home > 通信 > 『アセンション館通信』第432号:関心をもっているのはあなたなのだ!



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
  ☆☆   ☆☆ 
 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2012/7/15(第432号)
☆☆   ☆   ☆☆
☆☆      ☆★ 【気刊】――「私は在る」に導かれ♪――
-☆☆---------☆☆------------------------------------------
 ☆☆   ☆☆          https://www.ascensionkan.com/
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

このメルマガはアセンション館主人 pari と称するあるパターンに
浮上している心象風景の報告です。

現象のなかに得るべき何ものもなく、探求するその人もいないこと
が納得されても、なおも惰性で書くことが起こっているようです。

内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。現在881名
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◇◇ もくじ ◇◇

1.関心をもっているのはあなたなのだ!

2.写経ニサルガダッタ:【89 霊的な人生における進歩】2回目

3.編集後記:ただ……静かにしていてもいい。
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■ 1.関心をもっているのはあなたなのだ!
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昨夜の雨は……豪雨でした。

増水した川の音が……大きく響いています。

窓を開けているので……七月の風が……部屋のなかまで……吹きこ
んできます。

虫のような形をした……玩具のかざぐるまが……零戦のプロペラの
ような勢いで……回っている。

すべては……ただこうして……起こっているだけなんですね。

そこに意味を付与しないかぎり……特別の意味は……何もない。

ただその状態に……とどまっているのが……いいのかもしれないけ
れど。(-_-)

ふ。

(*^_^*)

さて、またまた一週間が過ぎて、楽しい“アセンション噺”ならぬ
“「私は在る」噺”にお付き合いいただく今がまいりました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。(^^)/

みなさま固有の「私は在る」を……いかがお過ごしでしょうか?

覚者たちの言葉というのは……同じようでもあり……とても異なっ
ているようでもあります。

では……共通点はないかといえば……もちろんそんなことはない。

現れの世界に……まったく興味を持っていない……というこの一点
に関しては……彼らの表現は……完全に一致するようです。

つまり……現れの世界がじつは実在していない……ということに関
して……彼らは視野を同じくしている。

言い換えれば……現れの世界(つまり意識の内容物)……に対する
自己同一化の可能性が……完全に破壊されているのでしょう。

この“自己同一化の能力”のことを……ラメッシ・バルセカールは
……「聖なる催眠」という言葉で……表現しています。

この「聖なる催眠」は……源泉が生みだしたものであり……同じく
……源泉しかそれを解除できない、と。

その意味では……夢のなかの対象物である……われわれ登場人物に
……できることは何もありません。

それでなくても……“対象物”にできることは……もともと……何
もないわけですけどね。(^_-)

ラメッシ・バルセカールは……面白い喩えを……使っていました。

自分が何かをできると思うのは……電気釜が……自分がご飯を炊い
たと思うのと……まったく同じことだ、と。(>_<)

もっとも……こういう……覚者が使う比喩は……覚者たちの表現の
なかで……一番異なる部分ですよね。

しかし……人間社会に生存しているかぎり……身体という有形物が
“自分”だという想念は……いやが上にも浮上してきます。

浮上してくる想念はすべて……身体が自分であるということを……
前提とした想念とも言えます。

われわれ人間は……現れのなかに“自分”がいるという想念を……
排除することはできない。

想念が浮上すること自体は……避けられないわけです。

想念自体は……つねに……沸き上がってくる。

目を開ければ……眼前に……夢のなかの光景が……あるように。

では……できることは……本当に何もないのか。

たぶん……何もないのでしょう……自ら意図してできることは。

しかし……夢のなかのコンピュータも……古くなれば……いつかは
自然に……動かなくなります。

それと同じように……眼前の光景や……浮上する想念に……自然に
興味が沸かなくなる……というのはありうることですよね。

むろん……源泉の……意図のもとに……ということですが。

いつかは……自然に……興味が沸かなくなるのではないか……。

以前から……ときどき蘇る……ニサルガダッタの言葉があります。

それは……、

「関心をもっているのはあなたなのだ!」

という……言葉です。

この言葉は……次のような文脈に現れます。

------------------------------------------------------------
 質問者 私は死に関して考えることが私を脅かすことに気づきま
     した。なぜなら、私はふたたび誕生したくないからです。
     誰もそれを強要していないことは知っています。それで
     も、満たされなかった欲望の圧力は圧倒的で、私には抵
     抗できそうにないかもしれません。
 
 マハラジ
 抵抗という問題は起こらない。
 誕生し、再誕生するものは、あなたではないからだ。
 それを起こらせるがいい。
 それが起こるのを見なさい。
 
 質問者 では、なぜそれに関心をもつのでしょうか?
 
