━━━━☆☆☆☆━━━━━━━━━━━━━━ by paritosho ━
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☆☆ ☆☆『アセンション館通信』2022/09/18(第961号)
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☆☆ ☆★ 【気刊】──「私は在る」に導かれ♪──
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◇◇ このメルマガの趣旨 ◇◇
〈自己〉は展開する宇宙的ドラマの壮大なショーを生み出し、
それを観ながら、そのなかに、そしてそれとして現れているが、
それは夢を見ている人が自分の夢を作り出すと同時に
それを見ながらそこに出演しているのと同じだ。
(『夢へと目覚める』レオ・ハートン)
内容は人畜無害、でも読む人は相当変わっていますね。
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◇◇ もくじ ◇◇
1.宇宙創造の種(R・マハルシ)
2.編集後記
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■ 1.宇宙創造の種(R・マハルシ)
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見上げると一面の曇天ですね。
こういう空もいいですねぇ。
昔は曇り空が好きだと思っていたものでした。
今はそんな洒落た理由でなく、
ただ曇りだと涼しいので楽です。(^_-)
さて、またまた一週間が過ぎて、
楽しい“アセンション噺”と
“「私は在る」噺”を紡ぐ今がきました。
『アセンション館通信』配達人のpariです。
みなさま、この永遠の<今>を
いかがお過ごしでしょうか?
このところ本を開くといえば
『ラマナ・マハルシとの対話2』です。
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1938年1月8日
対話442
自作の詩について
シュリー・バガヴァーンは以下のように説明した。
恩寵に満ちた甘露の海よ、
宇宙さえも飲み込むあなたの輝きよ!
ああ、至高なるアルナーチャラ。
太陽となって、
わがハートの蓮華を至福の内に開かせたまえ!
『シュリー・アルナーチャラへの五連の詩』第1節
マハルシ
太陽は宇宙を輝かしますが、
アルナーチャラという太陽は、
宇宙がかすむほど眩しい完全なる光輝で
すべてを覆い尽くします。
しかしこれは現在の状態では実感されていません。
それはハートの蓮華が開いたときにのみ実感されます。
普通の蓮華は目に見える陽光の中で開花しますが、
霊妙なるハートは
太陽の中の太陽の前でのみ開花するのです。
アルナーチャラが私のハートを開花させ、
「彼」の完全なる光だけが輝き続けますように!
『ラマナ・マハルシとの対話2』(p296-297)
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> 「彼」の完全なる光だけが輝き続けますように!
ただ不動の安らぎと幸福だけが
輝きつづけますように!
ここからですがマハルシは
とても肝心要のポイントについて語ってくださっています。
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シュリー・バガヴァーンはさらに語り続けた。
マハルシ
鏡は物体を映し出しますが、
その反映は実在ではありません。
なぜなら、
反映は鏡なしには存在できないからです。
同様に、
世界は心の中の反映だと言われています。
なぜなら、
心が不在のとき世界は存在しないからです。
ここで疑問が起こります。
もし宇宙は反映ならば、
心に映るためには
宇宙という現実の客体が存在するに違いありません。
これは具象的な宇宙の存在を認めることになります。
ところが実際は、
そうではないのです。
そのため、
夢の説明が提示されました。
夢の世界は具象的存在を持っていません。
では、
それはどうやって創造されたのでしょうか?
そこには何らかの精神的印象があるはずです。
それはヴァーサナーと呼ばれます。
ヴァーサナーは心の中で
どのように存在していたのでしょうか?
それは微細な姿で存在していたのです。
ちょうど木全体が種子の中に
潜在的可能性として含まれていたように、
世界もまた心の中に存在しているのです。
そこで質問が問われます。
「種子は木から生じた。
この木は種子以前に存在して
種子を生み出したはずだ。
それゆえ、
世界もそのように
長い時間存在し続けてきたに違いない」と。
その答えはと言えば、
「違う!」のです。
現在こうして現れた姿は、
いくつもの転生を通して
集められた印象に違いありません。
今、
私がこうして存在しているように、
以前にも私は存在していたはずです。
その答えを見いだす最短の道は、
そこに世界が存在しているかどうかを
見ることです。
世界の存在を認めるとすれば、
そこには他でもない
私自身である「見る者」がいることを
認めなければなりません。
世界と「見る者」の関係を知るためには、
私自身を見いださなければならないのです。
私が真我を探し出して、
真我としてとどまるとき、
見られる対象である世界は存在しません。
では、
実在とは何なのでしょうか?
