> 知らないときこそ、あなたには調べる自由があるのだ。

とつづくわけでしょうね。

そしてニサルガダッタの真骨頂は……次の言葉だと思います。

> そして調べることなしに解放はありえない。

(@_@)

> なぜなら未調査が束縛の主要な原因だからだ。

と……。(-_-;)

この調べるということ……これはマインドができることですよね。

あるいは……もしかして……マインドにできるのは……調べること
か……想像(創造)すること……しかないのかも。(^_-)

だって……マインドって……顕現を対象にして……働く機能でしょ
うから……。

“創造派”とは到底言えない……“調べる派”のニサルガダッタか
らは……次のような言葉が……出てくるわけでしょうね。

------------------------------------------------------------
 マインドを用いて、顕現を調べてみなさい。
 卵の殻(から)をつつく、ヒヨコのようでありなさい。
 殻の外側の人生を殻のなかで憶測していても、何の役にも立たな
 い。
 だが、殻を内側からつつくことがヒヨコを解放するのだ。
 同じように、調べることと、矛盾や愚かしさを露わにすることで、
 内側からマインドの殻を破りなさい。
                     『私は在る』(p373)
------------------------------------------------------------

> マインドを用いて、顕現を調べてみなさい。

“顕現を調べる”ことは……マインドに可能なことです。(-_-)

存在するのは真我のみ……という意味では……マインドは……真我
の寄生物とか派生物……ということになるでしょうか……。

分けて言うなら……真我のパワーのなかで……マインドが踊ってい
るのでしょう。

そのマインドの働きに……良いも悪いも……ないのでしょう。

ただ……強いて区別立てをするなら……。

> 殻の外側の人生を殻のなかで憶測していても、何の役にも立たな
> い。

これ↑は……幼いマインドが……傍若無人に……想像を楽しんでい
る感じ……でしょうか。

そして……これ↓は……、

> だが、殻を内側からつつくことがヒヨコを解放するのだ。

想像に疲れて……疑問をもったマインドが……懸命に……真実を
求めはじめた感じ……とか。

マハラジは……自分の想像によって苦しくなり……疑問をもちは
じめたマインドを……勇気づけているのでしょうか。

それとも……マインドの雲のなかで……視界を失い……途方にくれ
ている観照者を……救い出そうとしているのか……。

> 同じように、調べることと、矛盾や愚かしさを露わにすることで、
> 内側からマインドの殻を破りなさい。

そうか……。(-_-)

想像は……マインドの機能なのだから……それ自体が間違っている
……というわけでもないでしょう。

ただ……ありもしない苦悩を作りだすために……マインドを使うの
は……確かに……愚かしいかもしれない。(-_-;)

とはいえ……マインドの創造物を……実在と見なしたら……確かに
それだけで……苦悩すべき状況は……できあがります。

感覚的体験には……そういうところが……あるわけですよね。

それが単なる虚構であることを……完璧に知っていたら……それは
リアルにはならない。

しかしまた……それが動かしがたい……現実になってしまったら…
…それを楽しむことはできない。

楽しむどころか……それは恐ろしい……拘束にもなりうる。

その楽しいか……苦しいかの使い分けを……自在に操りたいものだ
と思って……感覚的体験を……弄ぶのだろうけれど……。

そうするうちに……感覚的刺激に……中毒してしまう。

たいていは……ミイラ取りがミイラに……なるわけですよね。

そして……このサンサーラから……どうすれば抜け出せるのかと…
…泣き言を言うわけでしょう。

すべては……意識のなかで……起こっているにすぎないのに。

あるいは……そうという幻想があるに……すぎないのに。

だから……意識のなかには……感覚中毒の解除法を説く……波動も
含まれているのでしょう。

かくて……覚者は「調べる」という……もっともシンプルな方法を
……伝えてくださるわけでしょう。

------------------------------------------------------------
 あなたはあなた自身のための牢獄を築くことに、たいへんなエネ
 ルギーをつぎこんできた。
 今、それを破壊するためにできるかぎりを費やしなさい。
 事実、破壊することはたやすい。
 なぜなら、偽物は発見されたそのときに消え去るからだ。
 すべては「私は在る」という想念にかかっている。
 それを徹底的に調べるがいい。
 それはあらゆる困難の根底に存在している。
 それはあなたを実在から分かつ皮のようなものだ。
 実在は皮の内側にも外側にもある。
 しかし、皮そのものは実在ではないのだ。
 この「私は在る」という想念はあなたとともに生まれてきたので
 はない。
 あなたはそれなしでも充分申し分なく生きたことだろう。
 それはあとになって、身体との自己同一化のために現れた。
 それがありもしなかった分割という幻想をつくり出したのだ。
 それがあなた自身の世界のなかで、あなたを異邦人にしてしまっ
 た。
 そして世界を異質な、敵意あるものにしてしまったのだ。
 「私は在る」という感覚なしでも人生は続いていく。
 私たちにも「私は在る」という感覚のない平和で幸福なときはあ
 る。
 「私は在る」が戻るとともに、困難がはじまるのだ。
 
