home > 通信 >『アセンション館通信』第663号:原因と結果という虚構概念



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
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 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2016/12/25(第663号)
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☆☆      ☆★ 【気刊】――「私は在る」に導かれ♪――
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

このメルマガはアセンション館主人pariと称するあるパターンに
浮上している心象風景の報告です。

すべての体験は、わたしが在ることを思いださせる。

関心をもたないことが自由をもたらし、興味をもつことが束縛をも
たらす。しがみつかないことだ。(ニサルガダッタ)

内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。現在871名
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◇◇ もくじ ◇◇

1.原因と結果という虚構概念

2.暗号通貨の話(2)

3.編集後記
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■ 1.原因と結果という虚構概念
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今日も晴れてますね。

このところ雲一つない晴天の日が多いような気がします。

これを書いている今は土曜日なので、

昨日は天皇誕生日、今日はクリスマスイブです。

大変な方々も、

大変でない方々もいらっしゃって。(-||-)

(*^_^*)

さて、またまた一週間が過ぎて、

楽しい“アセンション噺”ならぬ「私は在る」噺に、

お付き合いいただく今がやってまいりました。

『アセンション館通信』配達人の pari です。

書こうとすれば、もちろん、

どこからともなく、

言葉はあぶくのように現れます。

でもそれらはすべて言葉にはなんの意味もないこと、

総じて現れているものにはすべてなんの意味もない、

ということを象徴するための記号なのでしょうか。

こういう言葉が浮かんできた場所には

一瞬ある種の想念がわいているようでもあります。

そしてまた、この言葉が別の場所に届いて

そこで受け止められたとすれば、

そこではまた別の意味(連想)がわくのかもしれません。

しかし、それが原因と結果なのかと言えば、

必ずしもそうとも言えないようです。

原因と結果という想像のなかには、

原因とか結果とかいう個別の事象がある、

それらの事象を区別できる境界や実体が存在している、

という観念があるだけとも思えます。

たとえば、

ある種の気象現象は台風と呼ばれます。

台風になる前は熱帯低気圧と呼ばれるていました。

でも、それはもちろん、

台風という事象と熱帯低気圧という事象が

それぞれ個別の実体として存在するるという意味ではないし、

そんなことは誰でも知っています。

ある地域のある瞬間の気象状態が、

ある計測範囲にとどまるとき

それが熱帯低気圧と呼ばれ、

その同じ熱帯低気圧と呼ばれる気象状態が

ある別の計測範囲の状態に変化したために

ある時点から台風と呼ばれるようになるだけです。

この気象状態の名称の範囲を定義しているのは

境目のない自然現象を識別するために

恣意的、人為的に設定された境界線です。

その人為的恣意性の根拠は、

人間の身体の寸法や都合にあるようです。

それ以外に境界線を設ける理由もないですから。

たとえば、

最初に出現したであろう識別項目の「長さ」では、

現在は世界的にメートル法が使われています。

しかし、これとても、もともとは

各地域の人間の身体の寸法が基準でした。

それがある時点から

地球の寸法を基準にするようになったのは、

別の人間的都合にすぎません。

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 メートル法は、18世紀末のフランスにおいて、
 世界で共通に使える
 統一された単位制度の確立を目指して制定された。
 当時の世界には同じ物理量に対して様々な単位があり、
 しかも同じ単位系の中でも、
 複雑な換算を必要とする単位が併用されているものもあった。
 人間の行動範囲が狭い間は
 その地域だけで単位が統一されていれば良かったが、
 行動範囲が広くなり世界規模で商取引等が行われるようになると、
 単位の不統一が大きな問題となってきた。
 
 ウィキペディア/寸法 
──────────────────

つまり、

人間の身体の都合から始まった物語が、

人間の身体の寸法を超えてしまった。(^_-)

