home > 通信 > 『アセンション館通信』第439号:生きることは、死ぬことだから



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
  ☆☆   ☆☆ 
 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2012/9/02(第439号)
☆☆   ☆   ☆☆
☆☆      ☆★ 【気刊】――「私は在る」に導かれ♪――
-☆☆---------☆☆------------------------------------------
 ☆☆   ☆☆          https://www.ascensionkan.com/
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

このメルマガはアセンション館主人 pari と称するあるパターンに
浮上している心象風景の報告です。

現象世界はすべて変化の意識であり、変化するものは永遠に変化す
るのみ。見かけの自分とはその変化のなかの出来事にすぎません。

内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。現在879名
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◇◇ もくじ ◇◇

1.「生きることは、死ぬことだからである」

2.写経ニサルガダッタ:【100 理解は解放へ導く】の3回目

3.編集後記:それが作用しないレベルへと……
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■ 1.生きることは、死ぬことだから
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開けた窓から入ってくる風が……秋の気配を運んできます。

一瞬一瞬に……その瞬間の思いが……浮かんできます。

すべては……現れへのフォーカスから……生じています。

「應無所住而生其心(おうむしょじゅうにしょうごしん)」

「まさにじゅうするところのうして、しかもそのこころをしょうず
 べし」

この現れはすべて……誰が……何のために……やっているのか。

そんなことは……わかりせん。

「現れ」と「源」については……たくさんの教え……多くの語法が
あって……すべてを合わせれば……多分白紙に戻るでしょう。

だから……ある意味では……どんな教えも……信ずるには……足り
ないものです。

誰もが……自分の道を……発明しなくてはならないようです。

誰ひとり……その責務から……解放されてはいない。

誰もいないこと……理解も……理解する自分も……存在しないこと
が……納得されるまでは……。(-_-;)

(*^_^*)

さて、またまた一週間が過ぎて、楽しい“アセンション噺”ならぬ
「私は在る」噺にお付き合いいただく今がやってまいりました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。(^^)/

みなさま固有の「私は在る」を……いかがお過ごしでしょうか?

いったい……現れの世界とは……誰が……どんなふうに演出してい
るものなのでしょう? (-_-)

あまり空想物語を語らないマハラジは……どんなふうに……言って
るんでしょうね。

------------------------------------------------------------
 あなたが見ているものは、ほかでもないあなたの自己なのだ。
 あなたの好きなようにそれを呼ぶがいい。
 それが事実を変えることはない。
 運命(プラーラブダ)のフィルムを通して、あなた自身の光がス
 クリーン上に絵を描いていく。
 あなたはそれを鑑賞する人であり、光であり、絵であり、スクリ
 ーンでもあるのだ。
 運命のフィルムさえも自ら選択され、自らに課されたものだ。
 その精神は障害を乗り越えることを楽しむひとつの競技だ。
 その努めが困難なほど、真我の実現はより深く広いものとなるの
 だ。
                     『私は在る』(p498)
------------------------------------------------------------

へー。(@_@)

マハラジが……こんな語法で語ることも……あるんですねぇ。

> あなたはそれを鑑賞する人であり、光であり、絵であり、スクリ
> ーンでもあるのだ。
> 運命のフィルムさえも自ら選択され、自らに課されたものだ。

まるで……ニューエイジのスピリチュアル本……みたい。(^_-)

あなたは……自分の運命を……自ら選んできている……みたいな。

まあ……自分がいる……という幻想に向けた……語法なのか。

ここでは……すべての顕現はあなた自身だ……と語られている。

「空即是色」……でしょうか。

マハラジの場合は……たいてい……こういう語法↓が……多かった
と思うんですけど。

------------------------------------------------------------
 私は映画のスクリーンのように明白で空っぽだ。
 画像はその上を通り過ぎ、明白で空っぽのままの状態を残して消
 えていく。
 どの点においてもスクリーンが画像に影響されることはない。
 また、画像もスクリーンによる影響を受けはしない。
 スクリーンは画像を遮(さえぎ)り投影する。
 スクリーンが画像を形づくるのではないのだ。
 それはフィルムと何の関わりもない。
 フィルムはフィルムとしてひと塊(かたまり)の運命なのだ。
 だが、私の運命ではない。
 スクリーン上の人びとの運命だ。
                     『私は在る』(p286)
------------------------------------------------------------