                     『私は在る』(p317)
------------------------------------------------------------

そうかぁ……。(-||-)

> すべては「私は在る」という想念にかかっている。

はい。

> それを徹底的に調べるがいい。

わかりました。

> それはあなたを実在から分かつ皮のようなものだ。
> 実在は皮の内側にも外側にもある。
> しかし、皮そのものは実在ではないのだ。

……。(-_-)

このニサルガダッタのもとで……「皮」の幻想性を……完璧に納得
させられ……理解したのが……セイラー・ボブさんです。

だから……もちろん彼も……心底からの……“調べる派”です。

そのセイラー・ボブさんは……こんな言い方をします。

------------------------------------------------------------
 質問者 二元性のベールはあまりにぶ厚く、あまりに支配的であ
     るように思えるのですが、あなたは何の分離もないとお
     っしやいます。あなたは一瞬一瞬、どんな経験をされて
     いるのですか? すべてに気づいている状態と分離状態
     の間を揺れ動いているのですか?
 
 ボブ
 かつては私も、自分が分離した一個の実体、一人の分離した人、
 まあそういう表現を好むなら、一個の分離した肉体だと思ってい
 ましたが、その後、現実を理解し調べていくうちに、そうではな
 いことがはっきりとわかりました。
 今では、分離した何かがあるという考えにもとづいて何かを行な
 うことさえできません。
 二元性のベールがあまりに厚いとあなたは言いますが、観察して
 みると、そうではありません。
 私たちは今ここで直接体験していることのシンプルさを見逃して
 いるのです。
 それは、そういう意識状態に入るとか出るという問題ではありま
 せん――意識が存在するすべてであり、それが真実のあなたなの
 です。
 あなたはその意識そのものであり、けっしてそこからはずれるこ
 とはできません。
 
                 『ただそれだけ』(p112-p113)
                 http://tinyurl.com/7o89r5x
------------------------------------------------------------

(-||-)

> かつては私も、自分が分離した一個の実体、一人の分離した人、
> まあそういう表現を好むなら、一個の分離した肉体だと思ってい
> ましたが、

つまり……われわれと完璧に……同じですよね。

ところが……その今のわれわれとまったく同じボブさんが、

> その後、現実を理解し調べていくうちに、そうではないことがは
> っきりとわかりました。

うーむ……。(-_-;)

ボブさんは……「はっきりわかった」……わけです。

そのために必要だったのは……ただ「現実を理解し調べていく」こ
とだけだった……というのです。

そういう経過をたどることによって……、

> 今では、分離した何かがあるという考えにもとづいて何かを行な
> うことさえできません。

というのです……。(@_@)

これ以上……何を望むことができるでしょうか?

> 二元性のベールがあまりに厚いとあなたは言いますが、観察して
> みると、そうではありません。

これが……実際に自分で……その道をたどってきた方の……言葉の
力強さ……ですよねぇ。

つまり……われわれにも理解できる……ということです。

> 私たちは今ここで直接体験していることのシンプルさを見逃して
> いるのです。

この「直接体験していることのシンプルさ」を……理解すればそれ
でいい……ということみたいですよね。

> それは、そういう意識状態に入るとか出るという問題ではありま
> せん――意識が存在するすべてであり、それが真実のあなたなの
> です。

「それは、そういう意識状態に入るとか出るという問題」ではない
……とセイラー・ボブさんは……言います。

「意識が存在するすべてであり、それが真実のあなた」だ……と。

ボブさんの用語法の「意識」は……ラマナ・マハルシや……ラメッ
シュ・バルセカールと同じですね。

純粋な意識も……意識のコンテンツも含めて……「意識」です。

大空も……そこに浮かぶ雲も含めて……「意識」です。

ニサルガダッタは……“純粋な意識”を指すときは……「気づき」
という言葉を使いますよね。

ただ「意識」と言ったときは……意識の内容物を……指します。

ときには……「汚れ」……とか。(^_-)

で……セイラー・ボブさんは……その理解は……意識状態でも……
体験でも……何でもない……と言います。

「今ここで直接体験していることのシンプルさ」を……ただ理解す
ればいいだけだ……と。

では……その「今ここで直接体験していること」というのは……い
ったい……どういうことなのか? (?_?)

