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書名: 『神との対話B――宇宙になる自分になる――

書誌:
原題  Conversations with God book3 (c)1998
発信  神
著者  ニール・ドナルド・ウォルシュ
訳者  吉田利子
発行  株式会社サンマーク(1999年6月1日初版発行)
私評:
 待ちに待った『神との対話』第三弾は、これまででいちばん厚い本になって出てきた。
 当面私たちに必要な宇宙の原理、私たちという存在の謎、言葉にできる限りのすべてが明らかにされた。
 「他人」とは何なのか、「自分」とは何なのか、そしてどうして「重要なものは何もない」のかが。

 <これで、非常に進化した存在たちの社会には「悪」も「否定形」も必要ないことがわかったかな?

 はい。だが、どうしてわたしたちには必要なんでしょうか?

 必要はないよ。それは、三冊の対話を通して語り続けてきたではないか。
 自分ではないものが存在する相対性の場にいなければ、本当の自分を経験することはできない。それが宇宙の法則だ。それは不可避だ。だが、いまあなたは、そういう場にいる。あらためて創造する必要はない。あなたがいる相対性の場、それが宇宙だ。あなた自身の裏庭に、小型の相対性の場を創り出す必要はないのだ。つまり、たったいま、地球での生活を変えることができる。自分ではないものをすべて追放しても、本当の自分を知って経験する力は少しも損なわれない。>

 ・信頼の根拠(2003,3/1)  ・時間という幻想(2003,12/29)
引用:
 この対話を通じて、三つの基本的な智恵があった。それは、
 @わたしたちはすべて一体である。
 A充分である。
 Bしなければならないことは、何もない。

 「わたしたちはすべて一体である」と決めたら、お互いに対する姿勢が変わるだろう。
 「充分である」と決めたらすべてをみんなと分け合うだろう。
 「しなければならないことは、何もない」と決めたら、「行為」によって問題を解決するのではなく、「問題」が消えてしまうような存在になるだろう。
 そうすれば、問題を起こす条件は消える。
 あなたの進化の過程では、これがいちばん大切な真実かもしれない。
 これを対話の締めくくりにしよう。
 いつもこのことを忘れず、マントラのように唱えているといい。
 しなければならないことは、何もない。
 しなければならないことは、何もない。
 しなければならないことは、何もない。
 ただ、ありのままのわたしでいればいい。

 だからといって、あなたの人生から「行為」がなくなるわけではないよ。
 そうではなく、あなたが経験する行為はあなたの存在から生じるのであって、行為があなたを存在に導くのではないということ。
 あなたが最初に「幸福」であれば、幸福だから何かをすることになる。
 幸福になりたいから何かをするという古いパラダイムとは逆だ。
 あなたが最初に「智恵」であれば、賢いから何かをする。
 智恵を獲得しようと何かをするのではない。
 あなたが最初に「愛」であれば、愛だから何かをするのであって、愛を得たいから何かをするのではない。
 あなたが「存在」しようと求めるのではなく、最初に「存在」であれば、すべては変化する。
 すべては逆転する。
 「行為」によって、「存在」に行き着くことはできない。
 幸福に、賢明に、愛になりたくても――あるいは神になりたくても――行為によって「そこへ行き着く」ことはできない。
 だが、「そこに行き着けば」素晴らしい行為をする。
 それは真実だ。
 ここに神聖なる二分法がある。
 「そこへ行き着く」道は「そこにいる」ことだ。
 行きたい場所にいなさい!
 簡単なことだ。
 しなければならないことは、何もない。
 幸福になりたいか?
 では、幸福でいなさい
 賢明になりたいか?
 では、賢明でいなさい
 愛がほしいか?
 では愛になりなさい
 いずれにしても、それがあなただ。
 いとしい者たちよ。(P440-442)
好み:★★★★
(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度。一押し、二押し、三押し、特薦。)
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