home > 通信 > 『アセンション館通信』第431号:死の神(ヤマ)と創造の神(ブラフマー)



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
  ☆☆   ☆☆ 
 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2012/7/08(第431号)
☆☆   ☆   ☆☆
☆☆      ☆★ 【気刊】――「私は在る」に導かれ♪――
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 ☆☆   ☆☆          https://www.ascensionkan.com/
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

このメルマガはアセンション館主人 pari と称するあるパターンに
浮上している心象風景の報告です。

現象のなかに得るべき何ものもなく、探求するその人もいないこと
が納得されても、なおも惰性で書くことが起こっているようです。

内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。現在882名
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◇◇ もくじ ◇◇

1.死の神(ヤマ)と創造の神(ブラフマー)

2.写経ニサルガダッタ:【89 霊的な人生における進歩】1回目

3.編集後記:その撮影ずみの映画のなかで……
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■ 1.死の神(ヤマ)と創造の神(ブラフマー)
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静止画のような……曇天下の緑のなかを……ときどき燕が……空を
切って……通りすぎていきます。

ガラス戸を開けているので……川の音が大きいですが。

“梅雨の清々しさ”……みたいな感じもあります。

こういう天気も……いいですよね。

家に帰ってきて……現れのなかでの……恵まれた環境を思います。

下垂体腫瘍の術後はじめて……二泊三日の検査入院をしてきました。

東京の公共施設は……空調がゆるめなんでしょうね……。

カーテンで仕切られた……その狭い空間が……“生温く”感じられ
たものです……。

いずれにせよ……身体は……映画のなかの役割演技を……避けるこ
とはできません。

なにしろ……もう映画に撮られちゃってるので。(^_-)

あ……庭で……うぐいすが鳴いた……。

感じることも……思うことも……ただその瞬間瞬間に……配給され
ているんですね……。

病院から帰って……世界最高の……超高精細プラネタリウム開館の
報道を……NHKのニュースで見ました。

20等星(数字はいい加減 (^^;))だかまで……実際にプラネタリ
ウムのドームの壁面に……点描するのだそうです。

天の川を……光の模様としてではなく……ひとつ一つの星の光とし
て投光し……スクリーン上に……描出するのだとか。

現象世界の一生物種“人間”にまで……楽々とそれほどの演技をさ
せられるのなら……。

「認識する空」が……自ら湧出させる幻影の……個々の仮想主体に
……想念波動を供給し続けるなど……何の造作もないなぁ。

と……そんなことを……感じたものです。

まあ……そんな想念の……配達を受けたものです。(^_-)

(*^_^*)

さて、またまた一週間が過ぎて、楽しい“アセンション噺”ならぬ
“「私は在る」噺”にお付き合いいただく今がまいりました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。(^^)/

みなさま固有の「私は在る」を……いかがお過ごしでしょうか?

