home > 通信 > 『アセンション館通信』第489号:微小な意識の原子のなかで



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
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 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2013/8/18(第489号)
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☆☆      ☆★ 【気刊】――「私は在る」に導かれ♪――
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 ☆☆   ☆☆          https://www.ascensionkan.com/
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

このメルマガはアセンション館主人 pari と称するあるパターンに
浮上している心象風景の報告です。

実在するのはただ増えも減りもしない永遠の<今・ここ>のみ。

知覚できる変化の相に何も期待することなく、ただ永遠の<在る>
に満足するのが裏切られることのない幸せなのだと教わりました。

内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。現在876名
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◇◇ もくじ ◇◇

1.微小な意識の原子のなかで

2.ボブさんの言葉:【「私」とはラベル】

3.編集後記:南から……涼しい風が吹き込んできます
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■ 1.微小な意識の原子のなかで
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子供の頃……絵描きになりたいと思っていました。

どういう思いだったか……正確には思い出せません。

なにしろ……絵を描くこと自体は……好きだったんです。

もちろん……人生には意味があると思っていたでしょうし。

意味のあるものを……忠実に描写するのが……嬉しかったのかも。

ふっと昔を思い出すと……意味のある空間のなかを生きていた。

まあ……幻想だったといえば……それきりだけど。

ふ。

(*^_^*)

さて、またまた一週間が過ぎて、楽しい“アセンション噺”ならぬ
「私は在る」噺に、お付き合いいただく今がやってまいりました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。(^^)/

みなさま固有の「私は在る」を……いかがお過ごしでしょうか?

マハラジの言葉に出会って……マインドで知ることができる重要な
ことは……すべて知りました。

そしてそのまま……まっしぐらに沈黙に向かっていけば……それこ
そ「まさにロケットのように進歩する」はずでしたが……。

その意味の壊れた世界で……自ら信じてもいない意味の破片や……
幻想の生存を求めて……ウロウロと行き当たりばったりに彷徨う。

まさに無意味のなかを……惰性で流れる……そんな人生を……生き
られているようです。

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 夢の人生において一定の成果をあげる必要はないのだ。
 あるいは、それを高尚なものにしたり、幸福で美しいものにした
 りする必要もない。
 あなたに必要なことはただ、夢を見ているということを自覚する
 ことなのだ。
 想像することをやめなさい。
 信じるのをやめなさい。
 矛盾と不調和、虚偽と悲しみの人間の状態を見るがいい。
 そして、それらを超えていく必要性を見なさい。
 無限の空間のなかに微小な意識の原子が浮遊している。
 そして、宇宙はそのなかに包含されているのだ。
 
                     『私は在る』(p277)
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> 夢の人生において一定の成果をあげる必要はないのだ。

はい……わかっているつもりでしたが……。

> あるいは、それを高尚なものにしたり、幸福で美しいものにした
> りする必要もない。

ええ……高尚なものにしたり……幸福で美しいものにしたり……そ
んなことができそうもないことが……わかりつつあります。

> あなたに必要なことはただ、夢を見ているということを自覚する
> ことなのだ。

(-_-)

> 想像することをやめなさい。
> 信じるのをやめなさい。

浮上する想念に……焦点を合わせるのをやめなさい……。

考えるのをやめなさい……(ということか)。

> 矛盾と不調和、虚偽と悲しみの人間の状態を見るがいい。

いままさに……それは起こっているようです。

> そして、それらを超えていく必要性を見なさい。

断固としたこの理解が……まだ起こっていないのか……。(-_-)

> 無限の空間のなかに微小な意識の原子が浮遊している。
> そして、宇宙はそのなかに包含されているのだ。

……。(-_-)

意味はその……微小な意識の原子のなかで……想像されている。

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 夢があなたの問題なのではない。
 問題は、あなたが夢のなかのある部分が好きで、別の部分が嫌い
 だということだ。
 すべてを愛すがいい。
 あるいは何も愛さないことだ。
 そして不平を言うのはやめなさい。
 あなたが夢を夢として見たとき、為(な)すべきことはすべて為
 し終えたのだ。
                     『私は在る』(p135)
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> 夢があなたの問題なのではない。

意識のなかで……夢は避けられない。

> 問題は、あなたが夢のなかのある部分が好きで、別の部分が嫌い
> だということだ。

あらゆる問題の根拠は……ここにある。

現れのなかの……ある状態が好ましく……別の状態が疎ましい……
ということのなかに……。

> すべてを愛すがいい。

「感謝」という言葉に親和性を感じるパターンは……この路線をと
ることになるのでしょうね。

小林正観さんの『宇宙を味方にする方法』(致知出版社刊)という
本(http://p.tl/b7D6)を読みました。

この本のなんと面白いこと。

本当に笑ってしまいます。(*^_^*)

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 悩み苦しみ、苦悩煩悩がなくなるとどうなるか想像がつきますか?
 その答は「夢も希望もない暮らしに至る」。
 ここのところが大変おもしろい。(p86)
 
          『宇宙を味方にする方法』
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たぶん……日本の神様が口を開いたような方なのでしょう。

