home > 通信 >『アセンション館通信』第507号:できることなど何もない



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
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 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2013/12/22(第507号)
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☆☆      ☆★ 【気刊】――「私は在る」に導かれ♪――
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 ☆☆   ☆☆          https://www.ascensionkan.com/
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

このメルマガはアセンション館主人 pari と称するあるパターンに
浮上している心象風景の報告です。

実在するのはただ不垢不浄不増不減の永遠の<今・ここ>のみ。

問題はすべて概念上のものにすぎない。問題を作っている“自分”
という実体は存在しない。ただ物語への執着があるだけ。

内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。現在858名
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◇◇ もくじ ◇◇

1.できることなど何もない

2.ボブさんの言葉:【知的には、わかりました】

3.編集後記:バカボンのパパではないけれど……
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■ 1.できることなど何もない
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晴れた日もいいし、冬枯れの侘しい日もいいし、雨に滲んですべて
がしっとりと落ち着く日もまたいいです。

ただひとつ、何か現状以外を求めて虚しく足掻くマインドだけが、
それだけが余計なんですね。

それが醸しだす心配だけが、何か現状以外のものを求めている。

でも、それが“あるがまま”なんですね。(^_-)

それ以外である必要もないんだ。(@_@)

(*^_^*)

さて、またまた一週間が過ぎて、楽しい“アセンション噺”ならぬ
「私は在る」噺に、お付き合いいただく今がやってまいりました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。(^^)/

みなさま固有の「私は在る」を、いかがお過ごしでしょうか?

ボブさんが教えてくださったとおり、マインドの仕事は眼前にある
対象から対極のペアへの分裂を案出することです。

そして、われわれはそのマインドが演出する解釈の世界にすっかり
夢中になっている。

その“夢中”の底流につねに密かに通奏低音にように鳴っているの
は、“自分が何とかできる”という観念です。

いつも“自分が何とかできる”という観念の配達を受け取るばかり
に、対極のペアが紡ぐ物語を夢中になって待ち構えることになる。

世に言うスピリチュアルの先生たちにも、あなたにはできることが
ある、とおっしゃる方々が多くいます。

本当にそう思っているのかもしれないし、そう言わざるをえなくて
そう言っているのかもしれない。

いずれにしろ、たとえ覚者方であっても、あるがままには逆らえな
いわけですから、自然に起こる応対をせざるをえないでしょう。

ある状況では、あなたには希望がある、あなたにはできることがあ
る、と言わざるをえないだろうと思います。

しかし、そういう覚者方の声であっても、より自由度が高いときと、
ある程度相手に応じて発言が絞られているときがあるでしょう。

そのような自由度が高い発言のなかでは、夢の中であなたにできる
ことは何もない、とつねに言いつづけているような気がします。

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 夢の人生において一定の成果をあげる必要はないのだ。
 あるいは、それを高尚なものにしたり、幸福で美しいものにした
 りする必要もない。
 あなたに必要なことはただ、夢を見ているということを自覚する
 ことなのだ。
                     『私は在る』(p277)
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ラマナも、ニサルガダッタも、ラメッシ・バルセカールも、ボブさ
んも、あなたは顕現(=夢)のなかにはいない、と言っている。