「見る者」だけが実在であって、
世界ではないのです。
それが真理であるにもかかわらず、
人は世界の実在性に基づいて論争し続けます。
いったい誰が
世界の実在性を説明する訴訟を
彼に依頼したと言うのでしょうか?
『ヨーガ・ヴァーシシュタ』は
「解脱とは偽りを放棄し、
『存在』としてとどまることである」
と明確に定義しているのです。
『ラマナ・マハルシとの対話2』(p297-298)
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> マハルシ
> 鏡は物体を映し出しますが、
> その反映は実在ではありません。
> なぜなら、
> 反映は鏡なしには存在できないからです。
> 同様に、
> 世界は心の中の反映だと言われています。
> なぜなら、
> 心が不在のとき世界は存在しないからです。
鏡に何かの姿が映っている場合、
鏡のなかに現れている姿は鏡像であって
もちろんその実物ではありません。
そしてその鏡像が実在でないことは
誰もが知っています。
鏡になかに映っているその鏡像は
その鏡が存在するからこそ
鏡の中に現れる姿なのですから。
それと同じような意味で、
世界は心のなかに現れる反映だと言われることがあります。
というのも、
眠りの中のように思考が存在しいないときには
世界は存在していないからです。
> ここで疑問が起こります。
> もし宇宙は反映ならば、
> 心に映るためには
> 宇宙という現実の客体が存在するに違いありません。
> これは具象的な宇宙の存在を認めることになります。
> ところが実際は、
> そうではないのです。
この鏡像の喩えがアナロジーとして採用されるとき
必ず起こるある疑問があります。
もし宇宙が心の中に映し出された反映だと言うなら、
それが心に映し出されるためには
宇宙という現実の対象物が存在しなければなりません。
ということは、その鏡像の比喩は
宇宙という現実の対象物が客観的に存在するはずです。
が客観的に存在することを
容認していることになります。
ところが実際は、
宇宙という現実の対象物は存在しないのです。
> そのため、
> 夢の説明が提示されました。
> 夢の世界は具象的存在を持っていません。
> では、
> それはどうやって創造されたのでしょうか?
> そこには何らかの精神的印象があるはずです。
> それはヴァーサナーと呼ばれます。
> ヴァーサナーは心の中で
> どのように存在していたのでしょうか?
> それは微細な姿で存在していたのです。
> ちょうど木全体が種子の中に
> 潜在的可能性として含まれていたように、
> 世界もまた心の中に存在しているのです。
この宇宙のあり方を説明するために
案出されたのが「夢」としての説明です。
われわれが寝ている間に観る夢の世界は、
実際にどこかに具体的に存在するわけではありません。
その個人的な夢の世界が
見ている個人が昼間の生活のなかで蓄積した
精神的印象から作られているらしいことは
誰もが納得できることでしょう。
では、
われわれが日常生活で体験しているこの世界は、
いったいどうやって創造されているのか?
覚者たちは口を揃えて、
世界は存在していないと言います。
ラマナやニサルガダッタが
嘘を言っているとは思わないけれど、
どこにも具象物としては存在していないこの宇宙は
ではどうやって現れているのか?
夢のアナロジーから考えられるのは
そこに宇宙創造の種となる
何らかの精神的印象があるはずです。
それがヴァーサナーと呼ばれるものです。
本書の巻末にある「用語解説」によれば、
──────────────────
ヴァーサナー vasana:心の潜在的傾向。
vasは「とどまる」「宿る」「残る」「内在する」
などを意味し、「ヴァーサナー」は潜在する心の傾向、
性癖を意味する。それは無数の過去世で起こった行為
の印象(サンスカーラ)が蓄積されたもので、衝動、
感情、欲望、恐れなどとして現れる。
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とあります。
ではこの「ヴァーサナー」は意識のなかで
どのように存在していたのか?
