home > 通信 > 『アセンション館通信』第456号:Michael Langfordのエゴの保存戦略



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
  ☆☆   ☆☆ 
 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2012/12/30(第456号)
☆☆   ☆   ☆☆
☆☆      ☆★ 【気刊】――「私は在る」に導かれ♪――
-☆☆---------☆☆------------------------------------------
 ☆☆   ☆☆          https://www.ascensionkan.com/
━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

このメルマガはアセンション館主人 pari と称するあるパターンに
浮上している心象風景の報告です。

現象世界はすべて変化の意識であり、変化するものは永遠に変化す
るのみ、見かけの自分はその変化のなかの出来事にすぎません。

相変わらず分離感覚はありますが、まあ、これがあるがままです。

内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。現在882名
------------------------------------------------------------
◇◇ もくじ ◇◇

1.Michael Langfordのエゴの保存戦略

2.ボブさんの言葉:【自分たち自身の偽りを理解しない】

3.編集後記:エゴは……バカにされるのは……嫌いなので
------------------------------------------------------------

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 1.Michael Langfordのエゴの保存戦略
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

例えばこのメルマガを読んでくださる方には……幸せを求めている
方も……至福を求めている方も……いらっしゃると思います。

で……たいていは……その幸せや至福というものが……現象世界の
現れと関係があると……思っていらっしゃるだろうと思うのです。

言葉は……使い手や文脈で意味が異なりますから……必ずしも……
使われる言葉自体が……その意味を定義するわけでもありません。

例えば……ラマナ・マハルシが「幸福」と言えば……それは明らか
に……至福を意味しているようです。

また例えばOshoが「至福」と言えば……文脈によっては……それは
明らかに……現れに関係して起こるようにも聞こえます。

なので……ここではとりあえず……「幸福」と「至福」を……言葉
の定義として……区別してみようと思います。

つまり……「幸福」とは……現れに関係して発露する感情だと。

だからその「幸福」自体も……むろん……現れのなかにあります。

それに対して……「至福」とは……現れにまったく無関係であるこ
とによって顕わになる……自然状態のことだと。

だから「至福」自体は……現れと……まったく……無関係です。

つまり……「幸福」は……現れに包含されており……その逆に……
「至福」は……現れ自体を包含しているわけです。

そう言葉の意味を決めておけば……少なくともここでは……誤解の
起こる可能性を……若干は防げるかもしれません。

つまり……もし「幸福」を求めるなら……それは大なり小なり……
現れの世界に関わる意欲を……暗示しているということです。

その意図の達成は……それなりに難しく……ほとんど不可能事とも
……言えるかもしれません。

現れの世界は……膨大な波動宇宙のすべてが……関与してくる世界
ですから……。

波動宇宙の一部が……波動宇宙全体に影響をおよぼそうとするのは
……かなり……無謀な試み……とも言えそうですし。(-_-;)

それにもしかしたら……その意図そのものが……幻影のなかにしか
……存在しないのかもしれません。

それでも……奮闘努力して……最後に自分はよくやった……と自ら
満足して人生を終えることは……できるかもしれません。(^^;)

でも……「至福」を求めることは……それとはまったく……違うこ
とのようです。

それはただ……自分が現れのなかに在るわけではないことを理解し
……現れへの自己同化中毒を……排除することのようです。

それは……簡単とは言えなくても……不可能事ではありません。

ただ……自己同化中毒の存在に気づき……排除することでしょう。

一瞬では起こらないが……現れの世界に働きかける必要もない。

弁解の口実を……外の世界に求めることは……ほとんどできない。

それを望むか……どれくらい望むのか……というだけです。(-_-)

(*^_^*)

さて、またまた一週間が過ぎて、楽しい“アセンション噺”ならぬ
「私は在る」噺に、お付き合いいただく今がやってまいりました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。(^^)/

みなさま固有の「私は在る」を……いかがお過ごしでしょうか?

