━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
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☆☆ ☆☆『アセンション館通信』2013/8/04(第487号)
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☆☆ ☆★ 【気刊】――「私は在る」に導かれ♪――
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇
このメルマガはアセンション館主人 pari と称するあるパターンに
浮上している心象風景の報告です。
実在するのはただ増えも減りもしない永遠の<今・ここ>のみ。
知覚できる変化の相に何も期待することなく、ただ永遠の<在る>
に満足するのが裏切られることのない幸せなのだと教わりました。
内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。現在876名
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◇◇ もくじ ◇◇
1.春の夏となるといはぬなり
2.編集後記:普通に……やらなければならないことは……
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■ 1.春の夏となるといはぬなり
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このところ曇天がつづきますね。
だからといって……どうというわけではありませんが。(^^;)
夢のなかの場面が……曇っているようだというだけのことです。
ふ。
(*^_^*)
さて、またまた一週間が過ぎて、楽しい“アセンション噺”ならぬ
「私は在る」噺に、お付き合いいただく今がやってまいりました。
『アセンション館通信』配達人の pari です。(^^)/
みなさま固有の「私は在る」を……いかがお過ごしでしょうか?
このごろ思うんですが……と言っても……じつは今思っただけです
けどね。(*^_^*)
一週間に一度……こうして誰に気兼ねをするでもなく……ただ書き
たいことだけを書くって……なかなか贅沢ですよね。
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つれづれなるまゝに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよ
しなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほ
しけれ。
『徒然草』序段
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なんて気分が……わからないでもないような。(^^;)
それで……ちょっと思うんですが……どうも変なんですよね。
つまり……何かを求めるって気分……のことです。
何かを求めるというのは……この気分が自分を何とかしたくて……
もぞもぞと藻掻くことですよね。
でもその気分自体は……別に固定した実体として存在しているわけ
ではなくて……単なる一瞬のマインドの状態です。
この肉体の過程が起こっているのと同じく……それに随伴して……
起こっている意識過程にすぎません。
そのマインドの一過性の状態が……もう少し何とかならないか……
って言っているわけです。
つまり換言すると……“もう少し何とかならないか”……というマ
インドの状態が……ただ起こっているだけ……とも言えます。
で……実際……そうなんじゃないでしょうか。
その一過性のマインドの状態が……自分を何とかしたいと言ったっ
て……そんなもん……誰にどうしようがあるでしょう。
「あんたはそこでそうやって困ってたらいいよ」……なんて親切な
ことを言ってくれる人が……いるわけじゃなし。(^_-)
たとえいたとしても……それは単に……別のマインドの状態にすぎ
ないでしょうし。
マハラジは……こんなふうに整理してくれています。
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こういうふうに見てみなさい。
マインドは、たとえあなたが見ていないときでも、想いを絶え間
なく生みだしている。
マインドのなかで何が起こっているかを知っているとき、あなた
はそれを意識と呼ぶ。
あなたの意識は感覚から感覚へ、知覚から知覚へ、観念から観念
へと果てしない連続のなかで移行している。
これがあなたの目覚めの状態だ。
そしてマインドの全体性、意識全体への直接の洞察である気づき
が現れる。
マインドは川のように、身体の川床のなかを絶えず流れている。
あなたはあなた自身を一瞬ある特定の波と同一化し、それを「私
の想い」と呼ぶのだ。
あなたが意識するすべてはあなたのマインドであり、気づきとは
意識の全体性の認識だ。
『私は在る』(p238)
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奇しくもここでは……「マインド」「意識」「気づき」という言葉
が……ひとつの文脈のなかで使われています。
マインドというのは……川の流れにも喩えられるような……絶えず
変化している流動的状態です。
その表面とか波しぶきが……「想い」「感覚」「知覚」「観念」な
どと呼ばれ……その総称を「意識」というのでしょう。
つまり……マインドのなかの……認識された部分です。
