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━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
  ☆☆   ☆☆ 
 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2012/8/19(第437号)
☆☆   ☆   ☆☆
☆☆      ☆★ 【気刊】――「私は在る」に導かれ♪――
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 ☆☆   ☆☆          https://www.ascensionkan.com/
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

このメルマガはアセンション館主人 pari と称するあるパターンに
浮上している心象風景の報告です。

現象のなかに得るべき何ものもなく、探求するその人もいないこと
が納得されても、なおも惰性で書くことが起こっているようです。

内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。現在878名
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◇◇ もくじ ◇◇

1.自分は記憶と想像のなかにしかいない

2.写経ニサルガダッタ:【100 理解は解放へ導く】の1回目

3.編集後記:そうか……それを……無知というのか
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■ 1.自分は記憶と想像のなかにしかいない
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先ほど来の土砂降りの雨がやんで……おどろおどろしい曇天の上か
ら……ときどき雷鳴が轟いています。

そして……雷鳴が遠のくと……今度はしとしと降る雨の音が……聞
こえてきたりして。

こういう天気の……ときもあります。

山里の雷なので……もう少し近づけば……まあコンピュータは……
シャットダウンしたほうが……いいかも。

先週……シシドメ修理の話をしましたが……あの翌日も……じつは
……また猪に庭を荒らされました。

早速……西側の下を……調べてみたら……なんと今度は……新たな
場所で……二箇所も……穴を開けられていました。(>_<)

まあ……やるもんですね。

最初のときは……多分……一頭だったと思うんです。

でも……翌日の二回目は……仲間を連れてきたんじゃないかな。

畦畔(けいはん)の斜面も……ひどくやられていました。

その二箇所は……午前中と夕方の……二回にわけて修理しました。

なにしろ……昼は暑いもんだから。

そしたら……どうやらなんとか止まったらしく……その翌日は……
もう荒らされていませんでした。

人生って……だいたい……その程度のものかなぁ……。

(*^_^*)

さて、またまた一週間が過ぎて、楽しい“アセンション噺”ならぬ
“「私は在る」噺”にお付き合いいただく今がまいりました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。(^^)/

みなさま固有の「私は在る」を……いかがお過ごしでしょうか?

文字を書くって……変化の相を……表現することですよね。

でも……なんていうか……だんだん……変化の相が……停滞したよ
うな感じになって……あんまり変化しない。(^_-)

変化の相と言うより……停滞の相とでも言うのか。

まあ……意味が感じられないのに……変化の相に……焦点が合って
いるからかな……とも思うんですが。

でも……何であれ……起こっていることに……いちいち意味を感じ
る……必要もないですよね。

起こることになっていることが……起こるだけですから。

こういうの……いわゆるスピリチュアルな情報と……とても違うよ
うに思えます。

でも……ニサルガダッタって……とても強力で……いちどしんそこ
共振したら……あとはその言葉が……勝手に働いちゃうんです。

例えば……スピリチュアル情報が……創造力を開放しなさい……そ
うすれば……あなたの想像が現実になる……って教えるとします。

でも……一度こんな言葉を……聴いてしまうと……。

------------------------------------------------------------
 そこには想像があるだけだ。
 知性とエネルギーは、あなたの想像のなかですべて使い果たされ
 てしまった。
 あなたはまったく想像に夢中にさせられてしまったため、どれほ
 ど実在から遠く離れてさまよい歩いたのかさえわからなくなって
 しまったのだ。
 想像が豊かな創造力であることに疑いはない。
 宇宙のなかの宇宙も、想像によって構築されているのだ。
 それにもかかわらず、それらはみな空間と時間、過去と未来のな
 かにあり、実際は存在しないのだ。
                   『私は在る』(p306-307)
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……。(-_-)

どうしたって……この言葉の真実が……聞こえてしまいます。

これが……正真正銘の真実であることが……わかってしまう。

すべての宇宙は……想像によって構築されている。

だから……それらはみな空間と時間、過去と未来のなかにあって…
…実際には存在しない……。

うーむ……。(-_-;)