思えば……ある時期(https://www.ascensionkan.com/mm/vol136.html)
からのこのメルマガは……次の言葉の追随を目指したものでした。

------------------------------------------------------------
 私自身の体験から知っていることだけをあなたに話そう。
 私がグルに出会ったとき、彼は私に言ったのだ。
 「あなたはあなたが自分自身だと見なしているものではない。
  あなたが何であるのかを見いだしなさい。
  『私は在る』という感覚を見守り、あなたの真我を見いだしな
  さい」と。
 私は彼に服従した。
 なぜなら彼を信頼したからだ。
 私は彼が言ったとおりにし、許すかぎりの時間を、沈黙のなかで
 自分自身を見つめることに費やした。
 そして、何という変化をもたらしたことか!
 それもこんなに早く!
 三年という短い時間で、私は真我を実現したのだ。
 私がグルに会ったすぐ後、彼は死んでしまった。
 だが、それは何の違いももたらさなかった。
 私は彼が私に言ったことを、たゆまず覚えつづけていたのだ。
 その成果は、私とともにここにある。
                     『私は在る』(p320)
------------------------------------------------------------

(-||-)

こうマハラジが言うのを……聞いたわけです。

なのに……こうしてお喋りをつづけてきたのでした。(*-_-*)

あれからもう……六年も経っています。

ニサルガダッタは……導師の言葉に……したがった。

そして……ラマナ・マハルシの言葉が届く範囲内にいなかった……
例えばpariパターンにも……届く言葉を送ってくださった。

しかし……言葉は届きましたが……実質は……届かなかった。

セイラー・ボブ・アダムソンの言葉は……彼がニサルガダッタの許
で……何を理解したかを……語ってくださる言葉です。

それは……ニサルガダッタの言葉とはまた違う切り口で……そして
また一段と理解しやすい言葉です。

しかし……ボブさんの言葉が……知的に理解できたからといって…
…ニサルガダッタの状態が……読む者に訪れるわけではない。

知的な理解が……ボブさんに真の状態をもたらしたのは……それが
ボブさんに……体験への真の絶望を……もたらしえたからです。

つまり……ボブさんには……体験に対するそれだけの苦闘と自負が
……あったからとも言えるでしょう。

しかし……例えばpariというパターンが……ボブさんの言葉を知的
に理解しても……それだけの体験への絶望は……起こらない。

だから……実在はそれを見て……pariパターンの崩壊のために……
また新たなサッドグルを……送ってくるのです。

マハラジが……さらっと、

------------------------------------------------------------
 あなたのマインドが実在に気づかないとき、あなたは死にもの狂
 いでなければならないのだ。
                     『私は在る』(p214)
------------------------------------------------------------

と語る言葉の意味を……届けるために。(-||-)