人間は自分の身体の範囲を超えて、

自分の都合を拡大して想像するようになったわけです。

まさに、大いなる創造です。

いま、ついでに

どんな寸法があるのかをちょっと調べてみました。

すると、

賢いGoogle先生が教えてくれたのは

「計測機器の一覧」というものでした。

なるほどです。

どんな計測機器があるのかを知れば、

人間の関心が今何を測っているのかが

わかるわけですね。

物理量だけでも今人間は

50種類ほどの計測器で境界線を創造しているようです。

──────────────────
 □長さ[編集]
  ・定規 ・ノギス ・マイクロメータ ・ハイトゲージ
  ・すきまゲージ ・測距儀 ・メジャー ・レーダー
 □重さ[編集]
  ・体重計 ・電子天秤 ・上皿天秤 ・バネ秤
  ・トラックスケール
 □圧力[編集]
  ・気圧計 ・真空計
 □加速度[編集]
  ・加速度計 ・慣性計測装置
 □電気[編集]
  ・回路計(通称「テスター」) ・電流計 ・電圧計
  ・抵抗計 ・検流計 ・周波数計 ・静電容量計
  ・オシロスコープ ・ネットワーク
  ・アナライザ (高周波回路) ・スペクトラムアナライザ
  ・SWR計 ・パワー計 ・ディップメータ ・アンテナ
  ・アナライザ
 □温度[編集]
  ・温度計 ・体温計
 □時間[編集]
  ・時計 ・ストップウォッチ
 □光[編集]
  ・分光光度計 ・蛍光光度計 ・天体望遠鏡
 □放射線[編集]
  ・電離箱 ・ガイガー=ミュラー計数管
  ・シンチレーション検出器 ・半導体検出器
 □統計的仮定にもとづいて物理量を定義する機器[編集]
  ・高度計 ・地震計 ・湿度計 ・積雪計 ・体脂肪計
  ・風速計 ・膜厚計

 ウィキペディア/計測機器の一覧 
──────────────────

電気現象の計測器の種類が多いですね。

これはきっと、

まだまだ増えていくのでしょう。

それに、物理量以外の

心理的、社会的、疫学的、統計学的数値となると

これはもう関心を向けたところすべてに

計測値が現れてくるわけですから、

まさに境界線は作りたい放題でしょう。

実際、精神病などは

医学的な意味での病ではないので、

不調を訴えてくる人がいれば、

現在は誰でも何かに該当させられる精神病のリストがある

というような話を聞いたこともあります。

病名があれば処方剤もあるので

それで経済活動もうまく回転するというわけでしょう。

話が脱線しましたが、話題は原因と結果、

つまり因果関係という観念でした。

たとえば、先程の気象現象の場合、

熱帯低気圧という気象状態は、

台風という気象状態の原因と言えるかです。

それとも、単に、

熱帯低気圧は台風の前駆状態と言うべきなのか。

それなら、

子供が大人になるような話です。

子供が大人になる場合、

子供は大人の原因だといえるかどうか?

人間の言語の通常の表現でも、

子供は大人の原因だという言い方はしないようです。

では、

先程の台風でどこかの家の看板が飛んで、

誰かが怪我をした場合はどうでしょう?

その怪我は看板が飛ぶという原因の結果だったか?

それとも、看板という子供が

怪我という大人になったのか。(*^_^*)

社会的には、もしかしたら、

状況に応じて、看板の持ち主に

看板の取り付け状態を放っておいた責任が

問われるのかもしれません。

でもそれは、

ドラマに没頭している人間の都合で起こった連想で、

もし熱帯低気圧が台風の原因ではないのなら、

そして熱帯低気圧が台風の前駆状態であるなら、

看板も怪我の原因とは言えないはずです。

表現は熟していませんが、

その看板はその怪我の前駆状態だったのかもしれません。

看板屋さんが少し手を抜いたのかもしれないし、

その年の長雨が例年以上だったのかもしれません。

いずれにしても、原因と結果というのは、

人間の都合が生み出したまったくの虚構の概念です。

覚者たちはよく、

始まったものは終わらなければならない、

誕生したものは死ななければならない、

誕生そのものが死をはらんでいるのだから、

と言います。

もし、

熱帯低気圧が台風の前駆状態であり、

台風は温帯低気圧の前駆状態であるなら、

誕生は死の前駆状態だということでしょう。

それよりいっそ、

誕生は死の原因だというのも面白いかもしれません。(*^_^*)