ボブさんは……つづけてこんなふうに説明します。

------------------------------------------------------------
 あなたはその意識そのものであり、けっしてそこからはずれるこ
 とはできません。
 それを探す必要などないのです。
 では、ちょっとそれから逃れようとしてみてください。
 気づかないようにしてみてください。
 
 ときどきそれ[自分が意識そのものであること]がわからなくな
 るとあなたはおっしゃいますが、しかし、そのことを思い出した
 とき、あなたが覚えていない間、あなたは消えていたわけでも崩
 壊したわけでもなかったことに気づきます。
 それがしばらく見られなかったとか、そこになかったと言うこと
 ができるためには、それは何の上で起こったのでしょうか?
 意識の外側で何も起こることはできなかったはずです――意識は
 遍在するものなのですから。
 
                 『ただそれだけ』(p114-p115)
------------------------------------------------------------

なるほど。(@_@)

> では、ちょっとそれから逃れようとしてみてください。
> 気づかないようにしてみてください。

アチャ。(>_<)

確かに……気づかないようには……できない。

ちょっと意識から逃れようとしてみてください……なんて。(^^;)

ちょっと……こすっからいですよね。(^_-)

そんなこと……できっこない。

------------------------------------------------------------
 私たちは空に輝く太陽を比喩として使うことができるでしょう。
 たとえ雲が太陽を遮っていても、太陽は空を去ったわけではあり
 ませんね?
 どんなことも太陽が消え去ったことをあなたに確信させることは
 できません。
 雲を形成しているのも太陽自身であることを理解してください。
 太陽が放つ熱が水を蒸発させ、それが雲となり、温められた空気
 が原因で風が起こります。
 雲は空に貼りついているわけではありません。
 だから、それはふき飛ばされるのです。
 それから、今度はその雲が凝縮して、雨になって降ってきます。
 太陽はただ輝いていただけなのに、雲ができたのです。
 
 あなたである意識についても同じことが言えます。
 それは自ら輝いています。
 一見、思考という雲に意識が覆われている場合もありますが、意
 識はどこかへ行ったわけではありません。
 また、心に貼りついて離れなかった思考も存在したことはありま
 せん。
 どんな思考もそこにくっついたことはなかったのです――思考は
 ただ現れては消えるだけです。
 それなのに私たちは、自分が一個の実体であるという信念の中で、
 思考に執着するのです。
 「私」という思考が他の思考につきまとうのです。
 ですから、思考がいつも思考に対して争ったり、抵抗したりして
 います。
 それが葛藤を生み、私たちに分離感をもたらしているのです。
 
 質問者 何か別のものを得たいと思うことが、苦しみを生むよう
     に思えます。
 
 ボブ
 そうです。
 他に何も得るものはありません。
 あなたはすでにそれなのです。
 
                 『ただそれだけ』(p114-p115)
------------------------------------------------------------

なるほどなぁ……。(-_-)

……。(-||-)

------------------------------------------------------------
 永久的なもの、それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
                    『あるがままに』(p58)
------------------------------------------------------------

……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 2.写経ニサルガダッタ:【83 真のグル】の2回目
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回の引用部分の最後で……言われていること。

> 欲望をもち、恐れ、苦しむのはあなたではなく、環境と影響によ
> ってあなたの身体に築かれた個人なのだ。
> あなたは個人ではない。
> これがあなたのマインドのなかで明確に確立されるべき、けっし
> て見失ってはならないものだ。

この言葉の真実性が……これほど理解できるとは……。

そして……この言葉に……同意できる日がこようとは……。

ありがとうございます。(-||-)

では【83 真のグル】の2回目です。

(いつものことながら、無断引用というよりは、無料宣伝と理解さ
 れることを願っています。(-||-) )

最初に通しで写経するので、それを読んでいただければいいです。

------------------------------------------------------------
 質問者 それでは、何が実在なのでしょうか?
 