神様というのが……とびっきり上等の人間だということが……わか
るようなお話です。

東洋と西洋の真ん中でバランスをとって……地球の精神世界の基調
を導く……日本の役割なのかもしれません。

そしてもうひとつが……言わずと知れた……アドヴァイタ。

東洋の奥の院……インドで護られてきた……夢の終焉です。

> あるいは何も愛さないことだ。

「超えている」とか「依存しない」という言葉が好きなパターンは
……この路線をとることになるのでしょう。

> そして不平を言うのはやめなさい。

“不平を言う”ことは……夢の世界の“指定席確保”みたいな……
ものなのでしょうね。

> あなたが夢を夢として見たとき、為(な)すべきことはすべて為
> し終えたのだ。

“夢を夢として見たとき”……。(-_-;)

“夢を夢として見た”……かどうかの試金石は……“それらを超え
ていく必要性”が……見えたかどうかなのでしょう。

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 過去において満たされなかった欲望がエネルギーをふさぎ止め、
 それが個人として現れる。
 その蓄積されたエネルギーが使い果たされたとき、個人は死ぬの
 だ。
 満たされなかった欲望は次の誕生のなかへと運ばれていく。
 身体との自己同一化は、つねに新しい欲望をつくりつづけ、その
 束縛の構造が明確に理解されるまで、それに終わりはないのだ。
 解放をもたらすのは明晰性だ。
 なぜなら、その原因と結果が明確に理解されるまで、欲望を放棄
 することはできないからだ。
 それは死ぬ。
 そして永遠に死ぬのだ。
 だが、その記憶は残る。
 そしてそれらの欲望と恐れも。
 それらが新しい個人にエネルギーを供給するのだ。
 実在は、それにはまったく関わらない。
 だが、それに光を与えることでそれを可能にするのだ。
 
                     『私は在る』(p399)
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(-||-)

“誕生と死”と呼ばれる幻想の……すべてがここで語られています。

> 満たされなかった欲望は次の誕生のなかへと運ばれていく。

……。(-_-)

> 身体との自己同一化は、つねに新しい欲望をつくりつづけ、その
> 束縛の構造が明確に理解されるまで、それに終わりはないのだ。

「束縛の構造が明確に理解されるまで」……終わりはない。

> 解放をもたらすのは明晰性だ。

(@_@)

> なぜなら、その原因と結果が明確に理解されるまで、欲望を放棄
> することはできないからだ。

「その原因と結果が明確に理解されるまで、欲望を放棄することは
 できない」……のか。(-_-)

> それは死ぬ。

その原因と結果が……明確に理解されたときに。

> そして永遠に死ぬのだ。

そのとき……欲望は……永遠に死ぬ……。

原因と結果の……両端が……明確に見ぬかれたから。

そのとき……見かけのなかに……望ましい状態も……疎ましい状態
も……ともに存在しないことが……明らかになる。

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 人間のありさまを観察し
 快楽と知識への欲望
 そして人生そのものへの欲望を
 放棄した人は稀だ
 彼は祝福されたのだ
 
 
 何ひとつ存続しない
 何ひとつ実在ではない
 
 すべては苦しみ
 果てのない三重苦だ!
 まったく何の価値もない
 
 これを知りなさい
 すべてをあきらめなさい
 そして静かに在りなさい
 
 人間はいったい、いつになったら
 ひとつのことを別のことに対立させるのをやめるのか?
 
 あらゆる対立を棄て去りなさい
 何が起ころうと幸せでありなさい
 そして、あなた自身を満たしなさい
 
 
 師や聖者や探求者たち
 彼らはみな違ったことを言う
 
 誰であれ、これを知る人は
 無執着とともに、静かになる
 
 
 真の師は冷静に考え
 すべてはひとつだと見なす
 
 彼はものごとの本性
 覚醒の本質を理解したのだ
 
 彼がふたたび生まれ変わることはない
 
 
 変化するものごとの中に
 それらの純粋な姿だけを見なさい
 
 自己の本性の内にとどまりなさい
 あなた自身を解き放ちなさい
 
 
 世界はただ偽りの印象の集まりにすぎない
 あきらめなさい
 
 幻を手放しなさい
 世界を手放しなさい
 
 そして自由に生きるのだ
                 『Ashtavakra Gita』(p77-79)
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(-||-)

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 あなたは在る。
 ほかのすべては現れにすぎない。
                     『私は在る』(p421)
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はい。

(-||-)

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 永久的なもの、それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
                   『あるがままに』(p58)
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……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


       ………○…………○…………○………


『私は在る』の「目次」はここ↓に置いてあります。
https://www.ascensionkan.com/books/I_AM_THAT-index.html

ときどき「ニサルガ辞書」で遊んでみてください。
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おこがましくも『アセ通』既刊号はすべてここに置いてあります。
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■ 2.ボブさんの言葉:【「私」とはラベル】
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今回また……ボブさんの無断翻訳を……再開します。