原因と結果という観念が、

前から見ても後ろから見ても

まったく適当に捏造できる虚構の抽象概念、

要するに、インチキであることがわかります。

また同じように、

見かけの現象上に引かれる境界線はすべて、

人間の身体を感覚的な根拠として

それに自己同化した観点から投影される

欲望と恐怖の対象範囲として捏造され、

計測されるものであることも自明のようです。

そこに物語が生まれ、

それを楽しめるあいだは、

その物語を楽しむことができるらしい。

でもそれは、

見かけの上で展開される物語自体を楽しんでいる間、

それを自分で操作しようとしはじめると、

その楽しい夢は終わって嫌な夢が始まるらしい。

出された料理に

不十分だという評価がされたのが

目印なのかもしれない。

でも、どこにもそれをしている実体は存在しない。

ただ、それをしている実体だという

誤解は許されているらしい。

それは設定の過ちではなく、

どうやらそのような仕様であるらしい。

だから、誤解は起こる。

それは自然現象のようなもの。

それはそうなっている。

あるがままです。

でも、どうして、なぜ、

こんなことが起こっているかは、

それを疑問に思う観点には明かされない。

それはそれを疑問に思う観点だから。

それはそれでひとつの表現であり、

その表現があることは、

別の表現もありうることを妨げない。

あらゆる表現は、

それはそれでひとつの表現であり、

その表現があることで、

他の表現もありうることを妨げることはない。

でも、どの表現も表現(するもの)であって、

その表現を見ているものではない。

表現(するもの)が

表現する実体が存在しないことを知ったとき、

見ているものだけになる。

見ているものだけになったとき、

見ているものはすべての表現になる。

(-||-)

──────────────────
 あなたは在る。
 ほかのすべては現れにすぎない。
 
 『私は在る』(p421) 
──────────────────

(-||-)

──────────────────
 永久的なもの、それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
 
 『あるがままに』(p58) 
──────────────────

……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


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■ 2.暗号通貨の話(2)
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日本で一般名称として定着してしまった

「仮想通貨(virtual currency)」という表現と、

世界で一般名称として定着した

「暗号通貨(Cryptocurrency)」という表現とでは、

どうしても与える印象が異なってしまいます。

「仮想通貨(virtual currency)」という表現には、

この通貨がサイバー空間上に

“仮想された通貨”だという印象を与えるために、

それがどのような根拠によって実現しているのかという

この通貨の力の根源に対する視野が欠けるのです。

そういう視点が語感にまったくないために、

なんとなく“仮想された虚構の通貨”

という語感だけが残ってしまいます。

つまり、「仮想通貨」と聞くと、

なんとなく“わかったような感じになる”ところがある。^^;

でも、

これがもし「暗号通貨」だったら、

なんか難しい“暗号でできている通貨”なのかな、

と思うくらいかもしれません。

怪しい感じは変わらないかもしれないけれど、

「暗号通貨」がどんなものか自分はわかった、

というような感じは持たないだろうと思います。

そして、もし明敏な方なら

「暗号通貨」という言葉を聞いただけで、

きっと“暗号技術で構築された通貨”なのかも、

と見当がつくかもしれません。

まあ、偶然ということはありえないわけですが、(^^;)

