home > 通信 >【夢】という引力圏:『アセンション館通信』第952号



━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
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 ☆☆     ☆☆『アセンション館通信』2022/07/03(第952号)
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☆☆      ☆★ 【気刊】──「私は在る」に導かれ♪──
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇

 〈自己〉は展開する宇宙的ドラマの壮大なショーを生み出し、
 それを観ながら、そのなかに、そしてそれとして現れているが、
 それは夢を見ている人が自分の夢を作り出すと同時に
 それを見ながらそこに出演しているのと同じだ。
 (『夢へと目覚める』レオ・ハートン)
 
内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。
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◇◇ もくじ ◇◇

1.【夢】という引力圏

2.編集後記
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■ 1.【夢】という引力圏
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最近流行りの

線状降水帯というほどでもないですが、

時々ものすごい土砂降りになります。

青空が出ることはなくて、

時々雨脚が弱まったり、

あるかなきかの霧雨になったり、

また強烈な雨になったりしています。

さて、またまた一週間が過ぎて、

楽しい“アセンション噺”と

“「私は在る」噺”を紡ぐ今がきました。

『アセンション館通信』配達人のpariです。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

絶えず何らかの思考の中に

解決を求めようとする

この傾向、この衝動こそが

「エゴ」というものなのでしょう。

【思考の中に解決を求める】とは、

何らかの思考が、

(解決を求めていると想像された)

現在の(問題)状況の、

解決をもたらしうるとか、

あるいは改善に寄与しうる

と想像することです。

しかし実際は、

思考を再帰的に再生産する活動自体が

「エゴ」の活動そのものであるわけです。

このことが

たとえ知的レベルにせよ

論理的に直覚されれば、

この思考の再帰的再生産活動のなかで、

問題が究極的に“解決される”ことは

ありえないということもまた

知的に直覚的に洞察されます。

もし“究極的解決”というものが

あるとするなら、

それは「思考」の中には存在しないのです。

なぜなら、一旦思考サイクルに入ったら

            ↓
            ├←←←←←←←←←←←←←┐
      ↓             ↑
1.判断の基準を構成する        ↑
      ↓             ↑
 文脈(物語)の創造(捏造)活動、   ↑
      ↓             ↑
2.その基準に従った          ↑
      ↓             ↑
 状況の解釈活動、           ↑
      ↓             ↑
3.その解釈活動の結果としての     ↑
      ↓             ↑
 問題状況決定(判断)活動       ↑
      ↓             ↑
4.その問題判定にもとづいた      ↑
      ↓             ↑
 問題解決策策定活動          ↑
      ↓             ↑
5.新たな解決策を織り込んだ      ↑
      ↓             ↑
 問題状況の構造再編と再解釈活動    ↑
      ↓             ↑
 そしてまた(1)へと再帰する       ↑
           ↓             ↑
           └→→→→→→→→→→→→→┘
 
といった再帰的「永劫回帰」構造の中に

取り込まれることになるからです。


「思考」とはすべて

意識の現象形態としての

時間構造と空間構造の中で

展開されることになる

抽象的に想像される観念です。


言葉を換えるなら、

「物語」だということです。

そのため

その埒外に出た意識存在(覚者)は

この「思考」の中での想像活動を、

【夢】と呼んだわけでしょう。


しかし単に「思考」の中で

観念としての【夢】理論に出会っても、

そしてそれが真実だと確信する

信念になったとしても、

それもまた思考の一部である

観念にすぎず、

それだけでは【夢】は崩壊しません。

なぜなら、この【夢】には

一種の“磁力”のようなものがあり、

いわば引力圏を構成しているからです。

その【夢】という引力圏には

次の2つの特性があります。

1.ひとつには、

 この【夢】には一種の快感がある。
 
 これには娯楽的要素があって、
 
 一度味わったら
 
 ちょっとやめられない魅力がある。

 これが2つ目の特性を導きます。
 
2.この【夢】には中毒性がある。
 
 この娯楽に浸っている者は
 
 自分がこの娯楽に中毒しているとは
 
 認めたがらないわけです。
 
 現れはすべて【夢】です。
 
 それには何の実体もない。
 
 現れの中で想像された物語は、
 
 実際には分離の存在しない
 
 ユニシティの中で
 
 分離を想像し、
 
 そこから紡ぎ出した物語にすぎない。
 
 それは【夢】から覚めた者には自明です。
 
 ということは、
 
 逆に言うと、
 
 自分は「思考」の中毒者だと
 
 自ら自覚できれば、
 
 それが中毒を解く第一歩だとも言える。
 
 そのため古来、
 
 自らハマった中毒症状の中で
 
 喘ぎ苦しんでいる意識存在たちに
 
 説き示されてきた
 
 思考中毒の解毒方法なのです。
 
3.この思考中毒、

 【夢】には解毒法がある。
 
 そして実際、
 
 古来さまざまの覚者(がいるとして)が
 
 この解毒法を処方してきました。

 有名なところでは、
 
 仏教の開祖の仏陀は
 
 解毒の方法として「八正道」を
 
 教えたわけです。

 この【夢】(=思考中毒)の解毒法は、
 
 自ら【夢】(思考)の中に入って
 
 その【夢】(思考中毒)に溺れて苦しみ、
 
 その【夢】から目覚めた
 
 体験をもつ者だけが
 
 自ら通った道のエッセンスを
 
 再構成することでしか処方できません。
 
 だからこそ、
 
 道は解いた人の数だけ存在するわけです。
 

すべての道を辿ることなどできませんし、

そんな必要もありません。

【夢】(思考中毒)の面白さが尽きた者は

自らの解毒の道を創造するしかない。

そしてそれすらも、

“自分”が選択して決められるものではない。

そのような“自分”は

存在しないのだから。

“自分”はただ

その道に追い込まれるだけです。

(-||-)

──────────────────
 あなたは在る。
 ほかのすべては現れにすぎない。
 
 『私は在る』(p421) 
──────────────────

(-||-)

──────────────────
 永久的なもの、
 それはあなた自身の存在である。
 真我として在りなさい。
 それが至福である。
 あなたはいつもそれなのである。
 
 『あるがままに』(p58) 
──────────────────

……。(-_-)

ありがとうございました。<(_ _)>

(-||-)

今日はこんなところで。

……。

m(_ _)m


   ………○…………○…………○………


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■ 2.編集後記:
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求道とは

エゴが精一杯のサバイバル作戦を

展開する姿でしょう。

できることをするしかない。

エゴの芸の内にないことは

逆立ちしてもできないのですから。

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 努力が必要となるときは、
 努力が現れるだろう。
 努力を要しないことが本質的となったときは、
 それが現れるだろう。
 あなたが生を推し進める必要はない。
 
 『私は在る』(p157)
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(-||-)

今は土砂降りも止んでいます。

今日も晩くなりました。

おやすみなさい。

<(_ _)>


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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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  メール: pariアットマークjk2.so-net.ne.jp
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