通常の(人間の多くの)状態では……それらの個々の意識内容だけ
が意識され……それが独立して存在しているように思われている。
でも何かのきっかけである時……それらの意識的内容物がなくても
……自分がちゃんと存在していることが……わかってしまう。
例えば……ボブさんが指摘したように……「ストップ!」の状態で
も……自分は分解も分裂もせずに……存在している。
ならば……「想い」「感覚」「知覚」「観念」といった意識のすべ
ての内容物は……何かの背景の上に現れているわけです。
そしてその何かが……「気づき(awareness)」と……呼ばれること
になったのでしょう。
「想い」「感覚」「知覚」「観念」といった意識の全内容物は……
しょっちゅう変化し……消えたり……中断したりしています。
でも……それらすべてのマインドの状態を映し出す……「気づき」
は……消えも……中断もしません。
「気づき」は……その対象がなくても……気づいている。
とすれば……「想い」「感覚」「知覚」「観念」が……「気づき」
なしに顕現しえないことは自明です。
その意味では……もし強いて区別するなら……「想い」など意識の
全内容物は……独立した存在ではない。
それらはすべて……「気づき」に依存している……とも言える。
もちろん……「マインド」「意識」「気づき」という言葉にそのよ
うな意味をもたせたのは……この瞬間のマハラジの用語法です。
なぜなら……次の瞬間には……こうも言っているからです。
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私たちのマインドは意識の大海の波にすぎない。
波としてのそれは、来ては去っていく。
海としてのそれは、無限で永遠だ。
あなた自身を生命の大海、すべての存在の子宮として知りなさい。
もちろん、これらはすべて隠喩だ。
実在は描写を超えている。
あなたはそれで在ることによってのみ、それを知ることができる
のだ。
『私は在る』(p239)
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……と。
最初の用語法では……流動体が「マインド」で……その中の知覚さ
れた部分が「意識」でした。
そこでは……どちらかと言うと……「意識」は……「マインド」の
“意識された部分”でした。
「マインド」が……「意識」を包含している。
でもここでは……「マインド」は……「意識」の大海の“波”とし
て……叙述されています。
「意識」が……「マインド」を包含しています。
とはいえ……こういうのは……言葉の矛盾などということではなく
て……一瞬一瞬の……慈悲の表現ですよね。(^^;)
マハラジが
> もちろん、これらはすべて隠喩だ。
と……断っているとおりだと思います。
話が少し脱線気味ですが……求道にしろ何にしろ……何かを求める
ということについて……書きはじめていたのでした。
何かを求めるとは……それ自体一過性の気分にすぎないものが……
もっといい気分になりたいと……求めているだけだ……と。
ある一過性の気分が……自分に実体があるかのように自惚れて……
もっといい気分が欲しいと……駄々をこねている。
でも……そのもっといい気分が来たとき……その気分に“成った”
のは……その前の気分だったと……言えるか。
あるいは……新しく手に入った“もっといい気分”の持ち主が……
その前の求めていた気分だったと……言えるか。
こんな理屈は……無縁の人にとっては……単なる無用の屁理屈にす
ぎないでしょう。
でも誰が何を求めているのかを……しつこく追求するなら……必ず
問題にならずにはいない観点です。
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たき木、はひとなる、さらにかへりてたき木となるべきにあらず。
しかあるを、灰はのち、薪はさきと見取すべからず。
しるべし、薪は新の法位に住して、さきありのちあり。前後あり
といへども、前後際断せり。
灰は灰の法位にありて、のちありさきあり。
かのたき木、はひとなりぬるのち、さらに薪とならざるがごとく、
人のしぬるのち、さらに生とならず。
しかあるを、生の死になるといはざるは、仏法のさだまれるなら
ひなり。
このゆゑに不生といふ。
死の生にならざる、法輪のさだまれる仏転なり。
このゆゑに不滅といふ。
生も一時のくらゐなり、死も一時のくらゐなり。
たとへば、冬と春とのごとし。
冬の春となるとおもはず、春の夏となるといはぬなり。
『正法眼蔵』(現成公案)
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「春の夏となるといはぬなり」……。
春が夏になることを“求め”……春が夏に“成った”のではない。
あらためて言うまでもない……あまりにも当然のことです。
これほど当然のことも……“自分が道を求める”となったとたんに
……それほど自明ではなくなる。
あたかも……その一瞬の気分が……「悟り」を求めて……「悟る」
ことが……できるような気になってしまう。
いったい……“誰”が……“何”を……求めているというのか。
長年の……癖ですよねぇ。(-_-;)
すべての思いは……そのときの身体現象と同じく……その身体現象
に随伴して……ただ起こっているだけでしょう。
ボブさんがおっしゃるように……現象の解釈過程として。
すべての想念は……自分がどういう気分かを知る……一瞬前に……
身体過程(=大脳活動)に……配達されている。
配達されて来ない想念は……想像することすらできない。
間違いなく……そのときどきの……気分はあります。
でも……その気分の“持ち主”が……いるわけではない。