 マハラジ
 関心をもっているのはあなたなのだ!
 そして、その絵があなたの真実、愛、美の感覚と衝突するかぎり、
 あなたはそれに関心をもちつづけるだろう。
 調和と平和への熱望は、消し去ることのできないものだ。
 だが、ひとたびそれが満たされれば関心は去り、身体的生活は注
 意のレベル以下の努力を要しないものとなる。
 身体を得るか、身体を去るかは、あなたにとって同じこととなる。
 あなたには何ひとつ起こらないという地点に達するのだ。
 身体なしには殺されない。
 所有物なしには奪われない。
 マインドなしには騙(だま)されない。
 そこに欲望や恐れを引っかける留めクギもない。
 何の変化もあなたに起こらないかぎり、ほかに何の問題があるだ
 ろうか?
                  『私は在る』(p488)
------------------------------------------------------------

……。(-||-)

質問者は……転生するのは……この身体に内在する……“自分”だ
と思っています。

ニサルガダッタはもちろん……存在するのは……唯一無二の実在…
…純粋な気づき……であることを知っています。

質問者は……もしこのまま自分が……悟りを得ないで肉体を離れた
ら……自分はまた転生してしまうだろうと……恐れている。

つまり……マインドである自分の継続を信じていて……それが再び
……この次元に引き寄せられると……想像しているわけです。

ニサルガダッタは……“マインドである自分”など……まったくの
虚構の想像でしかないことを……知っています。

そんなものは……もともと……存在していない。

つねに浮上している……束の間の……意識のパターンにすぎない。

だから……質問者の、

>     誰もそれを強要していないことは知っています。それで
>     も、満たされなかった欲望の圧力は圧倒的で、私には抵
>     抗できそうにないかもしれません。

という恐れに対して……そもそも……抵抗するとかしないとかいう
実体が……はなから存在していないことを知っている。

だから……、

> 抵抗という問題は起こらない。
> 誕生し、再誕生するものは、あなたではないからだ。
> それを起こらせるがいい。
> それが起こるのを見なさい。

という言葉が……自然に……湧いてくるわけでしょう。

しかし……質問者は……もちろん……その答えには満足しない。

だから……、

> 質問者 では、なぜそれに関心をもつのでしょうか?

と……聞かざるをえないわけです。

この質問者が想定しているのは……もちろん……今この質問をして
いる“自分”……のことです。

今生でこれほど……生きることを嫌悪している自分が……どうして
……なぜその顕現に……関心をもってしまうのだろうか?……と。

この問いに対する……ニサルガダッタの言葉が……ときどき蘇って
……それがいつも気になっていました。

> マハラジ
> 関心をもっているのはあなたなのだ!

……と。(-_-)

この“関心をもっているあなた”は……むろん……エゴが想像した
……夢に見られる……虚構の“自分”のことではありません。

それこそは……“夢を見ているあなた”……でしょう。

夢から覚められるのは……この“夢を見ているあなた”です。

この……“夢を見ているあなた”は……実在です。

でも……現れに……関心をもっている……。

その見る者の眼前には……いつも……現れの幻影が……チロチロ…
…瞬いている。

そして……実在が関心をもてば……その現れは……リアルになる。

だって……その現れを……実在が……裏付けしたわけですから。

「関心をもっているのはあなたなのだ!」……。

この言葉は……じつに……曰く言いがたい……表現です……。

被害者という……実体が……存在するわけではない。

純粋な気づきという……実在以外に……どんな実体も……存在して
いるわけではないからです。

でも……その実在である……あなたが……現れに関心をもった。

> 関心をもっているのはあなたなのだ!