結局……何ひとつ……実体として存在しては……いないんですね。

実在するのは……「二番目のない一なるもの」のみ。

そして……それは……物ではない。

それは……あらゆる現れの……背景……。

それは……あらゆる現れの……可能根拠……。

ただ……現れという幻影を介して……自らの存在を確認する……。

あるいは……そんな遊びをしている……らしい。

「私は在る」……と。

しかし……もしその遊びが昂じて……本気で……現れのなかに……
その存在確認を求めると……話はややこしくなる。

現れのなかに……自己の存在確認を求めるかぎり……それはどこま
でも……新たな仮面を……新たな体験を……提供するから。

その体験の多様性に……限界はないから。

そんなこんなの……すべての誤解……無知のあらゆる形態を含めて
……現れの世界は……自発的に湧出する。

「應無所住而生其心(おうむしょじゅうにしょうごしん)」

まさにじゅうするところのうしてしかもそのこころをしょうずべし

すべての現れは……意識のなかにある。

“現れ”はすべて……純粋な意識のなかに……浮上する“汚れ”。

大空に浮かぶ……雲のように。

雲は……大空から湧出して……大空のなかに融解する。

大空は……現れの可能性として……雲を……含んでいる。

すべて形態は……空間にほかならない。

色即是空。

空間は……形態として現れるしかない。

空即是色。

現れに……どんな固有の意味もない。

どんな現れにも……実体はないのだから……。

と……言いながら……現れの世界のなかでは……事柄と事柄の間に
……区別をつけ……言葉を操って……意味を創造したい。

何らかのコンテンツ……何らかの“汚れ”に……自己同化したいわ
けです。

また神々も……意味を創造させようとする。

例えば……『神との対話』シリーズの神なら……このように。

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 永遠への旅を続け、<マスター>への道を歩いているとき、あな
 たは人生のさまざまな環境や状況、展開に出会う。
 そのなかには歓迎したくないものもあるだろう。
 そういうとき、ほとんどのひとはいちばんしてはならないこと、
 つまり、これはどういう意味なのかを知ろうとする。
 何かが起こるには理由があるはずだと考え、理由を探ろうとする
 ひとがいる。
 ものごとは何かの「しるし」だと言うひともいる。
 そこで、何のしるしだろうかと知りたがる。
 いずれにしても、ひとは人生で起こる出来事とや経験の意味を知
 ろうとする。
 だが、じつはどんなものにもまったく意味はない。
 人生の出会いや経験に隠された本質的な真実などない。
 誰が事実を隠すというのか? なぜ隠すのか?
 もし、あなたがたに真実を見つけさせたいのなら、隠すより明ら
 かにしておいたほうが効果的ではないか?
 もし、神に言いたいことがあるなら、あなたがたに謎解きをさせ
 るより、はっきり言うほうがずっと簡単ではないか?
 (それに、ずっと親切ではないか?)
 じつは、どんなものにも意味はない。
 あなたが与える意味以外には。
 人生には(life:生命には)意味はない。
 多くの人間は受け入れがたいと思うだろうが、これはわたしの最
 大の贈り物だ。
 人生(life:生命)が無意味だから、あなたがどんな意味でも決
 定することができる。
 その決定によって、あなたがたは人生のさまざまなもの、あらゆ
 るものとの関係を自分で定義する。
 じつはこれが、どんな存在であるかを自分で選ぶという経験の意
 味(means:手段)だ。
 これが自分についていだく最も偉大なヴィジョンの、そのまた最
 も壮大なヴァージョンにしたがって新たに自己を創造し、再創造
 するという行為だ。
 だから、何かが起こったとき、どうしてかと問うのはやめなさい。
 どうして起こったかを自分で決めなさい。
 選んだり決定することができなければ、でっちあげなさい。
 どうせそうするのだから。(p193-195)
 
                 『神とひとつになること』
------------------------------------------------------------

と……。

まあ……基本的に……教師たち……神々たちは……全体はひとつな
のだ……みんなで楽しく……生きなさい。

いい夢を……見なさい……とおっしゃるわけですよね。

意識のコンテンツのなかでは……それ以外のことは……できないわ
けでしょうし。

だから……飽きるまで……やるしかないわけです。

(配達される……シナリオにしたがって。(^_-) )

だいたい神々は……創造肯定派……ですよね。

不二一元論の覚者がたは……それとは違うようです。

マハラジに……こんな言葉があります。

------------------------------------------------------------
 宇宙は行為であふれている。
 だが、そこに行為する者はいないのだ。
 そこには自己同一化によって行為していると想像している無数の
 小さな、そして大きな、そしてとても大きな個人たちがいる。
 
                  『私は在る』(p418)
------------------------------------------------------------

と……。

そしてまた……マハルシは……こんな風におっしゃいます。

------------------------------------------------------------
 活動は創造である。
 活動とは、人が生まれながらにもっている幸福を破壊することで
 ある。
 もし活動が勧められるなら、助言者は師ではなく殺し屋である。
 そのような状況は、師の姿をした死の神(ヤマ)、あるいは創造
 の神(ブラフマー)が現れたのだと言えるだろう。
 そのような人に真理の探究者を解放することはできない。
 彼は束縛を強めるだけである。
                 『あるがままに』(p170)
------------------------------------------------------------

はは。(^_-)

さすがに……厳しいですねぇ。

> もし活動が勧められるなら、助言者は師ではなく殺し屋である。

ですからねぇ。(-_-)

その前提として……創造の価値の低いこと。

> 活動は創造である。
> 活動とは、人が生まれながらにもっている幸福を破壊することで
> ある。

こうです……。

だから……こんなふうにせっかくの土曜日に……頭を熱くしたりし
ないで……静かにしていられると……いいのですが。

そうすれば……それがシナリオだったことが……わかるでしょう。

それもまた……御心のままにです……。

……。

今回も……少しボブさんからの無断翻訳をご紹介しますね。

『Living Reality: My Extraordinary Summer With "Sailor" Bob
 Adamson』(http://tinyurl.com/88zpf7p )
(『生きている実在:セイラー・ボブと過ごした途方もない夏』)
からの抽出翻訳です。