過去と未来のなかにあるとは……記憶と……それに基づいた期待や
心配といった……想像のなかにある……ということでしょう。

実際のところ……現れと現れにまつわるすべての物語は……記憶と
期待と心配のなかにしか……存在しない。

それは……意識のなかの記号として……存在するにすぎません。

それ以外のどこにも……物語の実体は……存在しない。

自分という物語は……記憶と想像以外の……どこにも存在しない。

自分は……記憶と想像以外の……どこにもいないわけです。(@_@)

自分は……記憶と想像の……なかにしかいない。(-_-)

どう言っても……同じことです。

つまり……実際は……自分など……存在していないのです。

自分という……実体など……どこにも存在していないのです。

これは……驚くべき……しかしあまりにも明白な……事実です。

自分と想像してきた……この身体は……確かに現象しています。

でも……その自分は……この身体が……二、三歳になるまでは……
存在していなかった。

それは……否定できない……事実です。

誰も……二、三歳になるころまでの身体を……自分がコントロール
していたと……強弁することは……できないでしょう。

その存在しなかった自分は……いつ存在するようになったのか?

身体が三、四歳をすぎたら……急に……自分が現れたのか?

身体が三、四歳をすぎたら……急に……自分が存在していたことに
……気がついたのか? (^_-)

そうではないでしょう。

ある程度の記憶が蓄積され……感覚機能が整備されて……意識記号
としての参照点が……記憶のなかに構築されはじめたのです。

実際に……どこかにいた自分が……発見されたのではありません。

自分がいることが……わかったのではありません。

自分がいると……想像しはじめたのです。

そうなるように……なっていたから……。

それが……あるがままのなかに……織り込まれていたから。

誰が悪いわけでも……ありません。

もともと……誰も……存在しないのだから。

ただ……自分がいると……想像するようになっているだけです。

「私は在る」は……片側からは……確かに……真実だから。

どんな嘘でも……主張しつづければ……真実の様相を帯びてくるの
は……現れの世界での……法則です。

いまや……現れのなかに……自分が存在することは……証明すら…
…必要なくなった。

そして……われわれはこうして……“存在”している。(^_-)

そして今や……われわれの自惚れは……自分がこの身体を……制御
している……と想像するほどにまでなった。(^_-)

ついには……スピリチュアルな想像をたくましくして……魂が……
肉体を“乗り物”として使う……とまで言い出した……はは。

まるで……たとえ身体がなくとも……自分だけは……存在する……
とでも言いたいかのように。

まったく……なんという……強気の自惚れ……。(^^;)

明らかに……身体が三、四歳をすぎたら……自分が存在していたの
ではなく……自分が存在すると……想像しはじめたわけです。

ボブさんが言う……参照点が……形成されたわけです。

それ以降は……ますます頻繁にその参照点を参照して……自分とい
う物語を……構築しつづけたわけでしょう。

魂が……肉体という乗り物を……使うのではない。

そうではなく……顕現という夢のなかに……有機体が現れると……
自分という幻想が……湧いてくると……いうことでしょう。

このことを……ラメッシ・バルセカールは……「聖なる催眠」と…
…表現したのでしょう。

ここでは……ラメッシ・バルセカールは……ボブさんが言うように
……神と創造物という……二元論的展開に踏み込みましたが。

ラメッシ・バルセカールも……ボブさんも……すべての覚者が……
認めるように……言葉はすべて……観念です。

観念には……かならず……反論が可能です。

顕現したものはすべて……二元論の世界に……あるわけですから。

でも……二、三歳をすぎた頃から……自分が現れるのではない。

二、三歳をすぎた頃から……自分を想像しはじめるだけです。

おそらく……強制的に。

それだけは……確実でしょう。

その自分は……現れのなかに存在している物語だから……絶えざる
修復……絶えざる定義変更を……迫られているわけです。

心当たりがあります。(*-_-*)