……。(-||-)

自分が存在していることを“知っている”……唯一絶対のパワーが
……現れに……関心をもった。

ただ“在ることを知っている”……その至福を手放して……あれや
これやの……物語を想像することに……パワーをゆだねた。

それを妨げる力は……実在のなかの……どこにも存在しない。

なぜなら……「あなた」が……「関心をもっている」のだから。

そして……じつは……あなたしか……存在しないのだから……。

こんなことを……あなたに……教えてくれる人はいない。

あなたに……教えられるほど……エライ人はいないし……そもそも
……あなた以外には……誰も存在しないのだから。

では……現れに関心を持ってしまった……あなたに……そこからの
出口はあるのか。

ここで……マハラジが語る言葉は……真に熟考に……値すると思い
ます。

> 関心をもっているのはあなたなのだ!
> そして、その絵があなたの真実、愛、美の感覚と衝突するかぎり、
> あなたはそれに関心をもちつづけるだろう。

そういうことなんだ。(@_@)

> 調和と平和への熱望は、消し去ることのできないものだ。

はい。

> だが、ひとたびそれが満たされれば関心は去り、身体的生活は注
> 意のレベル以下の努力を要しないものとなる。

なるほど。

> 身体を得るか、身体を去るかは、あなたにとって同じこととなる。

なんと。(@_@)

> あなたには何ひとつ起こらないという地点に達するのだ。

ああ……。(-||-)

この悪戯(いたずら)な現れの世界に……求めるのが無理なこと。

「真実、愛、美の感覚」との衝突……この世界にその解消を求める
ことだけは……無理です。

「真実、愛、美の感覚」との衝突が……起こらなくなることだけは
……ありえない。

それは不可能事を……求めるというもの。

月を取ってくれと……泣く子と同じです。

この「二元性の原理」が支配する顕現のなかで……それが実現され
ることはない。

マインドが……真我の反映になる……永遠に……それだけは……起
こりえない。

形のあるものは……物語を紡ぎだし……それが真の自分を裏切るこ
とによって……気を引いている。

その偽りの誘惑のなかでなお……自分が在ることを自覚し……その
自覚のなかで……満たされていること。

必要なことは……それだけ。

千変万化する……偽りの物語のなかで……それらの物語を映し出し
ている……唯一絶対の真実……「私は在る」……。

あなたは……それを……否定できない。

だから……、

------------------------------------------------------------
 あなたはマインドを超えている。
 だが、あなたはマインドで知るのだ。
                     『私は在る』(p330)
------------------------------------------------------------

ということに……なるのだろうと思います。

夢のなかの対象物が……努力して……獲得できるようなものは……
何もない。

夢のなかの対象物が……逆立ちしても……それは夢のなか……。

夢を見ている……純粋な気づきに……成れるわけではないように。

まさに……どんな絵の具も……透明な水を……作る役には立てない
ように。

では……純粋な気づきは……どうすれば……自分が純粋な気づきで
……在ることを……知ることができるのか?

自分で……自分に……理解を許すしかない。

現れに……関心がもてないということを……許すしかない。

そうでなければ……現れは……どこまでも……魅力満載の次画面を
……提供しつづけるわけだから。

理解だけでいいのか……もっと明確な証拠が……必要ではないのか
……と尋ねる質問者に……マハラジはこう答えています。

------------------------------------------------------------
 質問者 理解で充分なのでしょうか? もっと明確な証拠が必要
     なのではないでしょうか?
 
 マハラジ
 証拠の妥当性について決定するのはあなたの理解なのだ。
 だが、あなた自身の存在以上にどのような確実な証拠が必要だと
 いうのかね?
 あなたがどこへ行こうと、あなたはあなた自身を見いだすのだ。
 あなたがどれほど遠くに辿り着いたとしても、あなたはそこにい
 るのだ。
                     『私は在る』(p495)
------------------------------------------------------------

と……。

つまり……自ら納得するまで……自ら理解を許すまで……どこまで
も……泥濘(ぬかるみ)は……つづくということです。

見かけの上では……。

そして……それもまた……夢のなかの対象物が……関われることで
はなさそうです。

ただ……たとえ夢のなかであれ……もし興味を失えば……。

------------------------------------------------------------
 もしあなたが興味を失えばいかなる記憶も持続はしない。
 束縛を永続させるのは感情的なつながりなのだ。
 あなたはつねに快楽を求め、苦痛を避けている。
 いつも幸福と平和を追い続けているのだ。
 あなたの幸福への探求自体が、あなたを惨めに感じさせているの
 がわからないだろうか?
 ほかの方法を試してみなさい。
 苦痛と快楽に無関心でありなさい。
 求めず、拒まず、永遠に存在する「私は在る」のレベルに、あな
 たのすべての注意を払いなさい。
 すぐにあなたは平和と幸福があなたの本性そのものであることを
 悟るだろう。
 何か特定の経路を通してそれを探しだそうとすることがあなたを
 かき乱すのだ。
 障害を避けなさい。
 ただそれだけだ。
 探す必要はないのだ。
 すでにもっているものを探すことはない。
 