その逆に、顕現すべてはあなたの存在を根拠にしているのだ、と。

つまり、夢の中のわれわれに、できることなど何もないわけです。

何しろ、夢の中には、わたしはいないのだから。

だから、(顕現の中で)何かができる、と思っていること自体が、
“夢を見ている”ということの何よりの証拠でしょう。

顕現を現実だと思っていること自体が、夢に登場していることを、
夢を見ていることを、示しているわけです。

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 眠りも目覚めも、ともに正しい名称ではない。
 私たちは夢を見ているだけなのだ。
 真実の目覚め、真実の眠りはジニャーニだけが知っている。
 私たちは目覚めているという夢を見ている。
 私たちは眠っているという夢を見ている。
 三つの状態は、ただの異なった種類の夢の状態だ。
 すべてを夢として見なすことは、あなたを解放する。
 夢に現実性を与えるかぎり、あなたはそれらの奴隷だ。
 ある特定のものとして生まれたと想像することで、あなたは特定
 のものとして在ることの奴隷になってしまう。
 あなた自身を過程として、過去と未来、そして物語をもつ者とし
 て想像することは奴隷状態の本質なのだ。
 実際には、私たちに物語はない。
 私たちは過程ではなく、発展もせず、崩壊もしない。
 すべてを夢と見て、動じずにいなさい。
                     『私は在る』(p207)
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(-||-)

> すべてを夢と見て、動じずにいなさい。

薄紙を剥ぐように、心配する能力が減少しているようです。(-_-)

(-||-)

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 あなたは在る。
 ほかのすべては現れにすぎない。
                     『私は在る』(p421)
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はい。

(-||-)

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 永久的なもの、それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
                   『あるがままに』(p58)
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……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


       ………○…………○…………○………


『私は在る』の「目次」はここ↓に置いてあります。
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ときどき「ニサルガ辞書」で遊んでみてください。
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新しい「ラマナ・マハルシ辞書」はここです。
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おこがましくも『アセ通』既刊号はすべてここに置いてあります。
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       ………○…………○…………○………


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■ 2.ボブさんの言葉:【知的には、わかりました】
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今回も……ボブさんの無断翻訳を……つづけます。

『Living Reality: My Extraordinary Summer With "Sailor" Bob
 Adamson』
(『生きている実在:セイラー・ボブと過ごした途方もない夏』)
からの抽出翻訳です。

ボブさんご夫妻は……アメリカにきてくれて……今は著者のジェー
ムズ・ブラーハの家に滞在しています。

7月30日に行われた公開討論のあとの、メリルとジャックという新
しいメンバーを加えた夜の会話の続きです。

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 【知的には、わかりました】
 
 ジャック しかし私たちはまだ自分の人生を生き続けなくてはな
      りません。
 
 ボブ
 あなたではありませんよ──ジャック。
 あなたは生きられているのです。
 「自分」というその考えが偽りです。
 あなたは内側のどこにも自己の中心を見つけることはできません。
 
 ジャック たとえそうでも、癌の宣告を受けたら、やはり不安に
      なります。何しろ死のうとしているのですから。
 
 ボブ
 そうですね、では非二元を理解する人々がなぜ死の恐怖を喪失す
 るのかを理解したらいいです。
 彼らはこの身体が、触れずとも崩壊しうることを知っています。
 ちょうど海の波がただの水であるのと同じです。
 私たちはまさに海のようなものです──永遠に変化しつづけても、
 けっして変わることはない。
 
 ジャック しかし私たちはそれを確信できないのです。
 
 ボブ
 いえ、大丈夫、できます。
 その確信はやってきます。
 それが素晴らしいところです。
 ひとたびあなたが明確に理解し、その確信が来たら、もうけっし
 て誰もあなたをそこから追い出すことはできません。
 誰があなたを無から追い出せるでしょう?
 すべての聖者や救世主は、けっしてその無を超えてはいません。
 そして私は自分がその無であることを確実に知っています。
 あなたは知らないのですか?
 