心当たりの……ない方がいますか? (^_-)

この自分という物語の……維持・修復こそが……絶えざる苦しみの
……元凶だったんですね。

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 夢の人生において一定の成果をあげる必要はないのだ。
 あるいは、それを高尚なものにしたり、幸福で美しいものにした
 りする必要もない。
 あなたに必要なことはただ、夢を見ているということを自覚する
 ことなのだ。
 想像することをやめなさい。
 信じるのをやめなさい。
 矛盾と不調和、虚偽と悲しみの人間の状態を見るがいい。
 そして、それらを超えていく必要性を見なさい。
 無限の空間のなかに微小な意識の原子が浮遊している。
 そして、宇宙はそのなかに包含されているのだ。

                     『私は在る』(p277)
------------------------------------------------------------

(-||-)

今回も……ボブさんの無断翻訳から……少しご紹介しましょう。

『Living Reality: My Extraordinary Summer With "Sailor" Bob
 Adamson』(http://tinyurl.com/88zpf7p )
(『生きている実在:セイラー・ボブと過ごした途方もない夏』)
からの抽出翻訳です。

念願かなって……ついにボブさんご夫妻は……アメリカにきてくれ
て……今は著者ジェームズ・ブラーハの家に滞在しています。

ここでは……ジェームズ・ブラーハは……ボブさんと対面して……
会話しています。

------------------------------------------------------------
 ジェームズ 何年も何年もあなたのところに通ってくる生徒たち
       が、まだ完全には理解しない……。それは問題では
       ない、そうですね?
 
 ボブ
 それは問題ではありません。
 彼らが知っているかどうかに関係なく、私は彼らがすでにそれで
 あることを知っています。
 彼らの多くは妥当なところに達していて、あまり心理的問題を起
 こさずに生きることができています。
 でも時々それを忘れて、また捕まるのです。
 それから彼らは戻ってきます。
 
 ジェームズ しかしある人が何かを理解していようといまいと、
       実際にはより良いわけではない。そこに苦しみがあ
       ろうとなかろうと。
 
 ボブ
 覚者と普通の人の間に違いはないと言われるのはそのためです。
 当人がそれをどう表現しようと、本質では彼らは両方同じです。
 
 ジェームズ で、あなたはその話を信じてるんですね?[笑い]
       私が勉強した大部分の宗教では、人生の目的は幸福
       だと言われています。真空とか絶対というものがあ
       って、なぜか(神のみぞ知るですが)それはそれ自
       身を喜ばせよう、何かを起こらせようという衝動を
       もっていました。そしてそれは存在です。しかし、
       それは参照点を暗示しています。真空とか絶対とか
       いうものがあって、それが退屈したかなにかで、楽
       しむことに決めたわけです。それには境界がないの
       ですから、ばかげています。
 
 ボブ
 ええ。
 それには始まりがありません、だから決断したこともありません。
 それには始まりもなく、終わりもない。
 ただ、あるがままです。
 
 ジェームズ あなたがニサルガダッタと会ったとき、彼が言った
       ことで重要な違いをもたらすような特別なことがあ
       りましたか?
 
 ボブ
 彼が指摘したのは、人を助けられる唯一の方法は、その人が助け
 を必要としないところまで連れていくことだということでした。
 彼が相手の真の本質を示すと、そのとき以来、その人には誰も、
 あるいは何も必要なくなります。
 そしてその日以来今まで、私は助けを必要としませんでした。
 
 ジェームズ 彼はあなたの真の本質を示したのですか?
 