                     『私は在る』(p258)
------------------------------------------------------------

……。(;_;)

(-_-)

(-||-)

……。

今回も……少しボブさんからの無断翻訳をご紹介しますね。

『Living Reality: My Extraordinary Summer With "Sailor" Bob
 Adamson』(http://tinyurl.com/88zpf7p )
(『生きている実在:セイラー・ボブと過ごした途方もない夏』)
からの抽出翻訳です。

念願かなって……ついにボブさんご夫妻は……アメリカに渡り……
著者ジェームズ・ブラーハの家に滞在しています。

ここでは……ジェームズ・ブラーハは……ボブさんと対面して……
会話しています。

前回の終りの部分から……少し重複して入れておきましょうか。

------------------------------------------------------------
 ボブ
 意識を概念化しようとしないことです。
 それはただ、私たちがそれに貼るラベルにすぎません。
 それは知るという能力をもった空虚です。
 私はが言っているのは、あれこれを知ること、つまり知性の意味
 ではありません。
 それは、自分が今この瞬間存在していると知っていることです。
 それは思考に先立って存在しています。
 そのただ純粋な知を、あなたは否定できません。
 
 ジェームズ では、それは知るという能力をもった空虚ですね?
 
 ボブ
 それは何かの能力をもったものではありません。
 その二つは、実際にはひとつであり、同じものです。
 「認識する空」あるいは「空が認識している」です。
 それだけです。
 
 ジェームズ 認識するとは何ですか?
 
 ボブ
 ただ見ることです。
 
 ジェームズ では、それはただ認識することですね。その背後に
       は知性はないのでしょうか?
 
 ボブ
 ええ、認識することは知性とも言えるでしょう。
 知ることは知性です。
 知る者と知られるものではなく、純粋な知ることです。
 ですからそれは知るという活動です。
 
 たった今、あなたであるその「知」があなたのもとにあります、
 そうですね?
 
 ジェームズ はい。
 
 ボブ
 さて、知ることは知る者や知られるものではありません。
 それは現に今起こっていること、現在進行形の知る作用です。
 ですから、それはたった今も継続しています。
 その知ることは活動であり、活動はエネルギーです。
 ですから、純粋な知性エネルギーは知るという活動です。
 それがそのすべてです。
 世界はその知ることのなかで出現しては消滅するのです。
 その知ることは、ただ純粋な知る作用です。
 出現とか消滅というのは、参照点、つまり間違った信念からの概
 念化でしかありえないのです。
 例えば、見ることを取り上げてみましょう。
 あなたは、たった今見ています。
 すると、「私は見る」という想念が現れます。
 しかし実際の見ることは、その想念よりも前に起こっていたので
 す。
 その想念によって、あなたは偽りの見る人を創造したわけです。
 あなたが「私は木を見る」と言うと、あなたは偽りの対象を創造
 したのです――形式上の主体と客体を創造したわけです。
 しかし現在進行形の見ることなしに、見る者や見られるものがあ
 りうるでしょうか?
 
 ジェームズ いいえ。
 
 ボブ
 それらは私たちが貼ったラベルにすぎません。
 思想家と思想のようなものです。
 ニサルガダッタが言ったことを、いつも思い出してください。
 「あなたはそれを概念で把握しようとしては失敗する。あなたは
 必ず失敗する、なぜならそれはあなたが概念で把握できるもので
 はないからだ」と彼は言ったのです。
 あらゆることを概念化しようとするのを、あなたはやめなければ
 ならないのです。
 
 ジェームズ ではすべてはただ起こっているだけなのですか?
 
 ボブ
 そのとおりです。
 それはすべてひとりでに起こっているのです、あるがままに。
 そして何も起こってはいないのです。
 
 ジェームズ その何も起こっていないということを、あなたはど
       のように説明しますか?
 