少なくとも現状の国際比較では

日本人の不得意分野とされるジャーナリズムの

弱みが出てしまった場面かもしれません。

これからますますメジャーになってくる

「暗号通貨」の最大の秘密は、

これが暗号技術の組み合わせによって構築された、

一種天才的な発明だということです。

2008年11月、

Cryptography(暗号化)というメーリングリストに

中本哲史(ナカモトサトシ)なる人物が

ある論文を発表したそうです。

それから彼はビットコイン・ソフトウェアの初版を

2009年にリリースし、その後

メーリングリストをつうじて複数人と一緒に

プロジェクトに参加して作業し、

2010年末にかけて徐々に姿を消していったのだそうです。

その間、プライベートな事柄は一切公表しなかったのだとか。

2011年の春、彼から最後に聞いた言葉は

「別のことをやっているんだ」ということだったとか。

(情報源:http://bitcoin-matome.info/bitcoin/nakamoto-satoshi/  )

この情報を見ても、ずいぶん何人もの人が、

中本哲史(ナカモトサトシ)と推測されたみたいですね。

検索するとわかりますが、

それらしい人の写真が複数出てきます。

この人物が日本人かどうかも、

一人の人間なのかどうすらわかっていません。

ただこのナカモトサトシなる人物が

自らの存在を明らかにしなかったことにも、

今となってみれば十分な理由があるように思えます。

なぜなら、この論文で公開された知識は、

その潜在的破壊力がもしどこかの時点で理解されたら、

地上の権力者たちがそのままに放任しておくとは

とても思えないようなものだったからです。

最初その論文の意味を理解したのは、

もちろん、暗号技術の技術者たちです。

それを面白がったハッカーたちの間で船出した

この「bitcoin」という暗号通貨は、

静かにハッカーたちの世界で洗練され

実現されていきます。

現在の「bitcoin」は洗練に洗練を重ねて、

すでにナカモトサトシ氏のオリジナルコードは

そのなかの10%にも満たないのだとか。

つまり、ナカモトサトシ氏は

意図が何人かの人に確かに伝わった時点で

姿を消していったということでしょう。

やがて、いくつかの段階を経て

この「bitcoin」という暗号通貨の意味は

少しずつ社会に認知されていきます。

理解され、認知され、利用されるにしたがって、

それはじょじょに地上の国際金融システムが

無視できるようなものではなくなっていきます。

その中核的技術を「ブロックチェーン」といいます。

この Block Chain という技術を支えているのは、

それまでにすでにインターネット上で開発されていた、

・「peer to peer (P2P)」の技術基盤と

・「暗号化技術」の技術基盤です。

「ピア・トゥ・ピア(P2P)」とは、

現在「クラウド技術」と呼ばれる技術の基盤概念です。

つまり、それまで中央集権的な管理中枢なしには

可能ではなかった類の管理機能を

サイバー空間そのものに分散させるという、

「分散管理手法」のことです。

これは管理機能を分散処理する技術とも言えますが、

言葉の順番を換えれば、

「管理分散機能」のことでもあって、

これまで中央集権的な管理中枢が前提されていた管理機能を

中枢の存在しないサイバー空間に

分散させてしまおうとする意志の表明とも見えます。

たとえば、

以前の通信技術の基盤であった電話は、

電話局という中枢を経由させて、

あらゆる通信者を相互につないでいます。

それに対して、

クラウド技術である「Skype」は、

AさんとBさんの間に直接の通信経路を作ることで

二人の直接の会話を可能にしているのです。

二人の間、あるいは仲間集団の間に、

どんな管理センターも関与していません。

何かが、じょじょに解除されていく感じですよね。(^_-)

ぼちぼち書いていきますね。(*^_^*)

ではまた、次回に。

<(_ _)>


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■ 3.編集後記:
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いろんな時期があるものですよね。

いろいろ意味があるように想像したり、

そうかと思えば、

まったく何の意味もないのだと想像したり。

でもこれ、別にどちらが正しい、

とかいうことでもないのかもしれません。

そのときはそのとき、このときはこのとき。

いえ、ほんと。

まあ、そんなこんなで、

今日もなんだか書きました。

他のこともやったりして、

けっきょく夜になりました。

お休みなさい。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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