念願かなって……ついにボブさんご夫妻は……アメリカに渡り……
著者ジェームズ・ブラーハの家に滞在しています。

ここでは……ジェームズ・ブラーハは……ボブさんと対面して……
会話しています。

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 7月15日 1日目
 
 ジェームズ あなたは参照点は偽りだと言っています。マインド
       や思考がその参照点だ、と言えるのですか?
 
 ボブ
 ええ、しかし思考には実体がありません。
 つまり思考を掴むことはできません。
 それには独立した性質がないのです。
 気づきがなかったら、あなたは思考を持てるでしょうか?
 思考は独立していますか?
 
 ジェームズ いいえ。
 
 ボブ
 ですから、その思考が参照点として信じられているのは、私たち
 が一度もそれに異議申し立てをしなかったからなのです。
 その「私」という思考が幼児を襲うやいなや、彼は「これがボク
 なんだ」と信じます。
 彼は論理的思考を使い込み、やがてその日学校で上手くいかなか
 ったら、「ボクはあまり良くない子だ」とか「ボクはあまり頭が
 良くない」とか考えます。
 彼はそういう思考を全部追加して精神的イメージを形成します。
 でも、その「私」という思考そのものを掴むことはできません。
 それは無です。
 参照点とか自己中心というのは、ただのイメージの束です。
 それは独立した本質をもっていません。
 私たちは幻影に動かされているのです。
 
 ジェームズ 不思議でならないのですが、もし物事をしているの
       が私たちでないなら、誰がそれをしているのですか?
       私たちは生きられているのですか? 誰が私たちを
       生きているのでしょう?
 
 ボブ
 [笑いながら]ジェームズ……誰が知りたがっているのですか?
 またもや、それはあなたの偽りの自己中心です。
 それは、またもやエゴです。
 私たちが考えているとか、「向こう側」の何かが考えているとい
 ったことを考えるほど、あなたや私が偉いと思っているのです。
 
 現実には、エネルギーのただひとつの動きがあるだけです。
 
 ジェームズ 何かがこの存在すべてを創造したのですか?
 
 ボブ
 それは創造されていません。
 それは束の間のものです。
 参照点としては、私たちは何十億年の生命を考えますが、私たち
 はそれを概念化することはできません。
 しかし、かつて何ひとつ創造されたことはありません。
 
 ジェームズ では、この会話は起こっていないのですか?
 
 ボブ
 そうですね、それは見かけの上では起こっています。
 もし雲が現れるとしたら、それは空に貼りついていますか?
 
 ジェームズ いいえ。
 
 ボブ
 つまり、それはあなたの心に浮かんだ観念とまさに同じです。
 空の雲には何が起こりますか?
 それは現れては、立ち去ります。
 「空なる意識(空間のような意識)」という喩えを使います。
 それは空間のように空っぽです。
 しかしそれは、空間のような真空のなかの空無ではなく、「認識
 する空」なのです。
 それが知るという能力を持っています。
 それには、あれやこれを知る知性のようなものとは違う、自然な
 知性が浸透しています。
 しかし、その純粋な知性、宇宙で機能しているのと同じ知性が、
 星々の軌道を保ち、風を吹かせ、すべてを行なっているのです。
 その純粋な知性が樹木を成長させ、あなたの心臓を鼓動させ、あ
 なたの爪を伸ばしています。
 それは今この瞬間に、そのすべてを行なっています。
 それがあなたの思考を起こらせているのです。
 しかしそれは空の雲とまさに同じように、どこにも装着されては
 いません。
 それはただやってきては動きつづけています。
 そのエネルギーは絶えず振動しています。
 
 ジェームズ 私はこの意識、つまり一体性が存在するという概念
       を持っています。
 
 ボブ
 ええ、あなたはある概念を持っています。
 
 ジェームズ この一体性から見かけが湧きでたのですね? それ
       が意識を創造者にする、違いますか? 
 
