home > 通信 >分離した実体があってもなくても:『アセンション館通信』第921号



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
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 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2021/12/12(第921号)
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☆☆      ☆★ 【気刊】──「私は在る」に導かれ♪──
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

 〈自己〉は展開する宇宙的ドラマの壮大なショー生み出し、
 それを観ながら、そのなかに、そしてそれとして現れているが、
 それは夢を見ている人が自分の夢を作り出すと同時に
 それを見ながらそこに出演しているのと同じだ。
 (『夢へと目覚める』レオ・ハートン)
 
内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。現在493名
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◇◇ もくじ ◇◇

1.分離した実体があってもなくても

2.編集後記
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■ 1.分離した実体があってもなくても
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今日もいい天気でしたね。

今日は友人夫婦のご自宅に招待されて

久しぶりに他愛もないお喋りを楽しみました。

さて、またまた一週間が過ぎて、

楽しい“アセンション噺”と

“「私は在る」噺”を紡ぐ今がきました。

『アセンション館通信』配達人のpariです。

昔からの友人夫婦とおしゃべりしていて、

何でも気楽に話せるのですが

非二元的な話だけはできないのだな

と気づかされます。

こういう話は

誰が聞いても相槌が打てる

という話じゃないですよね。

また場の雰囲気を一挙にしらけさせることでしょう。

人間がお喋りしていることというのは

すべてある意味では夢の中の文脈での話ですから、

非二元的な話というのはすべて

その前提をぶち壊す話題にしかなりえません。

そういう話を冗談交じりに話せたら

それはそれで楽しいだろうとも思いますが、

通常はそういうことにはならないでしょう。

……。

けっきょくは

夢の文脈を前提にした

当たり障りのない話しかできないんだな、

と感じざるをえませんでした。

マハラジとかトニー・パーソンズとか、

ああいう方々はそういう話をせざるをえないために

ついにはそういう話を聴きたい方々を

集めることになったわけでしょうね。

それもまた自然現象なのでしょう……。

ちょっと 木悠鼓さんが翻訳された

トニー・パーソンズの

『何でもないものが あらゆるものである』から

引用してみたくなりました。

(相変わらず

 常識の範囲を超えた長い引用ですが、
 
 これが本書の出版に関われた方々の

 ご迷惑になる無断引用ではなく、

 本書の販促に貢献する

 無料宣伝となることを願っています。(-||-) )

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      ∽∽∽∽
 
 Q:
 これらのすべてがあなたに起こったあと、
 あなたと人々との関係が
 根本的に変わったのかどうかを
 ちょっと考えていました。
 あなたは人間関係を失ったり、
 新しい関係を得たりしたのですか?
 
 トニー:
 私にはわかりません。
 そうであったかもしれませんが、
 そのことは本当には重要ではありません。
 誰もいないのです。
 解放の前と後にも、
 ただあるがままがあるだけでした。
 それはよりよくなったり、
 より悪くなったりしません。
 ただあるがままです。
 
 『何でもないものが あらゆるものである』(p157)
──────────────────

> 私にはわかりません。
> そうであったかもしれませんが、
> そのことは本当には重要ではありません。
> 誰もいないのです。
> 解放の前と後にも、
> ただあるがままがあるだけでした。

ちょっと

微妙なショックを感じませんか。

──────────────────
 Q:
 ということは、
 何も大きく変化しなかったのですか?
 
 トニー:
 価値があるとか、
 個人にとって物事が良くなるという意味では、
 まったく変化はありません。
 解放は個人のためのものではありません。
 ですから、
 個人にとってはそれはまったく無価値です。
 事実、
 解放は個人にとって最悪のことです。
 なぜなら、
 それは個人性の終わりだからです。
 何も得ず、
 すべてを失うのです。
 これはすべてを失うことであり、
 それでもまだあなたはあなたをもっています。
 
 『何でもないものが あらゆるものである』(p157)
──────────────────
 
> 何も得ず、
> すべてを失うのです。
> これはすべてを失うことであり、
> それでもまだあなたはあなたをもっています。

すべてを失う。

それでも私というアイデンティティーはある。

──────────────────
 Q:
 解放のあとで、
 何ゆえにこの存在は起き上がり、
 食事をし、
 仕事に行ったりするのでしょうか?
 