Michael Langford師は……このあたりの意味を……pariパターンに
も……届く言葉で……語ってくださる方です。

それがどういう意味なのかを……見てください。

------------------------------------------------------------
 第四章
 解放への欲望
 
  l. 解放を求める極めて強烈な欲望を目覚めさせることこそが、
   今回の生涯のいま解放されるために取りうる最も重要な第一
   歩だ。
 
  2. 解放を求める極めて強烈な欲望とは、次のもの(3-7)だ。
 
  3. 絶対の真理を直接体験することへの極めて強烈な欲望。
 
  4. 悲しみを終わらせ、永遠の−愛−喜びを体験することへの極
    めて強烈な欲望。
 
  5. あなたの中核において自分が本当は誰または何であるのかを
    体験し、あなたの真の自己を永遠に生きることへの極めて強
    烈な欲望。
 
  6. すべての幻影と妄想からの自由と、すべての幻影と妄想の源
    泉であるエゴからの自由を求める極めて強烈な欲望。

  7. 人間の悪夢から目覚めることへの極めて強烈な欲望。
 
  8. 解放を求める極めて強烈な欲望こそがすべての真のスピリチ
    ュアリティの基盤だ。
 
  9. あなたが自由になるかならないかを決定するすべての要素の
    なかで、解放を求めるあなたの欲望が強烈かそうでないかが
    最も決定的な要素だ。
 
 10. 解放を求めるあなたの欲望を最も効果的に増大できることは、
   何であれ為すべきだ。
 
 11. スピリチュアルな教えはすべてが同じではない。
 
 12. いくつかの教えは絶対不可欠の強力な鍵だ。
 
 13. 解放を求めるあなたの欲望を増大させることがあなたが踏み
   だせる最も効果的な第一歩だという知識は、絶対不可欠の強
   力な鍵だ。

 14. 自由への旅の途上に現れるすべての障害は、自由への欲望が
   小さすぎることが原因で起こる。
 
 15. 自由を求めるあなたの欲望のたとえわずかな増大でも役に立
   つ。
 
 16. 自由を求めるあなたの欲望の強烈さが育つにつれ、エゴが創
   りだす障害物は少なくなる。
 
 17. 自由を求めるあなたの欲望が非常に強烈になると、自由を求
   めるあなたの欲望があなたに迂回路を取らないように命令す
   る。

 18. 自由を求めるあなたの欲望が極めて非常に強烈になって初め
   て、あなたは自由のために何が本質的で何が本質的でないか
   を理解できる。
 
 19. 自由を求めるあなたの欲望が弱いときは、エゴはあなたにエ
   ゴの保存戦略を理解することを許さない。
 
 20. 自由を求めるあなたの欲望が強くなると、あなたはエゴの保
   存戦略がわかるようになってくる。
 
 21. 自由を求めるあなたの欲望がさらに強くなると、あなたのす
   べての疑問への解答、「直接の道」の教え、すべての障害へ
   の解決策、実践へのやる気といった、解放を求めるあなたの
   探求においてあなたが必要とするものすべてを、自由への欲
   望そのものがあなたにもたらすようになる。
 
 22. 解放を求める極めて強烈な欲望が目覚める前には、エゴがい
   かにエゴの保存にこそ役立つスピリチュアルな教えを選択し
   ていたかを、あなたは理解できるようになる。
 
 23. 自由を求めるあなたの欲望がさらに強烈になると、あなたは
   エゴの保存戦略をすべて理解できる。
 
 24. 解放を求める極めて強烈な欲望が目覚めると、それまでどう
   してエゴの保存戦略がわからないことなどありえたのかと、
   あなたは驚嘆するだろう。
 
 25. 解放を求める極めて強烈な欲望が目覚めると、エゴが「直接
   の道」の教えさえも歪曲したことを、あなたは理解できるよ
   うになる。
 
 26. 解放を求める極めて強烈な欲望が目覚めると、過去からのあ
   らゆる霊的な教えがエゴによって歪曲されてきたこと、また
   いくつかのスピリチュアルな教えはエゴを保存する目的でエ
   ゴによって作られたことを、あなたは理解できるようになる。
 
 27. 解放を求める極めて強烈な欲望が目覚めると、過去のほとん
   どすべての霊的な教えと宗教的な教えが、エゴに仕える気晴
   らしと遠回りであることが、あなたにわかるようになる。
 