 ボブ
 海と波の喩えを使いましょう。
 海の上には、小さな波や大きな波が現れます。
 その波は水しぶきを上げるかも知れませんが、そのしぶきは何で
 しょうか?
 それは水にすぎません。
 それはけっして水以外のものであったことはないのです――見か
 けが異なるだけです。
 
 ジェームズ わかりました。ということは、今あなたと私の間に
       起こっているのは会話として現れている意識です。
 
 ボブ
 意識を概念化しようとしないことです。
 それはただ、私たちがそれに貼るラベルにすぎません。
 それは知るという能力をもった空虚です。
 私はが言っているのは、あれこれを知ること、つまり知性の意味
 ではありません。
 それは、自分が今この瞬間存在していると知っていることです。
 それは思考に先立って存在しています。
 そのただ純粋な知を、あなたは否定できません。
 
 ジェームズ では、それは知るという能力をもった空虚ですね?
 
 ボブ
 それは何かの能力をもったものではありません。
 その二つは、実際にはひとつであり、同じものです。
 「認識する空」あるいは「空が認識している」です。
 それだけです。
                 『Living Reality』 (p70-73)
------------------------------------------------------------

ふーむ。

ボブさんの言葉は……何というか……客観的ですねぇ。(-_-)

ふふ……。

> 私たちが考えているとか、「向こう側」の何かが考えているとい
> ったことを考えるほど、あなたや私が偉いと思っているのです。

この言葉を聞いて……ジェームズさんは……何を思ったか。(^_-)

そうか……。

われわれは……神の入力で行為を出力する……バイオコンピュータ
に……すぎないんでしたね。

楽ですよね……。(^^)

------------------------------------------------------------
 マハラジ
 普遍的力がコントロールをし、責任をもっているのだ。
 
 質問者 では、私は何でも好きなことをして、普遍的な力に非難
     を浴びせればいいということですか? なんと楽なこと
     でしょう!
 
 マハラジ
 そうだ。
 とても楽なのだ。
 すべての動きを司るものの存在を悟り、彼にすべてをまかせなさ
 い。
 もしあなたがためらわず、ごまかすこともなければ、これが真我
 の実現への最短の道だ。
 欲望と恐れなしにすべてのコントロールと責任を放棄しなさい。
 
                     『私は在る』(p167)
------------------------------------------------------------

> 欲望と恐れなしにすべてのコントロールと責任を放棄しなさい。

そうか……これが最短の道なのか。

そのようなシナリオに……織り込まれた道……。

(-||-)

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 永久的なもの、それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
                    『あるがままに』(p58)
------------------------------------------------------------

……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


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■ 2.写経ニサルガダッタ:【89 霊的な人生における進歩】1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

考えてみれば……この『私は在る』の内容は……まだマハラジがそ
れほど……世間に知られていない頃の……応答ですね。

そのころ……マハラジを訪れた……二人のイギリス人を相手に……
マハラジは……こんなふうに……答えていたんですね。

(-||-)

では【89 霊的な人生における進歩】の1回目です。

(いつものことながら、無断引用というよりは、無料宣伝と理解さ
 れることを願っています。(-||-) )

最初に通しで写経するので、それを読んでいただければいいです。

(あとは……ああとか……ううとか……言ってるだけですから。)

------------------------------------------------------------
 質問者 私たちは女性二人で、イギリスからインドを訪ねてきま
     した。私たちはヨーガに関してほとんど知らず、ここに
     来たのも、インドにおいて霊的な師はたいへん重要な役
     割を果たしていると聞いたからです。
 
 マハラジ
 ようこそ。
 あなた方はここで何も新しいことを見いだしはしないだろう。
 私たちのしている仕事は時を超えているのだ。
 一万年前も同じだったし、一万年後もまた同じだろう。
 いくつもの世紀が変わりつづけるだろうが、苦しみと苦しみの終
 焉(しゅうえん)という人類の問題は変わらないのだ。
 
 質問者 先日、七人の若い外国人たちが数日の宿泊のために宿を
     求めてやって来ました。彼らはボンベイで講話をしてい
     る彼らのグルに会いに来たのです。私も彼に会いました。
     たいへん風貌の良い若い男性で、実際とても有能な人の
     ようでした。しかし、彼には平和と沈黙の雰囲気が漂っ
     ていました。彼の教えはカルマ・ヨーガ、帰依、グルに
     仕えることなどを強調した、伝統的なものです。『ギー
     ター』のように、非利己的な仕事が解放をもたらすと彼
     は言うのです。彼は野心的な計画をたくさんもち、多く
     の国々で瞑想のセンターをはじめる信奉者たちを訓練し
     ています。どうやら、彼は彼らに権威だけでなく、彼の
     名のもとに仕事をする力も与えているようです。
 