 トニー:
 解放以前では、
 あなたは自分に動機があると信じています。
 なぜなら、
 あなたには人生があって、
 「あなたが」あらゆることをやっているからです……
 あなたがあらゆることを起こしている、
 というわけです。
 「私は自分の人生があり、
  毎朝仕事に行きます。
  収入を得て支払いをしなければならないからです」。
 解放の後でも、
 起きだして仕事をし、
 支払いをすることは起こります。
 奇妙なことに、
 それはただ起こるだけですが、
 あなたはそれに「自分」を付け加えます。
 あなたは自分が仕事に行くという
 物語を付け加えるのです。
 
 『何でもないものが あらゆるものである』(p158)
──────────────────

> 解放のあとで、
> 何ゆえにこの存在は起き上がり、
> 食事をし、
> 仕事に行ったりするのでしょうか?

これ、

とても面白いポイントですね。

われわれ夢の中の登場人物は

もう解放されたのなら

朝起きて仕事に行く必要もないわけではないか

と想像するわけです。

でも実際は、

夢の中の登場人物がいる場面も

夢の中の登場人物などいない場面も

ただ存在のあるがままとして存在している。

> トニー:
> 解放以前では、
> あなたは自分に動機があると信じています。

はい。

> なぜなら、
> あなたには人生があって、
> 「あなたが」あらゆることをやっているからです……
> あなたがあらゆることを起こしている、
> というわけです。

たしかにおっしゃるとおりです。

> 「私は自分の人生があり、
>  毎朝仕事に行きます。
>  収入を得て支払いをしなければならないからです」。

そうなんです。(*^_^*)

そう信じている。

> 解放の後でも、
> 起きだして仕事をし、
> 支払いをすることは起こります。

ああ、そうなんですね。

> 奇妙なことに、
> それはただ起こるだけですが、
> あなたはそれに「自分」を付け加えます。
> あなたは自分が仕事に行くという
> 物語を付け加えるのです。

なるほど。

そういうことなんだなぁ。

──────────────────
 Q:
 でも、もし誰もいないとしたら、
 そのときには誰も仕事に行く必要もないでしょう。
 つまり、
 誰もお金を稼ぐ必要もないでしょう。
 
 トニー:
 何も変わりません。
 なぜなら、
 誰もおらず、
 何の必要もないからです。
 分離の夢の中以外では。
 
 Q:
 それでは、
 何と言えばいいか、
 あなたはただ横たわって、
 存在することができるだけのように私には思えます。
 
 トニー:
 でも、
 誰が横たわっていることを選択するのですか?
 誰もいないのです。
 誰も何もやったことがありませんし、
 誰も何もやることもないでしょう。
 人々はただ夢の中で
 自分がそれをやっていると信じているだけです。
 横たわる、立ち上がる、朝食を食べる、
 働くことが見かけで起こりますが、
 でもあなたはそれを起こすために、
 自分が何かをしなければならないとまだ信じています。
 ……「私はそれをやっている」。
 ですから、
 存在が模造の「自分」を付け加えるのです。
 行為者はいませんし、
 ただ起こることがあるように見えるだけです。
 
 
 Q:
 もし人が火に油を注ぐことをやめ、
 ただ存在しているとしたら……
 
 トニー:
 誰がそれをおこなうのですか?
 