 28. 解放を求める極めて強烈な欲望が目覚めると、以前はエゴが
   いかにわずかし自分に見ることを許さなかったかに、あなた
   は驚くだろう。
 
 29. 解放を求める極めて強烈な欲望が目覚めると、あなたの注意
   を罠にかけるためにエゴが仕かけた終わりのない迷路を、あ
   なたは理解するだろう。
 
 30. 解放を求める欲望がさらに強烈になると、エゴはもうエゴの
   保存戦略を創造しなくなる。

 31. 絶対の真理を直接体験することへの極めて強烈な欲望が、あ
   なたをあなたの内なる教師へと案内するだろう。
 
 32. 絶対の真理を求める極めて強烈な欲望が、永遠の生命の直接
   体験を与える実践へとあなたを案内するだろう。
 
 33. その鍵が絶対の真理の直接体験を求める欲望の強烈さだ。
 
 34. 真理を求めるあなたの欲望を増大させることが最も重要な第
   一歩だ。
 
 35. 自由を求めるあなたの欲望を増大させることは絶対不可欠だ。
 
 36. 自由を求めるあなたの欲望の増大なくしては、あなたの目覚
   めの試みはすべて永遠の体験を生み出すことに失敗するだろ
   う。
 
 37. 自由を求めるあなたの欲望の増大なくしては、あなたがこの
   本で読むことを含めて、エゴはあなたの霊的な学びのすべて
   を歪曲するだろう。
 
 38. 自由を求めるあなたの欲望の増大なくしては、エゴはけっし
   てあなたが真理を見ることを許さないだろう。

     『The Most Direct Means to Eternal Bliss』(p40-43)
------------------------------------------------------------

……。(-_-;)

> 26. 解放を求める極めて強烈な欲望が目覚めると、過去からのあ
>   らゆる霊的な教えがエゴによって歪曲されてきたこと、また
>   いくつかのスピリチュアルな教えはエゴを保存する目的でエ
>   ゴによって作られたことを、あなたは理解できるようになる。

なるほど……。(-_-)
 
> 27. 解放を求める極めて強烈な欲望が目覚めると、過去のほとん
>   どすべての霊的な教えと宗教的な教えが、エゴに仕える気晴
>   らしと遠回りであることが、あなたにわかるようになる。

……なるほど。(*-_-*)

そして……これらの叙述が……前回ご紹介した……あの“水中に捕
らえられている誰か”の叙述に……つながっていくのです。

いかなる余裕もなく……ひたすら水面の上にある空気を求めて上昇
する……あの彼の姿に……。

------------------------------------------------------------
 あなたが意志、決心、一途(いちず)な心、何という名でそれを
 呼ぼうと、つまりは真剣さ、誠実さ、正直さに戻ってくる。
 死ぬほど真剣なとき、あなたはあらゆる出来事、あらゆる人生の
 瞬間を本来の目的に結びつける。
 ほかのことであなたの時間とエネルギーを浪費したりはしない。
 あなたは目的に完全に献身する。
 意志、愛、あるいは誠実さと呼んでもいい。
 私たちは複雑な存在で、内側でも外側でも争っている。
 昨日の仕事を今日取り消し、つねに自分自身に矛盾している。
 身動きがとれなくなるのも無理はない。
 ほんのわずかな誠実さが大きな違いを生み出すのだ。
 
                     『私は在る』(p137)
------------------------------------------------------------

……。(-_-)

(*-_-*)

ニサルガダッタの言葉も……ミカエル・ラングフォードの言葉も…
…ともに事実ではありません。

それらは言葉であり……概念にすぎない。

例えば……ラングフォードさんは……エゴがあたかも“詐欺師”で
あるかのように……擬人化した表現をします。

ニサルガダッタは……そのような表現は採用しません。

しかし……状況次第では……ラングフォードのレトリックのほうが
……ニサルガダッタの真意を……伝えられるかもしれないのです。

そういうことだったのか……と。

真理が……変化するわけではないけれど。

だからといって……それが生きられなければ……絵に描いた餅に…
…すぎないわけですから……。

いずれにせよ……、

------------------------------------------------------------
 変化するものは変化しつづける。
 その間、不変なるものは待ちつづけているのだ。
 変化するものが不変なるものへとあなたを連れていくと、期待し
 てはならない。
 それはけっして起こらない。
 変化という観念自体が偽りとして見られ、放棄されたときにのみ、
 不変なるものがおのずと現れるのだ。
                   『私は在る』(p540-541)
------------------------------------------------------------

はい。(;_;)

わかりました。

------------------------------------------------------------
 あなたは在る。
 ほかのすべては現れにすぎない。
                     『私は在る』(p421)
------------------------------------------------------------

はい。(-_-)

(-||-)

------------------------------------------------------------
 永久的なもの、それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
                    『あるがままに』(p58)
                 
------------------------------------------------------------

……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 2.ボブさんの言葉:【自分たち自身の偽りを理解しない】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回も……ボブさんの無断翻訳を……つづけます。