 マハラジ
 そうだ。
 力の譲渡といったものは存在するのだ。
 
 質問者 彼らと一緒にいたとき、私は不可視になったような奇妙
     な感覚をもちました。帰依者たちは彼ら自身をグルに明
     け渡すことで、私までもグルに明け渡したのです! 何
     であれ私が彼らのためにしたことは、彼らのグルが私を
     通してしたことであって、私はただの道具としか見なさ
     れませんでした。私は単に右か左に回された蛇口でしか
     なかったのです。そこにはどんな個人的な関係性もあり
     ませんでした。彼らは少しだけ、私を彼らの信仰に帰依
     させようと試みましたが、わずかに抵抗を感じるなり、
     私に注意を払うのをやめました。彼らどうしでさえ、そ
     れほど理解しあっているようには見えませんでした。彼
     らを繋(つな)いでいるのはグルへの興味だけなのです。
     私にとっては、それは冷たく、ほとんど非人間的でさえ
     ありました。自己を神の手にある道具と見なすことはひ
     とつの考えです。しかし、「すべては神である」ゆえに
     注意や思いやりをすべて否定することは、残酷さにも近
     い無関心に導くでしょう。結局すべての戦争は「神の名」
     のもとに行われたのです。人類の全歴史は「聖なる戦争」
     の連続です。人は戦争のさなかほど非個人的になること
     はないのです!
 
 マハラジ
 強要したり、抵抗したりすることは、存在しようとする意志に含
 まれるのだ。
 存在しようとする意志を取り除いてみなさい。
 何が残るだろうか?
 存在と非存在は、時間と空間のなかの何かに関係している。
 今とここ、そのときとそこ。
 これもまたマインドのなかにある。
 マインドは類推のゲームをしているのだ。
 それはつねに不確実で、不安に悩まされ、落ち着きがない。
 あなたはある神かグルの単なる道具として扱われたことに憤慨し、
 個人として扱われるべきだと主張している。
 なぜなら、あなたは自分の存在に確信がなく、個人として在るこ
 との安楽と安心を手放したくないからだ。
 あなたは、これがあなただと信じているものではないかもしれな
 い。
 だが、それはあなたに継続性を与えてくれる。
 あなたの未来は現在のなかに流れ込み、精神的衝撃もないまま過
 去となる。
 個人的存在を否定されることがこわい。
 だが、あなたはそれに直面し、人生全体とのあなたのアイデンテ
 ィティを見いださなければならないのだ。
 そうすれば、誰が誰に使われたのかという問題はなくなるだろう。
 
 質問者 私が注意を払われたのは、彼らの信仰に帰依させようと
     試みたときだけでした。私が抵抗したとき、彼らは私に
     興味を失ったのです。
 
 マハラジ
 人は改宗や偶然から弟子になったりはしない。
 普通、そこには何生をも通して保たれてきた昔からのつながりが
 あり、愛と信頼として花開くのだ。
 それがなければ弟子としての地位はありえない。
 
 質問者 何があなたに教師となるように決心させたのでしょうか?
 
 マハラジ
 私はそう呼ばれることによってそうなったのだ。
 誰が誰に教えるというのだろう?
 私であるもの、それがあなたであり、あなたであるもの、それが
 私なのだ。
 私たちすべてに共通なのは、「私は在る」という感覚であり、
 「私は在る」を超えた彼方に、かぎりない光と愛があるのだ。
 私たちがそれを見ないのは、どこかほかを見ているからだ。
 私は空を指し示すことができるだけだ。
 星を見るのはあなたの仕事だ。
 ある人は星を見るまでにより時間がかかる。
 ある人はより早い。
 それらは彼らの視野の明瞭さと探求への真剣さにかかっているの
 だ。
 その二つは彼ら自身のものでなければならない。
 私はただ、励ますことができるだけだ。
 
 質問者 弟子となったとき、何をするべきなのでしょうか?
 