こういう……切って捨てるような……語法が多かったような。

私は……すべてを超えている……みたいな。

> フィルムはフィルムとしてひと塊(かたまり)の運命なのだ。
> だが、私の運命ではない。
> スクリーン上の人びとの運命だ。

この場合……「私」は……全現象に先立つ超越者として……背後に
退き……すべての現象は……無化されます。

「色即是空」……でしょうか。

まあ……言葉は現れの世界に属する……二元分裂の表現手段なので
……表現したいことに応じて……変化するのは当然ですよね。

あ……。

雨が降ってきた……。

ほんとに……久しぶりのことです。

植物たち……生き物たちが……喜んでいるでしょう。

わたしも……生き物の仲間だから……涼しくて……ほっとします。

こういう想念は……現象世界という……構造体の中の……自動過程
……つまり自然過程として……浮上するんでしょうね。

別に……わたしという分離した実体がいて……そいつがその想念を
……分泌しているのではないでしょうから。

現象世界のなかに……その構造体に拘束されない……分離独立した
実体など……存在しえません。

誰も……重力に逆らって……存在できないし……環境に順応せずに
……存在できる者もいません。

古典物理学的な世界像ですら……その理解を……邪魔しません。

ましてや……量子力学的波動宇宙で……分離独立した実体など……
想像すら……できないでしょう。

個人として想像される……身体過程も……またその内面として想像
される……精神過程も……ともに現象世界の……出来事です。

あらゆる出来事は……絶えず……変化しています。

変化するから……知覚されるわけですから。

変化するものに……どんな固有の……意味もありえません。

それは……一瞬の……意識のパターンにすぎません。

それとも……あらゆる形象は……その瞬間……そのように現れてい
ることにおいて……固有だと言うべきか……。(-_-)

そのパターンを……見ている誰かがいるなら……そのとおりです。

しかし……もし見ている誰もいないのなら……そこにどんな意味が
ありうるでしょう。

もし見ている誰もいないのなら……そこには……見られているもの
も……存在しないでしょう。

意味ありげな信号が……飛び交っている……だけでしょうか。

意味とはすべて……想像されたもの……。

懐かしくも……一心に……捧げられたもの。

それが……「現れ」はすべて……ただの「見かけ」にすぎない……
という言葉の……裏面でしょうか。

すべての「現れ」は……すべて中性の……ただの「見かけ」です。

そこには……想像された……意味が……ありうるだけです。

As you like it.

お気に召すまま……です。

ただ……じつは……それがお気に召している……“誰か”はいない
……ということでしょう。

すべては……自然過程……宇宙開闢以来の……自動過程です。

もし……誰も……何の根拠も求めなければ……それは自明です。

でも……不安になって……何かの根拠を求めれば……そこに見かけ
の身体が……あるのでしょう。

そして……それを掴めば……その誰かは……幸福にも……不幸にも
なれる……。

不安とは……一瞬の……想念……それ以外のものではありません。

ならば……その誰かとは……それもまた……一瞬の想念……。

その……想念を……掴むか……。

それともただ……それを……一瞬の想念……と認めて……そのまま
放っておくか……。

もし……それが本当に……何の実体もない……一瞬の想念だと……
明確にわかってしまったら……。

もし本当に……「自分」が……単なる想念にすぎないと……わかって
しまったら……再び本気で熱中することは……できないでしょう。

その意味では……後戻りは……できないのでしょう。

------------------------------------------------------------
 あなたが生を推し進める必要はない。
 ただそれとともに流れなさい。
 そして現在の瞬間の仕事に完全に自分を捧げなさい。
 それが現在において、今死ぬということだ。
 なぜなら生きることは、死ぬことだからだ。
 死なしに生はありえない。
                   『私は在る』(p157-158)
------------------------------------------------------------