 マハラジ
 マインドを非実現と実現のものとして知る人、無知と知識をマイ
 ンドの状態として知る人、彼が実在だ。
 ダイヤモンドと砂利の混ざったものをもらったとき、あなたはダ
 イヤモンドを見つけるかもしれないし、見失うかもしれない。
 問題は見ることのなかにあるのだ。
 見る力なくして、どこに砂利の灰色とダイヤの美しさがあるだろ
 う?
 知られるものは形にすぎず、知識は名前にすぎない。
 知る者はマインドの状態にすぎないのだ。
 実在はその彼方にある。
 
 質問者 もちろん、客観的知識やものごとの観念は自己知識と同
     じものではありません。ひとつは脳を要し、もうひとつ
     は必要としません。
 
 マハラジ
 議論のためにあなたは言葉を脚色し、それらに意味を与えるかも
 しれない。
 だが、すべての知識は無知から来たものだという事実は残る。
 もっとも精密な地図も、ただの紙にすぎない。
 すべての知識は記憶のなかにある。
 それはただの認識なのだ。
 一方、実在は知る者と知られるものという二元性の彼方にあるの
 だ。
 
 質問者 それでは、実在は何によって知られるのでしょうか?
 
 マハラジ
 何とあなたの言葉は誤解をまねくものだろうか!
 あなたは無意識のうちに、実在もまた知識によって到達できるも
 のだと思っている。
 その上、実在を超えた、実在の知者を話のなかにもたらすのだろ
 う。
 在るために実在が知られる必要はないということを理解しなさい。
 無知と知識は実在のなかではなく、マインドのなかにあるのだ。
 
 質問者 もし実在の知識というものが存在しないのなら、どうや
     ってそれに到達するのでしょうか?
 
 マハラジ
 すでにあなたとともに在るものに到達する必要はない。
 到達しようとすること自体がそれを逃してしまうのだ。
 それを見出していないという考えを放棄しなさい。
 そしてただ、マインドのなかのすべてを取り除くことによって、
 今ここにある直接の知覚の焦点へとそれを入ってこさせなさい。
 
 質問者 去るべきものがすべて去った後には、何が残るのでしょ
     うか?
 
 マハラジ
 空が残る。
 気づきが残るのだ。
 意識的存在の純粋な光が残るのだ。
 それはすべての家具を取り除いたとき、部屋には何が残るのかと
 尋ねるようなものだ。
 もっとも役に立つ部屋が残るのだ。
 そして壁さえもが取り払われたとき、空間が残る。
 空間と時間の彼方には、実在の今とここがあるのだ。
 
 質問者 観照者は残るのでしょうか?
 
 マハラジ
 意識がそこにあるかぎりその観照者もまたそこに在る。
 その二つはともに現れ、ともに消えるのだ。
 
 質問者 もし観照者もまた一時的なものなら、なぜ、それほどに
     も重要性を与えられるのでしょうか?
 
 マハラジ
 知覚されるものだけが実在だという既知の幻想の魔力を破るため
 だ。
 
 質問者 知覚が第一のもの、観照者は第二のものです。
 
 マハラジ
 これが問題の核心だ。
 外側の世界だけが実在だと信じているかぎり、あなたはその奴隷
 なのだ。
 それから自由となるには、あなたの注意が観照者である「私は在
 る」に引きつけられなければならない。
 もちろん知る者と知られるものは二つではなくひとつだ。
 だが、知られるものの魔法を破るには、知る者が最前面にもたら
 されなければならない。
 どちらも主要なものではなく、どちらも言い表すことのできない、
 つねに新しく、つねに今にあり、言葉に置き換えようのない、マ
 インドよりもすばやい体験の記憶の反映なのだ。
 
 質問者 私はグルからグルへと解放を求めてさまよい歩く、単な
     る探求者です。私のマインドは病に侵され、欲望に身を
     焼き、恐れに凍りついています。私の日々は苦痛によっ
     て赤く、退屈によって灰色に過ぎ去っていきます。私は
     老いてゆき、健康は衰え、未来は暗く、恐れおののいて
     いるのです。この分では、私は悲しみのうちに生き、絶
     望のうちに死ぬことでしょう。私に希望はあるのでしょ
     うか? それとも遅すぎるのでしょうか?
 
 マハラジ
 あなたには何の間違いもない。
 ただ、あなたのあなた自身に関する考えは、まったくの間違いだ。
 欲望をもち、恐れ、苦しむのはあなたではなく、環境と影響によ
 ってあなたの身体に築かれた個人なのだ。
 あなたは個人ではない。
 これがあなたのマインドのなかで明確に確立されるべき、けっし
 て見失ってはならないものだ。
 通常は、長い期間のサーダナ(修練)、何年もの苦行と瞑想が必
 要なのだ。
 
                   『私は在る』(p440-442)
                  http://tinyurl.com/s747u
------------------------------------------------------------

(-||-)

> 質問者 それでは、何が実在なのでしょうか?