 ボブ
 彼はそれを指摘したのです。
 それが彼にできたすべてです。
 彼は私のためには何もできませんでした。
 ちょうど私が他の誰かにために何もできないのと同じです。
 私は示すことができますが、その指摘を調べるかどうかはその人
 にかかっています。
 
 ジェームズ ええと、あなたがここで話をすると、何回も聞くこ
       とになるのはこの「最終的理解」という考えです。
       ラメッシ・バルセカールは、人びとは一定の知識を
       もてるのに、完全なつまり最終的理解を欠いている」
       と言います。あなたはおそらくここにいる間に何回
       も何回もこの観念を耳にすることになるでしょう。
 
 ボブ
 彼は誰について話しているのですか?
 もし彼が存在は遍在で永遠だと知っているのなら、それに関して
 何が最終的でありうるでしょうか?
 それはたった今です。
 それはつねに、たった今です。
 
 ジェームズ ええと、彼が何の話をしているかはご存知でしょ。
       彼は何年も何年もあなたのところに通っていて、あ
       なたがいる[完全停止]モードに至らない人たちに
       ついて話しているのです。そうですよね?
 
 ボブ
 ええ、それがあるがままです。
 当人がそれを知っていようといまいと、私は彼らが存在している
 ことを知っています。
 
 ジェームズ ではあなたはそれは無用な観念だと考えるのですね?
 
 ボブ
 ええ、なぜならそれはいつか将来に何かを手に入れる「あなた」
 がいるということを暗示しているからです。
 
 ジェームズ この二元性の世界では、もし誰かが私の頭を締めつ
       けたり、私を殴ったりしたら痛いです。
 
 ボブ
 ええ、あなたの目が覚めるまでは。
 ちょうど夢の中で痛いと思われるようなものです。
 
 ジェームズ ええ、それが彼が話していること――最終理解です。
       ある人びとは自分が痛いという幻想をもっており、
       ある人びとはそうではないのです。
 
 ボブ
 ラメッシは『The Final Truth(最終真理)』という本を書きまし
 た。
 あなたは読みましたか?
 
 ジェームズ いいえ。
 
 ボブ
 それで、二、三百ページ書いた後、彼は最後のページにきて、そ
 の一番上で「これが最終真理です」と言うと、そのあとは白紙の
 ページです![笑いながら]
 あれは良かった。
 ラメッシは非常にいいですが、ただ彼は話のなかで時々二元性に
 入ります。

 ジェームズ 不二一元論について『Clarity』というネイサン・
       ギルによる10ページほどの小品があるのですが、そ
       れはすばらしいです。彼のウェブサイトにあります。
 
 ボブ
 ええ、確かに。あれは知っています。
 
 ジェームズ それから、あなたがケリィに入手を薦めたレオ・ハ
       ートングの『Awakening to the Dream(夢に目覚め
       る)』という素晴らしい本もあります。
 
 ボブ
 そう。
 あれも素晴らしいです。
 
                  『Living Reality』(p83-85)
------------------------------------------------------------

うーむ。(-_-;)

> ジェームズ ええと、あなたがここで話をすると、何回も聞くこ
>       とになるのはこの「最終的理解」という考えです。
>       ラメッシ・バルセカールは、人びとは一定の知識を
>       もてるのに、完全なつまり最終的理解を欠いている」
>       と言います。あなたはおそらくここにいる間に何回
>       も何回もこの観念を耳にすることになるでしょう。
> 
> ボブ
> 彼は誰について話しているのですか?
> もし彼が存在は遍在で永遠だと知っているのなら、それに関して
> 何が最終的でありうるでしょうか?
> それはたった今です。
> それはつねに、たった今です。

これ……とても面白いと……思いませんか。

存在が遍在で永遠だというのに……何が最終的でありうるのか?

これから……いつか将来に手に入るものなど……あるはずがないで
はないか……と。

あなたは……すでにそれだ。

いずれにしろ……現れのなかでは……何らかの風景に……出会わざ
るをえない。

それが……今のこの風景であることに……何の問題があるか?