> ただそれとともに流れなさい。

はい。

> そして現在の瞬間の仕事に完全に自分を捧げなさい。

わかりました。

> なぜなら生きることは、死ぬことだからだ。

これは……どういう意味なんだろう……。

でも……何となく……。

いや……慌てて誤解する必要はない。

ゆっくりと……。

生きることは、死ぬことだから……。(-_-)

わからないけど……。

> 死なしに生はありえない。

ふーん。

(-||-)

今回も……ボブさんの無断翻訳から……少しご紹介しましょう。

『Living Reality: My Extraordinary Summer With "Sailor" Bob
 Adamson』(http://tinyurl.com/88zpf7p )
(『生きている実在:セイラー・ボブと過ごした途方もない夏』)
からの抽出翻訳です。

念願かなって……ついにボブさんご夫妻は……アメリカにきてくれ
て……今は著者ジェームズ・ブラーハの家に滞在しています。

ここでは……ジェームズ・ブラーハは……ボブさんと対面して……
会話しています。

二日目の会話に入り……ジェームズはボブさんの昔話を聞きます。

------------------------------------------------------------
 2日目、7月16日

 ジェームズ あなたの子供時代はどんなふうでしたか?
 
  ボブ
 私はほどほどの子供時代を送りました。
 私たちは農場で育ちました。
 家にはお金はあまりありませんでしたが、何とかやっていました。
 私たちは自給自足の生活をしていて、ウサギを食べました。
 おいしかったです。
 それから私は14歳で学校をやめ、家を出ました。
 
 ジェームズ あなたは水兵でしたよね?
 
 ええ、17歳のときに水兵になりました。
 当時私はたいへんな大酒飲みでした。
 海軍を離れてからしばらくの間、私は羊の毛を刈っていました。
 ダムの建設現場で仕事をしたり、しばらく金鉱や銅鉱で働いてい
 ました。
 それからまた海に戻って、沿海を航行する商船で働きました。
 それから、そこを追い出されました。
 私は失職しましたが、雇えるような人間でもなかった。
 
 ジェイムズ 何年くらい酒を飲んでいたのですか?
 
 ボブ
 15歳の頃から32歳の頃までです。
 当時、私は何も信じていませんでした。
 私は無神論者でした。
 アルコール中毒者更生会(Alcoholics Anonymous:AA)に入ると
 そのプログラムがあって、彼らは神について話していました。
 みんなそれぞれ自分なりの理解をもっていました。
 私はそこで何とか酒をやめられましたが、とは言え、もし自分に
 任されていたら、私は飲みつづけていたでしょう。
 状況い追いやられて私は禁酒会に入ったのです。
 当時私はひどく腹を立てていて、みんなは私を敬遠していました。
 しばらくして、ひとりの仲間が私に『禁酒と超越(Sobriety and
  Beyond)』という本を手渡しました。
 その序文に「私たちアルコール中毒者は人生で二度目のチャンス
 を与えられている」と書かれてありました。
 それが私を直撃しました。
 そこには「その二度目の機会をあなたはどううまく活かすか?」
 とも書かれていました。
 それもまた私を直撃しました。
 そして当時こんな考えが私に起こりました。
 それを私が活用する方法はひとつしかない。
 私に二度目のチャンスを与えてくれたのがいったい何なのかを見
 つけることだ、と。
 それは間違いなく私がしたことではないのだから、何か神とか、
 より高い力のようなものがあるのかもしれない。
 もしかしたら。
 
 そしてそれが私の鎧に小さなヒビを入れました。
 ほんのわずかの「もしかしたら」です。
 その「もしかしたら」が私を今いるところに連れてきたのです。
 
 ジェームズ 参照点、つまり「自分」が偽りであることを完全に
       見抜いた今、あなたがまた飲酒に戻ることはありう
       るでしょうか?
 