『Living Reality: My Extraordinary Summer With "Sailor" Bob
 Adamson』(『生きている実在:セイラー・ボブ・アダムソンと過
ごした途方もない夏』)からの抽出翻訳です。

ボブさんご夫妻は……アメリカにきてくれて……今は著者のジェー
ムズ・ブラーハの家に滞在しています。

7月18日に行われたボブとジェームズの二人の会話の続きです。

------------------------------------------------------------
 ジェームズ では、もし私が目覚めたら、私は自分が在ることに
       気づくようになれるわけだ。
 
 ボブ
 あなたは気づくようになるのではありません。
 あなたは気づいているのです。
 なるということは時間を暗示します。
 気づきとは目覚めていることです。
 その二つは同じことです。
 「空なる気づき(空間のような気づき)」という概念をよく考え
 てください。
 空間が空間を知ることができますか?
 
 ジェームズ いいえ。
 
 ボブ
 もし気づきが存在するすべてなら、気づきは自分自身を知ること
 はできません。
 ですから微妙な波動が振動して、あなたの身体というパターンを
 創造します。
 ところで、あなたが自分の外側を見ると、あなたが最初に見るの
 は何ですか?
 
 ジェームズ 空間です。
 
 ボブ
 そしてあなたはそれをどこから見ているのですか?
 
 ジェームズ 私の目からですか?
 
 ボブ
 いいえ。
 あなたとは何ですか?
 
 ジェームズ 空虚、または空間です。
 
 ボブ
 ですから、それは空間を見ている空間なのです。
 もしあなたというパターンが存在しなかったら、空間が空間を見
 ることができたでしょうか?
 
 ジェームズ いいえ。
 
 ボブ
 気づきが振動して異なる形態やパターンとなってから、それ自身
 を認識するのです。
 
 ジェームズ ええと、こういう概念化はできますか……。
 
 ボブ
 私たちはどんなことでも概念化できます――どんな可能性でも。
 しかし概念化する必要はないのです。
 だからひとつの文章で「大いなる完成は非概念的な気づきだ」と
 言われるのです。
 マインドに入ると、あなたは再び罠につれ戻されます。
 あなたは二元性に戻ります。
 
 ジェームズ もし私が知るという体験、私が在ることを知ってい
       るという体験にこだわるということなら、それなら
       私はオーケーです。 
 
 ボブ
 それは知ることという「あなたの」体験ではありません。
 それは体験している本質です。
 その知ることは現在進行形の体験です。
 あなたはそれから離れることはできません。
 あなたはその上にあらゆる種類の概念を形成できますが、しかし
 それらの概念もまたその瞬間に起こっているにすぎません。
 
 私たちが「悟り」とか「気づき」という言葉を使うとき、それら
 もすべて概念です。
 あなたにはどんなラベルも必要ありません。
 基本的事実は、あなたは在るということです。
 あなたは、「あなた」としてではない、あなた自身の証明です。
 というのは、その知ることは、その知覚の点に特別のものではな
 いからです。
 対象としてのあなたも、その気づきのなかにいます。
 あなたが「自分」と呼ぶその身体−精神です。
 あなたにとって私がひとつの対象であるのとまったく同じです。
 私にとって、あなたはひとつの対象です。
 あらるものは対象ですが、それがそのなかに現れるものは純粋
 な主観性です。
 そしてそれは対象化することはできません。
 わかりましたか?
 [笑いながら]それを忘れないことです!
 
 ジェームズ 私は私が思考に先だって在ることを知っています。
       私は私が在ることを知っています。
 
 ボブ
 そのすべてを取り除いたら何が残りますか?
 