 Q:
 私にはまだ分かりません。
 
 トニー:
 それが問題です。
 それが私の言っていることです。
 火に油を注ぐのをやめたり、
 始めたり、
 ただあることだけを選ぶことができる人は
 誰もいないということです。
 それをやらなければならない人は誰もいないのです。
 存在は分離した実体があってもなくても、
 ただ存在です。
 存在を求めているあなたも
 存在の表現です。
 ですから、
 存在はどんな要求もしません。
 何であれ。
 あるがままが無限で完全な全体です。
 
      ∽∽∽∽
 
 『何でもないものが あらゆるものである』(p158-160)
──────────────────

> Q:
> でも、もし誰もいないとしたら、
> そのときには誰も仕事に行く必要もないでしょう。
> つまり、
> 誰もお金を稼ぐ必要もないでしょう。

存在という夢の中の

登場人物であるわれわれはそう考えます。

> トニー:
> 何も変わりません。
> なぜなら、
> 誰もおらず、
> 何の必要もないからです。

でも実際は存在という夢は

ただそういうものとして存在しているだけで、

中の登場人物に依存しているわけではないから

何も変わらないのでしょう。

ただ夢の中の登場人物の側からはこう見え

誰もいないことがわかっている側からは

そう見えるというだけのことなのでしょう。

> 分離の夢の中以外では。

そのときも分離の夢の中にいる

登場人物の側からはそう見えているわけです。

> Q:
> それでは、
> 何と言えばいいか、

そしてそういう話を聞かされると、

夢の中の住人であるわれわれは……

「何と言えばいいか」わからなくなる。(*^_^*)

> あなたはただ横たわって、
> 存在することができるだけのように私には思えます。

そして解放された人間を

こんなふうにイメージするしかないわけです。

> トニー:
> でも、
> 誰が横たわっていることを選択するのですか?

まったくです。(^_-)

> 誰もいないのです。

実際はそこに誰もいないわけですから。

> 誰も何もやったことがありませんし、
> 誰も何もやることもないでしょう。
> 人々はただ夢の中で
> 自分がそれをやっていると信じているだけです。

そういうことなんですねぇ。

たった<いま>も。

> 横たわる、立ち上がる、朝食を食べる、
> 働くことが見かけで起こりますが、
> でもあなたはそれを起こすために、
> 自分が何かをしなければならないとまだ信じています。

たしかに。

> ……「私はそれをやっている」。
> ですから、
> 存在が模造の「自分」を付け加えるのです。

(@_@) ⌒★?

そういうことか。

> 行為者はいませんし、
> ただ起こることがあるように見えるだけです。

そういうことなんですねぇ。

それでも、

われわれはまだ夢の中で考えつづける。

> Q:
> もし人が火に油を注ぐことをやめ、
> ただ存在しているとしたら……

と。

> トニー:
> 誰がそれをおこなうのですか?

まったく。

> Q:
> 私にはまだ分かりません。

わかりようがありませんよね、同士。(^_-)

> トニー:
> それが問題です。

それが問題なのです。

> それが私の言っていることです。
> 火に油を注ぐのをやめたり、
> 始めたり、
> ただあることだけを選ぶことができる人は
> 誰もいないということです。

そこにマインドが理解できる理屈は一切ない。

> それをやらなければならない人は
> 誰もいないのです。

それは夢の中の登場人物に理解できることではない。

単なる事実なのでしょう。

> 存在は分離した実体があってもなくても、
> ただ存在です。

あ……。(@_@)

> 存在を求めているあなたも
> 存在の表現です。

それは間違いありません。

> ですから、
> 存在はどんな要求もしません。

もちろん。

> 何であれ。
> あるがままが無限で完全な全体です。

(-||-)

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 あなたは在る。
 ほかのすべては現れにすぎない。
 
 『私は在る』(p421) 
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(-||-)

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 永久的なもの、
 それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
 
 『あるがままに』(p58) 
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……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


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■ 2.編集後記:
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今日もいい天気でしたね。

いい日でした。

今日は晩くなりました。

おやすみなさい。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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  メール: pariアットマークjk2.so-net.ne.jp
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