 ボブ
 空なる気づき(空間のような気づき)という喩えを使うなら、こ
 のすべての現れこそが空間の内容です。
 空間の外側に存在するものを何ひとつ考えることはできません。
 ということは、この現れが空間の内容なのです。
 もし空間が無なら、無から何かが出てくることがありえますか?
 
 ジェームズ なぜそれはこんなにもリアルに感じられるのでしょ
       うか?
 
 ボブ
 [笑いながら]誰にですか?
 
 ジェームズ 私の思考にです。
 
 ボブ
 ええ、そしてその思考もまた現れの一部です。
 突き詰めると、現れがリアルなのは、実在である存在の気づきで
 それができているからです。
 蜃気楼がどれほど本物に見えるか考えてください。
 あるいは海の青い色でもいい。
 知性エネルギーのなかで、パターンが形成され、この顕現として
 誇示しているのです。
 
 ジェームズ 本当に長いこと、私はどうしてこんな恐ろしい戦争
       や拷問といったことを許すような神が存在しうるの
       かと不思議でした。しかしもし顕現が見かけなら、
       本当には何ひとつとして起こっていない。そうです
       か? 何も悲劇ではないのですね、正しいですか?
 
 ボブ
 そのとおりです。
 人びとはけっして生まれなかったし、またけっして死ぬこともあ
 りえません。
 それらはただのエネルギーのパターンにすぎません。
 それらは現れ、しばらくの間戯れ、それから消えていきます。
 実際は、それらはやはり唯一の知性エネルギーであるだけです。
 それらはけっして変化しません。
                 『Living Reality』 (p70-73)
------------------------------------------------------------

ふーむ……。

ボブさんの言葉は……何というか……じつに淡々としていますね。

> 意識を概念化しようとしないことです。
> それはただ、私たちがそれに貼るラベルにすぎません。

なるほどなぁ……。(-_-)

> ニサルガダッタが言ったことを、いつも思い出してください。
> 「あなたはそれを概念で把握しようとしては失敗する。あなたは
> 必ず失敗する、なぜならそれはあなたが概念で把握できるもので
> はないからだ」と彼は言ったのです。
> あらゆることを概念化しようとするのを、あなたはやめなければ
> ならないのです。

……。(-_-)

------------------------------------------------------------
 あなたは、あなた自身の幸福に関心がある。
 そして私は、そんなものはないと言っているのだ。
 幸福はけっしてあなた自身のものではない。
 それは「私」がないときにあるのだ。
 私はそれがあなたの手に届かないところにあると言っているので
 はない。
 あなたはただ、あなた自身の彼方に手を差しださなければならな
 いのだ。
                     『私は在る』(p457)
------------------------------------------------------------

> 幸福はけっしてあなた自身のものではない。
> それは「私」がないときにあるのだ。

はい。

そしてそれもまた……夢のなかの対象物の……関知するところでは
ありません。

御心のままに……。

(-||-)

------------------------------------------------------------
 永久的なもの、それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
                    『あるがままに』(p58)
------------------------------------------------------------

……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


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■ 2.写経ニサルガダッタ:【89 霊的な人生における進歩】2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

マハラジは、

> 質問者 霊的な人生における進歩のしるしとは何でしょうか?

という質問に対して、

> マハラジ
> すべての不安からの自由。
> 安心と喜びの感覚、内面での深い平和と外面でのあふれるエネル
> ギーだ。

と答えています。

これ以上の……何が必要なのかと思いますね。

そして……師と弟子についての言葉、

> 人は言語のレベルで弟子となるわけではない。
> 自分の存在の深い沈黙のなかで弟子となるのだ。
> 選択によって弟子になることはできない。
> それは自己意志というよりも、運命の問題なのだ。
> 誰が師なのかはさほど問題ではない。
> 彼らは皆、あなたにとっての最善を願っている。

素晴らしいですね……。

(-||-)

では【89 霊的な人生における進歩】の2回目です。

(いつものことながら、無断引用というよりは、無料宣伝と理解さ
 れることを願っています。(-||-) )

最初に通しで写経するので、それを読んでいただければいいです。

(あとは……ああとか……ううとか……言ってるだけですから。)

------------------------------------------------------------
 質問者 弟子になるには家庭や所有物を放棄しなければならない
     と私は理解しています。
 