 ジェームズ 知ることです。
 
 ボブ
 あなたに行く必要があるのはそこまでです――知ること。
 あなたはその知ることから落ちることはできません。
 あなたはそれから離れることはできません。
 あなたは自分が存在しないときがあったと言うことはできない。
 記憶のなかに戻って「私は覚えていない」と言うことはできます。
 しかしあなたは自分がいないときがあったと言うことはできない。
 なぜなら時間とは精神的な概念だからです。
 時間というようなものは存在しません。
 それは単なる精神的概念です。
 
 ジェームズ もし私がここ今なら、私はつねにここでした。実際、
       私は「在った」ことについては何も言えません。過
       去は存在しません。
 
 ボブ
 それから「私」を取り除いてください。
 あなたはその「now-ing」です。
 知ること(knowing)から「k」を取り除いてください。
 「Now-ing」と知ること(knowing)は同じものです。
 この実在を知ることは今起こっていて、今は今起こっています。
 
 ジェームズ ニサルガダッタは「人々は世界が昔からのものと思
       っている。そうではない。それはあなたの意識とと
       もに立ち上がる」というようなことを言っています。
       この身体が死ぬと、そこにはもはや個人は存在しな
       いでしょう。 
 
 ボブ
 いまあなたは催眠をかけています。
 ある未来の時間のなかに入っていっています。
 あなたは世界が昔からあると信じています。
 あなたはそれにより多くの時間をかけていているのです。
 
 ジェームズ 私は今、概念を話しています。私が在るゆえに世界
       が存在するというのは正しいですか? 見かけが在
       るのは私が在るからではありませんか? 「自分」
       を源泉の意味で言っているのですが。 
 
 ボブ
 それはいつ起こっているのですか?
 
 ジェームズ 今です。
 
 ボブ
 すばらしい。
 では、世界は古いですか?
 
 ジェームズ いいえ。
 
 ボブ
 では、「自分が死ぬとき」とは何を言っているのですか?
 
 ジェームズ 世界はここにさえありません。しばらく私に付き合
       ってください。私に質問を終えさせてください。私
       は意識しています、あるいは私は知っています。こ
       のジェームズという見かけがあるとき……。 
 
 ボブ
 「とき」と言うやいなや、あなたは遍在から離れてしまいます。
 あなたは再び時間のなかに戻ってしまいます。
 あなたは再び精神的概念のなかに入っているのです。
 
 ジェームズ ええと、私が聞きたいのはこういうことです。どう
       かこれを質問できるようにちょっと私に付き合って
       ください。いつの日か、このジェームズという見か
       けは死ぬでしょう。私たちはふたりともそれを知っ
       ています。それが起こるとき……見かけの世界では
       ……。[笑いながら]いいですか、ボブ、あなたと
       私はここにいる。私たちは存在しています。そして
       ニサルガダッタはいません。だから、私が言う意味
       はあなたはわかりますね。オーケーですか?
 
 ボブ
 オーケー。
 
 ジェームズ こう言いましょうか、ジェームズの死の一瞬前に、
       彼は知りたいのです。彼の肉体が死ぬその瞬間に、
       その幻影は存在をやめるのでしょうか?
 
 ボブ
 幻影はいったい、いつ現れたのですか?
 そもそも幻影には何らかの実体があるのですか?
 
 ジェームズ いいえ。それは幻影です。 
 
 ボブ
 あなたは幻影のなかで幻影について話していて、しかもそれがと
 どまるのか、消えるのかと心配しているんですよ!
 
 ジェームズ 私はそれについて心配しているのではないと言わせ
       てください。
 
 ボブ
 あなたはまたマインドのなかを見ています。
 マインドのなかで解答を得ようとしているのです。
 
 ジェームズ 答えはただそこにはない。 
 
 ボブ
 それがわかったでしょう、ジェームズ。
 
 ジェームズ 答えはマインドのなかにはない。
 
 ボブ
 それについて心配することに何の意味もありません。
 そもそも最初からあなたはけっして存在していないのです。
 
 ジェームズ ニサルガダッタはけっしてここにいなかった!
 