『Living Reality: My Extraordinary Summer With "Sailor" Bob
 Adamson』
(『生きている実在:セイラー・ボブと過ごした途方もない夏』)
からの抽出翻訳です。

ボブさんご夫妻は……アメリカにきてくれて……今は著者のジェー
ムズ・ブラーハの家に滞在しています。

7月23日に行われた、ケリー、ボブ、バーバラ、デル、ジェームズ
の会話の最初の部分です。

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 ケリー、ボブ、バーバラ、デル、ジェームズ
 7月23日(金曜)夜

 【「私」とはラベル】
 
 バーバラ ボブがよく人々に教えていたマインドに先立つ純粋な
      気づきと同じようなプロセスを私は一度体験したわ。
 
 デル というと、彼が「私は在る、私は在る、私は在る」と言わ
    せて、ストップと言ったときのようなやつですか?
 
 バーバラ そうです。18か20歳の頃で、丘の斜面でボーイフ
      レンドと抱き合っていました。その丘の麓には川があ
      って、それはすてきなところでした。
 
 ボブ
 [ふざけて]君がしてたのがそれだけだといいけど。[みんな笑う]
 
 バーバラ それは関係ないのよ、だって……。
 
 デル [ふざけて]それは関係ないですよ、だってただのラベル
    なんだから。
 
 ケリー それは関係あるよ、だって今起こっているんだから!
     [みんな笑う]
 
 バーバラ とにかく、私たちが楽しんでいたら、ある音が聞こえ
      てザワッとしたの。そしたら突然大きなヘビが見えた。
      その後は気がついたら丘の麓にいて、それまでのこと
      は何も覚えていないの。もちろん、ボーイフレンドは
      下りてきて、どうしたの?、って聞いたわ。私はヘビ
      を見たと言ったんだけど、でもヘビのことと、丘の麓
      まで下りていたこと以外は何も思い出せなかった。走
      ったことは覚えてなかった。何も覚えていなかった。
      自分がそこにいるのに、どうやってそこに着いたのか
      わからなかった。それはラベル貼りのない自然な行動
      の完璧な例でした。
 
 ケリー グレッグ・グードという名前の友人がいるんですが、何
     年も前に理解した人で、[http://www.heartofnow.com/]
     という非二元のウェブサイトもあります。彼が私に話し
     てくれたのは、我々のあらゆる思考と体験は、出来事と
     のシンクロニシティから生じているという驚くべき密接
     な関係の事実でした。
 
 ボブ
 その通りです。
 
 ケリー というのは物事はすべて事後にあるからです。私たちは
     けっして体験的に現在の瞬間にいることはありません。
     私たちにそれはできない。すべてはすでに起こったこと
     の解釈なんです。
 
 ジェームス この幻想の人生を生きることに究極的な満足がない
       のはそのためだよ。すべてはラベル貼りと解釈に関
       するものなんだ。だからこそ誰もが彼方なる沈黙、
       つまり思考に先立つ沈黙を追求している。ラベル貼
       りとしての人生に満足することはできないんだ。
 
 ケリー クリシュナムルティが言ってます、「あなたが何かを美
     しいといったとたんに、それは終わってしまう」と。
 
 ボブ
 私たちの参照点そのものがひとつのラベルです。
 それは私たちが参照している死んだイメージです。
 参照点が無効なのは、それが過去に基づいているからです。
 「私」「自分」といったものはただの言葉です。
 それらの言葉はどこから来るのか?
 それらは新鮮な新しいものではない。
 それらは古いラベルなのです。
                 『Living Reality』(p234-236)
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まあ……われわれは……事後の解釈のなかで苦しんでいる……とい
うわけでしょうね。

でもその理屈を……知的に納得しても……実質的な変化を……もた
らすことは……なさそうです。

感情的な理解にいたって……嫌悪でいっぱいになっても……やっぱ
り実質的な変化を……もたらすまでに至らないかもしれない。

なにしろ……欲望の「原因と結果が明確に理解されるまで、欲望を
放棄することはできない」……ようですから。

(-_-;)

「それら(欲望と恐れ)の根は記憶から生じた期待のなかにあるの
 だと悟りなさい。
 そうすれば、それらがあなたにつきまとうことはないだろう」
 (『私は在る』(p162-163))

そうか……。(-_-)

ありがとうございました。

(-||-)


       ………○…………○…………○………


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というのを作らせていただきました。(^^;)

「私は在る」に関するご意見・ご感想・シェアリング、または単な
るメールなど、ご自由にお書きいただければと思います。


       ………○…………○…………○………


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■ 3.編集後記:南から……涼しい風が吹き込んできます
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今日は……暑い日の割には……網戸を残して開け放った南から……
涼しい風が吹き込んできます。

暑いときに……涼しい風は……ありがたいものです。

でも……涼しい風を期待する必要も……ないのでしょうね。

欲望と恐れの根は……記憶から生じた期待のなかに……あるらしい
ですから。

すべては……あるがまま……その解釈は……なくもがな。(-_-)

今日は……明るいうちに終えました。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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  → メール: pariアットマークjk2.so-net.ne.jp
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