そんなこととは……一切関係なく……あなたはすでに存在している。

すべては……あなたが存在しているがゆえに……あるのだから。

------------------------------------------------------------
 あなたは在る。
 ほかのすべては現れにすぎない。
                     『私は在る』(p421)
------------------------------------------------------------

はい。

存在するのは……ただ……一なるもの……のみ。

(-||-)

------------------------------------------------------------
 永久的なもの、それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
                    『あるがままに』(p58)
------------------------------------------------------------

……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 2.写経ニサルガダッタ:【100 理解は解放へ導く】1回目
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回の質問者は……かなり特殊な連想野から発想します。

そんななかで……こんな応答が目につきました。

> 質問者 それでは、なぜサーダナ(修練)が指導されるのでしょ
>     うか?
> 
> マハラジ
> あなたが途方もない努力をしないかぎり、努力はあなたをどこへ
> も連れていかないと得心することはないだろう。

そうか……。

努力によって得られるものなど何もない……と心底得心するまでの
……放浪なんですね。

(-||-)

では【100 理解は解放へ導く】の1回目です。

(いつものことながら、無断引用というよりは、無料宣伝と理解さ
 れることを願っています。(-||-) )

最初に通しで写経するので、それを読んでいただければいいです。

(あとは……ああとか……ううとか……言ってるだけですから。)

------------------------------------------------------------
 質問者 世界中の多くの国々で、調査官が犠牲者たちから告白を
     聞きだし、必要ならば人格さえも変えようとする目的で
     ある種の策略に従事しています。身体的、また倫理的剥
     奪(はくだつ)と説き伏せによって古い人格は崩れ去り、
     代わりに新たな人格が確立されるのです。取り調べを受
     ける人は、何度も何度も彼が国家の敵であり、祖国に対
     する反逆者だと言われるのを聞かされます。そして彼の
     なかで何かが崩れ去り、彼は国事犯、裏切り者であり、
     卑劣でもっとも残虐な罰を受けるに値すると完全に確信
     しはじめる日がやってくるのです。このプロセスは洗脳
     として知られています。
     宗教的、またヨーガ的な修練が洗脳と非常に似通ってい
     ることが、私に衝撃を与えました。同様の身体的、精神
     的剥奪、独房監禁、強烈な罪の感覚、絶望、そして罪の
     償いと回心を通しての逃避への欲望、自己の新たなイメ
     ージの受け入れ、そしてそのイメージの非人格化、同じ
     信条の復唱――「神は善なり。グルは知りたもう。信仰
     がわれらを救いたもう」。いわゆるヨーガ的、あるいは
     宗教的な修練においても同じ機構が作用しています。マ
     インドはほかのすべての概念を除き、ある特定の概念に
     集中させられます。そして集中は厳しい規律と苦しい禁
     欲によって強く強要されます。人生と幸福という高い代
     償が支払われ、それゆえに得たものは大いなる重要性を
     もつのです。これが顕(あらわ)なもの、あるいは秘め
     られたもの、宗教的あるいは政治的、倫理的あるいは社
     会的に、あらかじめ仕組まれた転向であり、一見真正に
     見え、永続するかもしれませんが、そこには人工的な感
     覚があるのです。
 
 マハラジ
 あなたの言うとおりだ。
 多くの苦しい状況を通り抜けて、マインドは正常な状態を失い、
 固定されてしまう。
 それは危険な状態に陥り、それが何をしようとより強い束縛には
 まってしまうのだ。
 
 質問者 それでは、なぜサーダナ(修練)が指導されるのでしょ
     うか?
 
 マハラジ
 あなたが途方もない努力をしないかぎり、努力はあなたをどこへ
 も連れていかないと得心することはないだろう。
 自我はあまりにもうぬぼれが強いため、完全に落胆させられるま
 ではあきらめることがないからだ。
 単なる言葉の上の確信では充分ではない。
 厳しい事実だけが自己イメージの絶対的な不毛を示すことができ
 るのだ。
 
 質問者 洗脳者は私を狂気へと駆りたてます。グルは私を正気へ
     と駆りたてるのです。駆りたてることは同じですが、動
     機と目的は完全に異なるものです。おそらく、その類似
     性は単に言葉上のものなのでしょう。
 