 ボブ
 ええ。
 そしてあなたもいない!
 あなたはけっしてここにいたことがないのです。
 
 ジェームズ だからこそ私は困っているんです。私がここにいな
       いのに、質問するなんて狂ってますよ。
 
 ボブ
 まさにそのとおり。
 それが最大の問題のひとつです。
 私たちは世界の偽りを理解しているのに、自分たち自身の偽りを
 理解していない。
 私たちもその世界のなかに現れています。
 私たちはその世界から分離した何かではないのです。
 
 ジェームズ [笑いながら]この幻影は一度も起こったことがな
       い、なのに私は幻影が立ち去るかどうかを訊いてい
       るんですね。
 
 ボブ
 そうです。
                  『Living Reality』(p143-146)
------------------------------------------------------------

ふふ。(^_-)

> それが最大の問題のひとつです。
> 私たちは世界の偽りを理解しているのに、自分たち自身の偽りを
> 理解していない。
> 私たちもその世界のなかに現れています。
> 私たちはその世界から分離した何かではないのです。

まったくですよねぇ。(-_-)

波動宇宙は起こっているし……その形象のなかに……個体性らしき
ものも……含まれています。

そしてそこには……その個体性らしき形を根拠に……「自分」とい
う幻想もまた……起こっている。

でもそれは……単に……今は存在しない……(過去と未来のなかの)
想念という……偽りの参照点でしかない。

その「自分」には……今……現に存在する……どんな実体もない。

でも……ついつい……心配は……起こってしまうんですよね。

世界は……古くからあるのではなく……古くからの癖ですよねぇ。

世界は……今この瞬間に……わたしが……創造している。

見ている夢を……終わらせないために。

ありがとうございました。

(-||-)


       ………○…………○…………○………


『私は在る』の「目次」はここ↓に置いてあります。
https://www.ascensionkan.com/books/I_AM_THAT-index.html

ときどき「ニサルガ辞書」で遊んでみてください。
https://www.ascensionkan.com/ndic/

新しい「ラマナ・マハルシ辞書」はここです。
https://www.ascensionkan.com/rdic/

おこがましくも『アセ通』既刊号はすべてここに置いてあります。
https://www.ascensionkan.com/mm/


       ………○…………○…………○………


▼『アセ通』への「私は在る」関連ご意見投稿フォーム:
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P48750702
というのを作らせていただきました。(^^;)

「私は在る」に関するご意見・ご感想・シェアリング、または単な
るメールなど、ご自由にお書きいただければと思います。


       ………○…………○…………○………


『アセ通』への「ご投稿・情報提供」を歓迎いたします。

▼『アセンション館通信』への情報ご投稿フォーム
http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P87119518


       ………○…………○…………○………


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 3.編集後記:エゴは……バカにされるのは……嫌いなので
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今年も……最後まで……お喋りをつづけてしまいました。

それが……起こったことですから。

お喋りに焦点を合わせることは……こんなにつづけられるのに……
合わせないことは……なかなかつづけられない。

この自己同化中毒を……「エゴの保存戦略」として対象化すること
は……たとえ方便でも……意味のあることだと思います。

なぜなら……エゴは……バカにされるのは……嫌いなので。(*^_^*)

たとえ……そのバカにする相手が……当の“自分”であっても。

さて……新しい年は……エゴにバカにされなくなるかどうか。

まあ……見ていましょう。

では……皆さま……良いお年をお迎えください。

<(_ _)>


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  → メール: pariアットマークjk2.so-net.ne.jp
------------------------------------------------------------
『アセンション館通信』の既刊号を毎日連続で配信いたします。
連続配信をご希望の方は“『アセ通』連続配信依頼フォーム”
https://www.ascensionkan.com/mm/deliver.html
↑より、空メールをお送りください。翌日より毎日配信されます。
ただし、これからの号の購読にはメルマガ登録が必要です。(無料)
------------------------------------------------------------
このメールマガジンは二つの配信スタンド
『まぐまぐ!』http://www.mag2.com/ と
『melma』 http://www.melma.com/ を利用して発行しています。
「まぐまぐ」は:http://www.mag2.com/m/0000126287.html
「melma」は  :http://www.melma.com/backnumber_110091/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyleft(C)2012 paritosho
↑コピーレフトの概念についてはこちら↓をご覧ください。
http://now.ohah.net/commune/?license/copyleft.html
------------------------------------------------------------