この質問者の言葉は……前回の最後の部分にある、

「実在あるいは自己の知識はマインドの状態だ。
 ほかの人たちに教えることは、二元性のなかの動きなのだ。
 彼らはマインドの関心があるだけだ。
 サットヴァ(純粋性)もやはりひとつのグナ(質)でしかないの
 だ。」

というマハラジの言葉に対する応答です。

> マハラジ
> マインドを非実現と実現のものとして知る人、無知と知識をマイ
> ンドの状態として知る人、彼が実在だ。

ほー……。

「マインドを非実現と実現のものとして知る人」……。

意味をたどれるような……たどりきれぬような……。(*-_-*)

「無知と知識をマインドの状態として知る人」……。

おお……。

「無知」も……「知識」も……ともに「マインドの状態」を言い表
す言葉……ということか……。

> ダイヤモンドと砂利の混ざったものをもらったとき、あなたはダ
> イヤモンドを見つけるかもしれないし、見失うかもしれない。
> 問題は見ることのなかにあるのだ。

うーん……。(-_-;)

どういう意味なんだろ? (?_?)

(^^;)

> 見る力なくして、どこに砂利の灰色とダイヤの美しさがあるだろ
> う?

そりゃまあ……そうですけど。

> 知られるものは形にすぎず、知識は名前にすぎない。

はい……それは……わかります。

> 知る者はマインドの状態にすぎないのだ。

あ……なるほど。(@_@)

「知る者」は……「マインドの状態」……なのか……。

ま……「知る者」(として現れた形象)が……現れに属することは
……間違いないけれど……。

> 実在はその彼方にある。

ふーん……。

> 質問者 もちろん、客観的知識やものごとの観念は自己知識と同
>     じものではありません。ひとつは脳を要し、もうひとつ
>     は必要としません。

なるほどねぇ。

> マハラジ
> 議論のためにあなたは言葉を脚色し、それらに意味を与えるかも
> しれない。

ふ。

> だが、すべての知識は無知から来たものだという事実は残る。

キツイ。(>_<)

でも……すべての知識が……現れた(創造された)内容物の組み合
わせ……ということは確かだろうし。

> もっとも精密な地図も、ただの紙にすぎない。

プ。(>_<)

> すべての知識は記憶のなかにある。

確かに。

> それはただの認識なのだ。

これだからなぁ。

> 一方、実在は知る者と知られるものという二元性の彼方にあるの
> だ。

おお……。(@_@)

> 質問者 それでは、実在は何によって知られるのでしょうか?

うむ……。

> マハラジ
> 何とあなたの言葉は誤解をまねくものだろうか!

やっぱり。

> あなたは無意識のうちに、実在もまた知識によって到達できるも
> のだと思っている。

というわけですよね。

> その上、実在を超えた、実在の知者を話のなかにもたらすのだろ
> う。

そういうことになるなぁ。(-_-)

> 在るために実在が知られる必要はないということを理解しなさい。

おお……。

> 無知と知識は実在のなかではなく、マインドのなかにあるのだ。

そうか……。

「無知」も「知識」も……マインドの相にすぎないということか。

> 質問者 もし実在の知識というものが存在しないのなら、どうや
>     ってそれに到達するのでしょうか?

なるほど……誤解の元が……わかるような……。

> マハラジ
> すでにあなたとともに在るものに到達する必要はない。

すでにあなたで在るものに……到達する必要はない。

> 到達しようとすること自体がそれを逃してしまうのだ。

わかりました。(-_-)

> それを見出していないという考えを放棄しなさい。

ああ……そういうことだ。

> そしてただ、マインドのなかのすべてを取り除くことによって、
> 今ここにある直接の知覚の焦点へとそれを入ってこさせなさい。

思考に気づき……それから注意を背けることによって……。

(そうか……このことを……招き入れる……必要はある。)

> 質問者 去るべきものがすべて去った後には、何が残るのでしょ
>     うか?