 マハラジ
 苦しみを招くこと、あるいは強要することは、それ自体暴力を含
 んでいる。
 そして暴力の果実に甘さはありえないのだ。
 
 人生には苦しみを避けることのできない状況がある。
 そしてあなたはそれを乗り越えていかなければならないのだ。
 あなたが意図的に、あるいは無関心から生み出した状況もある。
 あなたはそれらから、ひとつの教訓を学ばなければならない。
 そうすることで、ふたたび繰り返すことのないように。
 
 質問者 どうやら苦痛を克服するためには、私たちは苦しまなけ
     ればならないようです。
 
 マハラジ
 苦痛は耐えなければならない。
 苦痛を克服するということはないし、訓練も必要ない。
 訓練とは未来のためのものだ。
 型にはまった態度を築きあげていくことは、恐れの象徴なのだ。
 
 質問者 ひとたびいかにして苦痛に直面するかを知れば、私はそ
     れから自由になり、恐れず、それゆえ幸福になるのです。
     これが囚人に起こることです。彼は刑罰を正当で適切な
     ものとして受け入れ、牢獄の権威者や国家と和平を結ぶ
     のです。すべての宗教は、ほかでもない受容と明け渡し
     を唱導します。私たちは罪を認め、世界中にあるすべて
     の悪の責任を感じ、私たちがその唯一の原因であると感
     じることを奨励されるのです。私の問題とは、洗脳とサ
     ーダナの間に大した違いが見えないということなのです。
     サーダナの場合は身体的に抑制されませんが、強制的な
     暗示の要素は双方にあります。
 
 マハラジ
 すでにあなたの言ったとおり、類似性は表面的なものだ。
 何度も繰り返して言うまでもない。
 
                   『私は在る』(p542-543)
------------------------------------------------------------

(-||-)

> 質問者 世界中の多くの国々で、調査官が犠牲者たちから告白を
>     聞きだし、必要ならば人格さえも変えようとする目的で
>     ある種の策略に従事しています。身体的、また倫理的剥
>     奪(はくだつ)と説き伏せによって古い人格は崩れ去り、
>     代わりに新たな人格が確立されるのです。取り調べを受
>     ける人は、何度も何度も彼が国家の敵であり、祖国に対
>     する反逆者だと言われるのを聞かされます。そして彼の
>     なかで何かが崩れ去り、彼は国事犯、裏切り者であり、
>     卑劣でもっとも残虐な罰を受けるに値すると完全に確信
>     しはじめる日がやってくるのです。このプロセスは洗脳
>     として知られています。

だいぶ……長広舌ですね。

>     宗教的、またヨーガ的な修練が洗脳と非常に似通ってい
>     ることが、私に衝撃を与えました。同様の身体的、精神
>     的剥奪、独房監禁、強烈な罪の感覚、絶望、そして罪の
>     償いと回心を通しての逃避への欲望、自己の新たなイメ
>     ージの受け入れ、そしてそのイメージの非人格化、同じ
>     信条の復唱――「神は善なり。グルは知りたもう。信仰
>     がわれらを救いたもう」。いわゆるヨーガ的、あるいは
>     宗教的な修練においても同じ機構が作用しています。マ
>     インドはほかのすべての概念を除き、ある特定の概念に
>     集中させられます。そして集中は厳しい規律と苦しい禁
>     欲によって強く強要されます。人生と幸福という高い代
>     償が支払われ、それゆえに得たものは大いなる重要性を
>     もつのです。これが顕(あらわ)なもの、あるいは秘め
>     られたもの、宗教的あるいは政治的、倫理的あるいは社
>     会的に、あらかじめ仕組まれた転向であり、一見真正に
>     見え、永続するかもしれませんが、そこには人工的な感
>     覚があるのです。

ふーむ……まあ……どんなパターンの夢も……似たようなものなの
でしょう。

> マハラジ
> あなたの言うとおりだ。
> 多くの苦しい状況を通り抜けて、マインドは正常な状態を失い、
> 固定されてしまう。

自分が存在していると思っている……われわれのように。

> それは危険な状態に陥り、それが何をしようとより強い束縛には
> まってしまうのだ。

もがけば……もがくほど。

> 質問者 それでは、なぜサーダナ(修練)が指導されるのでしょ
>     うか?

