タントラ秘法の書D 『和尚講話録:愛の円環』から抜粋 |
あなたが不幸だったとしたら、それは生を深刻にとりすぎているからだ。だからといって、なんとかして幸福になろうとしてはいけない。ただ、自分の姿勢を変えるのだ。深刻なマインドをもって幸福になるのは不可能だ。祝い楽しむマインドがあったら、幸福になれる。この生全体を、ひとつの神話、ひとつの物語としてとらえる。生をそのような具合にとらえたら、もう不幸ではなくなる。あまりに深刻だからこそ、不幸になるのだ。七日間試してごらん。七日間ただひとつのことだけを思い出すのだ――世界全体はただのドラマだと。そうすればあなたは変わる。たったの七日間だ! べつに損をすることもない。あなたには損をするようなものは何もない。 これを試してごらん。七日間、すべてをドラマとして、芝居としてとる。この七日間はきっと、自分自身の仏性について、内側の純粋性について、様々なことを垣間見させてくれるだろう。いったんそれを垣間見たら、あなたは二度と同じではなくなる。きっと幸福になれるだろう。いったいどんな種類の幸福が起こるのか、あなたには想像もできまい。なぜならあなたはどんな種類の幸福も知らないからだ。知っているのは相対的な不幸だけだ。あるときはもっと不幸であり、あるときはそれほど不幸ではない。それほど不幸でないとき、それが幸福と呼ばれる。でもあなたは幸福を知らない。あなたにはそれがわからない。世界のことを深刻にとらえていたら、幸福について知るのは不可能だ。幸福が起こるのは、世界はただのドラマだというこの姿勢が、しっかりと根づいているときだけだ。 ……。 不幸になるのは、生に対して間違った姿勢をとっているからだ。正しい姿勢をとれば幸福になれる。ブッダは正しい姿勢をたいへん重視する。ブッダはその正しい姿勢を根本にすえる。正しい姿勢とは何か。その基準は何か。私にとっては正しい姿勢とは、幸福にしてくれる姿勢だ。それが基準だ。客観的な基準はない。自分を不幸にして苦しめる姿勢は、間違った姿勢だ。基準は主観的なものだ。幸福こそがその基準だ。(p186-p188) |