その気分は……束の間の気分として……ただその瞬間……起こって
いるだけです。
肉体が……その気分の“持ち主”……であるわけでもない。
大脳活動を含む……身体過程もまた……ただその瞬間……起こって
いるだけです。
想念過程が……身体過程を所有しているわけでも……身体過程が…
…想念過程を所有しているわけでもない。
「私」という実体が……気づいているのではなく……気づきのなか
に……「私」という想念が……起こっているだけです。
「気づき」は「私」の“持ち物”ではないし……“誰”の“持ち物”
でもない。
だから……強いて分けて言うなら……「気づき」のなかに「私」と
いう想念が湧いているだけ……ということになるのでしょう。
だから……何かを求めるって……ホントに変なことですよね。
ラマナ・マハルシが……「誰が求めているのか?」と……鸚鵡返し
に尋ねたというのが……やっと納得されてきます。
自分がどんな気分であるかを……気にせずにいられないという……
この長い間の癖……。
そして次々に現れる気分を……自分だと思う……この長年の癖。
すべては……ただ……あるがまま……なんですね。
そして……強いて分けるなら……この気分が自分なのではなく……
この気分は……自分のなかに湧いているにすぎない。
だから……和田先生は……おっしゃったのでしょう。
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気分にあやつられるな
気分は自分ではない
自分は気分の外にある
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と。
もちろん……またすぐに……気分の解決を別の気分のなかに求めて
……マインドのなかを……彷徨うことだろう。
でも……そうやって求めているのが……それ自体ひとつの気分にす
ぎないことも確か。
その気分は……マインドのなかにあって……マインドとは……けっ
して落ち着くことのできないもの。
静けさは……マインドの揺動の……ないところにある。
安らぎを……マインドに求めること自体……無いものねだりなんだ。
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あなたはつねに快楽を求め、苦痛を避けている。
いつも幸福と平和を追い続けているのだ。
あなたの幸福への探求自体が、あなたを惨めに感じさせているの
がわからないだろうか?
ほかの方法を試してみなさい。
苦痛と快楽に無関心でありなさい。
求めず、拒まず、永遠に存在する「私は在る」のレベルに、あな
たのすべての注意を払いなさい。
すぐにあなたは平和と幸福があなたの本性そのものであることを
悟るだろう。
『私は在る』(p258)
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(-||-)
幸福は……幸福を求めないことのなかにある。
今度また……キョロキョロと何かを求める気分がはじまったら……
「誰が求めているのか?」……と訊けるだろうか。
そして……マインドの動きが……少しは減速するだろうか。
気分は動きつづける……わたしは待ちつづける。
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あなたは在る。
ほかのすべては現れにすぎない。
『私は在る』(p421)
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はい。
(-||-)
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永久的なもの、それはあなた自身の存在である。
真我として在りなさい。
それが至福である。
あなたはいつもそれなのである。
『あるがままに』(p58)
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……。(-_-)
ありがとうございました。<(_ _)>
(-||-)
今日はこんなところで。
……。
m(_ _)m
………○…………○…………○………
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………○…………○…………○………
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■ 2.編集後記:普通に……やらなければならないことは……
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こうして……一週間に一度……こんなことを書いています。
すると確かに……耳鳴りは激しくなるんです。
でも……マインドが騒がしくなるわけでも……ないようです。
普通に……やらなければならないことは……やらなければならない
……と思っています。
もし……必要というものはないのだとすれば……それは欲望かもし
れません。
でも……現れのなかで……やらなければならないのなら……それは
やるしか仕方がないでしょう。
それ以上……悩むことでもないでしょう。
あと……それほど……配達を受け取ることも……ないのだと思って
います。
今日は暗くなりました。
<(_ _)>
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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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