なるほど。

> マハラジ
> あなたが途方もない努力をしないかぎり、努力はあなたをどこへ
> も連れていかないと得心することはないだろう。

素晴らしい。(@_@)

ゴータマ釈迦牟尼のような……途方もない努力は……めったに……
起こることではないでしょうね。

> 自我はあまりにもうぬぼれが強いため、完全に落胆させられるま
> ではあきらめることがないからだ。

確かに。

> 単なる言葉の上の確信では充分ではない。

はい。

> 厳しい事実だけが自己イメージの絶対的な不毛を示すことができ
> るのだ。

わかりました。

> 質問者 洗脳者は私を狂気へと駆りたてます。グルは私を正気へ
>     と駆りたてるのです。駆りたてることは同じですが、動
>     機と目的は完全に異なるものです。おそらく、その類似
>     性は単に言葉上のものなのでしょう。

うん。

> マハラジ
> 苦しみを招くこと、あるいは強要することは、それ自体暴力を含
> んでいる。

はい。

> そして暴力の果実に甘さはありえないのだ。

なるほど。

> 人生には苦しみを避けることのできない状況がある。
> そしてあなたはそれを乗り越えていかなければならないのだ。

わかりました。

> あなたが意図的に、あるいは無関心から生み出した状況もある。
> あなたはそれらから、ひとつの教訓を学ばなければならない。
> そうすることで、ふたたび繰り返すことのないように。

そういう……ひとつの……言い方ですよね。

> 質問者 どうやら苦痛を克服するためには、私たちは苦しまなけ
>     ればならないようです。
> 
> マハラジ
> 苦痛は耐えなければならない。

はい。

> 苦痛を克服するということはないし、訓練も必要ない。

わかりました。

> 訓練とは未来のためのものだ。

はい。

> 型にはまった態度を築きあげていくことは、恐れの象徴なのだ。

確かに。

> 質問者 ひとたびいかにして苦痛に直面するかを知れば、私はそ
>     れから自由になり、恐れず、それゆえ幸福になるのです。
>     これが囚人に起こることです。彼は刑罰を正当で適切な
>     ものとして受け入れ、牢獄の権威者や国家と和平を結ぶ
>     のです。すべての宗教は、ほかでもない受容と明け渡し
>     を唱導します。私たちは罪を認め、世界中にあるすべて
>     の悪の責任を感じ、私たちがその唯一の原因であると感
>     じることを奨励されるのです。私の問題とは、洗脳とサ
>     ーダナの間に大した違いが見えないということなのです。
>     サーダナの場合は身体的に抑制されませんが、強制的な
>     暗示の要素は双方にあります。

もう一度……同じ連想野に……戻ってきたようです。

> マハラジ
> すでにあなたの言ったとおり、類似性は表面的なものだ。
> 何度も繰り返して言うまでもない。

はい。

初回は……質問者の長広舌で……あまりマハラジの出番が……あり
ませんでした。

……。(-_-)

ありがとうございました……。<(_ _)>

(-||-)

今日の写経は、ここまでです。

m(_ _)m


       ………○…………○…………○………


『私は在る』の「目次」はここ↓に置いてあります。
https://www.ascensionkan.com/books/I_AM_THAT-index.html

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■ 3.編集後記:そうか……それを……無知というのか
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結局……夢とは……自分が何かをしている……という思いを核にし
て……紡がれているのですね。

別の言い方をすれば……自分の努力でできることがある……という
思いを核に……ということでしょうか。

それは……結局……現れのなかに……自分を定義しつづけようとす
る……誤解に……起因するわけで。

そうか……それを……無知というのか。

今日は……まだ明るいうちに……終えました。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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