 ボブ
 そうですね、もちろん、何でもありうるでしょう。
 ただそうすることに、何の意味もありません。
 人びとは私に「もし酒を飲んでもアル中にならずにすむならどう
 か?」と尋ねたものです。
 「何のために? なぜ私が酒を飲みたがる? 私がまだ持ってい
 ない何を、それが私にくれるというのか?」と私は答えます。
 酒を飲んでいた頃、私はそれから高揚した気分を、捕らえがたい
 ハイを手に入れていました。
 いつもその捕らえがたいハイを見つけるために、もっともっと飲
 むようになっていました。
 そして、もちろん、私はいつも飲み過ぎてそれを通り越しました。
 それは捕らえがたいものでした。
 しかし非二元論では、手に入る自然なハイは、いつも自分のとこ
 ろにあります。
 興奮剤も何も必要ありません。
 物事に対する欲望は自然に落ちていきます。
 薬物やアルコールから何かを手に入れていると思っているかぎり、
 その人たちはそれを摂りつづけなければなりません。
 
 ジェームズ なるほど。最近はどんなスケジュールなんですか?
 
 ボブ
 そうですね、探求者の人たちがたくさん電話をくれます。
 一週間に三回くらい、二、三時間の講話をします。
 ときには二、三人、別のときには十人から十五人くらいの人た
 ちがきます。
 
 ジェームズ 私はニサルガダッタの本『私は在る』に非常に感銘
       を受けました。あれは私に大きな影響を与えました。
       当時は(今は違いますが)、私たちにできることが
       あると、彼が言っている事実が、私は好きでした。
       彼は私たちが「私は在る」と共にとどまっているよ
       うに試みるべきだと言っています。彼のグルが亡く
       なる前に、自分が無限であり、何の拘束もないこと
       を忘れないように、そしてつねにその「私は在る」
       と共にとどまっているように告げたと、彼は言って
       います。
 
 ボブ
 ええ、しかしそれは、その「私は在る」をあなたが何だと思って
 ているかにもよります。
 彼は存在の感覚にとどまるようにと言っているのです。
 彼は「私は在る」という思考を意味しているのではありません。
 
 ジェームズ 知っています。多くの人びとが彼は「私は在る、私
       は在る、私は在る」と言い続けるべきだと言ってい
       ると思っています。
 
 ボブ
 マインドを通じて「私は在る」という想念として表現される、そ
 の存在の感覚のことを、彼は意味しています。
 それは存在の気づきです。
 
 ジェームズ 人びとは当惑しています。ボブ、あなたがニサルガ
       ダッタに会っていたのは何歳のときでしたか?
 
 ボブ
 私は四十八かそこらでした。
 私はムクタナンダのアシュラムに滞在していました。
 
 ジェームズ あなたはほかの人たちに彼について話しましたか?
 
 ボブ
 ええ。
 実際、あるときニサルガダッタは私に、「この西洋人全員が私の
 ところに来るようになったのはあなたのせいだ」と言いました。
 
 ジェームズ あなたが人びとに話していたからですか?
 
 ボブ
 そうです。
 私はあそこに、モーリス・フリードマンが死んで一週間ほど後に
 行きました。
 彼が『私は在る』を書いた人です。
 彼はニサルガダッタのテープを翻訳し、それを本の形にしたので
 す。
                  『Living Reality』(p87-89)
------------------------------------------------------------

(-||-)

ジェームズが……こう↓言っているのは……面白いですね。

> ジェームズ 私はニサルガダッタの本『私は在る』に非常に感銘
>       を受けました。あれは私に大きな影響を与えました。
>       当時は(今は違いますが)、私たちにできることが
>       あると、彼が言っている事実が、私は好きでした。

……。(-_-)

確かに……わたしの場合も……そうだったと思います。

最初から……例えば“できることなど何もない”……と言われても
……何のことだか……まったく見当もつきませんから。

やがて……それが“何かをできるような誰かは存在しない”……
という意味らしいと……わかってきて……。

そういういろいろな言葉を……通り抜けて……例えばこんな言葉も
……聞こえるようになるわけですよね。

------------------------------------------------------------
 あなたは在る。
 ほかのすべては現れにすぎない。
                     『私は在る』(p421)
------------------------------------------------------------

と……。

まったく……ですねぇ……。

すべての喜怒哀楽の対象は……見かけの“自分”も含めて……ただ
現れているにすぎない……存在してはいない。

(-||-)

