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書名: 『プレアデス+地球を開く鍵』

書誌:
原題  EARTH:Pleiadian Keys to the Living Library (c)1995
発信  プレアデス人
著者  バーバラ・マーシニアック
訳者  大内 博
発行  コスモテン・パブリケーション(1995年10月10日初版発行)
発売  太陽出版
私評:
 衝撃的な質量の情報に圧倒された『プレアデス+かく語りき』の続編だったので、非常に期待してこの本を手に入れた記憶がある。
 今見てみると、わたしが持っているのは1995年10月10日の初版発行から12日後、1995年10月22日に発行された第2刷だから、そのあたりの時期に読んだのだろう。なぜか、どこかの空港か船の中で旅行バッグに挟まれて読んでいる夢のような場面が甦ってくる。
 だが当時船旅をした記憶もないので、多分北海道の空港かどこかの記憶なのだろう。
 ただその時の印象では、いまいち、この本の情報内容というまとまった像を結ばなかったようだ。どのような情報を受けとったというはっきりした記憶がない。
 唯一、ある種の違和感として記憶していたのが、下の「引用」欄に掲げた内容の文章だった。
 しかし、今、その内容が気になって読み直してみると、これはまことに、何の誤解のしようもない、じつに、端的な文面だ。
 ひとつのサイクルの終わりを表現するには、崩壊だとか、価値観のゼロクリアだとか、いろいろな言い方があるだろうが、それまで親しんできた世界との別れを具体的に叙述するのに、引用にある段階的な引っ越しほど誤解しようのない明瞭なイメージはないかもしれない。
 なるほど。
 そういうことなら、どんなに執着してみても意味はないわけだ。
 昔の日本の武士のように、いついかなる時にも腹を切ることができるだけの覚悟をしておきなさい、というのではない。
 ただ、いついかなる時にも“出発”できる用意だけはしておきなさい、ということなのだから。(2004,5/17)

 ・別の引用をご覧になりたい方はこちら→ゲームの終わり(2003,5/17)
引用:
 あなた方のほとんどは、今後一〇年のあいだに一度ならず引っ越しをすることになるでしょう。最近、わたしたちにこういった人がいます。「これはもう大変なショックだ。あなた方がそんなことをいうものだから、心が動揺してしまいますよ」。私たちはこれに対してこういいました。「それは非常にけっこう。あなた方の心を動揺させたいのです」。すると彼はこういいました。「私はサルを十二匹飼っているし、ヤギも数匹飼っているんですよ、どうすればいいのでしょうか。何を梱包してもっていき、何を人にあげればいいのでしょうか」。私たちはこう答えたものです。「最初の引っ越しのときは、大きなトラックを使ってすべての持ち物を積みこんでいきなさい。二回目の引っ越しのときは、乗用車に荷物を積み込むぐらいの時間しかないかもしれない。その次のときには、背中に荷物を背負って家を離れるしかないかもしれない。最後の引っ越しのときには、手にもてるものだけをもって家を離れることになるかもしれないよ」。
 私たちのいわんとすることがわかるでしょうか。心の中ですべてのものに対する執着心を手放して、いまという瞬間のなかで心のやすらぎを体験する必要があるのです。やがてものに対する執着心やこだわりは、何の意味ももたなくなる時がくるでしょう。ものの後を追いかけるよりも、あなたの人生そのものの面倒をみたいと思うようになるでしょう。あなたの感情センターを信頼し、指導例ガイドの導きのままに、必要とあれば新しい家へと移っていくことでしょう。あなたが行くべき新しい場所にエネルギーを与えるために、次のようにいってみるのもよいでしょう。「わかった。どこかへ行きたいという衝動を感じる。だけど、どこに行けばよいのかわからない」。それから、この新しい場所にエネルギーを与えるについては、いくつかのやり方があります。毎晩眠る前に、こう自分にいい聞かせるのもひとつの方法です。「私は夢の中で私のこの新しい家を活性化することを意図します。私の新しい家を思い出し、三次元の世界でそれをはっきり認識することを意図します」(p305-306)
好み:★★★
(注:独断と偏見によるお薦め度、または記憶による感動度。一押し、二押し、三押し、特薦。)
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