具体的な対象物としての形態ではなく、
微細な姿で存在していた。
まさに大木となる樹木の全体も
その種子の中に潜在的可能性として含まれていたように、
世界もまた思考波動という微細な形で
潜在的可能性として存在しているのです。
> そこで質問が問われます。
> 「種子は木から生じた。
> この木は種子以前に存在して
> 種子を生み出したはずだ。
> それゆえ、
> 世界もそのように
> 長い時間存在し続けてきたに違いない」と。
そこでまた新たな質問が出てくるかもしれません。
樹木の種子は樹木から生まれている。
その樹木は種子の以前に存在していて
その樹木から次々に種子が生まれてきたはずだ。
だから、それと同じように
世界もずっと長期間存在していたに違いないと
アジニャーニである我々は考える。。
> その答えはと言えば、
> 「違う!」のです。
> 現在こうして現れた姿は、
> いくつもの転生を通して
> 集められた印象に違いありません。
> 今、
> 私がこうして存在しているように、
> 以前にも私は存在していたはずです。
ところが、
マハルシは「違うのだ!」と言います。
個人的な夢の世界が
見ている個人が昼間の生活のなかで蓄積した
精神的印象を種にして創造されているように、
われわれが現在こうして現れている姿は、
いくつもの転生を通して集められた
印象に基づいて創造されていることは
間違いないでしょう。
現在わたしがこうして存在しているように、
以前にもわたしは存在していたわけです。
> その答えを見いだす最短の道は、
> そこに世界が存在しているかどうかを
> 見ることです。
> 世界の存在を認めるとすれば、
> そこには他でもない
> 私自身である「見る者」がいることを
> 認めなければなりません。
> 世界と「見る者」の関係を知るためには、
> 私自身を見いださなければならないのです。
世界が存在していたのか、
それとも私が存在していたのかの
答えを見つけるための最短の方法は、
そこに世界が存在しているかどうかを
自分で確認することです。
もしあなたが世界の存在を認めているのなら、
そこには他でもない
自分自身である「見る者」がいることを
認めなければならない。
つまり、
世界と「見る者」の関係を知るためには、
自分自身を見いださなければならないのです。
> 私が真我を探し出して、
> 真我としてとどまるとき、
> 見られる対象である世界は存在しません。
> では、
> 実在とは何なのでしょうか?
> 「見る者」だけが実在であって、
> 世界ではないのです。
「私」が真我を探し出して、
真我としてとどまるなら、
そこに見られる対象である世界は存在しない。
それをわれわれは自分で
確認しなければならないのです。
では、
真に存在するもの、実在とは何なのか?
「見る者」こそが、
そしてそれだけが実在であって、
「世界」のほうではないのです。
> それが真理であるにもかかわらず、
> 人は世界の実在性に基づいて論争し続けます。
古今の聖賢が伝えてきたように、
実際はそれが真実であるにも関わらず、
人は世界の実在性を前提にして論争し続けている。
あたかも世界の実在性を説明する訴訟を
誰かに依頼されてでもいるかのように。
だからこそ
アドヴァイタヴェーダンタ哲学の金字塔と称えられてきた
『ヨーガ・ヴァーシシュタ』は
「解脱とは偽りを放棄し、
『存在』としてとどまることである」
と明確に定義しているのです。
(-||-)
──────────────────
あなたは在る。
ほかのすべては現れにすぎない。
『私は在る』(p421)
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(-||-)
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永久的なもの、
それはあなた自身の存在である。
真我として在りなさい。
それが至福である。
あなたはいつもそれなのである。
『あるがままに』(p58)
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……。(-_-)
ありがとうございました。<(_ _)>
(-||-)
今日はこんなところで。
……。
m(_ _)m
………○…………○…………○………
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■ 2.編集後記:
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私たちの集合意識で共有されている
夢の現実の中では
日本列島に超巨大台風が近づいているそうですね。
今日も暗くなりました。
私の夢の中ではまだ風雨は始まっていませんが。
おやすみなさい。
<(_ _)>
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■ 【作者】 『アセンション資料館』主人 pari
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メール: pariアットマークjk2.so-net.ne.jp
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