------------------------------------------------------------
 永久的なもの、それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
                    『あるがままに』(p58)
------------------------------------------------------------

……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 2.写経ニサルガダッタ:【100 理解は解放へ導く】3回目
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

饒舌な質問者の質問から始まったこの章も……ここで終わります。

これは……もっとも聞きたかった……言葉かもしれません。

> あなたはあなたが理解したものから自由なのだ。

(-_-)

> 外側での自由の表現が現れるには時間がかかるかもしれない。
> だが、それはすでにそこにある。

はい。

> 完成を期待してはならない。
> 顕現のなかに完成というものはないのだ。

わかりました。

> 小さな衝突はまぬがれない。
> 問題が完全に解決されることはない。
> だが、あなたはそれが作用しないレベルへと身を引くことができ
> るのだ。

それで……充分です。

(-||-)

では【100 理解は解放へ導く】の3回目です。

(いつものことながら、無断引用というよりは、無料宣伝と理解さ
 れることを願っています。(-||-) )

最初に通しで写経するので、それを読んでいただければいいです。

(あとは……ああとか……ううとか……言ってるだけですから。)

------------------------------------------------------------
 質問者 私が自己探求を実践するとき、あるいはそれが何らかの
     形で私に利益をもたらすだろうと考えながら内側へと入
     っていくとき、私はいまだにあるがままの私から逃げだ
     しているのです。
 
 マハラジ
 まったくそのとおりだ。
 真の探求はつねに何かのなかへであって、何かから外へではない。
 私がいかにして何かを得るか、あるいは避けるかを探求するとき
 は、本当に探求しているとは言えない。
 何かを知るためには、完全にそれを受け入れなければならないの
 だ。
 
 質問者 そうです。神を知るには神を受け入れなければなりませ
     ん。何と恐ろしいことでしょう!
 
 マハラジ
 神を受け入れる前に、あなたはあなた自身を受け入れなければな
 らない。
 それはもっと恐ろしいことでさえある。
 自己受容の第一段階はまったく喜ばしいものとは言えない。
 なぜなら、人は楽しい光景を見るわけではないからだ。
 先へ進んでいくには、すべての勇気が必要とされる。
 助けとなるのは沈黙だ。
 完全な沈黙のなかで、あなた自身を見守りなさい。
 あなた自身を描写してはならない。
 あなただと思いこんでいるあなたを見てみなさい。
 そして、あなたはあなたが見ているものではないことを覚えてお
 きなさい。
 「これは私ではない。私は誰か?」が自己探求の動きなのだ。
 解放へのほかの手段というものはない。
 すべての手段は延期を意味するのだ。
 あなたではないものを断固として拒絶しなさい。
 真の自己が荘厳なる無のなかに現れるまで。
 それは、「何ものでもないもの」なのだ。
 
 質問者 世界は急速に、危機的な変化を通り抜けています。私た
     ちはそれをアメリカのなかで大いなる明晰性(めいせき
     せい)をもって見ることができます。それらはほかの国
     々で起こっているのですが。一方では、犯罪の増加が見
     られ、他方では、真正な神聖さが現れています。共同体
     が形成され、それらのいくつかは非常に高いレベルの統
     合と禁欲生活を送っています。炎がその燃料を使い尽く
     すように、あたかも悪はそれ自体の成功によってそれ自
     体を破壊しているかのようです。一方、善は生命のよう
     にそれ自身を永続させるのです。
 
 マハラジ
 出来事を善と悪に区別するかぎり、あなたは正しいだろう。
 事実は、善は悪となり、悪はそれ自身を満たすことによって善と
 なるのだ。
 
 質問者 愛についてはどうでしょう?
 
 マハラジ
 それが好ましくない欲望へと変わるとき、破壊的になるのだ。
 
 質問者 好ましくない欲望とは何でしょうか?
 
 マハラジ
 記憶すること、想像すること、期待することだ。
 それは感覚的で、言語的なのだ。
 耽溺(だんでき)のひとつの形態だ。
 
 質問者 ブラフマチャーリア、禁欲はヨーガに必要不可欠なもの
     でしょうか?
 