うん。

> マハラジ
> 空が残る。

はい。

> 気づきが残るのだ。

わかります。

> 意識的存在の純粋な光が残るのだ。

そうか……。

内容のない……純粋な意識が……。

> それはすべての家具を取り除いたとき、部屋には何が残るのかと
> 尋ねるようなものだ。

はい。

> もっとも役に立つ部屋が残るのだ。

(*-_-*)

> そして壁さえもが取り払われたとき、空間が残る。

おお……。

> 空間と時間の彼方には、実在の今とここがあるのだ。

……。(-||-)

> 質問者 観照者は残るのでしょうか?
> 
> マハラジ
> 意識がそこにあるかぎりその観照者もまたそこに在る。

なるほど。

> その二つはともに現れ、ともに消えるのだ。

わかりました。

> 質問者 もし観照者もまた一時的なものなら、なぜ、それほどに
>     も重要性を与えられるのでしょうか?

でも……通り道を無視して……外にも出られないと思うけど……。

> マハラジ
> 知覚されるものだけが実在だという既知の幻想の魔力を破るため
> だ。

はい。(-_-)

> 質問者 知覚が第一のもの、観照者は第二のものです。

うん。

> マハラジ
> これが問題の核心だ。

というと。(-_-)?

> 外側の世界だけが実在だと信じているかぎり、あなたはその奴隷
> なのだ。

ああ……確かに。

> それから自由となるには、あなたの注意が観照者である「私は在
> る」に引きつけられなければならない。

わかります。

> もちろん知る者と知られるものは二つではなくひとつだ。

「知られるもの」に……注意が向かうとき……「知る者」が立ち上
がるから。

> だが、知られるものの魔法を破るには、知る者が最前面にもたら
> されなければならない。

「知られるもの」の魔法を破るために……注意が主体に向かうとき
……「知る者」が……注意の最前面にくる……。

> どちらも主要なものではなく、どちらも言い表すことのできない、
> つねに新しく、つねに今にあり、言葉に置き換えようのない、マ
> インドよりもすばやい体験の記憶の反映なのだ。

「知られるもの」も……「知る者」も……どちらも……「実在」の
体験の……記憶の反映……。

> 質問者 私はグルからグルへと解放を求めてさまよい歩く、単な
>     る探求者です。私のマインドは病に侵され、欲望に身を
>     焼き、恐れに凍りついています。私の日々は苦痛によっ
>     て赤く、退屈によって灰色に過ぎ去っていきます。私は
>     老いてゆき、健康は衰え、未来は暗く、恐れおののいて
>     いるのです。この分では、私は悲しみのうちに生き、絶
>     望のうちに死ぬことでしょう。私に希望はあるのでしょ
>     うか? それとも遅すぎるのでしょうか?

このひと……エゴとしてのわたしが言いそうなことを……。(;_;)

でも……自分がエゴだというのは……聞かされた話……。

伝聞証拠の上に……積み上げられた……物語……。

セイラー・ボブさんは……端的に……「エゴは作り話である」……
と言っています。
https://www.ascensionkan.com/mm/vol401.html#1-1

> マハラジ
> あなたには何の間違いもない。

はい……。(;_;)

> ただ、あなたのあなた自身に関する考えは、まったくの間違いだ。

わかります。

> 欲望をもち、恐れ、苦しむのはあなたではなく、環境と影響によ
> ってあなたの身体に築かれた個人なのだ。

そのとおりです。

> あなたは個人ではない。

(-||-)

わたしは……個人ではない……。

> これがあなたのマインドのなかで明確に確立されるべき、けっし
> て見失ってはならないものだ。

はい。

> 通常は、長い期間のサーダナ(修練)、何年もの苦行と瞑想が必
> 要なのだ。

はい。

自分が……こんなに簡単に……理解できるとは……思っていません
でした。(-||-)

……。(-_-)

ありがとうございました……。<(_ _)>

(-||-)

今日の写経は、ここまでです。

m(_ _)m


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■ 3.編集後記:まさか……こういう言葉が……これほど真実と
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ニサルガダッタの……こんな言葉が……やっと聞こえるように……
なってきました。

> 満足だけがあなたを幸せにすることができるのだ。
> 満たされた欲望は、より多くの欲望を生みだす。
> すべての欲望に近づかず、自然にやってくるものに満足している
> ことは、非常に実りある、満ち足りた状態への前提となる、必須
> の状態なのだ。
> 一見空虚で不毛に見えることに、不信をもってはならない。
> 私を信じてほしい。
> 欲望を満たすことが惨めさを生みだし、欲望から自由になること
> が至福なのだ。(p267)

「満足だけがあなたを幸せにすることができる」……。

「あれやこれに成ろうとするのではなく、在ることに幸せでありな
 さい」……。

まさか……こういう言葉が……これほど真実として……聞こえてく
る日がこようとは……。

ありがたいことです。(-||-)

風邪など……引かれませぬように。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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