 マハラジ
 各々の教師たちは、彼らのグルの教えや、彼ら自身が真我を実現
 した方法と専門用語を用いて教える。
 その枠組のなかで弟子の個性に適したように調整されるのだ。
 弟子は思想と探求における完全な自由を与えられ、心ゆくまで質
 問するように奨励される。
 彼はグルの地位と能力に関して絶対的な確信をもっていなければ
 ならない。
 さもなければ、彼の信頼は絶対的ではないだろうし、彼の行為も
 完全なものではないだろう。
 あなたのなかの絶対性が、あなたを超えた絶対性へと連れていく
 のだ。
 絶対的真実、愛、無欲は、真我の実現への決定要因だ。
 それらは誠実さによって到達されるのだ。
 
                   『私は在る』(p478-480)
------------------------------------------------------------

(-||-)

> 質問者 私たちは女性二人で、イギリスからインドを訪ねてきま
>     した。私たちはヨーガに関してほとんど知らず、ここに
>     来たのも、インドにおいて霊的な師はたいへん重要な役
>     割を果たしていると聞いたからです。

とてもわかりやすい……自己紹介ですね。

> マハラジ
> ようこそ。
> あなた方はここで何も新しいことを見いだしはしないだろう。

まあ……。

> 私たちのしている仕事は時を超えているのだ。
> 一万年前も同じだったし、一万年後もまた同じだろう。

力強いですね。

> いくつもの世紀が変わりつづけるだろうが、苦しみと苦しみの終
> 焉(しゅうえん)という人類の問題は変わらないのだ。

はい。

> 質問者 先日、七人の若い外国人たちが数日の宿泊のために宿を
>     求めてやって来ました。彼らはボンベイで講話をしてい
>     る彼らのグルに会いに来たのです。私も彼に会いました。
>     たいへん風貌の良い若い男性で、実際とても有能な人の
>     ようでした。しかし、彼には平和と沈黙の雰囲気が漂っ
>     ていました。彼の教えはカルマ・ヨーガ、帰依、グルに
>     仕えることなどを強調した、伝統的なものです。『ギー
>     ター』のように、非利己的な仕事が解放をもたらすと彼
>     は言うのです。彼は野心的な計画をたくさんもち、多く
>     の国々で瞑想のセンターをはじめる信奉者たちを訓練し
>     ています。どうやら、彼は彼らに権威だけでなく、彼の
>     名のもとに仕事をする力も与えているようです。

うん。

> マハラジ
> そうだ。
> 力の譲渡といったものは存在するのだ。

そうなんですね。

> 質問者 彼らと一緒にいたとき、私は不可視になったような奇妙
>     な感覚をもちました。帰依者たちは彼ら自身をグルに明
>     け渡すことで、私までもグルに明け渡したのです! 何
>     であれ私が彼らのためにしたことは、彼らのグルが私を
>     通してしたことであって、私はただの道具としか見なさ
>     れませんでした。私は単に右か左に回された蛇口でしか
>     なかったのです。そこにはどんな個人的な関係性もあり
>     ませんでした。彼らは少しだけ、私を彼らの信仰に帰依
>     させようと試みましたが、わずかに抵抗を感じるなり、
>     私に注意を払うのをやめました。彼らどうしでさえ、そ
>     れほど理解しあっているようには見えませんでした。彼
>     らを繋(つな)いでいるのはグルへの興味だけなのです。

なんとなく……目に浮かぶような。

>     私にとっては、それは冷たく、ほとんど非人間的でさえ
>     ありました。自己を神の手にある道具と見なすことはひ
>     とつの考えです。しかし、「すべては神である」ゆえに
>     注意や思いやりをすべて否定することは、残酷さにも近
>     い無関心に導くでしょう。結局すべての戦争は「神の名」
>     のもとに行われたのです。人類の全歴史は「聖なる戦争」
>     の連続です。人は戦争のさなかほど非個人的になること
>     はないのです!

なるほど。

まあ……この方たちの理解の仕方も……了解できますね。

> マハラジ
> 強要したり、抵抗したりすることは、存在しようとする意志に含
> まれるのだ。

なるほど。

> 存在しようとする意志を取り除いてみなさい。
> 何が残るだろうか?

(-_-)?

