home > 通信 >中毒と非二元論(R・スパイラ):『アセンション館通信』第948号



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
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 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2022/06/19(第948号)
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☆☆      ☆★ 【気刊】──「私は在る」に導かれ♪──
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

 〈自己〉は展開する宇宙的ドラマの壮大なショーを生み出し、
 それを観ながら、そのなかに、そしてそれとして現れているが、
 それは夢を見ている人が自分の夢を作り出すと同時に
 それを見ながらそこに出演しているのと同じだ。
 (『夢へと目覚める』レオ・ハートン)
 
内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。
──────────────────
◇◇ もくじ ◇◇

1.中毒と非二元論(R・スパイラ)

2.編集後記
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■ 1.中毒と非二元論(R・スパイラ)
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今日もまた穏やかな曇天でした。

ときどき小雨が降ったりしましたが。

サンデッキの階段部分が

どうも傾いているように思ったら、

だいぶ破損していました。

それを全部まともにするには、

かなりの作業量でした。

さて、またまた一週間が過ぎて、

楽しい“アセンション噺”と

“「私は在る」噺”を紡ぐ今がきました。

『アセンション館通信』配達人のpariです。

ルパート・スパイラの

『プレゼンス―第2巻』を

ときどき思い出したように眺めています。

どこを開いても素晴らしいです。

ソフトで、

しかも一切の妥協なし。(^_-)

まったく誤魔化しようがなくて。

この本の最後近くに

【中毒と非二元論】

という章があります。

揺るがぬ基準を確認するには

とてもいい章だと想います。

途中部分をちょっとだけご紹介します。

──────────────────
 私たちの思考を
 一度でも正直に見つめてみれば、
 その大部分は、
 実用的でも知的でも創造的でもない
 目的のために働いていることがわかります。
 それは、
 「ありのまま」の退屈さから
 注意をそらすための、
 ある種の「詰め物」にすぎません。
 過去と未来に関する思考の
 圧倒的な大部分は、
 この種の思考や、
 その中心に住んでいる
 架空の自己を正当化し、
 持続させるためのものに他なりません。
 
 しかし、
 この種の思考は
 無害だと考えられているため
 (体や社会に
  悪影響を及ぼさないという意味で)、
 その大部分は気づかれずに見過ごされ、
 実際、
 文化的には奨励されているとさえ言えます。
 
 そういうわけで、
 これは最も一般的で、
 最も効果的な中毒の形態です。
 ほとんどすべての人が
 この中毒状態にありますが、
 たいていはそのことに気づいていません。
 だからこそ、
 分離の感覚を
 効果的に保つことができるのです、
 それゆえ、
 これは見かけ上の分離した自己にとって、
 完璧な避難所です。
 
 成長するにつれ、
 この無自覚の思考によって、
 分離感がもたらす
 不安や不快感を遠ざけることは
 難しくなっていきます。
 こうして私たちは、
 より強力な逃避の形態に
 頼るようになるのです。
 
 この、
 より強力な逃避形態というのが、
 私たちにもなじみのある一般的な中毒行為、
 つまり、
 働きすぎ、食べすぎ、過活動、
 あるいは、
 お金やアルコール、タバコ、ドラッグ、
 ポルノグラフィーなどへの中毒です。
 
 こうした中毒の形態は
 すべて逃避戦略にすぎません
 ──「ありのまま」からの逃避、
   「これ」からの逃避、
   「今」からの逃避──
 これらは
 分離した自己という感覚にとって、
 おなじみの避難所です。
 
 社会は、
 こうした中毒行動が
 社会に直接的な危害をもたらすか
 どうかを基準にして、
 個々の行動の正当性に関して
 線引きを行います。
 そして、
 ある行動は是認され、
 ある行動は糾弾されます。
 
 しかし実際のところ、
 それらはすべて逃避と否認という
 戦略にすぎません。
 それらは根本的な逃避の変化形
 ──分離した「私」
   という考えを中心に回転する、
   絶え間ない思考──
 にすぎないのです。
 
 『プレゼンス―第2巻』(p321-323)
──────────────────

> 私たちの思考を
> 一度でも正直に見つめてみれば、
> その大部分は、
> 実用的でも知的でも創造的でもない
> 目的のために働いていることがわかります。

【実用的でも
 知的でも
 創造的でもない目的】

ルパート・スパイラは

じつに綿密に絞っていきますね。

> それは、
> 「ありのまま」の退屈さから
> 注意をそらすための、
> ある種の「詰め物」にすぎません。

基本的に

思考にはひとつの目的しかない。

それは

「ありのまま」の退屈さから

注意をそらすことなのだと。

われわれは

その思考中毒なんですよね。(;_;)