 マハラジ
 それはグルによって異なる。
 何人かの師は成熟した弟子たちに苦行者や隠遁者となるように求
 める。
 何人かは家族生活と義務を奨励する。
 彼らのほとんどが典型的家族生活は禁欲生活よりも困難であり、
 より成熟しよりバランスのとれた人格に適していると考えている。
 初期の段階では、禁欲生活の戒律が適切だと言えよう。
 それゆえ、ヒンドゥの文化では二十五歳までの弟子たちは清貧、
 貞潔、服従のなかで、僧のように生きることを求められる。
 それが結婚生活の苦難と誘惑に立ち向かうに十分な人格を磨く機
 会を与えるのだ。
 
 質問者 この部屋にいる人びとは、いったい誰なのでしょう? 
     彼らはあなたの弟子なのでしょうか?
 
 マハラジ
 彼らに尋ねるがいい。
 人は言語のレベルで弟子となるわけではない。
 自分の存在の深い沈黙のなかで弟子となるのだ。
 選択によって弟子になることはできない。
 それは自己意志というよりも、運命の問題なのだ。
 誰が師なのかはさほど問題ではない。
 彼らは皆、あなたにとっての最善を願っている。
 弟子の正直さと誠実さ。
 それが重要なのだ。
 正しい弟子は、つねに正しい師を見いだすだろう。
 
 質問者 有能な、愛すべき師のもとで真我の探求に見を捧げた人
     生に祝福を感じますし、その美しさを見ることができま
     す。不幸にも、私たちはイギリスに戻らなければならな
     いのです。
 
 マハラジ
 距離は問題ではない。
 もしあなたの欲望が強く真実ならば、それを満たしていくことが
 あなたの人生を形づくるだろう。
 種子をまき、後は時節の到来にまかせなさい。
 
 質問者 霊的な人生における進歩のしるしとは何でしょうか?
 
 マハラジ
 すべての不安からの自由。
 安心と喜びの感覚、内面での深い平和と外面でのあふれるエネル
 ギーだ。
 
 質問者 どうやってそれを得るのでしょうか?
 
 マハラジ
 私はそれらすべてをグルの聖なる臨在のもとに見いだしたのだ。
 私自身は何もしなかった。
 師は私に静かにしなさいと言い、そして、私はできるかぎりそう
 したのだ。
 
 質問者 あなたの臨在は、あなたの師と同じほど強力なものなの
     でしょうか?
 
 マハラジ
 どうして私に知ることができるだろう?
 私にとっては彼の臨在が唯一の臨在なのだ。
 もしあなたが私とともに在るのなら、あなたは彼の臨在のなかに
 在るのだ。
 
 質問者 どのグルも、彼自身のグルを私に差し向けます。その出
     発地点はどこにあるのでしょうか?
 
 マハラジ
 宇宙のなかには悟り、そして解放のために働いている力があるの
 だ。
 私たちはそれをサダー・シヴァと呼んでいる。
 彼はすべての人のハートのなかにつねに存在している。
 それが統合の要因だ。
 統合が解放し、解放が統合するのだ。
 究極的には、私のものやあなたのものは何も無い。
 すべてが私たちのものなのだ。
 あなた自身とひとつでありなさい。
 そうすればあなたはすべてとひとつになり、宇宙全体が我が家と
 なるだろう。
 
 質問者 単に「私は在る」にとどまることによって、これらすべ
     ての栄光がやってくると言われるのでしょうか?
 
 マハラジ
 複雑なことではなく、シンプルなことが確実なのだ。
 しかし、人びとはシンプルなこと、簡単でつねに手に入るものを
 信頼しない。
 私が言うことを素直に試みてみたらどうだろうか?
 それは一見、小さく、無意味に見えるかもしれない。
 だが、それは巨大な樹に成長していく種子のようなものなのだ。
 あなた自身に機会を与えなさい!
 
 質問者 ここにたくさんの人びとが座っていますが、彼らは何の
     ためにここにやってきたのでしょうか?
 
 マハラジ
 彼ら自身に出会うためだ。
 家庭は彼らにとってあまりにも世俗的なのだ。
 ここでは何も彼らを妨げない。
 日々の苦悩を去り、彼ら自身の本質に触れる機会を得ることがで
 きるからだ。
 
 質問者 気づきの訓練とはどのようなものでしょうか?
 