 マハラジ
 抑制と抑圧の人生はヨーガではない。
 マインドは欲望から解き放たれ、リラックスしていなければなら
 ないのだ。
 それは記憶の一形態である決定から来るのではなく、理解から現
 れる。
 理解するマインドは欲望と恐れから自由なのだ。
 
 質問者 どうやって私自身を理解させることができるのでしょう
     か?
 
 マハラジ
 瞑想によって。
 つまり注意を払うことによってだ。
 あなたの問題に完全に気づいていなさい。
 それをすべての角度から見つめなさい。
 それがあなたの人生にどう影響を与えるのか見守りなさい。
 そして、放っておくがいい。
 それ以上あなたにできることはないのだ。
 
 質問者 それは私を解放するのでしょうか?
 
 マハラジ
 あなたはあなたが理解したものから自由なのだ。
 外側での自由の表現が現れるには時間がかかるかもしれない。
 だが、それはすでにそこにある。
 完成を期待してはならない。
 顕現のなかに完成というものはないのだ。
 小さな衝突はまぬがれない。
 問題が完全に解決されることはない。
 だが、あなたはそれが作用しないレベルへと身を引くことができ
 るのだ。
                   『私は在る』(p545-546)
------------------------------------------------------------

(-||-)

> 質問者 私が自己探求を実践するとき、あるいはそれが何らかの
>     形で私に利益をもたらすだろうと考えながら内側へと入
>     っていくとき、私はいまだにあるがままの私から逃げだ
>     しているのです。

素晴らしいことを……。(@_@)

> マハラジ
> まったくそのとおりだ。

(-_-)

> 真の探求はつねに何かのなかへであって、何かから外へではない。

そうか……。

> 私がいかにして何かを得るか、あるいは避けるかを探求するとき
> は、本当に探求しているとは言えない。

なるほど。

> 何かを知るためには、完全にそれを受け入れなければならないの
> だ。

「何かを知るためには、完全にそれを受け入れなければならない」

ふーむ。

> 質問者 そうです。神を知るには神を受け入れなければなりませ
>     ん。何と恐ろしいことでしょう!
> 
> マハラジ
> 神を受け入れる前に、あなたはあなた自身を受け入れなければな
> らない。

はい。(-_-)

> それはもっと恐ろしいことでさえある。

……。

> 自己受容の第一段階はまったく喜ばしいものとは言えない。

はい。

> なぜなら、人は楽しい光景を見るわけではないからだ。

……。

> 先へ進んでいくには、すべての勇気が必要とされる。

はい。

> 助けとなるのは沈黙だ。

ああ……。

> 完全な沈黙のなかで、あなた自身を見守りなさい。
> あなた自身を描写してはならない。

(*-_-*)

> あなただと思いこんでいるあなたを見てみなさい。
> そして、あなたはあなたが見ているものではないことを覚えてお
> きなさい。

わかりました。(-||-)

> 「これは私ではない。私は誰か?」が自己探求の動きなのだ。

(-_-)

> 解放へのほかの手段というものはない。

……。

> すべての手段は延期を意味するのだ。

わかりました。

> あなたではないものを断固として拒絶しなさい。

はい。

> 真の自己が荘厳なる無のなかに現れるまで。

……。

> それは、「何ものでもないもの」なのだ。

(-||-)

> 質問者 世界は急速に、危機的な変化を通り抜けています。私た
>     ちはそれをアメリカのなかで大いなる明晰性(めいせき
>     せい)をもって見ることができます。それらはほかの国
>     々で起こっているのですが。一方では、犯罪の増加が見
>     られ、他方では、真正な神聖さが現れています。共同体
>     が形成され、それらのいくつかは非常に高いレベルの統
>     合と禁欲生活を送っています。炎がその燃料を使い尽く
>     すように、あたかも悪はそれ自体の成功によってそれ自
>     体を破壊しているかのようです。一方、善は生命のよう
>     にそれ自身を永続させるのです。

ふふ……急に……逃げを打った。

いや……わかります。

> マハラジ
> 出来事を善と悪に区別するかぎり、あなたは正しいだろう。
> 事実は、善は悪となり、悪はそれ自身を満たすことによって善と
> なるのだ。

へー。

> 質問者 愛についてはどうでしょう?
> 
> マハラジ
> それが好ましくない欲望へと変わるとき、破壊的になるのだ。

(?_?)