> 存在と非存在は、時間と空間のなかの何かに関係している。
> 今とここ、そのときとそこ。
> これもまたマインドのなかにある。

ほう。

> マインドは類推のゲームをしているのだ。

なるほど。(@_@)

> それはつねに不確実で、不安に悩まされ、落ち着きがない。

はい。

> あなたはある神かグルの単なる道具として扱われたことに憤慨し、
> 個人として扱われるべきだと主張している。

確かに。

> なぜなら、あなたは自分の存在に確信がなく、個人として在るこ
> との安楽と安心を手放したくないからだ。

そういうことか。(-_-)

> あなたは、これがあなただと信じているものではないかもしれな
> い。

はい。

> だが、それはあなたに継続性を与えてくれる。

個人性は……人間に……継続性を与えてくれる。

> あなたの未来は現在のなかに流れ込み、精神的衝撃もないまま過
> 去となる。

見かけの上の……連続性を保てる。

> 個人的存在を否定されることがこわい。

そういうことか。

> だが、あなたはそれに直面し、人生全体とのあなたのアイデンテ
> ィティを見いださなければならないのだ。
> そうすれば、誰が誰に使われたのかという問題はなくなるだろう。

なるほど……。

> 質問者 私が注意を払われたのは、彼らの信仰に帰依させようと
>     試みたときだけでした。私が抵抗したとき、彼らは私に
>     興味を失ったのです。

もちろん……マハラジの言葉は……伝わらなかった。

> マハラジ
> 人は改宗や偶然から弟子になったりはしない。

はい。

> 普通、そこには何生をも通して保たれてきた昔からのつながりが
> あり、愛と信頼として花開くのだ。

この方たちに伝わる言葉が……溢れてくるわけだ。

> それがなければ弟子としての地位はありえない。

はい。

> 質問者 何があなたに教師となるように決心させたのでしょうか?

うん。

> マハラジ
> 私はそう呼ばれることによってそうなったのだ。

はい。

> 誰が誰に教えるというのだろう?

そうだよなぁ。(-_-)

> 私であるもの、それがあなたであり、あなたであるもの、それが
> 私なのだ。

はい。

> 私たちすべてに共通なのは、「私は在る」という感覚であり、
> 「私は在る」を超えた彼方に、かぎりない光と愛があるのだ。

(-||-)

> 私たちがそれを見ないのは、どこかほかを見ているからだ。

はい。

> 私は空を指し示すことができるだけだ。

わかっています。

> 星を見るのはあなたの仕事だ。

はい。

> ある人は星を見るまでにより時間がかかる。
> ある人はより早い。
> それらは彼らの視野の明瞭さと探求への真剣さにかかっているの
> だ。

そうか……色々な言い方があるわけだよな。

> その二つは彼ら自身のものでなければならない。
> 私はただ、励ますことができるだけだ。

はい。

> 質問者 弟子となったとき、何をするべきなのでしょうか?

あ……何かが聞こえたんだ。

> マハラジ
> 各々の教師たちは、彼らのグルの教えや、彼ら自身が真我を実現
> した方法と専門用語を用いて教える。

はい……わかります。

他に方法も……ありませんし。

> その枠組のなかで弟子の個性に適したように調整されるのだ。

はい。

> 弟子は思想と探求における完全な自由を与えられ、心ゆくまで質
> 問するように奨励される。

なるほど。

真のグルなら……こうなるわけか。

> 彼はグルの地位と能力に関して絶対的な確信をもっていなければ
> ならない。

はい。

> さもなければ、彼の信頼は絶対的ではないだろうし、彼の行為も
> 完全なものではないだろう。

確かに。

> あなたのなかの絶対性が、あなたを超えた絶対性へと連れていく
> のだ。

そういうことか。

> 絶対的真実、愛、無欲は、真我の実現への決定要因だ。

(-_-)

> それらは誠実さによって到達されるのだ。

わかりました。(-||-)

……。(-_-)

ありがとうございました……。<(_ _)>

(-||-)

今日の写経は、ここまでです。

m(_ _)m


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■ 3.編集後記:その撮影ずみの映画のなかで……
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いまは……雨が降っています。

すべてを全知全能なるものに任せて……あとはただ……静かに……
幸せであれば……それでいい……。

すべての現象が……撮影ずみの映画だと……感じられるのは……そ
れだけで……とても楽になることですね。

信頼できる覚者がたが……口をそろえて……そうおっしゃている…
…わけだし。

その撮影ずみの映画のなかで……このように生きられています。

御心のままに……。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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