 マハラジ
 訓練の必要はない。
 気づきはつねにあなたとともにある。
 あなたが外面に対して与える注意を、内面に向けるだけだ。
 何も新しく、特別な周囲の気づきが必要なわけではない。
 
 質問者 あなたは個人的に人びとを助けることもあるのでしょう
     か?
 
 マハラジ
 人びとは彼らの問題を討論するためにやってくる。
 彼らは何らかの救いを引き出しているようだ。
 
 質問者 人びととの会話はいつも公(おおやけ)のものでしょう
     か、それともあなたは個人的に話すこともあるのでしょ
     うか?
 
 マハラジ
 それは彼らの望みによる。
 個人的には、私は公的や私的という区別をもっていない。
 
 質問者 あなたにはいつも会えるのでしょうか、それともあなた
     はほかの仕事をもっているのでしょうか?
 
 マハラジ
 あなたはいつも私に会うことができる。
 ただ、朝と夕方がもっとも都合の良い時間だ。
 
 質問者 霊的な師より高い位の仕事はないと私は理解しています。
 
 マハラジ
 あなたの動機がもっとも重要なのだ。
 
                   『私は在る』(p480-482)
------------------------------------------------------------

(-||-)

> 質問者 弟子になるには家庭や所有物を放棄しなければならない
>     と私は理解しています。

うん。

> マハラジ
> それはグルによって異なる。

はい。

> 何人かの師は成熟した弟子たちに苦行者や隠遁者となるように求
> める。
> 何人かは家族生活と義務を奨励する。

確かに。

> 彼らのほとんどが典型的家族生活は禁欲生活よりも困難であり、
> より成熟しよりバランスのとれた人格に適していると考えている。

なるほど。

> 初期の段階では、禁欲生活の戒律が適切だと言えよう。

そうなんですか。

> それゆえ、ヒンドゥの文化では二十五歳までの弟子たちは清貧、
> 貞潔、服従のなかで、僧のように生きることを求められる。

はい。

> それが結婚生活の苦難と誘惑に立ち向かうに十分な人格を磨く機
> 会を与えるのだ。

なるほど。

> 質問者 この部屋にいる人びとは、いったい誰なのでしょう? 
>     彼らはあなたの弟子なのでしょうか?

ここまで緊張して質問してきて……ここでふっと……周囲のことが
見えてきたのかもしれませんね。

> マハラジ
> 彼らに尋ねるがいい。

はは。

> 人は言語のレベルで弟子となるわけではない。

確かに。

> 自分の存在の深い沈黙のなかで弟子となるのだ。

そうか……。

> 選択によって弟子になることはできない。

これは……バッチリですね。

> それは自己意志というよりも、運命の問題なのだ。

わかりました。

> 誰が師なのかはさほど問題ではない。

おう。

> 彼らは皆、あなたにとっての最善を願っている。

確かに。

> 弟子の正直さと誠実さ。
> それが重要なのだ。

はい。

> 正しい弟子は、つねに正しい師を見いだすだろう。

はい……御心のままに。

> 質問者 有能な、愛すべき師のもとで真我の探求に見を捧げた人
>     生に祝福を感じますし、その美しさを見ることができま
>     す。不幸にも、私たちはイギリスに戻らなければならな
>     いのです。

こんな……弁解がましいことは……別に言わなくてもいいのですが
……でも……それがシナリオならば……何をか言わんやです。

> マハラジ
> 距離は問題ではない。

優しい……。

> もしあなたの欲望が強く真実ならば、それを満たしていくことが
> あなたの人生を形づくるだろう。

この……つねに励ます……覚者の言葉……。

> 種子をまき、後は時節の到来にまかせなさい。

はい。

> 質問者 霊的な人生における進歩のしるしとは何でしょうか?

おお……。

この質問の言葉が……章のタイトルとして……選ばれたのですね。

> マハラジ
> すべての不安からの自由。
> 安心と喜びの感覚、内面での深い平和と外面でのあふれるエネル
> ギーだ。

……。

そうかぁ……。

> 質問者 どうやってそれを得るのでしょうか?

うん。

> マハラジ
> 私はそれらすべてをグルの聖なる臨在のもとに見いだしたのだ。
> 私自身は何もしなかった。

ああ……。(;_;)

> 師は私に静かにしなさいと言い、そして、私はできるかぎりそう
> したのだ。

(-||-)

> 質問者 あなたの臨在は、あなたの師と同じほど強力なものなの
>     でしょうか?