> 質問者 好ましくない欲望とは何でしょうか?

うん。

> マハラジ
> 記憶すること、想像すること、期待することだ。

これが……好ましくない欲望……なのか……。

まるで……すべての……意識過程のような。

> それは感覚的で、言語的なのだ。

なるほど。

> 耽溺(だんでき)のひとつの形態だ。

(@_@)

そうなんだ……。(-_-)

> 質問者 ブラフマチャーリア、禁欲はヨーガに必要不可欠なもの
>     でしょうか?

うん。

> マハラジ
> 抑制と抑圧の人生はヨーガではない。

わかりました。

> マインドは欲望から解き放たれ、リラックスしていなければなら
> ないのだ。

へー……割合……珍しい言い方だなぁ。

> それは記憶の一形態である決定から来るのではなく、理解から現
> れる。

ああ……なるほど。(@_@)

> 理解するマインドは欲望と恐れから自由なのだ。

わかりました。

ラメッシ・バルセカールの言う……「機能するマインド」と似たよ
うな概念かなぁ。

> 質問者 どうやって私自身を理解させることができるのでしょう
>     か?
> 
> マハラジ
> 瞑想によって。

ふーん。

> つまり注意を払うことによってだ。

へー。

> あなたの問題に完全に気づいていなさい。

はい。

> それをすべての角度から見つめなさい。
> それがあなたの人生にどう影響を与えるのか見守りなさい。

(-_-)

> そして、放っておくがいい。

(@_@)

> それ以上あなたにできることはないのだ。

なんと。

> 質問者 それは私を解放するのでしょうか?
> 
> マハラジ
> あなたはあなたが理解したものから自由なのだ。

なるほど。

> 外側での自由の表現が現れるには時間がかかるかもしれない。

はい。

> だが、それはすでにそこにある。

わかります。

「自分」とは……参照点という過去の記憶を……参照しつづけるこ
とで維持される……何の実体もない……作り話にすぎません。

その理解は……すでにあります。

> 完成を期待してはならない。

わかりました。

> 顕現のなかに完成というものはないのだ。

了解しました。

> 小さな衝突はまぬがれない。
> 問題が完全に解決されることはない。

わかりました。

> だが、あなたはそれが作用しないレベルへと身を引くことができ
> るのだ。

確かに。

……。(-_-)

ありがとうございました……。<(_ _)>

(-||-)

今日の写経は、ここまでです。

m(_ _)m


       ………○…………○…………○………


『私は在る』の「目次」はここ↓に置いてあります。
https://www.ascensionkan.com/books/I_AM_THAT-index.html

ときどき「ニサルガ辞書」で遊んでみてください。
https://www.ascensionkan.com/ndic/

新しい「ラマナ・マハルシ辞書」はここです。
https://www.ascensionkan.com/rdic/

おこがましくも『アセ通』既刊号はすべてここに置いてあります。
https://www.ascensionkan.com/mm/


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というのを作らせていただきました。(^^;)

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るメールなど、ご自由にお書きいただければと思います。


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       ………○…………○…………○………


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■ 3.編集後記:それが作用しないレベルへと……
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聞きたかった言葉を……マハラジからも……聞くことができました。

> あなたはあなたが理解したものから自由なのだ。
> 外側での自由の表現が現れるには時間がかかるかもしれない。

はい。

> だが、それはすでにそこにある。

はい。

> 完成を期待してはならない。
> 顕現のなかに完成というものはないのだ。
> 小さな衝突はまぬがれない。
> 問題が完全に解決されることはない。
> だが、あなたはそれが作用しないレベルへと身を引くことができ
> るのだ。

ありがとうございました。(*-_-*)

(-||-)

今日は……明るいうちに……終えました。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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