> 過去と未来に関する思考の
> 圧倒的な大部分は、
> この種の思考や、
> その中心に住んでいる
> 架空の自己を正当化し、
> 持続させるためのものに他なりません。

疑問の余地なしです。

> しかし、
> この種の思考は
> 無害だと考えられているため
> (体や社会に
>  悪影響を及ぼさないという意味で)、
> その大部分は気づかれずに見過ごされ、
> 実際、
> 文化的には奨励されているとさえ言えます。

世の中の

いわゆる文化活動の大部分は

この思考活動を奨励するでしょう。

> そういうわけで、
> これは最も一般的で、
> 最も効果的な中毒の形態です。

はい。

pariなどは

一生をこの中毒に捧げてきました。

> ほとんどすべての人が
> この中毒状態にありますが、
> たいていはそのことに気づいていません。

pariの場合気

づいてはいるようだけど…、

果たしてそれが意味をなしているかどうか?

> だからこそ、
> 分離の感覚を
> 効果的に保つことができるのです、

はい。

> それゆえ、
> これは見かけ上の分離した自己にとって、
> 完璧な避難所です。

まったくです。

> 成長するにつれ、
> この無自覚の思考によって、
> 分離感がもたらす
> 不安や不快感を遠ざけることは
> 難しくなっていきます。

年齢を重ねるに連れて

ますます不安になってきたり

心配になってきたり……。

なにより濁ってきたり。(^_-)

> こうして私たちは、
> より強力な逃避の形態に
> 頼るようになるのです。

間違いないです。

> この、
> より強力な逃避形態というのが、
> 私たちにもなじみのある一般的な中毒行為、
> つまり、
> 働きすぎ、食べすぎ、過活動、
> あるいは、
> お金やアルコール、タバコ、ドラッグ、
> ポルノグラフィーなどへの中毒です。

社会的犯罪行為ではないにせよ、

いわゆる文明化した社会の住民の

ほぼ全員が罹っている中毒行為です。

> こうした中毒の形態は
> すべて逃避戦略にすぎません
> ──「ありのまま」からの逃避、
>   「これ」からの逃避、
>   「今」からの逃避──
> これらは
> 分離した自己という感覚にとって、
> おなじみの避難所です。

身ぐるみ裸にされる感じですね。(*-_-*)

> 社会は、
> こうした中毒行動が
> 社会に直接的な危害をもたらすか
> どうかを基準にして、
> 個々の行動の正当性に関して
> 線引きを行います。

たしかに。

> そして、
> ある行動は是認され、
> ある行動は糾弾されます。

間違いありません。

> しかし実際のところ、
> それらはすべて逃避と否認という
> 戦略にすぎません。

ただ「在る」ことに

耐えられないばかりに、

生をすべて通俗的な娯楽にしてしまう。

> それらは根本的な逃避の変化形
> ──分離した「私」
>   という考えを中心に回転する、
>   絶え間ない思考──
> にすぎないのです。

まったくです。

身も蓋もない状況を

再確認させられる感じですね。

一生、

油ばかりを売ってきたなぁ……。

ありがとうございました。

(-||-)

──────────────────
 あなたは在る。
 ほかのすべては現れにすぎない。
 
 『私は在る』(p421) 
──────────────────

(-||-)

──────────────────
 永久的なもの、
 それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
 
 『あるがままに』(p58) 
──────────────────

……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


   ………○…………○…………○………


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■ 2.編集後記:
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特に用もないときは、

思考を追いかけたりせずに、

ただ思考を泳がせておきたいな。

わいてくるのはすべて……

どこからわいてくるものやら。

でもすべては夢の中でわいている。

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 それは原因がなく、
 何の目的にも仕えない。
 それは私たちが放心しているときに起こる。
 まったく見たとおりに現れはするが、
 そこには何の深みも意味もない。
 ただその傍観者だけが実在なのだ。
 
 『私は在る』(p196)
──────────────────

(-||-)

今日も晩くなりました。

おやすみなさい。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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  メール: pariアットマークjk2.so-net.ne.jp
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