 ジャック そこに問題の核心があるのです。知的には、私は知っ
      ていると言わなければなりません。
 
 ボブ
 われわれの問題はすべて、何かにラベルを貼ることからきている
 ことが、あなたにはわかりませんか?
 なぜそれに、「知的には」というラベルを貼るのですか?
 そのラベルを貼らなければ、あなたは知っているのです。
 私たちが自分を人間と呼び、神を至高の存在と呼ぶことによって
 違いを創造しているのと同じです。
 しかしもし「至高」や「人間」といった言葉をラベルとして理解
 して、そのラベルを外したら、それらの存在を分離できますか?
 [コップを指さし]これはコップであり、これはテーブルであり、
 それはメリルであり、それはジャックであり、これはボブです。
 コップ、テーブル、メリル、ジャック、ボブというラベルを除い
 たら、何が残りますか?
 存在です。
 存在とは「在ること(is-ing)」を意味します。
 そう聞くと、あなたが共鳴するのは、生まれつきそれを知ってい
 るからです。
 だからこそあなたはこの探求の道をたどってきているのです。
 非二元はあなたの自然な状態ですが、それはあなたの後天的マイ
 ンド、つまり理性によって、覆い隠されてきました。
 それはつねに大空の中にあるのに、ときどき雲に隠される太陽の
 ようなものです。
 あなたがこの知識を聞くとき、それは太陽が雲間を破るようなも
 のです。
 あなたは本当に長い間それを聞くことを待ち望んでいました。
 ラメッシ・バルセカールが「あなたの頭は虎の口の中にあります」
 と言うように。
 またニサルガダッタが「それは積み荷の綿が発火したようなもの
 だ」と言ったように。
 ひとたびマッチの火がくすぶり始めれば、それを消すことはでき
 ません。
 それは積み荷の綿がすべてなくなるまで燃えることでしょう。
 
 ジャック 自分にいつか火が点くのだろうかと疑っています。
 
 ジェムズ ボブ、私は今何かがわかりました。これまで何百回と
      なく人々が「知的にはわかった」という言葉を使うの
      を聞いてきました。彼らはその「知的に」という言葉
      を除去すべきなのです。そうです、もし青い海を見て、
      それが本当は青くないことを知ったら、「まあ、私は
      知的には海が青くないことを知った」とは言いません。
      もしそれを知ったのなら、それを知ったのです。ある
      いは、もし外の暗闇にいて、それまで蛇だと思ってい
      たものが本当はロープだとわかったのなら、「まあ、
      私はついに知的にはそれがロープにすぎないと知った」
      とは言いません。それを知ったのなら知ったのです。
      それは参照点でも同じことです。もし参照点が偽りで
      あるとわかったのなら、「私はそれを知的に知った」
      と言う理由はありません。もし「自分」が存在しない
      と理解したのなら、それを理解したのです。
 
                 『Living Reality』(p269-270)
------------------------------------------------------------

うーむ。(-_-)

ここは、ひとつの圧巻ですね。

この部分には、ボブさんの教えに惹かれる人たちすべてに共通する
問題の核心が、凝縮されていると思います。

> ジャック しかし私たちはまだ自分の人生を生き続けなくてはな
>      りません。

そう、長い時間がかかった求道が、ボブさんの言葉にまでたどり着
いても、まだこのセリフが出てくる可能性があります。

確かに、あなたがおっしゃることは理解しました。

それはわかります。

でも、まだ覚者たちのように悟ってはいないし、自分の人生を生き
続けなくてはならないのです、と。

> ボブ
> あなたではありませんよ──ジャック。

ふ。(^_-)

> あなたは生きられているのです。

ええ、エゴとしての自分に、操作可能なことなど何一つないことを
理解しています。

> 「自分」というその考えが偽りです。

はい。

> あなたは内側のどこにも自己の中心を見つけることはできません。

ここです。

自分の中に、全体から分離し、全体に逆らって、独立して存在して
いる、どんな点があるだろうか? (-_-)

……。(-_-;)

これが、な・い・の・で・す。

> ジャック たとえそうでも、癌の宣告を受けたら、やはり不安に
>      なります。何しろ死のうとしているのですから。

いや、このパターンには、どうやら、それはなさそうだ。(-_-)

> ボブ
> そうですね、では非二元を理解する人々がなぜ死の恐怖を喪失す
> るのかを理解したらいいです。
> 彼らはこの身体が、触れずとも崩壊しうることを知っています。
> ちょうど海の波がただの水であるのと同じです。