ふふ。

> マハラジ
> どうして私に知ることができるだろう?

まったく。

> 私にとっては彼の臨在が唯一の臨在なのだ。

(-_-)

> もしあなたが私とともに在るのなら、あなたは彼の臨在のなかに
> 在るのだ。

(-||-)

> 質問者 どのグルも、彼自身のグルを私に差し向けます。その出
>     発地点はどこにあるのでしょうか?

普通なかなか質問されないことが……尋ねられました。

> マハラジ
> 宇宙のなかには悟り、そして解放のために働いている力があるの
> だ。

(-_-)?

> 私たちはそれをサダー・シヴァと呼んでいる。

……。

> 彼はすべての人のハートのなかにつねに存在している。

ああ……。

> それが統合の要因だ。
> 統合が解放し、解放が統合するのだ。

わかりました。

> 究極的には、私のものやあなたのものは何も無い。

はい。

> すべてが私たちのものなのだ。

はい。

> あなた自身とひとつでありなさい。
> そうすればあなたはすべてとひとつになり、宇宙全体が我が家と
> なるだろう。

(-||-)

> 質問者 単に「私は在る」にとどまることによって、これらすべ
>     ての栄光がやってくると言われるのでしょうか?

ちゃんと……聞こえていたんですね。

> マハラジ
> 複雑なことではなく、シンプルなことが確実なのだ。

はい。

> しかし、人びとはシンプルなこと、簡単でつねに手に入るものを
> 信頼しない。

確かに。

> 私が言うことを素直に試みてみたらどうだろうか?
> それは一見、小さく、無意味に見えるかもしれない。
> だが、それは巨大な樹に成長していく種子のようなものなのだ。
> あなた自身に機会を与えなさい!

……。(-||-)

> 質問者 ここにたくさんの人びとが座っていますが、彼らは何の
>     ためにここにやってきたのでしょうか?

ふ。

> マハラジ
> 彼ら自身に出会うためだ。
> 家庭は彼らにとってあまりにも世俗的なのだ。

そうか……。

> ここでは何も彼らを妨げない。
> 日々の苦悩を去り、彼ら自身の本質に触れる機会を得ることがで
> きるからだ。

なるほど。

> 質問者 気づきの訓練とはどのようなものでしょうか?

うん。

> マハラジ
> 訓練の必要はない。

ですね。

> 気づきはつねにあなたとともにある。

はい。

> あなたが外面に対して与える注意を、内面に向けるだけだ。
> 何も新しく、特別な周囲の気づきが必要なわけではない。

ありがとうございます。(-||-)

> 質問者 あなたは個人的に人びとを助けることもあるのでしょう
>     か?

(-_-)?

> マハラジ
> 人びとは彼らの問題を討論するためにやってくる。
> 彼らは何らかの救いを引き出しているようだ。

うん。

> 質問者 人びととの会話はいつも公(おおやけ)のものでしょう
>     か、それともあなたは個人的に話すこともあるのでしょ
>     うか?

少し……気持ちが動いたんですね。

> マハラジ
> それは彼らの望みによる。
> 個人的には、私は公的や私的という区別をもっていない。

はい。

> 質問者 あなたにはいつも会えるのでしょうか、それともあなた
>     はほかの仕事をもっているのでしょうか?

ふーん。

> マハラジ
> あなたはいつも私に会うことができる。
> ただ、朝と夕方がもっとも都合の良い時間だ。

はい。

> 質問者 霊的な師より高い位の仕事はないと私は理解しています。

礼儀正しい。

> マハラジ
> あなたの動機がもっとも重要なのだ。

はい。

……。(-_-)

ありがとうございました……。<(_ _)>

(-||-)

今日の写経は、ここまでです。

m(_ _)m


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■ 3.編集後記:ただ……静かにしていてもいい。
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何ひとつ……得られるものはない。

そして……何ひとつ……失うものもない。

ただ……海の表面の波立ちに……同調して……揺れているだけ。

海の表面は……つねに……波立っているもの。

必ずしも……それと一緒に……揺れる必要もない。

その波立ちを……遠く見て……ただ……静かにしていてもいい。

それもまた……御心のままに……。

明るいうちに……終えました。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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