ただ、ボブさんのこういうレトリックの展開の中で、どういう連想
が働いているのかは、わかりません。

> 私たちはまさに海のようなものです──永遠に変化しつづけても、
> けっして変わることはない。

顕現の表面が、静けさのなかに収まることは、ないよなぁ。

> ジャック しかし私たちはそれを確信できないのです。

うん。

> ボブ
> いえ、大丈夫、できます。

これがすばらしい。\(^-^)/

> その確信はやってきます。

こう聞くと、なんとなくそんな気がしてくる。(*^_^*)

> それが素晴らしいところです。
> ひとたびあなたが明確に理解し、その確信が来たら、もうけっし
> て誰もあなたをそこから追い出すことはできません。

たしかに、わたしの中に、全体から分離し、全体に逆らって、独立
して存在している、どんな点も見つからない。

つまり、この有機体が滅びたら、別に何も残らないということ。

あるいは、現れとは無関係な、誕生とも死滅とも無関係なものだけ
が残るということ。

> 誰があなたを無から追い出せるでしょう?

たしかに。

> すべての聖者や救世主は、けっしてその無を超えてはいません。

これがセイラー・ボブ・アダムソンの老婆親切。

> そして私は自分がその無であることを確実に知っています。
> あなたは知らないのですか?

ふ。(^_-)

> ジャック そこに問題の核心があるのです。知的には、私は知っ
>      ていると言わなければなりません。

はは。

> 
> ボブ
> われわれの問題はすべて、何かにラベルを貼ることからきている
> ことが、あなたにはわかりませんか?
> なぜそれに、「知的には」というラベルを貼るのですか?
> そのラベルを貼らなければ、あなたは知っているのです。
> 私たちが自分を人間と呼び、神を至高の存在と呼ぶことによって
> 違いを創造しているのと同じです。

ここがボブさんの教えの真骨頂ですね。

> あなたは本当に長い間それを聞くことを待ち望んでいました。
> ラメッシ・バルセカールが「あなたの頭は虎の口の中にあります」
> と言うように。
> またニサルガダッタが「それは積み荷の綿が発火したようなもの
> だ」と言ったように。
> ひとたびマッチの火がくすぶり始めれば、それを消すことはでき
> ません。
> それは積み荷の綿がすべてなくなるまで燃えることでしょう。

(-||-)

> ジャック 自分にいつか火が点くのだろうかと疑っています。

ふふ。

ここで、ジェームズ・ブラーハに火が点きました。

> ジェムズ ボブ、私は今何かがわかりました。これまで何百回と
>      なく人々が「知的にはわかった」という言葉を使うの
>      を聞いてきました。彼らはその「知的に」という言葉
>      を除去すべきなのです。そうです、もし青い海を見て、
>      それが本当は青くないことを知ったら、「まあ、私は
>      知的には海が青くないことを知った」とは言いません。
>      もしそれを知ったのなら、それを知ったのです。ある
>      いは、もし外の暗闇にいて、それまで蛇だと思ってい
>      たものが本当はロープだとわかったのなら、「まあ、
>      私はついに知的にはそれがロープにすぎないと知った」
>      とは言いません。それを知ったのなら知ったのです。
>      それは参照点でも同じことです。もし参照点が偽りで
>      あるとわかったのなら、「私はそれを知的に知った」
>      と言う理由はありません。もし「自分」が存在しない
>      と理解したのなら、それを理解したのです。

ブラーハさん、お見事です。(^^)/

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)


       ………○…………○…………○………


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というのを作らせていただきました。(^^;)

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るメールなど、ご自由にお書きいただければと思います。


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■ 3.編集後記:バカボンのパパではないけれど……
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もうこれ以上、何がどうなりたいなんてことは、何もなようでもあ
ります。

ただ、顕現への、つまり見かけへの、夢への興味が、終わっていな
いというだけです。

でもそれが、あるがままなのだから、それ以外を望むこともない。

バカボンのパパではないけれど、それでいいのだ! (*^_^*)

今日はいろいろあって、もう暗くなりました。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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  → メール: pariアットマークjk2.so-net.ne.jp
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